アーリントンC傾向~血統から見つかった激走馬~
4/18(土)に阪神競馬場で開催されるG3アーリントンC(芝 1600m 3歳限定)の予想になります。
以前までは特別トライアルレース扱いもされずどこを目指す馬のためのレースなのかも明確化されていない重賞の1つから開催時期見直しNHKマイルCへの優先出走権も特典されるトライアルレースに変更されたことでガラリとレース傾向も変わった印象がある。
~2017 2月の末から3月の頭に開幕週で阪神競馬場で開催される1600m重賞
2018~ 4月の中旬に最終週の阪神競馬場で開催される1600m重賞
芝の状態、馬場傾向などは異なるところが多いのであくまでこれまでの2年間の傾向を基に研究していく。さらに今年は土日の騎手移動が禁止になったことで翌日に皐月賞を控える騎手は騎乗が出来ない点からもまったく今までと違う部分を加味しなければならない。
様々な部分を踏まえた上でこのレースの傾向を探っていく。
枠順
外厩情報
リインフォース 3/20吉澤S-WEST
プリンスリターン 3/11ビッグレッドF鉾田
ノルカソルカ 4/1グリーンウッド
トリプルエース 4/1宇治田原優駿S
デュードヴァン 1/10阿見トレセン
チュウワノキセキ 3/25ノーザンFしがらき
タイセイビジョン 3/10ノーザンFしがらき
ジュンライトボルト 3/25ノーザンFしがらき
グランレイ 3/26名張ホースランドP
ギルデッドミラー 3/25ノーザンFしがらき
アーリトンカップ傾向・特徴(過去2年)
種牡馬傾向
阪神牝馬S、桜花賞と同じ条件ではあるが意外にもディープインパクト産駒の馬券内が無い。クラシックを目指すだけの力がある馬はこのレースに登録してくるわけがなくダービーを見据える馬は青葉賞や京都新聞杯を目指す点からここに出てくるディープインパクト産駒はどうしても1枚能力が落ちてしまうところがある。血統だけで制するのも難しい一面があるのをこの傾向から読み取ることが出来る。
騎手別傾向
過去2回のみのため省略
阪神芝1600mに強い騎手(過去3年)
川田騎手
18.13.15.38 複勝率 54.8%をマークする。今年は有力騎手の多くが不在という点でも技術トップレベルが関西に残ったのは驚異。今年はトリプルエースに騎乗予定。
枠番別成績
5枠が連勝中。先週は雨の影響で内の状態が一気に悪化したが今年の阪神は馬場の内側が有利傾向。この状態に戻るのか日曜日の流れを引きずり外差しになるのかで傾向がガラリと変わる。
その他
① 差し、追い込み台頭
昨年のイベリスが逃げ切った以外の馬券内5頭は全て差し、追い込み馬。平均ペースからの瞬発力勝負傾向にある傾向が大半なだけに上りを使える競馬がこれまでに出来ている馬を狙っていきたい。
② 1勝クラスを突破済
2019年3着のレッドヴェイロンを除けば馬券内5頭はオープンクラスに所属している馬。レッドヴェイロン次走NHKマイルでも3着に入り込む素質の持ち主でこのレースでも4番人気に推された能力の持ち主だったことを考えると、人気薄で未勝利を勝ち上がりこの舞台へ来た馬や1勝クラスで凡走しているのにも関わらず登録してきた馬は軽視してもよい。
上記の傾向から挙がる候補馬
ギルデッドミラー(岩田望)
前走の1勝クラスでは朝日杯3着のグランレイに0.4秒差をつけて勝利しており、2走前こぶし賞ではタイム差なしの2着に敗れるも勝ち馬は後の毎日杯の勝ち馬サトノインプレッサだったことを考えても馬自体の能力は申し分ない。
鞍上は岩田望騎手に乗り替わりになる点がポイントになる。
タイセイビジョン(石橋)
朝日杯2着馬で前走は距離延長も余裕でこなしての好走。阪神の舞台では過去2度も連対しており相性は良い。
先のレースへの叩きの1戦、予定外の石橋騎手へ乗り替わりになった点がどう影響するか?
プリンスリターン(原田)
オーストラリアへの遠征が予定されていたがコロナウイルスの関係で断念するとこの舞台へ標準を合わせてきた。シンザン記念では桜花賞6着のサンクトゥエールにタイム差なしの2着も4馬身後ろに後のシンザン記念勝ち馬のコルテジアを置き去りにした能力は本物。
鞍上は引き続き原田騎手。ただしこれまでは付きっきりで調教が出来たことに対してコロナウイルスの関係で栗東での調教が禁止された今回は状況が異なる。
傾向まとめ
① 阪神の川田騎手は驚異
② 翌日を見据え遠征している騎手、このレースを見据えて遠征している騎手など思惑が様々
③ 外差し馬が優勢
④ 素質馬、良血馬を除けば最低でも1勝クラス突破実績は必要
この点から予想をしていきます。よろしくお願いします。
推奨馬
本命
9 プリンスリターン(原田) 3番人気
前走シンザン記念では勝ち馬のサンクテュエールと全く差の競馬で人馬初の重賞制覇に最も近づいた瞬間だった。この春は欧州挑戦が予定されていたが昨今の情勢から断念しこの舞台に一度水準を合わせてきた。
この馬はどうしても鞍上、血統色々な面から常に軽視(そう言っている自分も軽視してきたが)されているがここまでの実績内容は申し分ない。
函館2歳S3着、ききょうS制覇、朝日杯FS5着、シンザン記念2着・・・特に文句のつけようがなく、ロベルト系のストロングリターン産駒に母マンハッタンカフェと言う点でも明日は馬場で苦しむ馬が多い中でマイナスどころかpラスにすらなりそう。
※ロベルト系とは?
先週桜花賞制覇のデアリングタクトが証明した通り、タフな馬場への対応力が高く日本ではシンボリクリスエスから派生して血をつないでいる馬が多い。
代表産駒 エピファネイア、ストロングリターン
この馬自身は函館の洋芝での実績、前走のタフな京都の馬場それぞれで実績を残した点からも明日の馬場でのマイナスは少ないと見る。
※ 前走 シンザン記念後の原田騎手のコメント
「言うことはないのですが。荒れている馬場を苦にせず馬なりで追走できました。ただ、勝ち馬にあの位置で馬なりでいられると......。今日のような形も差す競馬もできますし、相手なりに作戦を立てていけます。」
本来は先行馬だが出遅れても差してこれるだけの力はあるだけに明日に関しては後者の方が功を奏しそうだがどちらの選択肢を取るか注目したい。
追い切り
栗東 CW やや重 6F 84.6-69.6-54.5-40.4-12.2
少々首が高い点が気になるが助手が促すと最後はエンジンが入り終いでは良い脚を見せる。
不安点
① 海外を目指す話がとん挫したことでどこを目指しているのかわからなくなりここが買い時なのか次が買い時なのかいまいちはっきりしない。血統的にはNHKマイルを目指すにはキレが足りない一族なので狙いはここで合ってるとは思うが何とも言えない。
② コロナウイルスの関係で原田騎手が調教で乗ることが出来ない。この馬は美浦の原田騎手が遠征してまで付きっきりで調教にまたがり馬の癖や特徴を掴んできたパートナー。ところがコロナウイルスの関係で関東の騎手は関西への調教(逆もしかり)が禁止される。以前の勝利の際にも「調教では癖があるところを出しますが、人に対しての反応は素直でこれまで付きっきりで調教をつけてきて、結果が出て良かったです。」とコメントしたこともあった通りで休み明け4か月ぶりのレースの今回は少々怖い面も。
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原田騎手としては一度でも凡走すれば乗り替わりの危機を常に背負っている馬なだけにどれだけ集中して乗れるかがカギ。
対抗
10 ギルデッドミラー(岩田望) 2番人気
前走の1勝クラスはとにかくレベルが高かった。
1勝クラスをどれが勝ち上がってもおかしくないメンバー構成ながらやや抜けた形での1番人気に推されると2着以下に2馬身以上突き離し力の差を証明。2走前には後の毎日杯馬サトノインプレッサと重馬場でタイム差なしの好走を演じた面から馬場は問題なく早熟マイル型の多いステイゴールド系牝馬のオルフェーブル産駒と言う点でもプラス評価をしたい。
枠が外になったことで持ち出すことなく外から素直に差し展開になれば普通に乗ればこの馬が一番強い(本来は)
京都で1600mを2着、1400mの阪神の芝で勝利と距離と芝の適性が完全合致してない点はやや残念だが距離不足で負けることは考えにくいので素直に対抗評価。
不安点
① この馬もコロナウイルスの影響をモロに受けた。
本来は土曜日に福永騎手が騎乗予定だったはずが土日間の移動が禁止されて岩田望騎手に急遽変更になった。岩田望騎手は阪神の芝コースでの成績が著しく悪い点に加えて重賞では過去1度も馬券に絡めていない。リーディング争い上位にこそいるがやはりまだ物足りない。
数字で実際に比較するとわかるが本来予定されていたところからの大幅弱化にもほどがある。
② 馬の気性難と成長段階にある点
前走後の福永騎手のコメント
「難しいところはありましたが、能力があります。頭が良い馬です。ひとつずつ覚えてくれば、上のクラスでもやれそうです。」
松永調教師のコメント
「福永騎手がしっかり競馬を教えてくれて、それが生きました。いいメンバーで結果を出せましたからね。」
この点からも本来なら福永騎手が継続で良さを引き出しつつ更なる馬の素質を開花させる競馬が望ましかっただけに目の前のレースを制することに手一杯な若武者の岩田望騎手に乗り替わった点が痛手過ぎる。オルフェーブル産駒の気性の悪さがテン乗りで悪い方で出ないと良いが・・・
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当日もう少し印を下げるかも
4番手
7 ボンオムトゥック(藤岡佑) 6番人気
前走は重馬場の阪神1800mを快勝しており明日の馬場状態で走るのに苦労する馬が多い中であっさり抜け出して快勝もありそうな一頭。前走後のコメントに「スタートよく2番手で、楽なペースでいい形で流れに乗れました。追ってからも後ろを突き放す強い競馬を見せてくれました。」とあった通り今回も重馬場で競ってきそうなのは先行した場合のプリンスリターンくらいしか見当たらないのは好材料。
父クロフネ母父ダイワメジャーとどちらもタフなマイルで好走する血統なだけに距離短縮自体は歓迎。クロフネ産駒のこのレースの好走では2018年2着のパクスアメリカーナが挙がる通り牝馬は早い時期から走る馬が多い。
鞍上は筆者一押しの髪様こと藤岡佑介騎手のテン乗りなのだが実はこれが不安点に挙がる。
不安点
実はこの条件が以前から数字が非常に悪い。藤岡佑介騎手はこれより少し長い2000mや京都の1600mでは数字が優秀な一方で阪神のマイルではかなり信用できない。(下記 阪神 芝2000m)
② 未勝利、前走とそこまで強い馬と競馬をしていない点。このレースのレべうが低く重馬場でかなりの馬が能力マイナスとはいえ牝馬で穴馬どころか人気を上げるようだと少し評価しにくい。新馬戦で負けたライティアは既に頭打ちを食らっておりやや過剰評価な面も。
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重賞ではまだ早すぎる?
印
タイセイビジョンは馬場がきつそうなので消します。
買い目
単複
9
馬連(ワイド)
9-1.10
ワイド
9-7
ここから先は
¥ 150
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