レース展開の理解(2)
レース展開の理解(2)
今日は特に基礎的な内容。スタートからゴールまでのレース展開用語について書いていこう。
ゲートインからスタートまで
競馬はゲートインをして、全馬一斉にスタートすることになっている。
知らない人もいるが、このゲートインというのは、競走馬は練習して合格しないといけない。ゲートインできない馬は競馬に出場すら出来ないことになっている。
狭いゲートに入りたがらない馬もいるし、嫌がって暴れる馬もいるし、中でジッとしていられない馬もいる。馬の気性を知る事は、内枠外枠を知ることより大事かも知れない。
ゲートインは内枠奇数から入馬する
ゲートインには順番がある。どの競馬場でも同じく、
一番、三番、五番・・・と、先に奇数の馬を入れる。入れ終わったら、次に二番、四番、六番・・・と、偶数の馬を入れることになっている。
だから、一番の馬は、レースによっては16頭ゲートインが終わるまで、ジッと待っていなければならない。
ゲートインを嫌がる馬については、競馬界は優しくない。ダメだと判断されると、一番外枠のゲートに強制振替されてスタートすることになっている。
だから、狭くて暑いゲートを特に嫌がる気性の馬は、内枠で奇数の場合、思うようなスタートを切れない可能性が出ることは覚えておいた方が良い。
ゲートが開いて一斉にスタートする瞬間。よーいドンの時は大事な瞬間だ。
スタート時は脚幅狭く、助走を付けてリズム良く走る、小さいピッチ走法で走るのが理想。
これが下手なことを「アオる」という。
(自動車の「煽り運転」と同じ名称だが意味が違うので注意)
スタートなのにいきなり全開で走り出しても、馬は加速が付かない。車のギアでいえば、いきなり四速発進しているようなものだ。この状態を、競馬界では「アオる」という。
レース展開
レースの展開では、真っ先に先頭を走りだす馬から、前半は最後尾に付け、後半伸びてくる馬まで、様々だ。
競馬では、これを四段階で表す。
先に加速して逃げ切る「逃げ」
先に加速して競争する「先行」
付いていく程度に加速し、後半抜かしていく「差し」
後方から様子を見て、ゴール前で一気に抜かす「追い込み」
逃げ>先行>差し>追い込み
この四段階で示される。
不利受け
レース展開上で、ライバルの馬に寄られて(斜行されて)前を塞がれたり、逃げ馬なのに遅い馬が邪魔したりすることがある。これをひっくるめて「不利を受ける」という。
次回もレース展開。脚質についての理解を書きます。
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