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ユニコーンS傾向~G1馬へのファストパス~

6/21(日)に東京競馬場で開催されるG3ユニコーンS(ダート 1600m 3歳限定)の予想になります。

例年ダートの世代トップが集結し額面通りの力を見せることが多いこのレース。今年は例年と異なりドバイ遠征やアメリカ遠征といった海外組帰国組も少ないことが結果に影響を与えると同時に額面通りの力を見せることができる調整過程を踏めた上でのレースとなりそう。

まずはこのレースの傾向を見ていく。

枠順

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ユニコーンS傾向(過去10年)

種牡馬別傾向

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ゴールドアリュール産駒は3勝をしていることからよくこのレースはアリュール買ってれば当たると言われるが実際はピンかパーの2択となる。また東京の1600mダートのトレンドと言われいるヘニーヒューズ産駒もイメージよりは不振側の成績が残っている。

とはいえ、東京の1600mの基本傾向としてはスタートが芝になっていることからゴールドアリュールやヘニーヒューズといった芝でも走れる馬が好走する確率を引き上げるのは事実。

芝実績や東京1600mの距離実績がある馬が本命にあることが望ましい。

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スピードが求められる東京ではエンパイアメーカー産駒のようなパワー型、ダート型の馬が多く芝スタートでは不安が残るシニスターミニスターやパイロ産駒もこのレースでは不振。

騎手別傾向

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注目はルメール騎手。

平場の厳選などでも取り上げてきた通りルメール騎手は東京のダート1600mでは無類の強さを誇る。

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今年に至ってはなんとこの時点で例年の勝利数に並ぶ活躍をしており複勝圏でも高い数字をマーク。

今年は藤沢和雄厩舎のレッチェバロックに騎乗予定。

人気別傾向

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これを見てわかる通り人気のそのまま決着。ただし紐が1頭荒れる可能性が高いで注意が必要。

そして1番人気が凡走した背景は明確なケースが多い。

昨年の1番人気デアフルーグは父がベーカバドとまず東京適性がないことが明確なこの馬がなぜ1番人気なのか?という根本的問題。その他にも2017年1番人気リエノテソーロはNHKマイルカップからの臨戦態勢だった点や2015年ゴールデンバローズはドバイ遠征帰りと馬券外になっても納得のいく馬が多い。

今年の場合はコロナウイルスの関係からドバイを目指す陣営が不在。騒ぎが大きくなる前にサウジ遠征をしたフルフラットを除けば国内でこのレースに向けての調整を進めたことで、目に見えない疲れや馬の変化がないのは予想をする観点では大きなポイントになる。

枠番別傾向

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東京の1600mは原則として外に行くほど成績が向上する。(スタートの芝が長いため加速がつきやすい点から)

そして内枠は成績が低迷する傾向が強い。これは芝の距離が短く加速が外よりつかない点に加えて外から内に馬が押し寄せてしまい揉まれる形での競馬や砂を被ることをこの時期の馬は嫌がる傾向があるためが一因として挙がる。

狙いたい馬はなるべく外枠からの発走が望ましい。

その他

① 将来性を見据えてみる。

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2013年以降のレース結果を見ると勝ち馬は7頭中6頭が後のG1馬となっている。唯一例外の2014年レッドアルヴィスの年も2着のコーリンベリーは後のJBCスプリントの勝ち馬。

さすがに昨年の勝ち馬ワイドファラオはこれまでの馬たちとは力が1枚下がると軽視をしていたのだが今年のかしわ記念を制覇しこれまたG1馬になるなどとにかくこのレースの勝ち馬というのは将来性が侮れない。

早熟で完成度が高く今がピークの馬が絶対軸になる一方で、成長途上かつ能力が現段階で高い馬が勝ち馬のヒントになると見たい。

② 求められる馬格

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過去の傾向を見ても約480kgより上の馬体重の馬の好走が多い。

2014年2着のコーリンベリーはこのレースに向けて+20kgで挑んできた点からわかる通り完成度の高い人気馬が好走するレースだけあり成長度や完成度具合が勝負を分けることになりやすい。

逆に考えれば人気薄で凡走するのは軽い馬、穴を開けるのは完成度の高い馬格のある馬という観点でも見れる。

想定約480kg以上が予想されるのは以下の通り。

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人気の一角デュードヴァンは470kg前半の可能性が否めない点から対象外にした。今年は500kgを余裕で超える馬も多くここから穴馬が出る可能性もある。ただし、大きすぎると今度は東京のスピード勝負に耐えられないパワー型も多いので注意が必要になる。

以上の傾向から挙がる候補馬

カフェファラオ(レーン)

アメリカンファラオ産駒で世代トップのダート馬。

デビュー戦では2着以下に大差勝ちをし前走のヒヤシンスSでは圧倒的1番人気で出遅れるも強烈な末脚で先頭に立つと最後は余裕を残しての勝利というパフォーマンスレベルは流石の一言。

当初はアメリカへの遠征を狙うもコロナウイルスの関係でレースが中止となり国内へ専念を決定。ドバイ組と違い輸送なども行わず前走からしっかり充電してのこのレースであれば額面通りの力は発揮できそう。

タガノビューティー(和田)

朝日杯FS4着の芝実績があるヘニーヒューズ産駒。

ヒヤシンスS、青竜Sと東京ダート1600mでは3着2回の実績の裏付けから好走は望める。ただし今年の上位人気といずれも同じ条件で負けていることから逆転には向こうの騎乗ミスや馬のアクシデントなど変則条件が必要。

レッチェバロック(ルメール)

騎手別データで注目したルメール騎手が鞍上。

1400m実績しかないことから初の芝スタート、距離延長といった課題点があるので危険な人気馬にもなり兼ねないので注意が必要。

傾向まとめ

① 東京1600mに強い血統が好走傾向。芝スタートなので芝実績、同距離実績のある馬は注目

② 人気決着。人気薄の激走は馬格がある完成度の高い馬

③ 真ん中から外枠の人気馬は好走期待

④ 将来性がある実力馬は狙う

以上の傾向を基に予想をしていきます。よろしくお願いします。

推奨馬

本命

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