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大陸移動説

アフリカ大陸と南アメリカ大陸の海岸線がよく一致することは、16世紀ごろから認識されていました。しかし、科学的に大陸が移動すると考えられ始めたのは、20世紀になってからでした。アルフレッド・L・ウェゲナーは、海岸線の一致の他に、大陸をまたいで古生物の化石や地質構造が連続して分布すること、南極大陸に熱帯性の植物化石が産出することなどを根拠に、大陸移動説を提唱したのです。

 ウェゲナーの大陸移動説は、すぐには受け入れられませんでした。大陸を動かすだけの巨大な力を説明することが難しかったためと言われています (現在でも議論のある問題です)。しかし、その後、地球物理学的な観測から大陸が動いていることを示す証拠が見いだされるようになり、現在ではGPSをはじめとする地球観測結果が、大陸の移動を確かな事実と証明しています。

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