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【道悪】芝・重不良のデータ 2023
芝コース
重・不良
2020年11月17日~2023年11月12日(3年)
388レース
人気
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良馬場での1番人気の勝率は34%・単勝回収値は81円。それが重不良馬場だと10%近く下がって単勝回収値も16円低くなっている。
逆に6・8人気の単勝回収値が100円を超えているように、道悪になると人気薄の回収値が上がる傾向にある。
1番人気のクラス別成績
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重不良馬場での1番人気の勝率が高いのは未勝利戦と3勝クラスで、それでも単勝回収値は80~90円にとどまっている。
昔は重賞レースでも人気に応えるケースが多かったのだが、近年は高速馬場への適応が進んだせいか重不良馬場になると信頼度が下がる傾向にある。
G1レースにいたっては対象レースが6レースあって未勝利になっている。
(23皐月賞@ファントムシーフ・3着、23高松宮記念@メイケイエール・12着、22エリザベス女王杯@デアリングタクト・6着、22高松宮記念@レシステンシア・6着、21大阪杯@コントレイル・3着、21高松宮記念@レシステンシア・2着)
脚質
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馬場の悪化具合にもよるが基本的には前に行ける馬が有利。
中山のように午前中から雨が降ると急に外差し馬場になることがある。
重・不良馬場を過去にマクリで勝ったことがある馬は道悪巧者の可能性が高いので狙ってみると良いだろう。
牝馬・クラス別成績
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牝馬限定戦を除外した、重不良馬場・全性レースでの牝馬のクラス別成績。
いずれも牡馬に比べて勝率が低くなっている。
とくに重賞レースでは【2-6-1-40】で単勝回収値は29円にとどまる。
G1での勝利は21@大阪杯のレイパパレ。同馬はこれが現役最後の勝利だった。
騎手
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前回の調査では外国人ジョッキーのルメール・デムーロの両騎手が1・2位だったが、いずれも順位が下がっている。デムーロ騎手については5勝でランク外になった。
トップは松山騎手で勝率は23%・単勝回収値は130円になっている。
西村騎手も勝率は14%ながら単勝回収値は300円オーバー。
次いで吉田隼人騎手、川田騎手、横山武史騎手と先行が得意な騎手が上位になっている。
ルメール騎手は道悪が得意という情報が広まったせいか単勝回収値は39円と低い。
種牡馬
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近年はエアレーションが進み、少々の雨では馬場が悪化しなくなっている。
同じ含水量(=重馬場)でも、芝が掘れて上がりがかかる場合とそうでない場合がある。
以前は道悪競馬では黙った消しと言われていたディープインパクト産駒だが単勝回収値で184円と高い。
勝率は平均値なので、競馬ファンが嫌って不当に人気を下げているのが原因と考えられる。
狙い目はキタサンブラック・スクリーンヒーロー・イスラボニータ・リアルスティールの4頭。
とくにイスラボニータ産駒は東京コースで4勝をあげている。
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こちらは不良に限定した種牡馬別成績。
不良まで馬場が悪化するとディープインパクト産駒の成績が下がって、モーリスやドゥラメンテ産駒の勝率が上がる。
キンシャサノキセキがタフな馬場に強いのはわりと有名だが、リアルスティール産駒が単勝回収値1300円オーバーをたたき出しているのは意外。
あと前回も名前があがっていたスクリーンヒーロー産駒が今回も優秀。
母父
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母父だとキングカメハメハ産駒が23勝でトップ。
今回もフレンチデピュティが5位にランクイン。
道悪といえばのガリレロが8勝をあげている。
前回はあったマイネルラヴの名前が消えている。
厩舎
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上位に栗東所属の厩舎が並んでいるのは、雨の降りやすい小倉・中京競馬場がある影響。
基本的にはリーディング上位の厩舎が強い。
気になるのは友道・手塚厩舎の単勝回収値が30円と低い。
生産者
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ノーザンファーム生産馬は、超高速馬場に特化しているためタイムのかかる道悪馬場では成績が下がる。
その分、社台ファーム・岡田スタッド・ビッグレッドファームの妙味がアップする。
馬体重
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馬場が悪化するとタフな馬場=パワータイプの馬が有利というイメージがあるが、データからも馬体重の重い馬が若干勝率が高くなる傾向にある。
ただし540キロを超えると単勝回収値が30円になるので注意。
まとめ
良馬場に比べて1番人気の信頼度は若干下がる
重賞での1番人気は連対率32%。
脚質は前に行ける馬が有利
騎手では松山・西村・吉田隼人騎手
ルメール・デムーロ騎手は単勝回収値が低い
牝馬は割引
狙いの種牡馬は、キタサンブラック・スクリーンヒーロー・イスラボニータ・リアルスティール
重馬場のディープインパクトは買い、不良馬場は見送り
母父はキングカメハメハ・フレンチデピュティ・ガリレオ
厩舎はリーディング上位
ノーザンファーム生産馬は割引。社台・岡田スタッド・ビッグレッドファームは買い
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