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【種牡馬四季報】NAR 2024年上半期の種牡馬リーディング

競馬オタク・坂上明大が
四半期ごとに国内外の種牡馬事情を解説していきます。

~リーディングサイアー~

2023年リーディングサイアー・シニスターミニスターが2024年上半期も首位をキープ。交流重賞ではキングズソードが帝王賞を、ライオットガールが兵庫女王盃を制し、地方重賞では園田のタイガーインディ―が兵庫ウィンターC、兵庫大賞典、オグリキャップ記念を、同じく園田のラッキードリームが白鷺賞、六甲盃を、北海道のブラックバトラーが北斗盃を、高知のアンティキティラが佐賀ヴィーナスCを制している。

同じくA.P.Indy系種牡馬であるマジェスティックウォリアーが2位。川崎記念をライトウォーリアが、東京ダービーをラムジェットが制して上半期で地方交流GⅠ2勝。また、ギガースがニューイヤーC、ネクストスター東日本、若潮スプリントとSⅠ3勝を挙げ、ライトウォーリアも報知オールスターCを制すなど高額地方重賞での活躍も目立った。後継種牡馬ベストウォーリアも19位にランクインしており、今後の父系発展にも期待したいところだ。その他のA.P.Indy系種牡馬ではパイロが7位にランクインしている。

3位ヘニーヒューズは昨年5位からのランクアップ。今年からJpnⅠに格上げした羽田盃をアマンテビアンコが制し、JpnⅡダイオライト記念ではセラフィックコールが重賞2勝目。また、SⅠ東京プリンセス賞ではフェルディナンドが勝利しており、牡馬牝馬ともにクラシック路線を牽引した種牡馬といえるだろう。後継種牡馬アジアエクスプレスも昨年12位から5位に上昇し、昨年初年度産駒がデビューしたばかりのモーニンもブルーサンが雲取賞を制すなどして15位にランクイン。現3歳世代のNARランキングではモーニンが2位、アジアエクスプレスが6位、ヘニーヒューズが7位に名を連ねており、今後も日本のダート路線を引っ張る父系となりそうだ。その他のStorm Cat系種牡馬ではアンデスビエントが関東オークスを制したドレフォンが14位にランクイン。

ホッコータルマエは昨年から変わらず4位。今年は交流重賞の勝ち馬は出せていないが、ギャルダルがフジノウェーブ記念を、ティントレットが優駿スプリントを制してSⅠ競走を2勝。また、佐賀のウルトラノホシが佐賀皐月賞と栄城賞を制して交流重賞でも善戦してみせた。他のキングカメハメハ系種牡馬ではロードカナロアが11位、ドゥラメンテが18位にランクインしている。

ダートの大種牡馬エスポワールシチーの後継種牡馬ではエスポワールシチーが6位、スマートファルコンが9位、コパノリッキーが12位にランクイン。

傍流父系Macho Uno直仔のダノンレジェンドは交流重賞未勝利で順位は決して高くないが、サヨノネイチャがブリリアントCと大井記念、ツーシャドーがしらさぎ賞を制すなど地方重賞での活躍が目立っている。

父系別では上位20頭中8頭がRoyal Charger系、4頭がNasrullah系とNorthern Dancer系、3頭がMr.Prospector系、1頭がHimyar系。Royal Charger系の内訳はサンデーサイレンス系が6頭、Roberto系が2頭。Nasrullah系は全4頭がA.P.Indy系。Northern Dancer系は全4頭がStorm Cat系。Mr. Prospector系は全3頭がキングカメハメハ系だ。

~リーディングサイアー(南関東)~

南関東限定の種牡馬リーディングではマジェスティックウォリアーが首位。また、パイロが5位にランクアップしており、上位5頭中3頭がA.P.Indy系種牡馬という並びになっている。

NARトップ20には名がないが南関東トップ20にランクインしているのがリーチザクラウントゥザワールドの2頭。リーチザクラウンではクイーン賞とスパーキングレディーを制したアーテルアストレア、トゥザワールドでは東京湾Cを制したマコトロクサノホコが代表産駒だ。

ちなみに競馬場ごとのランキングでは、大井と川崎でマジェスティックウォリアーが1位に君臨。船橋ではかしわ記念をシャマルが制したスマートファルコン、浦和ではさきたま杯をレモンポップが制したLemon Drop Kidが首位。

~リーディングブルードメアサイアー~

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