東京盃考察・予想~菜七子連覇へ多難なる道のり・そして馬の状態は?~
10/7(水)に大井競馬場で行われるG2東京盃(1200m)の考察・予想になります。藤田菜七子騎手の日本人女性騎手として偉業となった昨年のレースから早1年。今回も再びコパノキッキングとのコンビでこのレースへ参戦の運びとなった。
一方近年レベルが高いと称される地方スプリント路線組も高メンバーが揃った。特に今年はJBCスプリントと同条件で開催されるステップレースという事でそれぞれの思惑は色々見えるレースとなるだろう。
今回もいくつかの考察に分けて有力馬を探していこうと思う。
解説に入る前に
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うまめし.comさん
枠順
中央・地方問わず実力馬が集まり物凄く難しいレースとなった。
昨年覇者コパノキッキングが藤田騎手のコンビで再びこの舞台へ登録してきた。前走のG3サマーチャンピオンではまったく見所のない3着という内容での敗戦は気になるところでこの鞍上とのコンビでもG3東京スプリントにて不可解な敗戦をしており馬が終わった可能性も否めない。
この中間には管理する村山厩舎が全焼するアクシデントもあり向かい風連発からどう立て直すか?
前走の敗戦が伸びない馬場の内を走らされたためと明確なヤマニンアンプリメは再び川田騎手とのコンビでこの舞台に登録。昨年は距離の関係からJBCレディスを目指したが今年はJBCスプリントが目標となるだけにレース感を養う意味合いもありそう。
大井1200mで無類の強さを誇る地方馬サブノジュニアは今年の東京スプリントで中央勢に2着と好走しており、今年のアフター5スター賞で念願の初重賞制覇となった。
この条件に限っては地方馬では敵が少ないだけに中央勢のトップクラス相手にどれだけ渡り合えるかの試金石となる。
その他のメンバーを見ても重賞2勝のラプタス、前走マーキュリーカップを勝利し海外重賞での好走歴も豊富なマテラスカイ、今年の春に同条件の東京スプリント覇者のジャスティンといった中央勢。
昨年の地方競馬年度代表馬ブルドッグボス、大井1000mのレコードタイムを今年更新した超快速逃げ馬クルセイズスピリツ、地方馬ながら天栄での調整が行われているブロンディーヴァといった地方勢と何が穴馬で何が本命なのかまったく考えられないメンバー構成となった。
20時10分発走予定
コース解説
スタートしてたから500mの直線を走り抜けて外回りのコースを使う大井の名物距離の一つ。
地方競馬の競馬場ながらワンターンで最後の直線も386mと非常に長い。基本的には先行して逃げ切り、押し切りが強いとされるがペースが上がれば最後の直線で前を差し切ることも充分に可能。
特に今年は超スピード型の馬が何頭かおりハイペースにならないわけがないので前に行く馬にしても後方待機の馬にしてもハイペース競馬の経験とある程度の持ち時計がないとついて行けず撃沈が濃厚。
考察
考察1 陣営の意図
今回はいつもの血統面などではなくこのレースに挑む陣営の意図を自分なりに考えてみた
中央勢
大前提は次走のJBCスプリントを目指しての叩きと同距離で開催されるためコースを馬に経験させたいというのが大きな理由の一つとなる。
マテラスカイに関しては渡米が可能ならBCスプリントを目標にしているらしいがこれに関してはどうなるかわからない。しかしどっちにしても叩きの舞台に変わりはないだろう。
地方勢
こちらに関してはJBCを目安に置いているのはブルドッグボスくらいでサブノジュニアに関しては勝てるなら最大のチャンスとなる。
もちろん今年のJBCはこの馬の得意な大井1200mではあるが、ホームグラウンドでありながら挑戦者の立場なので中途半端な気持ちでは来ないと見ており中央勢がこのレースへの意気込みが薄いのなら逆転もあり得る。
考察2 血統別相性とコース経験
大井の1200mといえばやはり一番に挙がるのはサウスヴィグラス産駒。今年でラストクロップとなるため数は年々減りつつあるが地方競馬の砂では距離関係なく好成績を残している大種牡馬である。
そして数こそ少ないがオルフェーヴル産駒は実は大井の1200mへの適性が高いのもポイント。オルフェーヴル産駒自体が左回りより右回り、芝よりダートと適性が偏っている点も関係しており該当のジャスティンは今年の東京スプリントを制覇していることからも裏付けができる。
今回出走する馬は最近の中央交流重賞では珍しく大井のコース経験のある馬が揃った。ただしジャスティン、コパノキッキングの2頭は前回重賞を勝利した際はペース自体は楽に運べた逃げの手を打っての勝利であっただけに今回のような逃げたい馬ばかりでペースが上がるのは気になる点ではある。
考察3 騎手相性
まず大井競馬の2020年の1200mの成績を見ると矢野騎手の名前が挙がる。
有力馬サブノジュニアに騎乗する南関東を代表する騎手。今回は地方トップクラスの騎手が他では御神本騎手くらしか騎乗していないだけに慣れ親しんだ舞台で中央勢に一泡吹かせる可能性も。
そして中央勢では戸崎騎手に注目したい。
元南関東のトップ騎手として活躍し中央移籍後も交流重賞では好成績を記録し続けている。未だに交流重賞や一般戦の中央交流で遠征した際には地方馬の平場のレースにゲスト騎乗を行うこともありコースを知りに知り尽くしている。
今回騎乗するジャスティンとは初コンビとなる。矢作厩舎の管理馬で弟子の坂井騎手が乗っていても出遅れ癖や気性面に問題があるこの馬の良さをどこまで引き出せるかがカギとなる。
考察4 好調教馬
先日の日本テレビ盃では該当馬の連続記録が止まってしまったが、先日のスプリンターズステークスで取り上げたアウィルアウェイが好走と馬券に絡む可能性の高い調教馬を今回も2頭ピックアップしてみた。
ヤマニンアンプリメ
栗東 坂路 良
54.7-40.1-25.9-12.6 馬なり
鼻出血の持病があるゆえに最終追い切りが軽くなるのは前走と同様も前走は最終追い切りの坂路が56.3秒と今回より遅かっただけに1週前の内容と総合して好調と評価した。
1週前には坂路を一杯に追われて
51.7-38.3-25.6-13.4
と時計も出しており前走同様に好調とみる。
前走は仕上がり云々よりも馬場の悪いところを走っての敗戦と理由が明確なだけに実力馬が揃ったここは評価が落ちるなら押さえておきたい一頭。
ブルドッグボス
浦和競馬場 良
50.7-36.5 馬なり
前走クラスターカップの際は時計は優秀も併せた馬に先着を許すなど不安を見せたが今回はしっかりゴール前で前を差し切る形で調整。
この馬に関しては昨年のJBCスプリントの覇者ということもあり本番は次なのだろうが昨年もメンバーレベルが低いとはいえ2着と好走してる舞台なだけに不気味なところではある。特に前が徹底的に流れて差し勝負になるのであれば大歓迎なタイプなだけに侮れない存在。
その他の短評
サブノジュニアはここを目指してきたというわりには前走と比較して時計は遅く評価しにくい。ここを制すると同時にやはり次の舞台がちらついてるようにも感じる。
マテラスカイは1週前に坂路で49秒台の時計を叩き出すもこの馬はモズスーパーフレアなどと同じで調教はいつも走るので時計だけで判断するのが個人的にはおすすめできない。
そして一番の問題はコパノキッキングだろう。普段はCW追い中心のこの馬が中間は坂路で遅い時計ばかりを全部単走で消化し、最終追い切りでは強めに追い切って53秒台を記録するのがやっととなるとまずこのレースを制する気持ちはないのかもしれない。
考察5 馬場状態
月曜日の朝の段階では多少は雨が予想されるが当日の馬場に影響を与える可能性は低く良馬場開催が濃厚。大井の場合は馬場がドロドロになれば行った行ったの競馬となり、雨が降り乾く途上だと外差しが決まりに決まる砂質のため良馬場開催でフラットな状態であるのは個人的にはありがたい限りである。
前日、当日に馬場のどの辺が伸びているのか?を見た上で予想を組み立てるのが大事となる(当日朝に本命と対抗、3までは決めるが押さえや3番手辺りの馬に関しては直前で変更するかもしれません)
まとめ
JBCスプリントの前哨戦ながら地方、中央共にレベルの高い馬が揃ったこのレース。各陣営の意図や展開次第でどの馬にもチャンスはありそうで3連系を狙うには相当の点数を要する可能性も。
今回は軸馬の単複を中心に相手3頭に馬連やワイドで流す買い方で予想をしてみたいと思う。
推奨馬
以下有料
内容
① 本命馬とその理由
② 対抗以下とその理由(相手4頭に絞ります)
③ 印と買い目
※3番手と相手は18時から19時に変更する可能性あり。その際は通知を送るのでご注意ください。
本命
5 ブルドッグボス(御神本)6番人気?
まず今回のレースだが1番人気から7番人気くらいまではどれがどれくらいの人気になるかまったく読めない。それくらい激戦かつ過剰人気になっている馬がいるような気がするが地方短距離馬屈指の差し脚を誇るこの馬から入りたい。
前走のクラスターカップではハイペースで逃げる馬たちを最後の直線で猛追して3着と好走。59kgというハンデで上り3ハロン34秒という異次元過ぎる末脚には驚くしかなかった。
今回は斤量58kgと前走より1kg軽いとはいえ重いことには変わりなくメンバーレベルが高いためなぜか人気の盲点となっているがハイペースで前が総倒れになるなら最後の直線で前の脚が完全に止まったところをまとめて差し切ることも視野に本命を打ちたい。
東京盃に関しても昨年2着、3年前に2着と好走しており中央と地方移籍でバタバタし状態が最悪だった今年の4月の同条件の東京スプリントでも4着と好走するなど距離実績は豊富。今年はJBCスプリントが大井のこの条件という事でそこへ向けての叩きとコース勘を養うのが大きな理由ではあるがハイペースでも追走に問題なく競馬が出来る差し馬という点はやはり大きい。
調教の動きも上々で中央勢がパッとしないので好走要素は充分に揃っている。
短評
同厩舎にノブワイルドという地方屈指の逃げ馬がいることからセットで出走しその馬を後ろでマークしながら差し切る競馬を浦和でも出来てしまうのは馬の力もあるが鞍上の御神本騎手ありき。
前が全く止まらない馬場でハイペースなら買うのを止めようと思ったが良馬場開催ならここは推したい。
そして今回は超がつくほど展開も流れも読めないためあまり広げず本命が来なきゃ仕方ないくらいの買い目を組み立てるのが大事となる。
対抗
6 ヤマニンアンプリメ(川田) 5番人気?
今回は前に行く馬は一頭も買いたくないので必然的に少し後ろの列にいそうな唯一の中央馬を対抗に据えたい。
マテラスカイ、コパノキッキング、ジャスティン、ラプタスとテンが速い馬に加えて地方競馬で1000mまでなら物凄い強さを誇るクルセイズスピリツまでいるなら2ハロン目や3ハロン目は10秒後半のラップになってもおかしくはない。
これを見るような形で前が緩んだところをスルスルと捉えることが出来る実力だけは備えているだけに期待したいところ。気になるのはやはりいつ再発するかわからない鼻出血の部分で今年の東京スプリント後はその影響からか最終追い切りで負担をかけれなくなってしまったのは大きな痛手(その分、1週前に強めの追い切りをすることで仕上げることができてはいるが)
もう一段上に仕上げても壊れかねない状態なら次のJBCスプリントで上積みも期待できないだけに夏に一度使われて休みボケの心配もないこの馬の現状の力を評価しても良さそう。
短評
対抗とは書いたがあまり相手として積極的に買いたくはない。鞍上や馬がどうこうというよりこの馬が自体も思惑通りの位置につけるか怪しいのも一因で前に行けば間違いなく沈む。
3番手
14 サブノジュニア(矢野) 3番人気?
まず1つ言いたのは前日1番人気はさすがにやりすぎだろう・・・。
デビュー時から非常に強い馬で以前は違う競馬場を使ってみたり距離をもう少し伸ばして見たりと色々試していたが大井の1200mしか走らない馬ということが発覚し先日のアフター5スター賞まで重賞タイトルに手が届かなかったほど競馬が不器用。
それでもこの条件に限っては中央トップクラスとは遜色も無くハイペースに対しての耐性もあり差し競馬の展開となれば馬券内までは届いてきそうでその実績も今年の春に見せたので裏付けは充分。
それでもやはり地方馬であり重賞1勝止まりの馬ではあるので中央勢がだらしないからといってこぞって本命に推す馬なのかと言われると少々疑問には思う。
もっと人気が無いなら本命に据えることも考えたのだが想定外の大敗も予想されそうでここを目指してきたと陣営が豪語する割には調教も強調できるものがないので3番手くらいで様子を見ても良いとみた。
短評
陣営のコメント通りここを目指してきたとしても勝ちまではなぜか想定できない。
本来であればもっとしっかりと仕上げて文句なしの状態で出てきても良いのに地方代表としてJBCスプリントに出走できるだけの賞金は持っているせいかこちらに出たいという欲を見えるのが引っ掛かる。
押さえ
3 ジャスティン(戸崎) 3番人気?
馬の脚質を考えると前に一緒について行ってペースに耐えられなくなり撃沈するような気もするが、戸崎騎手はあまりムキになって逃げるタイプでもないので上手く折り合って前を見るような競馬が出来ればコースを知り尽くしている経験値で違った競馬が出来る可能性に賭けての押さえ評価。
中央勢では数少ない休み明けにしては強めの追い切りをこなしておりここを勝てないとJBCスプリントへの出走が絶望的になるという点では意気込みが異なるのも大きい。
オルフェーブル産駒は右回りの短距離ダートコースに強く優秀な馬が多いだけに馬自身と血統面のコース適性なども考慮しておきたい。
短評
自厩舎で馬を知り尽くしている坂井騎手から大井競馬場を知り尽くしている戸崎騎手への乗り替わりがプラスなのかマイナスなのか?これに限る。
印
買い目
単複
5
馬連(ワイド)
5-3.6.14
※某自称女子大生ではないがスーパーウルトラフォーメーションをするなら
3連単1頭軸マルチ
5-3.6.7.10.11.14-3.6.7.10.11.14
なおこんなの買いません(意味ないので)