天皇賞 全頭診断表
遂に27日(日)に迫った天皇賞(秋)
G1馬10頭が出走、更にG1馬以外にも勢いのある馬も多数おり今年一番の盛り上がりが予想される。
最強牝馬アーモンドアイか?シーザリオの最高傑作と呼び声高いサートゥルナーリアか?はたまた黄金5歳世代か?
何が来てもおかしくはないこの一戦の全馬を僕なりに分析し評価していこうと思います。
今回の評価方法
① 血統(詳しく書くとわからない人は飽きてしまうのであえて物足りないくらいで書きます)
② 展開の向き不向き
③ 距離適正
④ 騎手評価
⑤ 総合評価
これを5段階にて評価、診断をして参ります。(総合評価のみ0.5ごとで区切ります)
枠順
これは…アーモンドアイにとって有利なのではないだろうか…イメージとしては昨年のJCに近い競馬になりそう。
逆に恵まれなかったのはアルアイン。競馬のスタイルからして大外であることに何の特もないです。
ダノンプレミアムはサートゥルナーリアをマークする形で競馬することなりそう。
枠別成績
外枠には厳しい流れですね…とはいえ内枠がいいということでもない。勝ち馬は内から真ん中辺りに集中している。天皇賞自体が逃げ馬や先行不利、差し追い込み有利のレースなのも頷ける結果である。
馬場状態について
馬場の想定についてですが台風接近により木曜日夕方~金曜が終日の雨予報、翌日も現在のところ曇りのち雨、日曜日も曇りということで稍重~重の想定にて予想して参ります。そのため良馬場特有の高速決着は望みにくいことから本命馬の評価が悪くなることを先にご理解いただいて読んでもらえるとありがたいです。
出走馬と騎手紹介
1 カデナ 藤岡佑介
血統 3 展開 3 距離 3 騎手 3 総合 3 ※能力差の問題
かつて重賞2度制覇してクラシックでは人気の一角もその後は不振に陥るも復権を狙う一頭。しかし今回出走してくるメンバーでは一番不可解。まず福島記念に行けば勝てたのではという点。
今年の夏辺りから少しずつ復調してきたがあくまで相手はオープンクラスやローカルのG3。ここで勝ち負けという話でない。ディープインパクト産駒は一度崩れるとなかなか復調してこないだけにここでG1で大負けしてまた不調になる方が勿体ない気がしてならない。
前田さんの馬の使い方は以前から僕はあまり好きにはならない。使い分けを批判する人が昨今は多いが僕個人としては使い分けより馬主のロマンを追いかけたオーナーファーストな無茶なローテーションの方が疑問でならない。もちろん自分のお金で買った商品(語弊のある言い方かもしれないが)を好きに使うのは自由だが…。
特別マイナスするものがないのでオール3で数値はつけたが能力差が歴然としてるのでもちろん無印。
2 アーモンドアイ ルメール
血統 5 展開 5 距離 4 騎手 5 総合 4.5
現役最強牝馬の秋の戦いがいよいよ始まる。まず前走の安田記念に関してはマイルが合わないとか弱くなったとか関係ないです。全ては武豊のスタートが原因。
この休み期間中も天栄~厩舎でしっかり乗り込まれており調教を順調に消化。ルメールもサートゥルナーリアとアーモンドアイどちらかを選ぶ状況でアーモンドアイを選んだということは二強などと言われておりますが実際は一強とみて良さそう。
距離の面に関しては去年なら文句なしの5評価を打てたが昨年に比べて馬体に詰まりがでて来たことで距離の融通は効かなくなった可能性がある。この後JCと香港両睨みなのもこの辺りが関係しているのではないだろうか?
個人的には今の適正距離は1800mだと見ている。この距離で天皇賞をやるなら敵は間違いなくいない。それでも2000mが長いということは決してない。歴代の牝馬の勝ち馬たちに比べても遜色ない。
気になる点は天気。金曜の大雨の影響がどこまで残るかのみ。
シンザン記念で馬場の悪い中で勝っているので問題ないのでは?というが相手が弱すぎて参考にならない。またその後のレースパフォーマンスを見ても確実に良馬場向きであるのは確か。また馬場が悪くなればその分ペースも遅くなりこの馬にとってもあまり歓迎ではない。
とはいえ最高の枠をひけたことは確か。昨年のJCのような何かをマークしながら最短距離で抜け出せばまず馬券にならないことはないだろう。
3 ケイアイノーテック 幸
血統 1 展開 2 距離 1 騎手 2 総合 1.5
昨年NHKマイルを制覇もそこから一気に不振に陥る。そもそも昨年の毎日王冠でも1800mで距離が長いと言われてた馬が一年跨いでなぜ2000mに登録してきたのかが謎。
母がプロキオンS制覇のケイアイガーベラということで今年は根岸Sに出走してみたが今度は父ディープインパクトが邪魔をしてまったくレースにならないで完全に手詰まりに陥る。
右回りより左回りでNHKマイル時の末脚を活かしたいという陣営の気持ちはわかるが、そもそもあのNHKマイル自体が出遅れて完全に漁夫の利で勝ったレースで結果的に藤岡佑介をG1騎手にするために生まれてきた馬なのではと思う…。
距離面のマイナスも大きい、鞍上もどちらかというと関西のダートで買いたい騎手。ここは無印。
4 スワーヴリチャード 横山典
血統 5 展開 4 距離 5 騎手 4 総合 4
昨年は接触や鞍上の諦めクセで一番人気を大きく裏切る大敗をしてしまった。しかしその後JC3着、休み明けの中山記念は右回りで馬券外になるもドバイ3着、宝塚記念3着と着実に結果を残しており一時期ほどの破壊力全開の末脚とまではいかなくとも人気薄になる今回は狙うべき一頭ではないだろうか。
またここまで左回りで馬券を外したのは去年の天皇賞のみ。いくらなんでも人気薄になるのは不可解。
ここまで調教過程も順調にこなしておりノーザンFしがらき帰り初戦のここは仕上がりも特に問題なさそう。昨年のJCはアーモンドアイ、キセキに離されての3着というのを見ても2400mまでこなせても最も適正があるのは東京の2000mでここは全力仕上げが期待される。
血統面も特に気にするところはない。稍重でも昨年の金鯱賞を勝利しており高速決着もかかる展開もどちらに転んでも走れるのは強み。
騎手がデムーロ騎手が降ろされ横山典弘騎手に変更になりどっちに転ぶかわからないところがあるが少なくともこのままデムーロ騎手を乗せ続けるくらいなら交代するのは賛成である。調子が悪いのか気持ちの問題か不明だが今のデムーロ騎手はとても人気馬に乗って許される騎乗をしているとはとても思えない。騎手評価は4とつけたが1にも5にもなるパルプンテなのでレースが始まらないとわからない。
また当日の馬体重も注意。前走は明らかに太め残り。プラスや維持だと危険。
5 アエロリット 戸崎
血統 2 展開 1 距離 2 騎手 4 総合 2.5
まずこの馬が好走する条件に今回なにも合致しない。クロフネ産駒では2000mは長くこの馬も例外にはなく1800mが限界、馬場が悪い(良以外0,0,0,4)、天皇賞自体逃げ馬が不利…昨年右回りのマイルCSに持っていった結果まったく自分の走りが出来ず惨敗に終わったことから仕方なくの登録にもみえる。ゆえに前走絶対に勝たなければならなかった毎日王冠を結果取りこぼした中でどこまでお釣りがあるのか怪しい。
騎手は手があってる戸崎騎手ということで評価をあげたが戸崎騎手と組むと折り合いつけすぎるゆえにこの馬最大の武器であるスピードが削がれてしまう。それでも距離の壁を越えるには横山騎手を乗せてハイペースで馬の行きたい様に走らせていては勝つのは不可能。このコンビ自体が悪いとは決して思わない。ひとつ言えるのはこの馬がレースを引っ張ることだけは考えにくいということだけです。
6 ユーキャンスマイル 岩田
血統 4 展開 3 距離 3 騎手 4 総合 3.5
前走はこれまでの長距離レースから一気に距離短縮を図り新潟記念に挑戦するとまさかの勝利で今年2つ目の重賞勝利を記録。
血統 キングハメハメハに母父ダンスインザダークは2015年の勝ち馬ラブリーディと同じ組み合わせと縁がある(馬主も同じ金子ホールディングス)。母系にはトニービンも入っており東京適正は高そう。
左回りで3.0.0.0と相性も良く馬券を狙うなら距離延長のJCの方が魅力ではあるがここでの人気薄の劇走も予感させる。戦ってきた相手のレベルが大きく上がるが昨年の菊花賞ではフィエールマン、エタリオウに次ぐ3着と世代の強豪ともある程度は渡り合える力は持っているので好走しても不思議ではない。
高速決着よりはタイムがかかるレースが望ましいので雨が降って馬場が渋る方が個人的には歓迎。岩田騎手がどのような競馬をするのかも注目。
7 スティッフェリオ 丸山
血統 4 展開 2 距離 5 騎手 2 総合 3.5
オールカマーではレイデオロ、ミッキースワロー、ウインブライトなどをなぎ倒しここに出走。昨年の福島記念の重賞制覇から少しずつ力をつけてここまでたどり着いた。
血統面では父ステイゴールド、母系をみても馬場が渋っても特別マイナスする部分は見当たらない。むしろまともに戦ってもまず勝負になるとは考えにくいので可能性を広げるにはそういう馬場での勝負しかないと思う。
距離の面ではまったく問題ないので最高評価をつけてはいるが、展開の面では逃げが不利な天皇賞ではかなりマイナスを打ちざるおえない。また丸山騎手で重賞3つ勝っているといってもこのメンバー相手では1枚も2枚も腕は落ちる。また大阪杯でもG1クラスとは壁を感じたがその差を埋めるほど成長はしてないと見て良さそう。
馬場が重くなって切れ味が削がれたディープ系の馬たちが全滅したときの大穴として抑える程度。本当に狙うなら有馬記念のような気もするが…
8 マカヒキ 武
血統 2 展開 3 距離 5 騎手 2 総合 3
かつてのダービー馬も怪我や不振で色々ありながらここに参戦。
血統はディープインパクト×フレンチデピュティということで東京自体は向くがそもそも今回の馬場状態は向かない。
昨年くらいから時々復調の気配こそ見せてはいるが結局のところ怪我の能力劣化は著しくかつてほどの力は出せてない。そもそもレベルが低かったとはいえ去年札幌記念2着から参戦して7着に終わった馬を今年改めて買う理由がない。
大阪杯は接戦の4着に対して宝塚記念では見せ場なしのブービー。前走は内回りの2200m自体がディープインパクト産駒には大きなマイナスなので仕方ないとはいえ負けずぎである。
良馬場、高速展開、馬が完璧な状態で鞍上が完璧な競馬をする。それでやっと馬券になるかどうかのレベル。ところが現実は重馬場、瞬発力は求められない、状態はそこそこいいが鞍上はスタート1つロクに決めれず他に迷惑をかける始末。
どう馬券にしろと?とりあえずちゃんとスタート切って他の馬に迷惑だけはかけないでください。
9 ダノンプレミアム 川田
血統 5 展開 3 距離 5 騎手 4 総合3.5
中内田×川田の大将格。前哨戦のダノンなんて言わせないとのごとく今回はG1に直行参戦を決めてきた。
まず血統面だがディープインパクトに欧州系の牝馬ということで馬場が悪くなる部分でのマイナスは少ない。稍重の実績は2-0-0-0で今年の春には中京競馬場で行われた金鯱賞にて後の宝塚記念馬リスグラシューを9ヶ月ぶりも関係なしの完勝と圧巻だった。サートゥルナーリアの隣につけたことで恐らくサートゥルナーリアをマークしながらの競馬になると思う。4~5番手にて逃げ馬の一個後ろの列で仕掛けてくるタイミングを伺うのではないだろうか?
しかし脚質を考えてもアーモンドアイが入った内枠に越したことはない馬でどっち付かずの中途半端な競馬にならないかだけが気がかりである。
また前走安田記念のスタートで接触をしたことから最下位に終わってしまったショックをどこまで馬が払拭出来ているのかも未知数。鞍上も数値は高いが相変わらず勝負弱いしいつになったら今年G1勝てるのだろうか…。
ダノン×川田×中内田…ここで大敗するようであれば立ち直るのは不可能とみてよい。金鯱賞のときのように前走関係なしであれば上位2頭など敵ではない可能性もある。とにかく前走の余計な接触のせいで取捨選択が難しいことに変わりはない。
10 サートゥルナーリア スミヨン
血統 5 展開 4 距離 5 騎手 5 総合 4.5
名牝 シーザリオの最高傑作とも言われ今回3歳ながら古馬の中距離最強決定戦に殴り込みをかけてきた。前走神戸新聞杯では距離の壁など何のそれで菊花賞1,3着のワールドプレミア、ヴェロックスを子供扱いで完勝。鞍上も今回は名手スミヨンに乗り替わり期待をさせる。
距離に関してはまったく問題はない。また色々な意見があるが僕はこの馬に関しては馬場が悪くなっても母系にサドラーズウェルズの血もあるので大幅なマイナスはなさそう。
前走と今回の立ち写真を見比べても出来は別馬のようでダービー時のようなあばらの浮き具合からもメイチの完成度を予感させる。
マイナス点はやはり古馬相手にどこまで力の差があるかという点と唯一の東京経験だったダービーが大幅な出遅れで後方からの競馬になった点。
ダービーの出遅れたことがハイペースに先段に取りついたときどれくらいの競馬ができるのか経験できないことに繋がってしまった。
また主戦のルメールが鞍上のアーモンドアイに乗ることで完全にマークされる立場にあること。この馬がどれくらいの脚やクセを一番理解してるゆえ仕掛けずらさがある。ルメール、スミヨン、どちらが痺れを切らして仕掛けるかで結果は変わりそう(性格を考えたらスミヨンが先に仕掛けると思うが)
過去に天皇賞へ挑戦した3歳馬とそこまで大きな能力差があるかというと疑問も多いので2~3着までなら馬券に入れる必要はあるが1着固定は気が引ける…。
11 ゴーフォザサミット 北村宏司
血統 2 展開 3 距離 2 騎手 1 総合2
登録するレースを間違えてませんか…?アルゼンチン共和国Sは来週ですよ…?
青葉賞の勝ち、最近で一番内容のあるレースをしたのが日経賞の5着、目黒記念の4着。適正距離に対してローテーションが無茶苦茶すぎる。
父はハーツクライや母父がストームキャット系なので東京の適正はあるが馬場が悪くなることが濃厚でマイナス。それでもディープ×ストームキャットよりはマイナス作用は少ないので血統評価は2とした。
鞍上はデムーロ騎手と聞いていたがなぜか北村宏司騎手になっていた…よくわからない。以前にスピルバーグにて制したこともあるが近年は怪我でパッとしない。
12 ドレッドノータス 坂井
血統 3展開 1 距離 4 騎手 2 総合2.5
京都大賞典では大穴で勝利を演出した若き天才候補と良血一族が東京競馬場に挑戦してきた。
父ハービンジャーは欧州系牡馬、母のディアデラノビアは愛知杯連覇のディアデラマドラを初めとして質の高い子供を多く産んでいる。
馬場が渋ること自体はこの馬には歓迎ではあるが前走は京都が得意のハービンジャーの血が有利に働いた部分が強くここではさすがに能力面でそもそも厳しい。またアエロリットが逃げるのを自粛したときはこの馬が逃げることになり展開も向かない。
坂井騎手自体は恐らく爆死覚悟の強引なハイペース逃げの手は打たないと思う(キャロットの会員からしたら少しでも賞金が貰える着順がほしいため)
ここは無印
13 ランフォザローゼス デムーロ
血統 5 展開 1 距離 5 騎手 1 総合 3 ※能力差
3歳夏の札幌記念以降これが4戦目。過去3戦もまったく競馬になっておらず実績は青葉賞2着のみの馬がなぜレベルを下げずここに出てきたのか不思議でならない。ランフォザローゼスの馬主はソールインパクトと同じなのでこの強引かつ無謀なローテーションは馬主の意向が強そう。
血統面は父にキングハメハメハ、母父ディープインパクト、祖母にエアグルーヴと良血の塊。エアグルーヴはトニービンの血も入っているのでまさしく東京競馬場を走るのに最適な血統といえるだろう。夏以降の不振に原因があるとすれば能力差もあるが母父のディープインパクトが関与している可能性がある。
鞍上はノーコメント。ここまで落ちぶれたかと言葉もでない。なぜスワーヴリチャードを手放したのかと言われているが降板させられただけである。出遅れ、勝てないとわかると無気力騎乗で着すら拾いにいかないことから馬主や調教師からの不信感が増した、エージェント変更で馬質悪化と自業自得な点が多すぎる。恐らく栗東にはもう居場所がないと思います。(そうでなければこの大一番のレース直前にわざわざ川崎競馬場でトークショーなんかしてるわけがない。)
次走のキャピタルSで会いましょう
14 ワグネリアン 福永
血統 3 展開 3 距離 5 騎手 4 総合3.5
ダービー制覇後はスポット参戦で着こそ拾えてはいるがどこか歯がゆい内容が続いている。
前走札幌記念では最後いい感じの手応えで突き抜けそうだったが休み明けも影響してか4着。
一度使っては休み、一度使っては休みの繰り返しなので毎回馬券の取捨選択に悩まされる。馬体を写真で確認したが状態はかなり良さそう。一回一回全力で来るので調教が悪いということもないのでレースまでの過程は万全と見て良さそう。
血統面の評価を下げたのは渋った馬場。特に皐月賞では馬場の一番悪いところを走ったとはいえ生涯唯一の大敗を屈した経験が気になるところ。右回りで弱くなる、左回りで弱くなるという馬でもないしあの敗戦はやはり引っかかる。
また少し話がずれるが、実は全妹をPOGで指名している。能力はかなり高いと評判の一方でデビューまでもかなり時間を要した。血統の組み合わせがあまり体質の強い馬を出せていない辺りもパワーを要する渋った馬場の今回は期待が薄そう。
枠にも恵まれず今回は無印でも良さそう?
15 ウインブライト 松岡
血統 2 展開 1 距離 4 騎手 5 総合 3
オールカマーで距離の壁にぶち当たり惨敗してしまいここを迎える。オールカマーは勝てないレースとわかってたという意見がありますが僕はそんな風には思えません。
これは裏情報になりますが、先日のオールカマー終了後にジョッキーフレンドパークというイベントに参加した際に騎手専用通路に案内されて待機中に松岡騎手の奥様、お子さまを見かけました。普通に考えてブービー(事実上最下位)になるとわかってて呼ぶでしょうか?色々な意見はありますが僕には勝てる自信があったからだと思います。
血統は父ステイゴールドで道悪適正はあるにしても兄弟を見ても明らかに右回りの馬で最大目標は香港。ここで勝負になるかと言われると枠も含め考えにくい。そもそも陣営も勝ちに来てるとは到底思えない。
距離と騎手の評価が高いのはこの馬自体は2000mで結果残してる点とこのコンビで結果を残し続けてるゆえ評価を上げざるおえないため。そのため総合値は3となっていますが実際は1.5~2くらいで判断していいです。
16 アルアイン 北村友一
血統 4 展開 3 距離 5 騎手 5 総合 4
昨年とは違い秋の始動戦にここを選んできた。父はディープインパクト母はアメリカG1のダート勝ち馬。皐月賞、大阪杯の勝利を始めとして2000mに限れば現役馬の中ではスペシャリストと言っていいだろう。
ディープインパクト産駒×アメリカ系牝馬ではあるが軽い走りをするタイプではなくパワーのあるタイプ。(それでも先週菊花賞2着のサトノルークスのような欧州系のようなゴリゴリのタイプとはまた違うが)この辺はお母さんがダート馬であるのが大きいかもしれない。
また騎手に関しては最高評価をつけた。この馬に関しては北村友一が間違いなく合っている。調教時から色々な工夫をして大阪杯の勝利にも繋げており北村友一自身もアルアインやクロノジェネシスといった極端に逃げたり仕掛けどころを考えなければならない差したりする馬だとヘマをするが折り合いに専念しながら先行で抜け出す馬だと成績を残しているのも強み。何より期待値が低いときの方が好走する。
マイナス点は抜けてるものがないので他の馬の展開ありきで結果が決まってしまう点。 ハイペースで流れると後ろから来る馬を抑え込む上がりはない、だからといってスローで前を捕まえる脚もない。つまり馬場、展開、調教全てがハマったときは抜けたものがあるタイプ。それゆえにまさかの大外枠はこの馬には厳しすぎるものがある。
ここまで全馬の個人的な評価を書いてきましたが皆さんはどう思いましたか?同じ意見だ!いや違うこの馬はこういう条件なら走るのに…など思ったと思います。
それだけレベルの高い馬達が集まっている証拠でもあります。
答えは日曜にすべてわかります。
そして馬券の買い目については土曜日にまたnoteにて書きます。こう御期待(´・ω・`)/