ブリーダーズゴールドカップ傾向・予想~お盆3連戦。激堅の牝馬戦~
8/13(木)に門別競馬場で行われるG3ブリーダーズゴールドカップ(2000m 牝馬限定)の傾向と予想になります。
混合戦のG2から牝馬限定のG3になり7回目を迎えたこのレース。これまで中央勢が全ての勝利をさらってはいるが近年地方馬の活躍も目立つ牝馬交流戦に加えて砂質の重たい門別競馬場のレースも、今年は中央勢が過去の牝馬重賞の中でも特にメンバーが揃ったこの一戦の傾向をまずは探っていく。
※ 解説に入る前に
この記事のいいね評価やSNSでのRTなどをして頂けると非常に助かります。
また競馬サロンをチャットワークにて無料で開設しております。こちらでは日常的な地方競馬や競馬に関する情報をやり取り、発信する場として利用しておりますのでご興味のある方はぜひこちらもクリック👇
画像提供先
うまめし.comさん
枠順
関東オークス馬のレーヌブランシュが古馬と初激突。関東オークス自体のレベルは疑問符も2着に下したアクアリーブルは間違いなく強い馬だっただけに世代トップの牝馬が古馬相手にどこまでやれるか?
前走は前が有利のマイル戦で良さが全く出なかったメモリーコウは距離延長と長い直線の門別がプラスになるだけに適性が試されるところだろう。
ナムラメルシーは使い詰めが気になるところでエンプレス杯以降は中央馬に先着したという部分だけが一人歩きをして凡走が続いているだけに門別のエース石川倭人騎手でどこまで激変があるか?
コース解説
正面ポケットからスタートし最初の直線は470mあるコース形態で最後の直線も330mと距離があるため最後の直線勝負も十分に可能。
砂質も重く力を要する馬場の為それ相応のスタミナは必要で距離も長いため前半は基本的にスローで流れ後半勝負になる可能性が高い。
中央馬の参戦
※ マドラスチェックは横山武騎手が騎乗
ブリーダーズゴールドカップ傾向
中央・地方馬成績(過去5年)
この5年間地方馬が活躍はなくオール中央勢での決着となっている。そのため人気決着になることが大半となっている。2017年のように中央勢で人気の無かったマイティティーの激走があったりもするので中央勢の中ならどの馬にもチャンスはありそう。
種牡馬別傾向(過去5年)
これといった特徴はない。その理由としてとにかくリピーターが多いことが理由として挙がる。つまり種牡馬云々というよりその馬の適性が物を言わせている傾向があまりにも強い。
今年は3年連続馬券内がかかるプリンシアコメータが出走予定。
騎手別傾向(過去5年)
地方競馬上りの騎手の相性が非常に良い。
今回該当の岩田康誠騎手は2019年2着、2015年2着をマークしており、過去10年に幅を広げても2014年1着、2012年2着と1.3.0.0の好相性を誇る。
今年は3年連続馬券内がかかるプリンシアコメータに騎乗予定。
人気別傾向(過去5年)
1番人気の複勝率が100%も勝利は1回のみ。過去10年で広げても1番人気は100%馬券内に入るのだが勝利はない。
そして5番人気以下は馬券になる可能性が非常に低く6番人気が唯一勝利した以外にはこれまで通算で46頭が馬券外になっている。
しかし、今年は1番人気が読めない。プリンシアコメータは軸にはしやすいが勝てるかと言われると難しく休み明けや3歳馬など不安点も多い。
配当別傾向(過去5年)
人気通りのレースのため配当自体も非常に堅い傾向がある。唯一荒れたレースは6番人気が1着だったことが大きかった。
今年は3連単を買うにしても絶対的頭候補がいないだけに配当妙味がありそうなレースだが果たして?
枠番別傾向(過去5年)
数字として大きく出ているのは大外枠。
勝ち馬は4コーナーで先頭集団にいることが多いが3コーナーから4コーナーにかけて位置取りを上げていく馬が多く仕掛けどころがカギとなる。
馬券内に関しては差し馬でも充分に足りるだけの直線がゴール前に用意されているので脚質の有利不利は気にする必要はない。
天候情報
しっかりと晴れたため文句のつけようのない良馬場開催が濃厚。
前日は砂も軽くインが非常に伸びていた門別競馬場の馬場状態を考えるとハイペースの消耗戦になれば話は別だが基本的には先行勢有利な状態とみたい。
中央勢の差し馬はどこで仕掛けて先団に取りつくかがカギになるが門別の場合は直線も長いためそこで今度は余力をなくしては本末転倒になる・・・。
その他
アンバラージュ(松井)
佐賀からの遠征。前走ノースクインカップでは地元有力のクオリティスタートとタイム差なしの2着、2走前には同じく地元の強豪 ウノピアットブリオ に次ぐ2着と地方馬同士なら戦いになるが・・・という印象。
前走の輸送で馬体を大幅に減らしてしまった上で西から北への中央馬以上の再度の長距離輸送に耐えられるのだろうか・・・?
ココロノママニ(亀井)
地元のAクラスでもまったく勝負になっておらず地方馬同士でも下位争いが濃厚。
ナムラメルシー(石川)
年明けのTCK女王盃やエンプレス盃では中央馬を相手に善戦。しかしその後は見所すらない内容が続いており暑さがダメなのか春先の反動なのか良さが全く見えてこない点は気になるところ。
一時期高知競馬場で無双してた馬なので門別の砂が合わないはずはないのだけに馬の気持ちの問題も大きいかもしれない。
ヨミ(服部)
地方馬での下位争いでどこまで上に来れるか
クオリティスタート(桑村)
ヒダカソウカップ、ノースクインカップと連勝してこのレースへ出走してきたがおまけのような扱いだろう。さすがに前走を制した時点でこの馬の役目は終わった感があるだけにここは少しでも上の着順で賞金を貰えれば・・・
パキラパワー(井上俊)
恐らくスタートからペースについていけない
ラタンドレス(岩橋)
中央1勝クラスで競馬になっておらず移籍初戦も大敗。これで何をどうしろと・・・
マリーンワン(阿部)
結果だけを見ると期待できそうだがC1~B3・4クラスではさすがに実績にも乏しく競馬にならない。
グリズリダンス(黒沢)
南関東のBクラスで競馬になっておらず門別移籍後も見せ場はない。中央馬相手に何をどうすればよいのか?
地元勢の馬たちが頭数を揃える形で少頭数になることはなかったがレベルを満たしていない馬が多い点と今回に限り中央勢のレベルが高い点からさすがに勝負になる馬は不在とみたい。
まとめ
レース相性が最も高いプリンシアコメータは7歳という点から引っ掛かる点は多い。これまでの戦績から力の抜けた馬もいないことからここ数年では比較的に難しい様相になりそうなため少し点数を広げて予想をしていこうと思う。
推奨馬
本命
14 レーヌブランシュ(松山) 1番人気
中央勢も脚質、年齢など様々な面で不安定な馬が多い今回は一番勢いがありかつ脚質面が向く3歳馬から入りたい。
前走の関東オークスでは南関トップクラスの世代牝馬アクアリーブルに完勝したパフォーマンスは流石の一言。スタートが不安定な馬なので道中で仕掛けていき先団に取りつければと思っていたらまさかの絶好のスタートを決め終始先行位置をキープしたまま最後の直線では余力を残した上で脚を爆発させた。
スタートが決まらず後ろから脚を使って競馬をしていた馬なので古馬との対戦となる今回はこのスタートがどこまで決まるかがカギになりそう。現状の門別の砂状態がもっとタフで厳しいものであればキングマンボ系に代表されるような欧州のタフな血統を優先して印を回したいところだが、前日を見る限りではそちらよりクロフネ産駒のこの馬のような比較的に軽い砂で合う米国タイプの方が好走実績は導けるとみたい。
過去に関東オークスを勝利した馬がこのレースに参戦して1勝もしていないという点は気になるがそもそもこのレースが牝馬限定になり過去6度しか施行されておらずこれまでのレースは比較的に古馬のレベルが高かったことも一因として挙がる。それに対して今年は年齢を重ねる前でも勝てなかった安定型や脚質不安、休み明け、格上実績なしの中央勢となると状況が異なるだけにどんなに悪くても馬券内はキープしてくれるだろう。
最終追い切り
札幌 ダート
59.9-44.4-13.8
栗東の坂路で1週前に56.3と軽めに追い切り北海道へ輸送した今回も比較的には調整感がある。関東オークスで本命を打った際の最終追い切りが坂路で57秒も終い11.8秒としっかり伸ばしていただけに前走と比べると出来はいまいち評価がしにくい面がある。
陣営も向こう(栗東)でしっかりと本数とCWはやってきたとしか話しておらずそれ以上に課題は前走と同じようなスタートを切れるかどうかにかかっているとコメントを残す。
外厩調整でしっかりと英気を養い決め打ちをした前走と同じ状態ではないということだけは念頭に置いておきたい。
不安点
前走と比べていまいちな体調面と相変わらず不安が残るスタート。前走があまりにスタートが上手すぎたため今回同じことが出来るかどうかどうしても不安は残る。
--------------------------------------------------------------------------------------
どんなに悪くても5分で最初のコーナーまでに4~5番手にはつけたいところ。一番最悪なのは地方勢より後手から外を回される形での競馬。
対抗
1 プリンシアコメータ(岩田康誠)2番人気
過去にこのレースを2勝するなど地方競馬のダートに水が合う一頭。2走前のエンプレス盃ではハイペースな地方勢にあおられる形で早仕掛けでゴール前では完全に失速という何とも言えない内容を残すも今回は前がやり合う馬もおらず単騎逃げ、ないし番手でのゆったりとした競馬が濃厚。距離の不安も問題はなく内が伸びる先行勢が有利な現状の砂の状態も脚質的には向く。
7歳になってからさすがに能力の衰えは隠し切れない内容が続く。賞金を獲れるところは獲りに来るような仕上がりにはしてきただけに馬次第な面が強いが、この先に控えている重賞を考えても馬券になるとすればこれが現役最後の可能性が高いだけにここは印を打ちたい。
3番手
6 マドラスチェック(横山武) 4番人気
TCK女王盃では先行する競馬で重賞を制覇するもその後は休養が続き7か月ぶりの実戦となる。外厩と札幌競馬場のダートコースで入念に調整をしてきて時計自体はしっかりとマークしているがこればかりは走ってみないとわからない面も。
先行できる脚質とスタミナ面の不安はなくこれまでの実績馬にも共通する関東オークス好走馬という点でも合致するところはあるので相手の1頭としては加えておきたい。
前走は地方競馬のコースを知り尽くした森騎手を騎乗で好走した馬なだけに今回も地元騎手や地方経験値の高い戸崎騎手などに依頼するという方法もある中で横山武史騎手を乗せる意図は果たして?
押さえ
7 シネマソングス(池添) 5番人気
ここからは完全に消去法。地方勢はノースクインカップがピークとみると何かがもつれた時にくる中央勢の事実上2択となる。
斤量と実績面の不安こそあるが前走時よりは時計が良化して北海道滞在で調整が続いているので負担の軽さ及びメモリーコウより前目で競馬が出来る分で押さえ。
上手くもつれて入り込めれば配当妙味はある。
押さえ②
9 メモリーコウ(古川)4番人気
前有利な展開と内が伸びる馬場状態を考えると最後の直線が長いとはいえ先行勢を捕まえきれずまたも取りこぼす可能性は高い。
前走は展開に恵まれないこともそうだがそれに加えて早仕掛けで最後の直線ではどうしようもないことになっていた鞍上面の不安も強い。
そもそもこの馬は一体だれが騎乗すれば完全に力を出し切れるのか前走の結果からだんだんわからなくなってきてる・・・。
印
買い目
3連単
14-1.6.9-1.6.7.9
9点
お守り
3連単
1-14-6.7
2点