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北海道スプリントカップ傾向~マテラスカイを待ち受ける砂の恐怖~

6/4(木)に門別競馬場で開催されるG3北海道スプリントカップ(1200m)の傾向になります。

メンバーを見てもわかる通りマテラスカイの1強レース・・・なのだがマテラスカイにはとある課題もあるだけにそこをどう乗り超えるか?それによってはまさかの高配当も。

まずはその傾向を探っていく。

枠順

コース解説

向こう正面が500m近い直線から外回りでカーブを曲がると330mと意外と長い。(船橋と同じくらい)

基本的にはスピードで押し切れるレースではあるが直線で差し切ることも充分に可能。

北海道スプリントカップ傾向(過去10年)

中央馬と地方馬の結果

10年連続で中央馬が勝利し基本的には地方馬は来ない。しかし、昨年2着と穴を開けたメイショウアイアンの存在は気になるところ。

この馬はこのレースだけで好走しただけでなく次のレースとなったグランシャリオカップ門別スプリントでは圧巻のレコードタイムで快勝しており油断はできない。

明け10歳の冬のシーズンをじっくりと休養に充てて挑んだ前走のオープンではJBCスプリントの輸送で落としてしまった体重を戻し3着と一定の結果を残した。年齢を考えると中央馬に再度通用するか微妙なところだが果たして?

種牡馬別傾向

この傾向には共通項がある。それは米国産の短距離血統がとにかく強いという点。

4度馬券に絡んだスノードラゴンの祖父コジーンはアメリカでダート、芝の短距離馬として活躍。このレースを2勝しているセレスハントの父コロナドズクエストやその祖父フォーティライナも同じく米国ダート血統。その他にもクロフネ、パイロ、フサイチペガサス、マッチョウノ、シニスターミニスターなど米国からの輸入血統に馬券がかなり集中している。

また日本馬で見てもフジキセキやメイショウボーラーといったスピード要素を兼ね備えた馬が好走しているだけにこの傾向に沿った血統の馬の好走がカギを握るのはまず間違いないだろう。

それにも関わらず地方を代表する短距離種牡馬サウスヴィグラス産駒が全くと言っていいほど好走できていないというのは意外なデータでもある。

更に母父の血統を見てもクロフネの父にあたるフレンチデピュティの馬やフジキセキ産駒が活躍しているだけにこの傾向は瑞著と言える。

これだけを見るとマテラスカイを買えば問題ないようにも見えるが果たして?

騎手別傾向

基本的には中央の馬が走れば馬券になるので乗った中央の騎手はそのまま成績として反映される。

人気別傾向

過去10年1番人気が馬券内に来る超銀行レース。

そしてこの1番人気は今年はマテラスカイが該当する。血統的要素を含めて特に申し分ない合致点が多く今回のメンバーレベルを考えると常識的には馬券外にはならない?(ただし不安点多し)

枠番別傾向

どの競馬場でも同じことが言えるが最内というのは実は一番良くない。門別競馬場の場合は1200mが向こう正面の直線になるため上手くスタートを切れないとすぐに外から内へかけて馬がインに入り込むため非常に不利になる。無論外過ぎれば外過ぎるで今度はインに位置を構えられず外でロスをしながら回ってくるためこれまた不利になる。

内過ぎず外過ぎない枠に好走馬が多いのもこれが要因として挙がる。(無論中央馬の場合はその能力差も大きいが)

その他

マテラスカイ本当に大丈夫?

血統面、鞍上は武豊騎手、1番人気は堅い。と言いながらもマテラスカイは本当に盤石か?と言われると決して盤石とも言えない。

その理由を解説していく。

<1> 血統について

父スパイツタウンはアメリカのBCスプリントを勝利したコテコテのダート短距離馬。血統を奥へ進めるとゴーンウェストやストームキャットといったアメリカを代表するダートの血統が並ぶ。

スパイツタウン産駒の特徴

2020年の高松宮記念の勝ち馬のモズスーパーフレア、更に祖父にゴーンウェストを持つという点では2019年のフェブラリーSの勝ち馬インティといった逃げたときのトップスピードの速さは日本馬では出せないものを持つ馬が多い。

米国から輸入されてくる馬の中でも特に異質なタイプという事をまず認識したうえで続きを読んでほしい。

<2> 馬場適性が常識を逸脱している

過去のレース結果は以下の通りとなる。

これを3つに振り分ける

 中央競馬通算(ダートのみ)※JBCスプリントは京都開催のため含む

6.4.0.10

地方競馬通算

0.0.0.2

海外通算

0.2.0.2

これを見てわかる通り通常の日本馬とは少々異なる点が多いのが特徴的。

まず一番好走している京都のダートはあ中央競馬の中でも特に砂が軽いといわれておりゴール前に坂がないという点も含めて米国血統のスピード勝負に適している。

次に中京競馬場でG3プロキオンSを制した際は重馬場1:20.3というレコードタイムを叩き出すほど脚抜きの良い馬場であった。それを表すように翌年のプロキオンSでは稍重の馬場で最後はバテるように沈んでしまい5着と前年が嘘のような負け方をしてしまった。

そして次に好走歴のあるドバイのメイダン競馬場は非常に高速馬場でレースが出来るという点でまさしく好舞台となる。

では凡走が続く地方競馬の背景にあるのは何か?

まず1つ目に挙がるのは調整過程が悪かったという点。

東京盃→明らかな叩きレースで状態が悪く最後バテる

兵庫ゴールドトロフィー→外枠からハナを奪えずあえなく撃沈

としっかりと敗因が出てはいるが、それにしてもまったく自分の競馬が出来ないことにはやはり砂の深さという点が気になる。

中央競馬と異なり競馬場事に砂の深さが異なる地方競馬場だがそれぞれの深さは以下の通りとなる。

日本の砂をまったく得意としない馬が挑む門別こそ日本のダートコースでも屈指の重さを誇る競馬場というのは大きなマイナス点になる可能性がある。特に同じくらいの深さの園田競馬場で大負けをした前科があるだけに門別の砂の深さはこの馬にとっては天敵となる。

サウジアラビアのレースでも最後の直線を前に大きく後ろと差をつけながら最後の200mくらいから大失速をして2着に落ちてしまったことは記憶に新しいが、敗因としてサウジアラビアの競馬場の砂の深さを挙げていただけに砂が深い競馬場自体はやはり得意ではないのは明確。

これ以外にも不安点がいくつかありますがそれは有料版の不安点にて解説します。

長くなりましたが上記の傾向やマテラスカイの不安点などを総合しながら予想していきますので今回もよろしくお願いします。

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