見出し画像

函館スプリントステークス予想~傾向があるようで実はないのをあなたは御存じ?~

6/21(日)に函館競馬場で開催されるG3函館スプリントステークス(芝 1200m)の予想になります。

さて今回は傾向に入る前に

「このレースとは一体いつやっているのか?」

をまずは皆さんは覚えているでしょうか?

あなたは一体何を言っているんだと思ったそこのあなたは傾向の歪みが起こっていることをまず理解していない証拠になります。

このレースは通常函館開幕週(つまり開催2日目)に開催となる。しかし今年はオリンピックを行う(結果消滅したが)関係などから開催が前倒れしてしまい2週目での開催(つまり開催日4日目)での施行となった。

更に

「昨年のこのレースってどういう結果だったか?」

は皆さんは覚えているでしょうか?

カイザーメランジェに騎乗した江田騎手が逃げて勝ったあれだろと思ったそこのあなたは去年の記憶が薄れている証拠になります。

昨年の結果はこのようになっている

画像1

ここまで見れば記憶がよみがえると思いますが昨年のこのレースはJRAが大打撃を受けた禁止薬物(詳しくは下記URL参照)で多くの馬が除外の被害を被ったあのレースだ。函館滞在馬に多くの除外が出たことからレース傾向そのものを壊してしまいまったくデータの参考外ともいえる結果だった。

更にこのレース過去10年で見ると2011年までは開催3週目(つまり6日目)のレースだったり変則開催で初週開催だったり2週目開催だったりと毎年微妙な変化が多く傾向が合致する年というのが非常に少ない。そして今年は3歳馬の参戦も0頭でこれまた傾向に合致しない点が多い。(それにも関わらず傾向の動画を一括りで出している人が多いのか非常に疑問だが・・・)

この3歳馬がいないというのも恐らくコロナウイルスの関係であまり北海道に遠征したくない陣営の意図が出てしまった兼ね合いなのか、それとも偶然なのかはわからないが例年斤量50kgそこそこで中央の格下馬と戦えるスプリント戦に1頭も出ないというのは珍しい。

という事で今回はあくまでレース傾向にこだわらず現在の馬場状態をリンクさせながら予想をしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。

枠順

画像2

函館スプリント傾向

函館1200m種牡馬傾向(近3年)

ロードカナロア産駒

近3年11.10.7の成績で複勝率39.4%をマーク。毎年のように新馬や重賞で強いロードカナロア産駒が躍動するのがこの北海道開催の近年のトレンドともいえる成績。

有力馬のダイアトニックはこれが函館競馬では初の競馬となるが適性の有無は血統面だけを見れば高いと言える。

マンハッタンカフェ産駒

これはよく意外といわれるが実は洋芝の短距離レースで好走をするケースが多く近3年では3.4.2.18複勝率33%と好走率が高い。

そしてこの馬の後継種牡馬としてジョーカプチーノ産駒がいるのだがこちらも通算で4.1.0.9勝率28.6%連対・複勝率35.7%を誇るだけに注目をしたい。

該当としてジョーマンデリンが挙がる。

函館1200m種牡馬傾向(近3年)

① 池添騎手

画像3

近3年の函館1200mでは13.10.5の好成績で複勝率は平均45.2%と数こそ少ないがルメール騎手の55.3%に次ぐ成績を残している。

例年北海道開催は夏休みのような感じで気楽で楽しみにしてるんでしょ~と語りオフの日はゴルフ三昧の池添騎手だが今年はそんなことを悠長に言っている暇がない状況のためか本職の競馬では初週には1200mで2勝をマークしフルスロットルで調子も良い。

画像4

函館スプリントでは過去に2勝をマークしており舞台相性も良いが今回はメイショウショウブに騎乗予定。

ジョーマンデリンを先週勝たせたことでこの舞台へのチケットを手に入れただけに継続騎乗が望ましかったが先約のため仕方がない。この選択がどっちの方向に転ぶことになるかがポイント。

② 藤岡佑介騎手

画像5

画像6

近年の函館開催で大暴れをしている1人。一昨年は開催終盤に他場への遠征が響きリーディングを獲り逃すも昨年は見事に15勝をマークしリーディングにも輝いた新函館男。

昨年は短距離戦で複勝率45%をマークし函館2歳ステークスではビアンフェに騎乗して重賞制覇も飾った好相性の舞台。開催初週は勝利こそ飾れなかったがメインのUHB杯では4コーナー16番手から追い込みを決めるレースを見せたのは衝撃的だった。

今回は高松宮記念5着のシヴァージに騎乗予定。タイプとしては先週のザイツィンガーに似た脚質の馬だけにレース運びを注目したいところ。

函館1200m枠番別傾向(近3年)

画像7

直線が短いコースなので基本的には内枠に恩恵が強いのはコースの大きな特徴。スピードにさえ乗ってしまえば好タイムが出やすいので後方勢の馬にしてもしっかりと追走が出来るタイプでないとなかなか追い込みは決まらない。

画像8

先週の日曜日の結果を見ると上のクラスでは追い込みも初週から決まっており2週目のこのレースまでに13レース分で芝のダメージを与えることで当日のこのレースにどう影響を与えるかがポイントとなる。

参考までにだが開幕2週目(開催4日目)に2014年の結果も前が全滅しており差しの決着だったことを考えると同じようなパターンになることも予想される。これがあるため例年の傾向がどうも当てはまらない可能性が否めない点がある。

画像9

その他

① 3歳が買えない以上は・・・

ここでレース傾向の過去10年からデータを挙げたい。

画像10

この傾向が示す通り3歳馬が斤量にものを言わせてレースを好走することが多いが冒頭でも触れた通り今回は出走がいない。

こうなるとやはり複勝率40%を誇る4歳勢が注目となる。超スピード勝負となるだけに少しでもズブさや出負けは致命的要素。勢いのありトップスピードに入るまでが早い馬がレースのカギを握る。

4歳馬は以下の通りになる。

画像11

上記の該当から挙がる候補馬

ジョーマンデリン(岩田康)

マンハッタンカフェ産駒の後継となるジョーカプチーノ産駒の一頭で先週のUHB杯の勝利歴からわかる通りコースの適性は申し分ない。

クラスが上がった中で重賞で連闘というのはどうなのか?という点は気になるがここ数年の函館SSでは洋芝で連闘してレースに挑むというケースは起こるわけがないだけに今年特有のタイプともいえる。

エイティンガール(坂井)

今年のシルクロードSでは現役引退直前の四位騎手が「この馬に乗れるなら辞めるのがもったいない」とレース後に涙ながらに語った逸材候補。

牝馬ながら強烈な末脚を持っていることから展開次第ではこのメンバーでも勝負は可能。

シヴァージ(藤岡佑)

脚の不安からダートを使われ続けてきたが4歳の終わりから芝へ転向すると今年の小倉北九州記念でオープン初制覇、前走高松宮記念では内有利、前有利の中で大外一気で5着と好走してきただけに展開無視の強い競馬が出来るタイプといえる。

鞍上は函館好相性の藤岡佑騎手だがこの仕掛けどころが難しい馬で継続騎乗というのはプラス材料と見たい。

傾向まとめ

① 今年は過去の重賞を対象とせず騎手や馬のデータ相性を重視

② 1週目と2週目で馬場にどのように変化が起こるか?土曜日の馬場状態、当日の馬場状態のチェックは必須

③ 3歳馬が不在。勢いのある4歳勢が好走の中心になりそう。

以上の点から予想をしていきます。よろしくお願いします。

推奨馬

本命

ここから先は

1,550字 / 8画像

¥ 150

もしこの予想を読んで的中した!大きな何かがあった際にはぜひお願いします。 図々しいかもしれませんがサポート大歓迎お待ちしております。