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ケイバぶ賞・本当に上手い騎手ランキング(2022年度版)

2022年度JRA賞 調教師・騎手部門」が発表されました。それによると、川田将雅騎手が、JRA最多勝利騎手・JRA最高勝率騎手・JRA最多賞金獲得騎手の三冠達成で、騎手大賞を受賞。

「勝利度数」「勝率」など各部門の順位をポイント化し集計、その最上位者に贈られるMVJには、戸崎圭太騎手が輝いています。

川田将雅騎手、戸崎圭太騎手、共に一流騎手ではありますが、有力馬に騎乗する回数が多かったり、高額賞金レースに出る機会が多い、騎手だからこそこれらの賞に繋がった、とも言えます。

有力馬に乗る機会が少ない、あるいは、高額賞金レースに出走する機会が少ない騎手の中にも、上手い騎手が埋もれているのかもしれません。そういった隠れた名手を発掘するために、「ケイバぶ賞・本当に上手い騎手ランキング(2022年度版)」を発表します!!

「ケイバぶ賞・本当に上手い騎手ランキング」の算出方法

ランキングの集計方法ですが、JRDBという競馬情報サービスで発表されているIDMを使います。IDMは能力指数の一種で、レース前とレース後に発表されます。レース前のIDMは、今回のレースではこれくらいの指数になりそうだという予測、レース後のIDMは実際のレースで記録された指数になります。

つまり、レース前のIDMをレース後のIDMが上回っていれば、事前の予想よりも好走した、ということになり、逆にレース前のIDMをレース後のIDMが下回っていれば実力を発揮できなかった、ということになります。ランキング集計の骨子は以下の通りです。

・昨年(2022年)、騎乗機会が300回以上あった騎手が対象
・レース後のIDMとレース前のIDMの差を全て集計
・レース後のIDMとレース前のIDMの差が、+3.1以上だったら「好騎乗」
・レース後のIDMをレース前のIDMの差が、+3.0~-3.0だったら「並騎乗」
・レース後のIDMをレース前のIDMの差が、-3.1以下だったら「ダメ騎乗」
・各騎手の「好騎乗」「並騎乗」「ダメ騎乗」の割合を集計、「ダメ騎乗」の割合が少ない騎手程、上手い騎手と判定

それでは10位から発表しますー

第10位 丹内祐次騎手(37歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

2022年の重賞勝ちは、エルムステークス(G3)だけ、と寂しい結果に終わりましたが、オープン以下では単勝回収率は100%を超えるなどの結果を残しています。2021年、2022年と騎乗成績がグンとアップし、キャリアハイを迎えていますので、2023年も更なる活躍が期待されます。

第9位 菊沢一樹騎手(25歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

高松宮記念(G1)では、17番人気のキルロードを3着に持ってきた菊沢一樹騎手が第9位。好騎乗が並騎乗を上回っているということは、安定感に少し欠けるという事でもあります。成績にムラがなくなれば、もっと上を目指せそう。

第8位 勝浦正樹騎手(44歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

集計したもののなぜ8位なのかよく分からない、勝浦騎手が8位。近年は騎乗成績も下降線で、人気馬に乗る機会も減ってしまっているけど。
ただ、人気薄の馬であっても、それよりも着順が上回ってもってくる技量は、馬主さんにとっては頼もしいですよね。

第7位 浜中俊騎手(34歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

2022年は、G3・3勝、G2・2勝挙げましたが、G1勝利は無し。2019年にダービーを勝っているものの、2016年をピークに騎乗成績はジワジワと下がってきているのが心配。並騎乗が突出して多く、その反面、好騎乗が少ないことから、置きにいった騎乗、というか守りに入った騎乗が多いと思われ、もっと大胆な騎乗で殻を破って欲しいところです。

第6位 坂井瑠星騎手(25歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

2022年は、秋華賞・朝日杯FSのG1・2勝を挙げる活躍を見せた坂井騎手。積極的に海外に出向き、そこから帰国する度に、騎乗スキルが延びるという努力の天才。2018年のオーストラリアでの武者修行から帰国後、毎年、騎乗成績が延びているので、2023年も引き続き活躍することが確定的。今年もG1を取ることでしょう!

第5位 ミルコ・デムーロ騎手(43歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

2022年はG3・4勝を挙げたものの、G2・G1勝利は無し。G2・G1では、人気馬に騎乗する機会も多いが、この成績はちょっと寂しい。自身のキャリアハイは2017~2018年、そこからジリジリと騎乗成績が落ちてきている。逆に言えば、過剰人気になることが減ってきているので、むしろ狙い時になっているとも言えますね。

第4位 菱田裕二騎手(30歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

2022年は、天皇賞(春)で初めてG1・3着に入った菱田裕二が4位。減量が無くなった2015年から、着実に騎乗成績が上がっており、2022年は減量騎手時代も含めて、キャリアハイを達成。2023年も飛躍が期待できる騎手のひとり。

第3位 吉田豊騎手(47歳)

数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

2022年の天皇賞(秋)、パンサラッサで大逃げを打ち、あわやの2着を確保した吉田豊騎手が第3位。2017年のケガによる長期休養明けから復帰後、徐々に成績は上げているものの、休養前の成績と比べると物足りないのも事実。置きにいっている騎乗が目立つので、天皇賞(秋)のようなアッと言わせる大胆な騎乗がみたいところ。ちなみに弟の吉田隼人騎手は20位でした。

第2位 川田将雅騎手(37歳)


数字は左から、好騎乗、並騎乗、ダメ騎乗の割合

2022年の騎手大賞を受賞した川田将雅騎手が第2位。着実に騎乗成績を
とにかく着実な騎乗が持ち味で、人気馬に騎乗した場合、軽視は禁物。2023年は、2歳女王のリバティアイランドがG1を何勝かすると思いますが、それ以外に強力なお手馬がいないので、どれだけ有力馬に騎乗できるのか注目です。福永祐一騎手も引退するし、ルメール一強でもないので、更なる飛躍を期待したいところです。

さて、栄えある第1位の発表・・・なのですが、ここから先は有料(180円)でお楽しみください。私の勤務先が昨年末倒産したので、日銭を稼ぐのに必死です泣

第1位の発表だけではなく、2022年デビュー組の中で誰が一番上手いのか?という、新人賞も発表しています。2022年注目の新人今村聖奈騎手は新人賞を取れたのでしょうか??

また今回は騎乗機会300回以上の騎手を対象にしましたが、実際は騎乗機会100回以上の騎手を集計してますので、それらの騎手を含めた全112騎手の全ランキングもご覧いただけます。意外な騎手が上位にきますよー(鮫島良太騎手とか、宮崎北斗騎手とか)

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