函館2歳ステークス傾向・予想~MT愛の波動砲~
7月18日(土)に函館競馬場で開催されるG3函館2歳ステークス(芝 1200m 2歳限定)の傾向・予想になります。
今年は2歳戦の新馬戦の情報をとにかく書き続け配信し続けただけあり例年にないほどこのレースを心待ちにしていました。自分が期待した馬が勝つときもあればその馬が見ていなかった馬に勝たれてしまう事もあったりと喜んだり悲しんだり色々あった函館開催も今週がラストとなりデータも少ないこのレースだがまずはその傾向を探っていく。
※ 解説に入る前に
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枠順
今年は地方勢はラジアントエンティのみ。背景にはコロナウイルスの影響も大きくあり個人的には出走馬0もあり得ると思っただけに出走馬がいること自体がそもそも驚いた。(それ以上に地方競馬所属の騎手乗ることOKなんですね)
函館2歳ステークス傾向・特徴(過去10年)
種牡馬傾向
傾向がバラバラのため1~2着に絞る。短距離系の馬はそうだがこの時期らしくダートのスピード型の馬の好走も目立つ。洋芝適性、ダート的なスピード能力なども考慮した予想をする必要がありそう。
そして新馬戦では好走する傾向が高いダイワメジャー産駒は出走数の割には凡走が目立つのも注意が必要。ただし馬券内の数字としては悪くないだけに相手候補にはやはり入れておきたいところはある。
特に今年はダイワメジャー産駒の勝ち上がりだけでなく後継種牡馬のカレンブラックヒル産駒もこの函館1200mの舞台で勝ち上がる馬が多いだけに狙いたい馬は多い。
該当馬
ダイワメジャー産駒 グレイトミッション レディステディゴー
カレンブラックヒル産駒 ラヴケリー リメス
騎手別傾向
これも該当が多すぎるので勝利経験のみに厳選。丸山騎手の成績が良いが今回は不在となる。(そもそもこの騎手今年の函館開催で新馬戦で勝って当たり前の馬で1200m戦取りこぼしまくっていたので当たり前だが)
注目騎手
池添 謙一 騎手
オフの日はゴルフを楽しんだり、暇だからと素人お絵描き番組に一般人のふりをして参加したりと自由奔放な北海道大好き男は今年はコロナウイルスの関係かいつになく競馬に専念しており昨日までに60回の騎乗で以下の成績をマークした。
函館芝1200mでも例年より数字を上積みしている。
元から北海道開催では数字の良い騎手ではあるのだがそれをさらに伸ばしてくる辺りはコロナウイルスでやることもなく大人しくしていた効果が思わぬところで表れたのかもしれない。
今年はリキサントライに騎乗予定。この馬はデビューから池添騎手が騎乗しこれが早くも4戦目となるのだがこの馬が取りこぼした新馬戦、未勝利戦は注目レースなだけに仕方ない面もあった。勝ち上がるのに苦労したダメージが気になるところだが逆にいえばこの時期の馬にしては経験値が高い点はプラスでもある。
人気別傾向
ここはあまり気にしてよい。そもそも1番人気や2番人気という比較対象がなくなんとなく新聞やTwitterなどで騒がれている馬が過剰評価されることも多く〇〇の組は2着も3着も勝ち上がってるから~などあくまで仮説人気もあったりと読めない点も多い。
更に昨年2着のタイセイビジョンのような洋芝ではない関西や関東の競馬場で新馬戦を勝ち上がった後に北海道へ輸送してきた組というのは洋芝適性も未知数だったりといまいち読めない点も多い。
枠番別傾向
頭数にもよるが基本的には外枠は不利。新馬戦の場合だとスタートを決めれるか決めれないかわからない馬だらけなので外枠の馬でも簡単に推奨できるのだが、このレースの場合は新馬戦や未勝利戦でスタートをしっかり決めることが出来たから立ててる馬しかいない=それ相応にはスタートが出来る以上外枠から前に行くのは難しいという点がある。
Bコース開放3週目となるが2歳のこの時期に1200mで折り合って差しに行く競馬など無論厳しいだけに行った行ったでどれだけスタートから馬場伸びやすいところを走るかがカギとなる。
内過ぎても成績が悪いのは真ん中あたりの馬の方がスタートが上手い時に内に寄せられて進路が塞がったり、新馬戦が7~8頭くらいで競馬をして勝ったのに対して頭数が増える今回は揉まれ弱さを見せてしまったり、外の方で競馬をして勝利してきた馬が今度は内での競馬を未経験で苦しむなどとにかく結果論、やってみないとわからない点が多すぎるので注意が必要。
昨年の勝ち馬ビアンフェのようにゲートが悪くても行き脚がつくタイプであればいいがやはり枠云々以上にカギはスタートだろう。
天候情報
中間に一度降雨が予定されているがその後の天候を見る限りは良馬場開催が濃厚。馬場の良し悪しに特に左右される2歳戦においては良馬場開催であるにこしたことがないのでこのままの天気で進んでほしい。
その他
① 新馬戦の力関係
レース実績のない馬たちの力の物差しが少ない中でカギになりそうなのはその馬が勝った馬たちがその後どうなったか?という点。
その物差しとして注目したい馬が今回の記事のタイトルに隠れている。
注目馬
リメス
6番人気と人気薄の中で新馬戦を勝利したがそのレースの2着フォルセティは次の未勝利戦にて勝利、このレースの4着馬が池添騎手が騎乗のリキサントライで前々走未勝利戦2着時の勝ち馬がフォルセティとこの新馬戦組ワンツーで決する。そして新馬戦3着の馬は先日の未勝利戦厳選で激推しをしたハクビでこの馬も先日の未勝利戦で3着と好走しておりその際の勝ち馬がリキサントライとこれまたリメス組によるレースだった。
この新馬戦組はなぜか低評価を受けている風潮があるのだがそこまで個人的には悪くないと思っているだけにやや不遇ではある。
そしてこのレースの勝ち馬リメスの話に戻るが鞍上は松田騎手ということで一見すると「大した馬ではないな・・・」と感じてしまうのだがポイントはその生産先にある。
桑田牧場?と思う方と桑田牧場(察し)となる人がいると思いますがこの馬に騎乗する松田騎手と桑田牧場はいわゆるズブズブな関係にありこの牧場の娘様は松田騎手の彼女でもあります(結構この彼女なのか嫁なのかがクセが強いことが一時期話題にもなりましたが・・・)
色々な理由から強い馬が偶然松田騎手に馬が流れて人気を落とすなら今回のレースでも侮れない存在となりそう。
② 噂の怪物
新馬戦にてレコードタイムでの決着となったことでも話題のモンファボリがこのレースに出走予定。この馬は以前の新馬戦の記事でも紹介をしたことがありますが本来2番人気になるような馬でもないのに騎乗した武豊騎手がとにかく嫌われて人気を下げていました。しかし蓋を開ければ期待通りの好走で今回は圧倒的1番人気が予想される。
月曜日に開催されたセレクトオークションでは1歳馬の半弟(ディープインパクト)が4億円で取引されなおさら注目を浴びる。スタートセンスがある馬で父はフランケルという良血なだけに普通に走れば通過点となりそう。
まとめ
① 2歳戦だけあり騎手の技量より馬の能力がポイント。スタートが上手い馬が揃っているので外枠は割引
② 新馬戦の勝ちあがり率が良いレースの見極め。新馬戦で勝利した騎手が原則継続騎乗となるだけに騎手で人気を落としそうな馬が穴候補。
③ 注目のモンファボリの取捨選択。スタートセンスが高くてもちゃんと出る確証もないだけに過剰人気は禁物。
以上の観点より予想をしていきます。よろしくお願いします。
推奨馬
本命(今回断言しているので無料公開)
15 モンファボリ(武豊) 1番人気
新馬戦前からずっと評価をしていた馬なのでここで評価を落とす理由がない。(新馬戦時の記事は下記URL参照)
身内の調教分析組とも新馬戦の追い切りの内容を見て新馬ながら2勝クラスレベルの内容と評価をしていたのだが、レースではすんなりハナを奪い函館芝1200m2歳未勝利のレコードタイムとなる1:08.7を記録した。時計だけなら古馬2勝クラスに匹敵する内容で期待通りの圧勝となっただけに引き続きここでも能力は出せるだろう。
スタートセンスや血統の不安がない点は以前の新馬戦の記事でも散々解説したので省くが管理する今浪厩務員も長年色々な馬を管理してきた中でもこれだけスタートやゲートが上手い2歳馬は初めて見たと絶賛する素質をもってすれば大外枠になった今回もすんなりと前につけて逃げる形での競馬に持ち込むことは可能。今後どういう路線に入るにせよとりあえず重賞獲得を最優先しなければならない今回は武豊騎手もさすがに余計なことをせず黙って跨って能力の押し切り競馬に徹する可能性は高い点からも心配はないだろう(最近すっかりスタートセンスが悪くなって前に行けてないので忘れがちですがこの人がハナをとると大半誰も競らないので・・・)
この中間は一度ノーザンファームへ短期放牧を行い調整を行う。函館滞在競馬の問題点としてはコースを使った平坦調教しかできないという課題があるのだが、しっかりとこちらの施設で坂路調教を積んで更なる成長を促せたのは大きなアドバンテージとなる。
最終追い切り
終いの鋭さは前回と同様。前回は道中動かしてのタイムだったが今回は馬なりでの調整でこの内容というのはやはり現段階では純粋な能力差では一枚上手なのだろう。
不安点
いくら二の脚がある、スタートセンスがあるといっても大外から想定通りにハナを奪い切れる確証はない。この函館開催中ほぼすべての2歳戦を予想、観戦してた身とすればこの馬の力の抜け方なら問題ないとは思うのだが2歳の馬に絶対の競馬を求めるのはどうしても酷。
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外枠に関しては馬格がない馬なので最初からこれを想定していた派なのでむしろ歓迎。最内で上手く出れず揉まれたり前が塞がれる方がむしろ嫌だった点も含めてここは素直に本命で自信をもって推せる一頭。
凄く疑問なのはなぜこの馬が前走2番人気だったのか・・・?
対抗
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