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クイーンエリザベスステークス傾向・特徴~競馬場・歴史・ライバルを知ろう~

4月11日(土曜)にオーストラリアのランドウィック競馬場で行われるG1クイーンエリザベスステークス(芝 2000m)の予想になります。

このコロナ騒ぎで忘れているところはありますが久しぶりに海外競馬の発売がこの週末にあり、朝日杯FSの勝ち馬で天皇賞秋2着、マイルCS2着のディープインパクト産駒ダノンプレミアムが出走を予定している。賞金が当初予定の半分になってしまったが、無事にレースに出走し開催されることになった点をまずは感謝しながらこの競馬場の特徴や他の馬たちの力の差を見つつ予想をしていこうと思う。

なお今回はダノンプレミアムを話の中心に置きながらコース形態やライバル馬の達の紹介を挟みつつ予想をしていきます。

なおこのレースは日本時間の14:55発走となっております。馬券の締め切り時間などにはくれぐれもお気を付けください。

枠順

左から馬番、枠順となるので日本のダノンプレミアムは3枠からの出走となった。

クイーンエリザベスS傾向

コース説明

カーブにスタートが設置されており向こう正面を目指していくので外枠に入るだけでかなり逆風で成績が悪い。この外枠不利の常識を覆し連覇を達成した馬こそ最強牝馬ウィンクスと考えてもかなり力のある馬でないと枠の有利不利は乗り越えられない可能性がある。また、最後の直線は400mを超えゴール前には緩やかな坂が設置されている。

坂のあるコースでの実績のあるダノンプレミアムにとっては苦にならない可能性が高く、内枠を引けたのもこの馬の脚質面とコース形状どちらをとってもプラス材料だろう。

コースのレコードが2分00秒30と日本に比べるとタイムがかかるところがあり重馬場ではあのウィンクスですら2分7秒というタイムで決着をする日本に比べてタフな展開が予想されるのでこの部分がこの馬にとってどう影響するのかがカギになる。

※ 今年も天気を見る限りはタフな展開になる見込み。

またほかの馬を選ぶ際もスピードよりパワー内包の血統や実績のある馬から選ぶことが大事になる。昨年この舞台で2着と好走したクルーガー(2020年 G3ダービー卿制覇)もタフな馬場を得意とするキングカメハメハ産駒だった点を踏まえるといい物差しになる。

レースの歴史

名称を変えながら現在に至っているが第1回は1851年に遡る。

第一回が開催された頃の日本は江戸時代で徳川家慶が政治の実権を握っていたころと考えると歴史がいかに深いかわかる。

日本馬の活躍

2015年に日本馬として初めて挑戦したのがトゥザワールドとトーセンスターダム。結果はトゥザワールドが12頭立ての最下位、トーセンスターダムは5着と結果を残した。トゥザワールドは屈腱炎発症でその後引退、トーセンスターダムは日本での不振からその後オーストラリアへ移籍するとG1を2勝し現地で種牡馬にまでたどり着くきっかけになるレースだった。

そして2019年日本馬として3頭目の挑戦となったのがクルーガー。こちらはウィンクスに次ぐ2着と好走して日本の競馬ファンを驚かせた。

上記の点からわかる通りこれまで挑戦してきた3頭に比べてダノンプレミアムは実績面、能力面でもかなり上ながら今回このレースへの参戦を決めたことがわかる。

朝日杯を制覇した後は怪我もあったとはいえG1のタイトルを獲得できないまま5歳を迎え競走馬としての先も短い中で今回コロナウイルスの関係でレース開催すら危ぶまれたとしてもG1タイトルを狙いに来た意図がそこにはある。

鞍上

今回ダノンプレミアムの鞍上を務めるのはJ.マクドナルド騎手

ニュージーランド出身で15歳にしてデビューするとその素質はすぐに開花し2010~2011年にニュージーランド競馬にてリーディングを獲得。その後拠点をオーストラリアに移すと2013~2014、2015~2016年にそれぞれリーディングジョッキーを獲得した実績のある27歳。

日本馬との縁では2015年にはリアルインパクトに騎乗しジョージライダーSを制覇したこともある。一時は賭博行為の懲罰で1年半にも及ぶ騎乗停止処分を食らうなどいわくつきな面はあるがその腕は確かなものがある。

ライバル馬

ここからはライバルになりそうな馬たちの紹介をしていく。

アデイブ(6歳 せん)

3月にランヴェットS(G1)を勝利しており昨年は英チャンピオンS(G1)にてマジカルに3/4馬身差、3着の日本馬ディアドラには2.1/4の着差をつけている点からも強敵として真っ先に名前が挙がる一頭。最内枠からの発走ということでまずは第一関門も突破した。

前走はローズヒルガーデンズ競馬場という日本でいう中山競馬場に位置する競馬場のレースにての内容という事で今回の競馬場の結果と一致するとは限らない。ただし重馬場で勝利している点からもタフな馬場やパワーを要する競馬が得意なタイプなだけに要注意。

テアカウシャーク(5歳 せん)

リスグラシューが圧勝したコックスプレートにて3着と好走した一頭。前走はジョージライダーSで3着に終わるも昨年秋にはG1を2連勝した実績もある。ただしコックスプレートを2着だったCastelvecchioは先日行われた前哨戦の1つオーストラリアンダー(G1)を休み明けとはいえ9着と大敗(今回のレースも回避)

更にコックスプレート3着と言えば響きはいいが、2着馬ですらリスグラシューと1.1/2離され更に2馬身後ろを走っての3着となると日本馬とオーストラリア馬の実力さが露呈しているようにも感じる。G1勝利もマイルが中心で中距離実績には乏しい。

ベリーエレガント(4歳 牝)

牝馬で気になるのはこの馬。ローズヒルガーデンズ競馬場で行われたタンクレッドS(G1 2400m)を重馬場で勝利しており混合戦ながら2着馬には 4.1/4を突き離すパフォーマンスを見せた馬なだけに不気味な存在ではある。枠も内から2番目と良いポジションを確保しただけにレース運びも楽になった。

血統背景を見ると日本でも馴染みのある馬が多く日本や香港のようなスピードが出るところで好走しそうなタイプなだけに少し意外性もある。特に母系はストームキャットやAP.Indyといった日本のダート馬や母系でディープインパクト産駒に種付けするとダービーが狙えるような馬が出るタイプが多いのが特徴。

コックスプレートでは大敗している点、また主戦のマクドナルド騎手がこの馬がいる中でダノンプレミアムの騎乗を承諾したことから単純な力差はダノンプレミアムよりは劣ると判断されている点が気になる。

この他にも候補馬がいるが書ききれないので残りは有料エリアにて触れていきながら推奨馬、買い目等を載せていきますのでよろしくお願いします。

推奨馬

まずは今回、ご購入いただきありがとうございます。

この後の推奨馬の一部はこちらの動画を参考にしながら行っていきます。

本命

2 12 ベリーエレガント(ローウィン)

日本オッズ 4番人気(ブックメーカー 4番人気)

無料エリアにて公開している海外勢の有力の1頭。

もう少し詳しく解説をすると、3歳時にはG1オーストラリアオークス(2400m)を勝利し、昨年9月には同競馬場同距離のG2アクティブヒルS(2000m)を重馬場で勝利と馬場適性、コース適性、距離適性全ての面を突破している地元牝馬では最有力の1頭。これまでの凡走歴は1400m戦の距離適性外など不運な敗戦も多かっただけに適性内でのレースではしっかりとパフォーマンスを発揮することを期待。

前走G1タンクレッドS(2400m)を重馬場で牡馬を相手に4馬身以上の差をつけての快勝し特に最後の100mはまったく馬を追わずに頭を撫でながら走る余裕を見せるほどの能力の持ち主。

この余裕っぷりである( ・´ー・`)

重要点だった内枠を引けたことでスムーズな競馬で位置取りを決めれる点が大きい。下記の図を見てもらうとわかる通り内枠に入るか入れないかはこれだけ大きな致命的要素になる。

更に今回のメンバーに注目したい。

黄色く塗っている点からわかる通りだがウォーラ厩舎怒涛の5頭出し状態にある。しかし、ウォーラ厩舎の馬はこの馬を除けば後は全て現地のG1凡走組のみと明らかなアシスト要員でしかないというのがこのレースの大きなポイントとなる。

この仕組みどこかで覚えがあると思います。凱旋門賞のオブライエン厩舎と某地方競馬で枠順を操作して好き放題やっているあの人がやる勝ちたい馬をなんとしても勝たせるために刺客を用意する例のあれです。

鞍上は乗り替わりでローウィン騎手が務める。

Q ローウィン騎手とは?

近年は香港を拠点として活躍していた騎手だがオーストラリア時代の実績は華々しいものがある。

08~09年を含む3度のリーディング獲得、2014年にハナズゴールのG1オールエイジド制覇の鞍上を務め2015年には日本にも短期免許で騎乗しマーティンボロの新潟記念制覇で爪痕を残した。しかし、2018年に八百長行為の発覚により15か月の騎乗停止処分を受ける汚点を残してしまい、現在は拠点を再びオーストラリアに移したベテラン騎手。

ダノンプレミアムは当日のオーストラリアの馬場状態がかなりタフになることを見込み凡走も推測した上で今回はこの馬を本命にした。

不安点

① 無料部分でも触れた通り主戦のマクドナルド騎手をダノンプレミアムを選んだ時点でダノンプレミアムの力がやはり上だと見られている。

② ローテーションが過酷。明らかに叩きの1400mを皮切りに中1週→中2→連闘と日本の一級牝馬では考えれないようなレースをここまでこなしている。前走が2着に4馬身をつけた点がピークだとすればさらにそこから中1週の今回どこまでお釣りがあるのかまったく見当がつかない。

--------------------------------------------------------------------------------------恐らくここが最大の調子のピークになる調整はしていると思うがやや心配な面ではある。

対抗

3 1 ダノンプレミアム(マクドナルド)

予想 1番人気 ブックメーカー 1番人気

成績を改めて語る必要もないディープインパクト産駒の日本代表。

リスグラシュー、メールドグラースの欧州遠征で残した昨秋の実績からわかる通り日本とオーストラリアの競馬のレベルはかなり差が生じている。現地側でも日本の馬が非常に恐れられており草刈り場になることを懸念する声も出ているとなると単純な力差で勝てるだけの力を持っているこの馬が勝負にならないことを考えにくい一面がある。

日本の馬場ではあるが昨年の金鯱賞の稍重での勝利、マイルCSで見せた超タフな状態の京都競馬場の2着とアイルランド産の母インディアナギャルの血が上手く活きているのでまったく合わないということは考えにくい。ただし決してこの芝が合うとも思えない中で更に悪化が予想される点から1つ印を下げた。

鞍上はオーストラリアリーディングのマクドナルド騎手。この部分は無料エリアで書いたので省略しますが現在のオーストラリアを代表する良い騎手を手配し既に調教でも跨りその能力を絶賛しているだけに当日のパフォーマンスに期待が持てる。

不安点

① いくらレベル差があるとはいえ初めての競馬場、初めての海外遠征など色々な不安点も多い。これまで日本からこのレースへ挑戦した3頭と違って現地のレースを使わずに登録してきた点もどう評価していいのか難しい。

また、昨年秋のリスグラシューはタフな馬場に強いハーツクライ産駒、メールドグラースはルーツを辿れば欧州のキングマンボ系のルーラーシップ産駒に対してこちらは高速馬場特化型が多いディープインパクト産駒で欧州の芝であっさり崩れる可能性も高い中で人気過剰すぎる。

タイムがかかる馬場の次元が日本と欧州で違い過ぎる。2000mを2分5~6秒で走る展開になったときに走り抜けるパワーを内包してるかはやってみないとわからない点では他の人気馬よりも大きく劣る。

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5歳になりこれが初戦。前走からも半年以上空いたディープインパクト産駒なだけにいきなりの劣化も加味しての対抗評価。

3番手

1 2  アデイブ(マーカン)

予想 2番人気 ブックメーカー 2番人気

こちらも無料考察で触れた海外勢の有力馬の一頭。

ダノンプレミアムが日本から来た刺客であるならこちらはイギリスからの刺客。英チャンピオンSでは最強牝馬マジカルと僅差を演じ3着の日本馬ディアドラを置いてけぼりにしたパフォーマンスの高さを持っている点からも能力は証明済みで欧州の芝適性という面ではダノンプレミアムを上回る面からも評価が出来る。また、母系にはキングマンボがいる馬なのでこの馬場への適応力は申し分ない。

枠も最内ということでこの変則コースにおいて一番競馬がしやすいところに入れたのは好材料にもなる。経験のないコースで外枠で難しい競馬を強いられてた場合は少し評価を下げる必要があったがこの枠に入ってしまった以上は買わざるおえない点もある。

不安点

① 今回は有力馬3頭が全て内枠に入れたことからそれぞれがどこで仕掛けるのか牽制のし合いでアウェー環境がマイナス。

ダノンプレミアムが現地のマクドナルド騎手を確保したのに対してこちらはイギリスリーディング4位のマーカンド騎手という点が良いのか悪いのか判断に難しいところがある。

② このレースで馬券に入るのは例外を除くとほぼ地元馬。ダノンプレミアムにも通じる話だが対戦実績がないゆえの過剰評価で凡走もありえる。

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ブックメーカーでも推されてはいるが果たしてそこまで素直に決まるか?

4番手

4 13 メロディベル(マカヴォイ)

予想 5番人気 ブックメーカー 6番人気

このレースへの重要なステップレースとなるドンカスターマイル4着馬。昨年2着のクルーガーもこのレースを4着から本番で2着と好走するなど過去10年で15頭が馬券に絡んでいる。今回は1~3着が不在という事で最上位かつ前走では1番人気にも推された馬という点からもこの馬を4番手に推奨した。

2000m実績がマッキノンSの2着しかなくどちらかというとマイラーの面があるが枠が内に入れたことでそのロスをどこまで減らして競馬が出来るかが勝負のカギになる。

5番手

4 8 テアカウシャーク(ボッソン )

予想 6番人気 ブックメーカー 3番人気

無料エリアで解説したコックスプレートの3着馬だが適性は明らかにマイルに寄っており枠も今回は外になってしまった点から評価を大きく下げた。

ただし、日本のオッズとブックメーカーにかなりの差があり配当妙味のある馬なだけに押さえておいても良さそう。

祖父にガリレオ(フランケルなどの父)を持つ馬なのでタフな馬場は大歓迎でダノンプレミアムやアティブといった他国勢が落ちた際に入り込める隙は充分にある。

買い目

複勝

12

馬連&ワイド

12-1.2.4.13

知らない馬が大半のため何かの激走の可能性も否定できないことから3連系は推奨せず確実に本命が来たら当たる馬券を今回は推奨します。

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