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香港スプリント考察~电击短距离战~

12/12(日)に香港シャティン競馬場で開催されるG1香港スプリント(芝1200m)の考察になります。

今年もやってきました香港レースへの日本馬の挑戦🗾

今年はコロナ禍で日本の有力馬が次々に回避を決定したことから、日本競馬が盛り上がっているが、このような状況でもこの香港スプリントには日本から2頭が参戦となる。

さて、日本馬の活躍が毎年目立つ香港国際競走だがスプリントは日本馬が苦戦傾向にある。今年はあの世界のロードカナロア以来の栄冠となるか?そして現地の注目馬などを考察していきたいと思う。

※ 香港競馬は自分なりに資料を基に記事を作っておりますが、間違いなどもあるかもしれません。ご了承ください(間違いがあった際はその都度修正していきます)

出走予定馬(登録段階)

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画像 netkeiba.com

レース概要

日時 12/13(日) 15時40分(日本時間)

レース数 第5R

条件 芝 1200m 右回り

賞金 1着賞金 1140万香港ドル(日本円 約1億5千万円)総額2000万香港ドル

1999年の第1回は芝1000mのG3としてスタートし2002よりG1昇格、2007年より現在の芝1200mに変更となった。

近年は芝の高速化が日本以上に瑞著な香港競馬だがこのレースは例年1分8秒台での時計決着となっている。

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参照 wikipedia

コース解説

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画像 うまめし.com

高低差が少ないのでスタートからどれだけ早くトップスピードに乗り最後まで持続できるかがポイントとなる。最後の直線は430mと少々長いが短距離戦なので基本的には逃げ、先行した馬が有利で最後までバテることなく走れるスタミナが要求される。

対照的に日本の中山競馬場のようなゴール前の急坂がないのでパワーという点は要求されない。

函館競馬場、札幌競馬場、小倉競馬場の直線が長くなった版と考えると良いかもしれない。

香港スプリントの詳しい傾向などは下記参照

考察

1 香港の短距離はダンチヒの有無

毎年このレースの考察をするうえで欠かせないのはダンチヒに血の有無。

昨年の勝ち馬ビートザクロック、2017~2018年を連覇したミスタースタニングなど好走してくる馬には高確率で父、母、もしくはクロス(父と母それぞれ)でダンチヒ(Danzig Danehill)の血が入っている馬は軽視が出来ないレースとしても有名。

ちなみに日本の小倉競馬場の1200mでもダンチヒ持ちの有無というのは成績に大きく関係している点からスピード力とその持続性を問われる競馬場でこの血が結果の良し悪しに絡んでくると考えると良いだろう。

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なお該当は以上の通りと非常に多いことから恐らく今年も血統で見てしまえばこの傾向自体は継続が濃厚。

日本でもお馴染みのモレイラ騎手が騎乗するホットキングプローンは昨年のこのレースの2着馬ではあるがこの傾向には該当しない。2年前には日本オッズ1番人気ながら大敗しておりここまでG1タイトルも無縁も悲願の初勝利なるか?

ポイント2 買うのは現地の馬

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参照 wikipedia

過去21回を見てもわかる通りこの香港スプリントというのは現地の馬が圧倒的に有利なレースとして有名。これを見るといかにロードカナロアという馬が偉業を成し遂げたかわかる。

そして毎年のように日本馬が本気で勝つと思って投票しているのか、それとも応援なのかは知らないが人気を被る傾向があり昨年のダノンスマッシュすら3番人気に支持されるのは正直驚いた。

更に12月8日、パートン騎手が騎乗予定だったインフィアーノが回避となり日本馬以外は全てが香港所属のレースとなった。

日本馬はそれぞれムーア騎手、ビュイック騎手が騎乗という事で人気を被る可能性があるがそれを狙うのであればこのスプリントに関してだけは現地の有力馬を重視したほうが良い(絶対に勝たないとは言わないが、認識と結果がこれだけ違っているレースも珍しいので忠告はしておきます)

考察3 現地有力馬

ここからはそんな香港現地の有力馬の解説となる。

無料掲載ではあくまで勝ちそうな馬を3頭ピックアップしてみた。

クラシックレジェンド(K.マカヴォイ)

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現地所属ではあるが、今年の11月までオーストラリアにて活躍した後に香港へ移籍しその初戦となる。オーストラリアのG2を2勝、通算で6勝をマークしている馬だがこのレースに向けて調整を始めたのは12月に入ってからと明らかに仕上がり途上となっている。

10月のレース後に検疫等々にかなり時間を要し11月中旬ごろに香港へ到着。その後は軽い調整を挟みつつようやく実戦形式の調整に入った。

管理する調教師のコメントも

「世界中から注目されているのは分かっているが、皆が考えるほど簡単に事は運ばない」

「もろもろの事情はさておき、彼がベストであるか、あるいは85から90%の状態でさえあれば十分なはずだが、あらゆるものが望まれるようになるには、できるだけ早く適応しなければならないものさ」

とかなり慎重な態度であり香港での実戦経験もこれまでないと考えると現地のここをメイチに狙っている馬たちと戦えるのか少々疑問は残る。

一応火曜日の追い切り後には調教師は

「今朝の調教はとても良かったよ。今日は最後の追い切りだったが、もうこれ以上やる必要はない」

と当然強気になったが嘘か真か・・・?

ホットキングプローン(モレイラ)

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2018年の香港スプリントで当時破竹の勢いを持ったまま挑み大敗、昨年も人気を背負いながらゴール前では同じ厩舎のビートザクロックに敗れて2着に屈しているこの馬が3度目の挑戦に挑む。

デビューからほとんどのレースをシャティン競馬場の1000~1400mで使われ、重賞を4勝(1000m戦1勝、1200m3勝)しておりこの中にはこのレースの前哨戦ともいえるジョッキークラブスプリントの2勝も含まれるのだがなぜか大一番では勝負弱さが目立つ。

これまで4度挑んだG1では0.2.1.1と勝ちきれない前哨戦に強い馬・・・香港カップに出走する日本馬にそんなのがいたようないなかったような・・・。

鞍上はサイズ厩舎の専属で日本でもお馴染みのモレイラ騎手が騎乗。

コンピューターパッチ(アレクシス・バデル)

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10月のナショナルデーカップ(G3)で重賞を初制覇したばかりの馬だが、今年の秋から現在の厩舎へ移籍してからは重賞戦線での活躍が目立つようになる。

前走ジョッキークラブスプリントではホットキングプローンの2着に敗れはしたが今回は世界の名手スミヨン騎手を配置し逆転の手に出たのだが、当のスミヨン騎手はコロナ感染の再検査で来日ならず今回は欧州で活躍するバデル騎手へ急遽乗り替わりとなる。

バデル騎手は、先日開催されたロンジン・インターナショナル・ジョッキーズ・チャンピオンシップにて全体3位タイと活躍。香港では以前より短期免許を取得し騎乗経験も豊富もスミヨン騎手と比べると・・・?

G1レースはこれが初挑戦だがG1で勝負弱さがあるホットキングプローンの対抗格の一角とはなりそう。

地元勢(1頭は地元と言ってよいのかわからないが)から候補となるのはこの3頭。この他に何頭か気になる馬がいるがそれは予想の考察にて解説することにする。

まとめ

レースを前に一頭が突然の死、一頭が回避など最後の最後までどうなるかわからない海外競馬(この記事の公開後にやはりスミヨン騎手が出場できなくなったり、パートン騎手がコロナ関連で罰金を食らったりやはり何かあったが・・・)

現地の馬が唯一他国に対抗できるスプリント戦で今年も意地を見せることが出来るか?それとも世界のロードカナロアの子供であるダノンスマッシュや世界のゴドルフィンが誇るタワーオブロンドンが悲願の勝利となるか?

考察では直前の情報などを追記した予想を公開していく🐎

それではここからは推奨馬の考察となる。

推奨馬

本命

※ここからは左から馬番 ゲート番で表記しております。

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