(完全無料)ダービー全頭診断
いよいよ目前に控えた日本ダービー🐎
今回は全頭を個人的観点にて解説をしていきます。
なお今回から評価点を変更します。
従来
血統 騎手 距離 コース 総合評価
総合評価は0.5区切り
新
血統 騎手 距離・コース 調教 総合評価
総合評価は0.5区切り
距離とコースがいつもあいまいになるためこの部分を統一した上での評価とし、調教を新たに加えた上での評価にします。
評価はこれまで通り5段階となります。
なおダービーの傾向に関してはこちらで公開中です。こちらもどうぞご利用ください。
枠順
1 サトノインプレッサ(坂井)
血統 4 騎手 2 距離・コース 3 調教 3 総合評価 2.5
前走はスタートで完全に終了した馬。NHKマイルまでは無敗で重賞制覇も達成した馬とは思えないほどの負けっぷりであっさりと底を見せてしまったのは大きな痛手で、距離適性を考えても前走が叩きでここが本番とは思えないだけに出来落ちは否めない。
このレースを好走するディープインパクト産駒、絶好枠を引けたのは大きいが、スタートを決められない以上は最内でも意味はなさないのでNHKマイルから臨戦で再輸送という面を含めて評価する点を探す方が難しい一頭。
鞍上も弟子の坂井騎手に任せたということはやはり経験を積ませることと同厩舎のコントレイルのアシスト要員要素が強い。
2 アルジャンナ(浜中)
血統 5 騎手 3 距離・コース 4 調教 3 総合評価 4
その能力ゆえに次々と馬が回避して新馬戦の成立すら危うくさせた逸材も東スポ2歳Sでは後の2冠馬コントレイルに完敗。きさらぎ賞では鞍上の情けない騎乗もあり3着に終わるとそれ以降川田騎手はこの馬からの降板の顛末になるなどどうもかみ合いがつかない一頭。
前走はヒューイットソン騎手が位置取りを前に持っていく好騎乗で勝ちが見えた中でサトノインプレッサが傾向無視の追い込みを決めて2着に敗れるもダービー出走を確定させる賞金を確保したのは大きかった。
血統面はディープインパクトに母コンドコマンドはアメリカのダートの馬という東京の高速馬場には一番適した配合ということで久しぶりに条件が合致した中でのレースで距離延長をどう克服するかがカギになる。
鞍上は昨年大波乱を起こし先週のオークスでも超人気薄を5着まで引き上げた浜中騎手ということでその再来も充分あることから評価したいが、ダービーはテン乗りは結果が出ないので3まで。
調教は1週前は合わせた馬に追い付けていなかったが最終では良化しているが休み明けでここに合わせたのであればもう少しパンチが欲しいところ。
3 ワーケア(ルメール)
血統 4 騎手 5 距離・コース 4 調教 3 総合評価 3.5
新馬戦から高いパフォーマンスを評価されていた一頭。東京適性が高いと言われながらも昨年末G1ホープフルSでは3着、今年初戦となった弥生賞では重馬場の中で2着と好走。過去2回下してるオーソリティーは青葉賞を快勝したことを考えるなら能力は上位クラスの一個下したというところか?
血統面は半姉に福島牝馬3着のダノングレース(ディープインパクト産駒)を持つが、ハーツクライを付けたこちらの方が早熟感があるのはやはり手塚調教師の管理馬の特徴といえるがハーツクライ産駒でどこまで太刀打ちできるかがカギになる。
そして最大のポイントはローテション。弥生賞で賞金を加算することが出来れば皐月賞を捨ててダービーに備えることを事前に決めた上で挑んだ前走で予定通りの算段になりこのレース1本に向けての調整を進めてきた。過去10年馬券内がない前走弥生賞組だが、フィエールマンという非常識ローテーションの最強馬を管理している厩舎だけにノウハウは豊富な点を忘れてはいけない。
ただし追い切りはタイムがやや物足りないのが気がかりなところ。ギリギリ間に合わせてきた感じが否めないゆえに当日の体重面など含めて要注目。
4 レクセランス(石橋)
血統 4 騎手 2 距離・コース 4 調教 3 総合評価 3
連勝で挑んだ皐月賞は見せ場の欠片もなかった。やはり前走で川田騎手が見切りをつけて遠征を取りやめた馬なだけに底は浅かった感が否めない。(なおアンタレスSの川田)
さらに追い打ちを与えたのは、その前走騎乗した北村友一騎手からも乗り替わりという点。そして用意されたのも石橋脩騎手とこれまた乗り替わりで何かが見えるかと言われると何も見えないのが本音。
血統は一応ディープインパクト産駒ではあるが・・・。
距離適性に関しては2200mのレースを制してる点からマイル型のディープよりは少し長めに設定されている可能性がある。古馬になったら日経新春杯や京都記念辺りで好走してきそうな雰囲気はある。
5 コントレイル(福永)
血統 5 騎手 5 距離・コース 5 調教 4 総合評価 4.5
ホープフルSは血統的にも適性がない超タフな冬枯れの中山の芝を攻略。皐月賞は不利と言われる内枠から仕掛けどころで外に持ち出す鞍上の好騎乗が光った上での勝利とどちらもレース内容が濃いだけにここも最有力であることは間違いない一頭。
血統的にはディープインパクトに米国系牝馬のUnbridledやiznowが入るだけに東京競馬場の高速馬場は大得意中の大得意なだけに後は距離延長だけが問題だが、3歳のこの時期の強い馬は2400mでも何度も攻略を成功させてきただけに特に問題はない可能性が高い。将来的には天皇賞(秋)や大阪杯のような中距離重賞がメインになるだろうだが距離不安は考えない方が良いだろう。
調教は輸送、一度使ったことを考えると万全に出来るわけがないのでガタンと前走前に比べて落ちなかったのは救い。
6 ヴェルトライゼンデ(池添)
血統 1 騎手 5 距離・コース 2 調教 2 総合評価 2.5
皐月賞を制するために作られたような血統構成だった前走は結果的に進路取りを間違えての大惨敗に終わる。
皐月賞がダメなら菊花賞までは買えない馬と見ていただけに高速馬場のダービーでは切れ味が圧倒的に足りないことに加えて左回りが初めてなど課題は多く調教内容を見ても前走からのでき落ちは否めない。
この舞台を制してる叔父のオルフェーブルのように軽い馬でもなく、ステゴ系列でこの馬格に切れ味を求めるほうが正直なところ酷。
池添騎手継続騎乗な点と大舞台に強い騎手という点では鞍上だけは評価を落とせないが・・・それ以外になにか評価できるところあるのかこの馬?
前回最大評価をした馬なので弱いという事はないが、秋以降の成長で長距離に活路が出れば古馬になっても面白い馬になる可能性があるので枯れたり怪我で離脱という事だけは避けてほしい。
7 ブラックホール(石川)
血統 1 騎手 2 距離・コース 1 調教 1 総合評価 1.5
チャンスがあるとすれば皐月賞だと思っていた馬だが前走は出遅れて最後上がってきただけ競馬で終わってしまった。ゴールドシップ産駒の割には馬格が足りず使い詰めに耐えれるタイプではないので春3戦目でまず上積みも期待できないので高速馬場の今回も評価はまず出来ない。
それ以上に気になるのは既にズブくなってきている点。これだと自厩舎の石川騎手でも操縦に今後苦労していきそうなのでもう少し動かせる騎手を試してほしい(石川騎手がダメということではなく合わない)
追い切りでも坂路50.8秒と高時計ではあるが、合わせた馬を捕まえることが出来ず何度も促し鞭を入れても動いていないところを見るとゴールドシップの悪いところが徐々に出つつあるのは悪い予兆。
8 ビターエンダー(津村)
血統 4 騎手 4 距離・コース 3 調教 2 総合評価 3
皐月賞では力及ばずも前走のプリンシバルSは快勝(さすがあのミナリクでも重賞で馬券になるだけの馬ではある)
血統は兄弟含めて東京に適性が向いているとは思うが根本的に皐月賞で力の底は見えただけにここからの激変は望みにくく皐月賞→プリンシバルS→ダービーという臨戦態勢のローテションも馬には堪える。
この馬もまたダービーというよりは秋以降や来年の東京新聞杯や毎日王冠で狙いたい馬。
9 ダーリントンホール(デムーロ)
血統 1 騎手 5 距離・コース 4 調教 5 総合評価 4
前走は前日の雨で馬場が多少タフだったこともあり6着まではこれたが前日に皐月賞をしていたら恐らく圧勝していただろう。
それを言い切る程に血統面が欧州に寄りすぎている馬なので欧州系のパワーがある馬が来やすい今の東京競馬場とはいえ適性外にもほどがある。
これを買うならこれに沿った馬を選んで買わないと当たらないことになるので、上記で触れてきたアルジャンナ、コントレイルといった馬たちが全部馬券外に飛ぶダービーということになるがそれはまず想定できない。
共同通信杯もイレギュラーな案件で開催された中で勝利したことで評価が分かれる馬ではあるが個人的には日本で走るより他国のダービーを狙ったほうが勝算があるのでは・・・?と感じてしまう。
ただし鞍上継続な点、一応ではあるが東京コースでの重賞実績、調教内容がものすごく良いだけに総合評価自体は高め。
10 コルテジア(松山)
血統 2 騎手 4 距離・コース 2 調教 3 総合評価 2.5
3歳春の重賞戦線で穴を開けてきた馬ではあるがさすがに前走でトップクラス相手ではまったく太刀打ちできないことを露呈。
シンボリクリスエスにジャングルポケットいう血統構成なだけに先週の馬場なら面白い馬だったかもしれないが、この1週間は天気が良い日が多くCコース開放も重なり芝がトランポリン状態になれば反対の位置に属する馬なので評価を落とした。ただしジャングルポケット側に東京巧者が出やすいトニービーンを内包しているので違う舞台なら好走する可能性は高い。
調教面からも何か推せるポイントはなくコントレイルのアシスト要員としての出走が否めない。
11 ガロアクリーク
血統 2 騎手 3 距離・コース 1 調教 4 総合評価 2.5
前走皐月賞では人気薄ながら3着と好走。父キンシャサノキセキということで距離適性が怪しまれたが母父のキングマンボが距離の後押しをさせたことで2000mまでならギリギリこなせた感もあったのだろう。
前回3番手評価をした馬だがさすがに今回は距離が長すぎることに加えて今回最大の問題点は鞍上。完全テン乗りに加えてコロナウイルスの影響で東西間の所属の違う騎手は追い切りに騎乗することが禁止されているこの情勢ではいくら川田騎手とはいえ騎手評価を落とさざるおえない。
調教の動きは悪くないが・・・
この馬も決して悪くないのだがここに出走する背景が悪すぎる。
12 サリオス(レーン)
血統 3 騎手 4 距離・コース 3 調教 2 総合評価 3
皐月賞2着馬ではあるが評価が今回はしにくい点が多い。
最終追い切りでも合わせた馬についていくので手一杯になってしまうほど手前を変えて走れない課題を抱えておりこれで4回のコーナーの東京2400mはかなり酷(これで勝てるなら化け物)
馬格も550kgを超える重戦車のような作りとなっており2000m走り抜けてきて残りの400mでどこまで余力があるのか考えるとこの人気なら自力で3着に入り込めるかがやっとなのでは?とどうしても考えてしまう。
さらにレーン騎手だから何とかなるという声もあるがレーン騎手は距離が伸びれば伸びるほど成績を落としている傾向がある騎手で出遅れ癖もあるのでそこまで評価はできない。(上手い騎手ではあるが)
東京コースでの重賞実績と4回のコーナー、手前を変えれない課題を見てコース適性は中間評価とした。
13 ディープボンド(和田)
血統 2 騎手 4 距離・コース 2 調教 3 総合評価 2.5
京都新聞杯を制してはいるが特にこれといった要素が一番ない馬。
キズナ産駒は父、祖父のイメージから東京の芝を走るという先入観を持たれがちだが実際はその真逆でキレ不足が露呈する成績を記録しているので個人的には評価していない。
あれだけダートを走る馬が量産されている点からわかる通りキズナの晩年のキン肉マンみたいな体系と母のストームキャットの血が完全に悪い方向に働いている馬が多いのがこの原因だろうが・・・。
そしてこの馬は前走の調教内容が良すぎただけに皐月賞をわざわざ使ってでも挑んだ前走がメイチならここはさすがにデキ落ちが濃厚となればさすがに軽視したいところ。
来年の京都記念辺りで狙いたい馬。
14 マイラプソディ(横山典弘)
血統 2 騎手 2 距離・コース 2 調教 5 総合評価 2.5
デビュー時の期待を考えると3歳になってからこんなあっさりと底を見せてダービーを迎えることになるとはとがっかりしてしまう一頭。
血統構成はハーツクライに母系に米国ダート馬を絡ませておりスワーヴリチャードに似たような作りとなっているがあちらに比べて切れ味勝負には適しておらず成長力も奥手なタイプだと個人的には評価している。
調教自体は時計を記録しているので最高評価をつけているが、この馬もガロアクリークと同じように東西間の騎手移動が禁止されて調教に関東の横山騎手が乗れないため完全テン乗りで本番を迎える点から鞍上評価を大きく下げた。
火曜に追い切りを行った理由は火曜日であれば栗東のCWを左回りで使用することが出来るという理由かららしいがそれを行う=左回りにかなり不安があると露呈しているようなものだが・・・。
15 サトノフラッグ(武豊)
血統 5 騎手 3 距離・コース 4 調教 2 総合評価 3.5
弥生賞を高パフォーマンスで制して挑んだ前走は案外の内容で5着に終わってしまい3強から完全に脱落。
血統面は兄弟が長距離でも走れる馬が多いことから問題なくこなせる可能性が高い。ほかのハーツクライを種付けした兄弟と違いこちらはディープインパクト産駒という点でも切れ味も増したことは2歳時には東京の2000mで2分を切るパフォーマンスをしている点からも裏付けは出来ている。
騎手評価を落とした理由は上記の馬たちと同じで追い切りに乗ることが禁止されているため。ただしこの馬の場合は弥生賞で一度騎乗した鞍上への乗り替わりなので大きく下げることはしなかった。
問題は調教面。明らかに前走の1週前、最終が良かっただけに出来落ちは否めない。弥生賞勝利からあの出来で5着だったことを考えるとここでお釣りがあるかやや疑問。
前走ワーケアが回避した兼ね合いなどもあったとはいえ騎乗したルメール騎手が継続をしないで休み明けのワーケアを結果的に選んだことを見てもこの馬の底がはっきりしたなら今回は評価できない可能性も。
16 マンオブスピリット(北村友一)
血統 2 騎手 4 距離・コース 3 調教 4 総合評価 3.5
京都新聞杯2着からの参戦。
血統面の評価を落としたのはルーラーシップ産駒のダービーの相性の悪さが要因。この産駒自体は東京の2400mを走るのだが成長力が奥手になりがちでこの時期の勝負となると一枚評価が落ちてしまう馬が多く京都新聞杯のレベルを考えるとこの馬もこれに該当する可能性が高い。
その分でコースと距離の評価を上げたがこちらも8枠16番とかなり状況は厳しく八方ふさがり状態になっている。
ただし最終追い切りでは終い11,9の好時計を記録しており前走からの上積みという点では勝ち馬のディープボンドより望めるので穴としては面白いかもしれない。
17 ヴァルコス(三浦)
血統 3 騎手 1 距離・コース 3 調教 3 総合評価 2
青葉賞2着からの参戦。
父はノヴェリスト、母系にはディープインパクトの母のウインドインハーヘアという少し変わった血統構成。東京の2400mで2着と好走しているので距離適性は問題なさそうだがやはりメンバー大幅強化ではキレと成長力は足りない。
そんな血統面の話をしても外枠に加えて鞍上の三浦皇成で全部帳消しになるのだが・・・。例年だとこの時期にもう1人くらい外国人騎手が来日して人望皆無の佐々木オーナーはその騎手に騎乗を任せるような馬が、今年はこのコロナウイルス騒ぎでその線も消え結果的に三浦騎手が乗っている時点で評価不能。
秋以降にスミヨン騎手などが来日するならその際に買いたい。
18 ウインカーネリアン(田辺)
血統 3 騎手 1 距離・コース 3 調教 3 総合評価 2
皐月賞では大穴で4着と好走したがやはり水分を含んだ馬場がスクリーンヒーロー産駒のこの馬に適したといえる。
先週のような馬場ならこの血統は面白いのだがレギュラーの東京の馬場ならやはり切れ味は不足していることから恐らく勝負にはならず鞍上の田辺騎手も継続騎乗ではあるが不可解な騎乗が続いてることから評価不能。
大外枠で逆転できるほどの力はなく今回は参加賞濃厚。
以上になります。
個人的な感情ありきなところはありますが今年はコントレイルが抜けた存在で他がどう勝負をするかのダービーと見ています。
推奨馬などは明日更新予定のダービーのnoteの有料情報での公開となっておりますのでそちらも参考にして頂ければ幸いです。
概要欄
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