第75回朝日杯FS

こんにちは、4回生の岸田です。

先週の阪神JFは◎ルシフェルで、距離適性的にはマイルは短いとは思っていましたが、外枠に入ったことでそのままじわじわトップスピードに乗ってそのまま馬券圏はとれると思っていましたが、実際はなぜか直線で内に入れた結果、前が混雑して非常にロスの多い競馬になってしまいました。世間では今年の世代はかつてないほどレベルが高いと言われていますが、今回の阪神JFの1~3着馬に関しては春のクラシックで結果を残せないということもあり得るほどのレベルであると思っています。

朝日杯フューチュリティステークスですが、ホープフルステークスがG1になった年から2歳のマイル路線は1ランク程度メンバーのレベルが下がり、今はマイルを走っているものの将来的にはスプリント戦線に出走してくるような馬が来るという印象です。 そのためかスプリントに優れた血を持ちながらもしっかり上がりを使えるタイプが好走してくる傾向があります。また、昨年もこの週は内前が有利なTBではあったと記憶していますが、先週のレースを見ていると、今年も昨年同様に内が強いトラックバイアスになる可能性はありますが、まだ土曜日の結果を見ていないので、なんとも言えないところです。多少フラットになったとしても4角では5番手以内にいる馬の方が勝利には近いと思います。

次は人気馬の短評をしていきます。人気はnetkeiba の金曜朝11時時点の予想オッズを参考にしています。

1番人気は前走1章グラス勝ちのダノンマッキンリー。
前走はゲートで暴れて出遅れた結果、出負けして道中は外々を回す競馬になってしまいました。京都コースらしく短距離にしては比較的にスローなペースを直線だけで抜けだして0.4秒差は立派な内容でした。しかし、ノーザンファーム生産のモーリス産駒で、取引額も考えれば、王道路線であるマイルか中距離でデビューさせてくるものと思いましたが、この馬はデビューが1400mでメンバーレベルには少し疑問が残るところです。また、アスコリピチェーノのように2戦目でマイルに使ってきたならば、そこで心配も解決しましたが、2戦目も1400mの1勝クラスということで、ここでもメンバーのレベルには疑問を禁じえませんし、気性的な部分も心配になります。調教の映像を見ても軽く流していて、あまり調教師のコメント自体も信頼できず、抑える競馬を教えるためだと個人的には感じています。当日見てパドックで落ち着いている様子ならば、馬体的に能力的にも申し分ないものは持っていると思いますので、勝てるレベルの馬ではあります。ルメールJが乗るということで人気を集めるとは思いますが、ルメールJは位置取りが上手いのであって折り合いをつけるのは上手いのかは疑問が残るところです。

2番人気はデイリー杯2歳Sの勝ち馬のジャンタルマンタル。
新馬の内容は後半5Fが基本的にはどんどん加速していくスピードの加速力と持続力に優れた良い内容でした。次走のデーリー杯2歳Sも差し馬が台頭してきたレースでしたが、荒れた内で1頭先行しながら2馬身差と力の違いは見せることができたと思っています。馬体面でもデカいという印象で2歳牡馬の中では身体がしっかりできており、体幹も安定した入り方をしているのは好材料です。また、馬群で競馬をした経験があり、その中でもパフォーマンスを落とさないのは少頭数の競馬になりがちな2歳の路線ではプラスに働くと思います。しかし、ローテーション的には短縮で好走した後の同距離と厳しいものとなってしまいました。血統的にも米国型×米国型と日本の芝で走れるようなタイプには感じませんが、父も母父の系統も高速馬場は得意ですし、2歳戦ならば体力の完成度で押し切れるイメージはありますが、血統的には東京の1800ぐらいが一番な感じがしますのっで、今回は中々鬼門のレースになりそうな予感がします。

3番人気は東スポ杯の勝ち馬シュトラウス。
前走の東スポ杯は風の影響が強い一戦でした。テリオスルルは能力が明らかに足りなかったので殿負けしましたが、1~3着までは前にいた馬で決まったほどに直線では風が強く差し馬には厳しいレースでした。この馬は東京で求められるような瞬発力に優れたタイプではないとは思いますが、今回前に行くことが求められるレースにはなればこの馬にとっては有利な戦いになる可能性はあります。デビュー戦から今年の2歳の中ではレベルの高い馬であるとは思っていましたが、前走の内容で少し評価をさげました。しかし、今年のマイルの路線も近年同様にレベルの低い馬たちが集まっているので、中距離でしっかり結果を残してきたなら能力的には信頼してもいいと思います。また大外枠にはなってしまいましたが、前に行く馬ですし、あまり外に馬をおいても気性の心配が残ると思うので、この馬にとっては大外枠はある意味好枠であると思います。今回は上りが求められる条件になると思います。前走は風の影響もあると思いますが、最後に大きくラップを落としてしまっているので、そこをどう評価するのかだと思います。調教はしっかり動いているように見えますし。

それでは、印の紹介に入っていきます。

◎3.ジャンタルマンタル
血統的には今回の距離は鬼門になりそうですし、京都でしか実績がないので、平坦なコースで強い馬なのかと思いますが、レース内容的に他の人気馬にはあまり信用が置けないので、人気ではありますがこの馬を本命にします。前週ほどは内が有利ではないとはいえこういうG1レベルになってくるとタイムトライアルになってくると思いますので、人気馬の中では最も内枠に入れましたし、内でも上手く競馬ができる操縦性と気性的に安定した面を見せていますので、馬券圏は堅い1頭であると思っています。

〇1.エコロヴァルツ
横の比較で見た時に立派な馬体を持っていると思っています。胴体も締まっているので、マイルまでなら通用すると思います。福島、札幌と使ってきたためか2戦2勝の戦績の割には人気が無いですが、この馬のこの2戦のレベルはそこそこのものがあります。中央のマイル路線のレベルも低いので、先週の2着馬のステレンボッシュも新馬は札幌を使っていることもありますし、札幌の中距離で実績を残してきた馬が結果を残してもおかしくはない下地ができているとは思います。

▲6.セットアップ
理由としてはエコロヴァルツの最後の部分です。マイルを走れるほどのトップスピードはないと思いますし、前走のレベルもどうかというところもあると思いますが、まだまだ力関係ははっきりしていない中で、10倍以上もオッズがついたので、未知の魅力はあるのかと思います。また土曜日のレースを見ていれば、日曜日もトップスピードを削られるようなレースになる可能性もあると思いますので、そうなった場合に備えての印でもあります。トップナイフに似た馬だと思うので、なぜ中山2000に出てこなかったのか。

タガノエルピーダは新馬の時計的な価値は大きいので、人気するとは思います。2着馬が強かったとはいえ上がりのタイム差的な部分でまだ疑問が残りますし、グランアレグリアでも通用しなかったこの時期の2歳牡馬マイルで通用できるほどの馬体的、能力的な下地はまだないと思っています。

エンヤラヴフェイスも馬体的には今回のメンバーでは勝ち負けできるものを持っているとは思いますし、前走の内容を見てもマイルは走れると思います。更に新潟2歳Sの内容を見ても揉まれる競馬は苦手ですので、外枠に入れたのも良いとは思います。オッズもついているので、手を出しても良いとは思います。

他にもモーリスとビックアーサーの産駒を買いたかったり他の要素でも買いたい馬がいたりしますが、そこまですると印の数が膨大になりそうでしたので、本線という意味で印は▲までにしています。当たることが最上ではあると思いますが、皆さんの予想の参考になれば幸いです。

とりあえず2週連続の2歳G1は終わったので、記事的には1息といったところです。次の2歳G1のホープフルステークスまでは2週間弱ありますので、ゆっくり書いていこうと思います。

以下会員の印です


第75回 朝日杯フューチュリティステークス


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