【3月19日・20日・21日の予想コメント】

【3月19日・20日・21日の予想コメント】(月曜メインレース、月曜後半レース、日曜メインレース、日曜後半レース、土曜メインレース、土曜後半レース)

──────────────
【月曜メインレース】

名古屋城S
馬 連 3,340円
単 勝  190円(20%)
複 勝  120円(80%)
◎グロリアムンディ1着(1人気)

──────────────
中山11R
フラワーカップ(GIII) 3月21日(月) 混戦で高配当狙い

3歳の牝馬が争うGII競走で、舞台は中山の芝1800m。

正面直線からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は急な上り坂になっている。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。なお、スタートから1コーナーまでの距離は200mほど。2コーナーに入って下り勾配に転じ、下り坂は向正面を走り切って3コーナー入り口まで続く。下りの距離は500m以上で、4.6mほどの高低差がある。

そこからは平坦で、4コーナー途中の残り400mから直線に入って残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。

芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。金曜の段階で、JRAから「3コーナーから4コーナーおよび正面のコース内側に傷みがあります」と発表があった。

日曜の芝は、重で始まり、午後に稍重になった。月曜は雨が降ることはなさそうで、良に回復している可能性が高い。ただ、水分を含んだ状態にはなっているだろう。

皐月賞トライアルのスプリングS(芝1800m)は、ビーアストニッシドが逃げて渋太く押し切り、勝ち時計は1分48秒4(稍)だった。2着は2番手追走からハナ差まで詰め寄ったアライバルで、3着は内めから差したサトノヘリオス。1000m通過は60秒8で、上がりは12秒0-11秒3-12秒0の35秒3だった。

Aコース4週目の割には内から攻めて走れていたが、大外から差し込むケースもあった。内外の差は大きくはなく、当然ではあるが展開面には注意を払いたい。良になっていたとしても、パワーと持久力を試されることになるだろう。

──────────────
以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アプサラー】評価B 騎手A- 状態A

【アポロルタ】評価B 騎手B 状態A

【キタサンシュガー】評価A- 騎手A+ 状態S

【コルベイユ】評価B 騎手B 状態A

【シンティレーション】評価A- 騎手S 状態A

【スタニングローズ】評価A+ 騎手S 状態S

【ダイム】評価A+ 騎手A- 状態A

【ティズグロリアス】評価A- 騎手S 状態A

【デインティハート】評価A+ 騎手A+ 状態S

【ニシノラブウインク】評価A- 騎手B 状態A

【パーソナルハイ】評価A- 騎手A+ 状態A

【モカフラワー】評価A+ 騎手A+ 状態S

──────────────
桜花賞(4月10日)出走を目指す牝馬の戦い。12頭立てになり、2頭が2勝馬、10頭が1勝馬である。重賞勝ち馬はおらず、重賞で馬券に絡んだことがある馬は1頭しかいない。素質を感じさせる存在はチラホラといて、ただ、まだ完成前といった印象だ。

コルベイユ陣営が逃げ宣言を出している。出脚次第で他が行く可能性もあるが、競り合いになることは考えづらい。道中のペースは上がらず、4コーナーの前あたりから後続が動き出すような展開になるか。当日の馬場状態も関係してくるし、すべては流動的である。

昆貢厩舎(栗東)のダイムに◎を打った。

父はオルフェーヴル。母はアイルランド産馬で、その父は96年にジャパンカップを制したシングスピールになる。2代母の父は仏ダービー馬のダルシャーン、3代母の父は仏2000ギニーなどGIを7勝したアイリッシュリバー。母系の血は重厚で、父も合わせて、パワーとスタミナに富む血統である。

今年の2月に小倉の芝2000mでデビュー。ずっと外々を走らせ、丁寧に折り合いをつけるような乗り方だった。4コーナーから動かしていき、直線に向いてエンジンがかかると、グイグイ伸びて3着に上がった。レースを覚えさせることが目的だったのは明らかで、実際に騎乗した横山和生は「いろいろと試すことができた」と話している。

2戦目も小倉の芝2000m(牝馬限定)。栗東に戻って中1週で再遠征という厳しい条件だったが、CWコースで長めから乗られていた。実戦は一転して出していって好位からの競馬。4コーナーで外から楽に先頭に並び、直線は長くしっかりと伸びて勝ち切った。

重馬場の中で勝ち時計は2分02秒9。当日の古馬1勝クラスが2分03秒2だったから、評価していい数字である。ラスト1ハロンの12秒4も合格点をあげられ、ゴールした時に余力が残っていた。

そこから中3週。栗東での攻めは、1週前にCWに入れ、終いにビシッと追われて67秒6-11秒5をマークしている。今週は坂路で55秒8と大きめ。ラスト1ハロンは12秒2で、気合を見せていたし、動きもキビキビしていた。細身ではあるが、デキ自体は良さそうだ。

関東圏への長距離輸送で馬体を減らさないかが鍵になる。新馬戦の時は442キロ、中1週で小倉に再輸送した2戦目が440キロだから、輸送で消耗するタイプではないのかもしれない。ただ、いつも大丈夫というわけではないだろう。

ヤネは引き続き横山和生。距離が1800mに短縮されるが、2戦目のように少し出していく可能性が高い。血統からくる底力があることは証明済み。中山の坂はタフだが、それも克服してくれそうな気がする。前日の段階で単勝2,100円台の8番人気になっていて、強気に狙っていきたい。

相沢郁厩舎(美浦)のモカフラワーも注目される存在。

父はジャパンカップを制したスクリーンヒーローで、1つ上の兄はセントライト記念を勝ったアサマノイタズラ(父ヴィクトワールピサ)である。こちらも血統的なバックボーンは確かだ。

2歳の秋に府中の芝1800mでデビューし、好位のインから抜けて押し切るという内容。アタマ差の2着だったインダストリアは、のちにリステッド競走を勝ち、弥生賞で外に張る競馬になりながら5着に伸びている。

2戦目の赤松賞(1勝クラス)はゲートの出が悪く、直線は内にモタれてジリジリの伸びで4着までだった。続くクイーンカップ(GIII)は積極的に2番手で運んだが、直線で伸びがなくて8着に終わっている。

中間はウッドコースで意欲的な調整ぶり。1週前には石川裕紀人が跨り、中ほどを通って65秒2-11秒5をマークした。今週も石川騎乗、通ったコースは中ほどで、66秒0-11秒2でしっかりと先着している。クイーンカップの時は本追い切りを大きめにとどめていて、パターンを変えてきた。

これまで府中でしか走っておらず、右回りは初めてだし、中山の坂を上らないといけない。直接は関係なくても、兄アサマノイタズラが中山でGIIを勝っているというのは心強い材料。馬自身は変な癖はない印象で、対応できていいだろう。タメを利かせることができれば、グッと伸びてきそうだ。

▲は東のデインティハート。今回と舞台が同じだった若竹賞(1勝クラス)でハナ差の2着に駆けていて、中間の攻めからも充実ぶりがうかがえる。

△は西のスタニングローズ。名牝系の出で、久々で1勝クラスを勝ち、さらに調子を上げてきた。川田将雅起用で脅威に。

※は中京の新馬戦で抜群の切れ味を披露したキタサンシュガーで、以下はニシノラブウインク、シンティレーション、パーソナルハイなど。

◎ダイムは8番人気で、○モカフラワーは最終的に3番人気か4番人気になりそう。単複は◎と○の単勝&複勝で。ハマると大きな配当になるので、連勝式は手広く買っていきたい。

──────────────
◎8番ダイム
○6番モカフラワー
▲10番デインティハート
△1番スタニングローズ
※9番キタサンシュガー
×5番ニシノラブウインク
×3番シンティレーション
×2番パーソナルハイ
×12番ティズグロリアス

【単勝】8番(10%)・6番(10%)
【複勝】8番(30%)・6番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
6→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
6.8→全通り(10点)
8.10→全通り(10点)
6.10→全通り(10点)
1.8→全通り(10点)
8.9→全通り(10点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
8.6→全通り(60点)
8.10→全通り(60点)

━━━━━━━━━━━━━━
中京11R
名古屋城ステークス 3月21日(月) ヒモ荒れ期待で

中京のダ1800mで争われるオープン特別。

正面直線からの発走、コーナーは4つ。スタートして100mほどは急な上り坂になっている。そのあとは起伏の少ない状態が続き、2コーナー途中から上り勾配になる。300mほど上って、向正面の残り約1000mがコースの最高地点になる(高低差は1m強)。

そこからは下り勾配に転じ、下りは直線に入って残り380mまで続く。下り切ったところが最も低い地点で、600mほどの間に3.4mの高低差を駆け下りることになる。残り380m~残り220mまでは勾配1.14%(高低差は1.8m)の急な上り坂。上り切ってからは、ほぼ平坦になっている。直線距離は410.7m。コース全体の高低差は3.4m。

砂厚は引き続き9.0cm。土曜のダートは、不良で始まり、重で終わった。日曜の夕方の段階では稍重。月曜の降水確率は0%で、メインの頃には良に回復しているかもしれない。

乾燥した良馬場だった先週は、少しタフなダートだった。月曜は良馬場になったとしても含水率は先週より大きい数字になっているだろう。オープン馬からすれば、“少し走りやすい”といったぐらいの状態かもしれない

──────────────
以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アルドーレ】評価A- 騎手A+ 状態A

【アルーブルト】評価A+ 騎手A- 状態S

【エクスパートラン】評価B 騎手A- 状態A

【キメラヴェリテ】評価B 騎手A- 状態B

【グロリアムンディ】評価S 騎手A+ 状態S

【ケイティクレバー】評価B 騎手A+ 状態B

【サンライズラポール】評価A- 騎手A- 状態S

【スウィープザボード】評価A- 騎手A- 状態A

【スマッシャー】評価A+ 騎手A- 状態S

【ニューモニュメント】評価+ 騎手A- 状態A

【ヒロイックテイル】評価A- 騎手A+ 状態A

【ブラックアーメット】評価A- 騎手B 状態A

【ホールシバン】評価A- 騎手A+ 状態A

【マリオマッハー】評価B 騎手A+ 状態A

【メイショウドヒョウ】評価B 騎手A- 状態A

【ロードリバーサル】評価A- 騎手A- 状態A

──────────────
フルゲートの16頭立て。権利取りが目的の投票もあるが、10頭の除外馬が出た。別定戦で全体に斤量が少し重く、上昇中の4歳馬と実績ある古馬の戦いという構図になっている。

2番枠を引いたキメラヴェリテがハナを主張する。14番枠のメイショウドヒョウが行く可能性もあり、好位につけるのはヒロイックテイル、グロリアムンディ、ホールシバン、ケイティクレバーあたりに。起伏の激しいコース…。馬場の乾きが進んでいるようだと、直線最後は底力比べの叩き合いになりそうだ。

大久保龍志厩舎(栗東)の4歳馬グロリアムンディに◎を打った。

デビュー時には京都2歳S(GIII)で4着、すみれS(L)で2着に駆けるなど芝で活躍。3歳の12月に初めてダートを使い、そこから3連勝して一気にオープンまで上がってきた。

インパクトが強かったのは、3勝クラスで舞台が今回と同じだった前走の雅S。五分のスタート切ったが、スタンド前で寄られて引き、そのあとに今度は強引に前に入られて頭を上げて大きく下がってしまった。

気持ちが切れて終了となっておかしくないところ、道中はリラックスしてスムーズな追走ぶり。4コーナーで少し上がり、直線に向くと確かな脚取りでしっかりと伸びてマイペースの逃げを打っていたハヤブサナンデクンをとらえ切った。良で1分50秒9の勝ち時計は、当日の馬場状態を考えると優秀と言えるだろう。

その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは坂路とCWコースを併用して熱心に乗り込んできた。1週前にCWで終いにしっかりと追われ、今週は福永祐一が跨って坂路追い。走りやすい馬場ではあったが、ラストに気合をつけられて51秒8-12秒3をマークした。

先を考えて造らないといけないのは確かだが、重賞で戦うには勝って賞金を加えることが必要になる。ヤネは同馬とコンビを組んで(2.2.1.4)の福永。腕力が弱めで頼りないところがあるが、競馬の質に合わせて脚を残してくるので、スマートに伸ばしてもらいたい。4連勝に期待する。

相手候補はタイプ的にもいろいろいるといった感じ。気になる4騎を上位に取ることにした。

対抗評価は4歳のスマッシャー。3歳の春にはユニコーンS(GIII)を快勝し、次走で大井のジャパンダートダービーをタイム差なしの4着に健闘した。前2走は道中で大きな不利あり。攻めが意欲的で仕上がりはかなり良さそうで、末脚に注意が必要になる。

▲はアルーブルト。雅Sは◎と0秒4差の3着で、続く阪神戦で力強く3勝クラスをクリアした。攻めで動いているし、4歳馬でグングンと力をつけている。ゲートが決まり、少し時計がかかる競馬になれば。

△は4歳のホールシバン。緩さがある巨漢馬で実が入ってこないが、中山での3勝クラス勝ちが強くて時計も速かった。小倉のオープンで13着に敗れて放牧に出し、栗東に戻ってからコースにも入れて前回以上に強い負荷をかけられている。中京は合いそうだし、変わり身があっても。

※はサンライズラポール。1400mで結果を出してきたので1800mに延びてどうかだが、終いはしっかりして、デキの良さも目立っている。1番枠を引き、ジッとタメていくことができるとあるいは。馬場は重以上が良かった。

以下はニューモニュメント、ブラックアーメット、スウィープザボードなどで、印が回り切らない。

単複は◎グロリアムンディの単勝&複勝で。前日の段階で、それなりのオッズになっている。連勝式は手広く買って、薄めに抜けて高配当になるのを待ちたい。

3連単は◎を1着に固定し、2着に○▲△※を固定する形。1着も2着も危ないところはあるが、配当を合わせるのが難しかったので。大きな馬券になる可能性もある。

──────────────
◎13番グロリアムンディ
○4番スマッシャー
▲6番アルーブルト
△3番ホールシバン
※1番サンライズラポール
×11番ニューモニュメント
×14番ブラックアーメット
×9番スウィープザボード
×10番ロードリバーサル

【単勝】13番(20%)
【複勝】13番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
13→1.3.4.6.11.16
13→3.6.11
13→6.11
13→6
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
4.13→全通り(14点)
6.13→全通り(14点)
3.13→全通り(14点)
1.13→全通り(14点)
【3連複】
4-6-13・3-6-13・1-6-13(3点)
──────────────
【3連単】(フォーメーション)
1着:13
2着:1.3.4.6
3着:全通り(56点)
【3連単】
13-6-3・13-3-6・13-6-1・13-6-11・13-6-11・13-6-16(6点)

━━━━━━━━━━━━━━
【月曜後半レース】

中京12R
3連単 1万1,930円
3連複   2,190円
馬 連   1,900円
単 勝    380円(40%)
ケイサンフリーゼ1着(1人気)
○△◎でヒット

中山12R
単 勝 150円(100%)
───────────
馬 連 300円(20%)
ワイド 180円(80%)
◎オンザフェーヴル1着(1人気)
◎○でヒット

韓国馬事会杯
単 勝 180円(80%)
◎ウィリアムバローズ1着(1人気)

──────────────
中山10R
韓国馬事会杯 3月21日(月) 上昇馬2騎に注目

◎ウィリアムバローズはダートを使い出してから(3.1.0.0)。2着だった前走はスタートで躓いてハナに行く形になったし、勝ち馬は次走でオープンを快勝することになるバーデンヴァイラーだから相手も悪かった。

中間は放牧に出され、栗東に戻ってからコース追いも取り入れて仕上がりは良好。ヤネにガッツリを追ってくる横山武史を配し、好勝負必至とみた。4歳でまだ伸びる。

○フィニステールはダートに矛先を変えて(2.1.1.0)。2走前にはすでにオープン入りしているホールシバンをクビ差(2着)まで追い詰め、中京の前走ではダントツに速い上がりで外から抜け出した。

こちらも乗り込んで動ける態勢。不器用なので中山でどうかだが、そこは川田将雅の腕に期待したい。

単複は◎と○の単勝を。連勝式は◎-○の線を馬連&ワイドで攻めたい。

◎7番ウィリアムバローズ
○9番フィニステール

【単勝】7番(80%)・9番(20%)
──────────────
【馬連】
7-9(20%)
【ワイド】
7-9(80%)

━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
4歳以上2勝クラス 3月21日(月) 実力馬2騎に期待

◎オンザフェーヴルは2走前に当舞台でグロリアムンディ(中京の名古屋城Sに出走)と0秒4差の3着。前走も舞台は同じで、ソツのない立ち回りから2着に好走した。

中間はリフレッシュ放牧に出され、栗東に戻ってからCWコースと坂路で熱心に乗られて好気配。川田将雅は3歳1勝クラスを快勝した時に跨っていたし、自慢の追いの強さでしっかりと結果を出してくるだろう。

○フィストバンプは久々だった前走で逃げて3着に食い下がった。叩いた上積みが見込めるし、中山の長距離にも実績がある。

おそらくレインボービームがハナに行って2番手からの競馬。スムーズに運べそうだし、再度の粘り発揮に期待したい。

単複は◎の単勝一本。連勝式は◎-○の線を馬連&ワイドで攻めたい。

◎10番オンザフェーヴル
○7番フィストバンプ

【単勝】10番(100%)
──────────────
【馬連】
7-10(20%)
【ワイド】
7-10(80%)

━━━━━━━━━━━━━━
中京10R
熱田特別 3月21日(月) 伏兵馬3騎を狙う

◎メイショウオニユリは祖母の仔にキタサンブラックがいる4歳の牝馬。3歳の夏に函館の芝1800mで未勝利と1勝クラスを連勝したが、道中で強めにハミを噛んでいて、本来は短めの距離がいい。

栗東のCWコースと坂路で意欲的に乗り込んで動ける仕上がり。そして、今回は初めて1400mを走ることになる。牝馬戦でも相手がそろった鞍だが、折り合って型にハマると一発も。

○クープドクール(4歳)は3歳時にフィリーズレビューで0秒5差の6着と上々の走りを見せていて、2走前には小倉の芝1200mでクビ+クビ差の3着に駆けた。

2度の小倉遠征があったので上積みがあるかは微妙だが、今回は新馬を勝った中京の1400mになるし、うまく決め手を活かすと穴を開けるシーンがある。

▲フェアレストアイル(5歳)は3歳時にフィリーズレビューで0秒4差の5着に健闘している。近走はダートを使われているが、芝はまったく問題ない。

栗東の坂路で乗り込み、今週は速くない馬場の中で53秒2-11秒8の好時計。自在に立ち回れる強みがあるし、これも侮れないムードだ。

単複は◎○▲の単勝と◎の複勝で。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。

◎3番メイショウオニユリ
○7番クープドクール
▲8番フェアレストアイル

【単勝】3番(10%)・7番(20%)・8番(20%)
【複勝】3番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
7→全通り
8→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.7→全通り(10点)
3.8→全通り(10点)
7.8→全通り(10点)
【3連複】
1-7-8・1-7-8・5-7-8(3点)

━━━━━━━━━━━━━━
中京12R
4歳以上1勝クラス 3月21日(月) ◎○▲の3騎が有力

◎ブレーヴジャッカルは初ダートだった前走で0秒2差の3着。道中の行きっぷりは良すぎるぐらいで、直線で待つシーンがありながら割って伸びて上位争いに食い込んだ。パワフルな馬体で掻き込みが強く、ダートに高い適性があるのは間違いない。

叩いた分の上積みが見込めるし、左回りの中京は芝で経験済み。ヤネが福永祐一で少し心配はあるが、スムーズなら勝ち負けに加わってくる。

○ケイサンフリーゼは2歳時にハイレベルのメンバーだった寒椿賞(1勝クラス)で2着に駆けている。骨折明けだった前走ではテンの3ハロンを34秒4で通過して4着に残っていて、1勝クラスでは性能自体が上位だ。

中間は坂路でビシビシとはやれておらず、まだ体が固まってないのだろう。それでもスピードで押し切るシーンがあっていい。

▲スナークシュンソウはダートを走ってから1着、2着、2着。機敏なタイプではないが、終いにしっかりと伸びてくる。中京は合いそうだし、引き続き要注意。

以下、ジッピーレーサー、アルマイナンナ、エヴァジョーネなど、警戒が必要な勢力が多くいる。

単複は◎○▲の3頭の単勝を。人気上位馬に重たい印を打っている。連勝式は絞って攻めるのが本筋かもしれないが、紛れが起こることがあるコースだし、手広く買っていくことにした。

◎8番ブレーヴジャッカル
○12番ケイサンフリーゼ
▲5番スナークシュンソウ
△13番ジッピーレーサー
※11番アルマイナンナ
×4番エヴァジョーネ
×14番レッドアヴニール
×1番タガノトランキーロ
×6番コンバットマーチ

【単勝】8番(40%)・12番(40%)・5番(20%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
8→全通り
12→全通り
【馬連&ワイド】(ボックス)
5.8.12
5.8.12
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
8.12→全通り(14点)
5.8→全通り(14点)
5.12→全通り(14点)
【3連複】
5-8-12・5-8-12(2点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
8.12→全通り(84点)
8.12→4.5.13(18点)
8.12→5(6点)

━━━━━━━━━━━━━━
【日曜メインレース】

阪神大賞典
3連単 3,930円
3連複 1,680円
馬 連  780円
単 勝  120円(100%)
◎ディープボンド1着(1人気)
◎×▲でヒット

──────────────
中山11R
スプリングステークス(GII) 3月20日(日) 重賞勝ち馬おらず道悪

3歳馬が争うGII競走で、舞台は中山の芝1800m。

正面直線からのスタート、内回り使用でコーナーは4つ。スタート地点は急な上り坂になっている。ゴール地点から1コーナー途中までも上り勾配で、2コーナー手前が中山競馬場の最高地点になる。なお、スタートから1コーナーまでの距離は200mほど。2コーナーに入って下り勾配に転じ、下り坂は向正面を走り切って3コーナー入り口まで続く。下りの距離は500m以上で、4.6mほどの高低差がある。

そこからは平坦で、4コーナー途中の残り400mから直線に入って残り200mの前までは緩めの下り坂に。そして、残り180m~残り70mが中山名物の急な上り坂になっている。高低差2.2m、最大勾配2.24%はJRA全10場の中で最大の数字になる。直線距離は310m。コース全体の高低差は5.3mで、これも10場の中で最大。

芝は開催4週目で、Aコース使用4週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。金曜の段階で、JRAから「3コーナーから4コーナーおよび正面のコース内側に傷みがあります」と発表があった。

先週は土曜も日曜も良馬場。芝1800mは牝馬重賞の中山牝馬Sが行われ、15番人気のクリノプレミアムが外から差し切って勝利した。2着も外から差した人気薄のアブレイズで、3着は中団のインを進み、直線で内から一旦は先頭に出た1番人気のミスニューヨークだった。レースの1000m通過は60秒2で、上がりは11秒5-11秒7-11秒8の35秒0。

2勝クラスの芝1800m戦は、馬群を割って伸びたサンタグラシアがV。勝ち時計は1分47秒7で、1000m通過が59秒7、上がりが12秒1-11秒4-12秒4の35秒9だった。

古馬オープンの東風S(芝1600m)は、2番手追走から抜け出したボンセルヴィーソが押し切り、勝ち時計は1分34秒1。3歳の牝馬が争ったアネモネS(芝1600m)も2番手追走のクロスマジェスティが抜けて押し切る競馬になり、勝ち時計は1分34秒4だった。

それなりに速い時計は出ていたが、軽くて走りやすい状態というわけではない。レースが流れて外から差し込むケースが多く見られ、インから伸びて勝つという競馬もあった。ラスト1ハロンはかかる傾向にあり、伸びるにしてもスパッと切れるような感じではなかった。

今週に関して、金曜に雨が降り、土曜の夕方の時点で芝は“重”。夜にまた雨が降り、日曜は晴れるという予報になっている。道悪は避けられない状況…。そんな馬場への適性があるかは重要で、パワーもスタミナも必要になる。

──────────────
以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アサヒ】評価A+ 騎手A+ 状態A

【アライバル】評価A+ 騎手S 状態A

【アルナシーム】評価A- 騎手A+ 状態A

【エンギダルマ】評価A- 騎手A- 状態S

【オウケンボルト】評価B 騎手A+ 状態A

【グランドライン】評価A+ 騎手A- 状態S

【サトノヘリオス】評価A+ 騎手A+ 状態A

【サノラキ】評価B 騎手A- 状態A

【ソリタリオ】評価A+ 騎手S 状態A

【ディオ】評価A+ 騎手A- 状態S

【トーセンヴァンノ】評価B 騎手B 状態B

【ドーブネ】評価A- 騎手A- 状態A

【ビーアストニッシド】評価A+ 騎手A+ 状態A

──────────────
皐月賞(4月17日)のトライアル競走で、3着までに優先出走権が与えられる。フルゲートを割って13頭立てになり、まさかの重賞勝ち馬不在。さらに渋った馬場での戦いになるが、重以上で走った経験のある馬がいない。低レベル戦と言いたい訳ではなく、「信頼を置ける存在がいない」といった感じだ。

最内の1番枠を引いたビーアストニッシドがハナに行きそう。難しい気性で、どんなペースを刻むことになるのかは、やってみないとわからない。前めで運ぼうとするのは、グランドライン、オウケンボルト、ソリタリオ、ディオ、エンギダルマ、トーセンヴァンノあたり。馬場が渋っていることがあるし、後続がどう動くかなども流動的である。

高木登厩舎(美浦)のグランドラインに◎を打った。

父はキングカメハメハ直仔のドゥラメンテ。母は未勝利だが、その父ディラントーマスは凱旋門賞、愛ダービーなどGIを6勝した名馬である。2代母のロイヤルファンタジーは牝馬にして独セントレジャー(芝2800m)を勝っていて、その父はオイロパ賞(独GI)を連覇したモンズーン。3代母の父は米でケンタッキーダービーとプリークネスSを勝ったプレザントコロニー、4代母の父は英ダービー勝ちのロベルトで、格別に重厚な血統的バックボーンを持っている。

昨年の秋には中山の芝2000mで芙蓉S(オープン特別)をクビ差の2着。勝ち馬のラーグルフは、のちにGIのホープフルSを3着に健闘している。続く1勝クラスの葉牡丹賞はクビ+ハナ差の3着。勝ち馬のボーンディスウェイは、3歳になって弥生賞で3着に駆けた。その次のホープフルSは逃げて踏ん張り切れず、9着に終わっている。

その後は放牧に出され、美浦に戻ってからは意欲的な調整ぶり。2月16日の早い段階で、ウッドコースでアナザートゥルース(チャンピオンズカップ3着)と互角に動き、66秒3-12秒0をマークしている。1週前はウッドで内めを通って65秒6-11秒7。今週は三浦皇成が跨ってウッドに入れ、67秒1-11秒7でウシュバテソーロ(古馬3勝クラス)に先着した。力感あふれる馬体と推進力満点の動きが目立っていた。

ヤネは引き続き三浦。馬群に入ると臆して引いてしまう頼りないジョッキーだが、同馬のことはつかんでいるし、4番枠からスッと出れば2番手か3番手あたりでスムーズな競馬ができるだろう。

道悪に関しては、初勝利を挙げた時が良でも雨が降っていて、新馬戦(5着)が稍重、3戦目の新潟2歳S(8着)は良でも荒れた馬場だった。500キロを超える巨漢馬という点では心配があるが、前述したように血統が血統。パワーを感じさせる走りからも、こなす可能性は十分にある。

前日のオッズを見ると、単勝3,000円台でまったくの人気薄。そんな評価をくつがえしての激走に期待したい。距離は1800mで問題ないし、型にハマれば。

辻野泰之厩舎(栗東)のディオも気になる存在。

父はキングカメハメハ直仔のリオンディーズ。母は未勝利、その父はマンハッタンカフェで、「サンデーサイレンスの4×3」というクロスを内包している。母系から名種牡馬ヘネシーが出ていて、◎と同様に重さのある血統になっている。兄のソウルラッシュは1勝クラスと2勝クラスを連勝していて、オープンまで上がっていくだろう。

トモが甘い感じでモタれるケースがあったが、4戦目に阪神の芝1600m(外)で初勝利。好位でなだめて脚をタメ、直線は狭いラチ沿いを伸びて抜け出した。スローの分で勝ち時計は1分35秒4(良、小雨)と目立たず、ただ、レースの上がりは11秒4-10秒6-11秒2の33秒2と速かった。自身の上がりは32秒9である。

前回が久々で、今回は中4週。坂路中心の調整になり、53秒9~54秒9の時計を4本出している。最終追いは54秒0-12秒2で、トモが甘いなりにも楽にしっかりと登坂していた。

体も気性も完成前であるのは確か。それに加え、初の中山、道悪と条件は厳しい。それでも秘めた素質は相当なもので、「重賞の舞台でもあるいは」と思わせる。単勝2,000円台でこちらも人気がなく、狙ってみる手もあるだろう。ヤネはテン乗りで戸崎圭太。

▲は西のビーアストニッシド。闘争心が強すぎるところがあるものの、スタミナ自体は豊富で、重賞で2着、4着、3着と駆けている。中山は起伏が激しく、馬場も渋っているが、息を入れられるようだと粘り発揮のシーンがある。

△は東のエンギダルマ。桜花賞馬アユサンの仔で、中間はセントライト記念勝ちのアサマノイタズラと併せて負けない動きを見せている。かなり良くなってきた印象で、未勝利を勝っての重賞挑戦でも侮れないムードだ。単勝3,000円台の人気薄。

※は芝2000mで2戦続けてレコード勝ちした実績があるサトノヘリオス。以下、アサヒ、アライバル、ソリタリオなど、警戒が必要な勢力が多くいる。

◎が10番人気、○が9番人気、▲が5番人気、△が11番人気、※が6番人気…。単複は◎と○の単勝&複勝で。連勝式はかなり大きな配当になることが見込め、手広く買っていきたい。

──────────────
◎4番グランドライン
○7番ディオ
▲1番ビーアストニッシド
△2番エンギダルマ
※3番サトノヘリオス
×8番アサヒ
×12番アライバル
×9番ソリタリオ
×10番アルナシーム

【単勝】4番(10%)・7番(10%)
【複勝】4番(30%)・7番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
4→全通り
7→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
4.7→全通り(11点)
1.4→全通り(11点)
1.7→全通り(11点)
2.4→全通り(11点)
2.7→全通り(11点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
4.7→全通り(66点)
4.1→全通り(66点)

━━━━━━━━━━━━━━
阪神11R
阪神大賞典(GII) 3月20日(日) ヒモが少し狂えば

阪神の芝3000mで争われるGII競走。

向正面の2コーナー出口からのスタート、内回りコース使用でコーナーを6つ回る。1周目は3コーナー、4コーナーと回って1回目のゴール板通過。ゴール板の手前からは、しばらく平坦になる。

2周目に入り、3コーナー途中の残り約800mから下り勾配になる。この坂は直線に入って残り約200mまで600m以上も続き、高低差は1.8mある。下り切ると上りに転じ、約120mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。

直線距離は356.5m(Aコース使用時)。全体の高低差は1.9m。もちろん競馬によるが、残り600mあたりからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。

芝は開催6週目で、Aコース使用6週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。金曜の段階で、JRAから「向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、正面直線にかけてコース内側に部分的な傷みがあります」と発表があった。

土曜の芝は、重で始まり、午後に稍重になった。ただ、9Rの前から小雨が降っていた。

皐月賞トライアルの若葉S(芝2000m(内))は、デシエルトが逃げ切ってV。勝ち時計は2分00秒2(稍)で、1000m通過が60秒8、上がりは11秒5-11秒4-12秒4の35秒3だった。2着は中団を進んで外めから伸びたヴェローナシチーで、3着は好位から食い下がったフィデル。

2勝クラスの芝2600m(外)戦は、決着時計が2分38秒4(稍)。内を捌いて伸びたヴェラアズールと、少し外に出して脚を使ったプレイリードリームの一騎打ちになった。勝ったのは前者。中だるみの競馬で、上がりは11秒8-11秒4-12秒1の35秒3だった。

外から台頭するケースがあったが、使ってきている割には内も走れる状態。日曜は晴れ予報で、メインの頃には良になっていそう。土曜と大きくは変わらない傾向が出るかもしれない。

──────────────
以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【アイアンバローズ】評価A- 騎手A+ 状態A

【アドマイヤアルバ】評価B 騎手B 状態A

【キングオブドラゴン】評価A- 騎手A+ 状態A

【ゴースト】評価B 騎手A- 状態A

【サンアップルトン】評価B 騎手A- 状態B

【シルヴァーソニック】評価A+ 騎手S 状態A

【シロニイ】評価B 騎手A-(荻野極) 状態A

【ダンビュライト】評価B 騎手A- 状態A

【ディープボンド】評価S 騎手A+ 状態S

【トーセンカンビーナ】評価A+ 騎手A+ 状態A

【マカオンドール】評価A- 騎手A- 状態A

【マンオブスピリット】評価A- 騎手A- 状態A

【ユーキャンスマイル】評価A- 騎手A- 状態A

──────────────
天皇賞(春)(5月1日)につながる重要な一戦。13頭立てになり、GI馬が不在、重賞勝ち馬は3頭しかいない。ディープボンドに人気が集中していて、他の勢力がどう抵抗するかだ。なお、シロニイのジョッキーは、団野大成から荻野極に替わっている。

6番枠のキングオブドラゴンが主張してハナに行きそう。1番枠のダンビュライトも積極的に乗られるか。他にもシロニイ、アイアンバローズ、シルヴァーソニックなど前めで攻めたいタイプがいて、長距離戦にありがちなスローにはならなそうだ。ディープボンドは好位かその後ろで、全体の流れを見つつ運ぶことになるだろう。

大久保龍志厩舎(栗東)の5歳馬ディープボンドに◎を打った。

3歳時にはダービーで5着、菊花賞で4着。4歳時には、春に重馬場の阪神大賞典を5馬身差で圧勝し、天皇賞(春)で2着に駆けた。秋にはフランスに飛び、フォワ賞(GII)を逃げ切り、凱旋門賞挑戦はしんがりの14着に終わっている。

暮れの有馬記念は海外遠征帰り。タテ長の展開の中で6番手を進み、直線はエフフォーリアの内を伸ばす形になって3/4馬身差の2着に食い下がった。勝ち馬は3歳馬で斤量が55キロ。3着馬、4着馬、5着馬も55キロで、57キロを背負いながら堂々たる走りだった。

その後は放牧に出され、5歳の緒戦はこのレース。2月24日の坂路の一発目の時計が52秒1だった。1週前には和田竜二が跨ってCWコースに入れ、中ほどを通って64秒3-11秒6の好時計をマークした。ハンディーズピーク(古馬3勝クラス)をあっさり突き放した。

今週は和田騎乗でCWで単走追い。5ハロンは67秒6で、終いにしっかりと追われて、ラスト1ハロンは11秒4だった。相変わらず跳びが大きく、一歩一歩が力強い。馬体は充実していて、太めが残っていることもない感じだ。

ヤネは手の内に入れている和田。目標は次の天皇賞だから100%まで仕上げていないかもしれないが、今回の顔ぶれならパワーもスタミナも上位である。雨が残ったぐらいの馬場でちょうどいいし、ここで当レース連覇を決め、天皇賞で初のGIタイトルを狙ってほしい。

相手探しが難しく、配当面で妙味があるところを上位に取ることにした。

対抗評価は東のトーセンカンビーナ。栗東所属だった20年に当レースを2着している。前走のダイヤモンドSでは大外からよく伸びて3着。課題のゲートのロスが少なくて済むようなら。

▲は西のシルヴァーソニック。ワンペースでもスタミナがあって渋太く脚を使ってきて、ハミを換える効果もありそうだ。

△は西のキングオブドラゴン。前半で競り合いながら勝ち切った前走が強く、豊富なスタミナを活かすことができると粘り込みも。追える坂井瑠星は手が合う。

※は西のユーキャンスマイル。一昨年に当レースを1馬身3/4差で快勝し、昨年は57キロで道悪の中を2着した。攻めで動いて仕上がりは良く、56キロで注意が必要になる。

以下はアイアンバローズ、マカオンドール、マンオブスピリットなど。2番人気のマカオンドールが相手として本来は有力なのだが、少し無理に仕上げた印象がある。時計は出ているから、折り合いがつけば食い込んでくるだろう。

単複はディープボンドの単勝一本で。3連複と3連単は、少し手を広げ、○▲△※が同時に絡んだ時にバックが大きくなるような買い方にしている。他はガミでいいと割り切りたい。

──────────────
◎11番ディープボンド
○4番トーセンカンビーナ
▲3番シルヴァーソニック
△6番キングオブドラゴン
※8番ユーキャンスマイル
×7番アイアンバローズ
×9番マカオンドール
×10番マンオブスピリット
×1番ダンビュライト

【単勝】11番(100%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
11→3.4.6.8
11→3.4.6.8
11→3.8
11→3.8
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
4.11→全通り(11点)
3.11→全通り(11点)
6.11→全通り(11点)
8.11→全通り(11点)
【3連複】
3-4-11・3-6-11・3-8-11(3点)
──────────────
【3連単】(フォーメーション)
1着:11
2着:3.4.6.8
3着:全通り(44点)
【3連単】(フォーメーション)
1着:11
2着:全通り
3着:3.4.6.8(44点)
【3連単】
11-4-3・11-3-4・11-3-6・11-6-3・11-3-8・11-8-3(6点)

━━━━━━━━━━━━━━
【日曜後半レース】

中山12R
馬 連   6,880円
ワイド   2,030円
ワイド 1万5,490円
グランドストローク2着(4人気)

鳴門S
単 勝 150円(80%)
──────────
馬 連 290円(20%)
ワイド 160円(80%)
◎ケイアイドリー1着(1人気)
◎○でヒット

千葉S
馬 連 4,760円
ワイド 1,640円
ワイド 1,900円
複 勝  250円(50%)
スマートダンディー1着(3人気)

──────────────
中山10R
千葉ステークス 3月20日(日) 伏兵馬3騎を狙う

◎ガンケンは初のオープンの阪神戦で4着に健闘。54キロのハンデ利はあったが、直線で少し捌きづらくなりながら2着とクビ+クビ差まで伸びた。

その後は放牧に出され、栗東に戻ってからの攻めは意欲的。障害練習を取り入れたのは大きく、トモの強化が見込まれる。

今回もハンデは54キロ。ヤネが甘さが目立つ川又賢治、あと、馬場が速くなってどうかだが、うまく立ち回ると一発がある。

○サダムスキャットは前走で◎に先んじて2着。ハンデは今回と同じ52キロだった。ダ1200mでは(3.3.0.1)と崩れていない。

栗東の坂路で3ハロン36秒9をマークして仕上がりは良好。中山は初、乗り慣れているといえヤネは乗れない川須栄彦だが、◎と同様にうまく運ぶことができれば。

▲スマートダンディーはオープン特別とリステッド競走を計3勝している8歳の古豪。昨年12月のカペラS(GIII)では、ブリンカーを着用して初めてダ1200mに挑み、渋太く伸びて5着で入線した。

ハンデは57キロで問題なし。時計が速すぎると厳しいだろうが、脚抜きの良い馬場は得意にしている。少し上がりがかかってくれるようなら。

そもそも難解なハンデ戦で、◎は13番人気、○は6番人気、▲は5番人気…。単複は3頭の複勝で攻め、連勝式はハマると大きな配当になるので手広く買っていきたい。

◎13番ガンケン
○10番サダムスキャット
▲15番スマートダンディー

【複勝】13番(20%)・10番(30%)・15番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
10→全通り
15→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
10.13→全通り(14点)
13.15→全通り(14点)
10.15→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
13.10→全通り(84点)

━━━━━━━━━━━━━━
中山12R
4歳以上2勝クラス 3月20日(日) 混戦で高配当待ち

◎グアドループは540キロ級の巨漢馬で緩さがあり、ゲートでトモが入らない。道中は掛かって制御するのが大変だし、やっかいなタイプである。それでも1勝クラス勝ちの前走を含め、ルメールは(2.1.0.3)と何とか結果を出してきた。

美浦のウッドコースでしっかりと乗られて気配は上々。中山のダ1200mなら折り合いはつくはずで、ただ、馬場はあまり速いと楽でないか。素質は高く、2勝クラスで通用していい。

○グランドストロークも乗り難しい気性。武藤雅は甘さのあるジョッキーだが、同馬で2勝していて、相性は悪くない。使い詰めでもデキはキープしている感じだし、型にハマると浮上するシーンがある。

▲ビップエレナはダ1200mで見せるパフォーマンスが高い。立て直して気配は良く、3キロ減騎手(小林脩斗)起用の52キロでスピードを活かす競馬ができれば。

なお、カンタベリーマッハ(11番)とコパシーナ(13番)が出走取消になっている。13頭立てになるわけだが、人気は割れていて、連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。

◎10番グアドループ
○4番グランドストローク
▲2番ビップエレナ

【単勝】10番(10%)・4番(10%)
【複勝】10番(50%)・4番(30%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
10→全通り
4→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
4.10→全通り(11点)
2.10→全通り(11点)
2.4→全通り(11点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
10.4→全通り(66点)
10.4→15(6点)

━━━━━━━━━━━━━━
阪神10R
鳴門ステークス 3月20日(日) 実力馬2騎に注目

◎ケイアイドリーは阪神コースで(3.2.1.0)の実績。2勝クラス勝ちではタメが利いて鋭く切れ、久々で昇級だった前走は気負った走りで早めに先頭に立ち、クビだけ差されての2着だった。

坂路でしっかりと乗られ、上積みが見込める状況。スピード的に脚抜きの良い馬場はプラスに出ていいし、息が入れば抜け出すシーンがある。

○シゲルタイタンは前走で◎と2馬身半差の3着。ハンデ戦で1キロ重かったし、外を回るコースロスがあった。押しが利かないというイメージだが、追いの強い川田将雅が伸ばしてきそう。

単複は◎と○の単勝で。午前の段階で◎の単勝オッズは150円で、もう少し上がってくれるといい。連勝式は◎-○の線を馬連&ワイドで買うことにした。

◎3番ケイアイドリー
○9番シゲルタイタン

【単勝】3番(80%)・9番(20%)
──────────────
【馬連】
3-9(20%)
【ワイド】
3-9(80%)

━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
4歳以上2勝クラス 3月20日(日) 伏兵馬2騎を狙う

◎メイショウヨシテルは2走前に今回と同じ舞台で52キロの斤量で2着。5馬身離されたが、勝ったがユアヒストリーはすでにオープン入りしている。3着には5馬身差の差をつけていた。新潟の前走は枠入り不良で発走調教再審査。14着と大敗したのも致し方ない。

立て直しを図り、豊富に乗り込んで仕上がりは良好。2キロ減騎手の小沢大仁を起用して55キロで走れるし、スムーズな競馬ができると穴を開けるシーンがある。

○テイエムベンチャーは昨秋の当舞台での1勝クラス勝ちが強く、久々で昇級だった前走では早めに動く競馬で3着に踏ん張った。

中1週でも疲れはなさそうだし、人気も手ごろなので狙い目があるだろう。揉まれ強いタイプではなく、内の3番枠を引いたのがどうか。

単複も連勝式も◎と○からダブルで攻め、3連複に関しては再ブリンカー着で巻き返しがありそうなラズルダズルを絡めておく。

◎2番メイショウヨシテル
○3番テイエムベンチャー
▲15番ラズルダズル

【単勝】2番(10%)・3番(10%)
【複勝】2番(30%)・3番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
2→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
2.3→全通り(14点)
2.15→全通り(14点)
3.15→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
2.3→全通り(84点)

━━━━━━━━━━━━━━
【土曜メインレース】

若葉S
3連単 8,300円
3連複 1,290円
単 勝  380円(30%)
○▲◎でヒット

──────────────
阪神11R
若葉ステークス(L) 3月19日(土) 馬場が心配で…

3歳馬が争うリステッド競走で、舞台は阪神の芝2000m(内)。

正面直線からのスタート、内回りコース使用でコーナーは4つ。スタート地点は下り勾配で、100mほど走って急坂を上ることになる。ゴール板前から3コーナーまではほぼ平坦。3コーナーの残り800mからは緩めの下り坂になる。この下り坂は直線に入って残り約200mまで600mほど続き、高低差は2m弱ある。

残り約200mからは約120mの間に高低差1.8m(勾配1.5%)の急な坂を上ることになる。直線距離は473.6m(Aコース使用時)。全体の高低差は2.4m。もちろん競馬によるが、残り600mあたりからペースが上がり、ラスト1ハロンが少しかかるというラップ構成になりやすい。

芝は開催6週目で、Aコース使用6週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。JRAからは「向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、正面直線にかけてコース内側に部分的な傷みがあります」と発表があった。

先週は土曜も日曜も良馬場。芝2000m(内)は4歳以上1勝クラスが組まれていて、好位を進んでいたアサケレディが直線で早めに抜け出して押し切った。2着は勝ち馬に離されながら渋太く詰め寄ったフランコイメルで、3着は逃げたサンライズヘルメスだった。勝ち時計は2分00秒5。レースの1000m通過は61秒3で、上がりは11秒8-11秒4-12秒7の35秒9。

桜花賞トライアルのフィリーズレビュー(芝1400m(内))は、テンの3ハロンが33秒5という速いラップになった。4ハロン目は11秒4で、上がりは11秒5-11秒7-11秒8の35秒0。勝ったのは後方をインで脚をタメ、直線で馬群を割って伸びたサブライムアンセムだった。2着は外に出して脚を使ったナムラクレア、3着は好位を進んで直線で一旦は先頭に出たアネゴハダ。

先週はAコース5週目だったわけだが、時計はそれなりに速く、ラスト1ハロンも大きな数字になるケースは少なかった。内も問題なく走れ、切れ味があれば外からも差してこられた。JRAの馬場造園課の力があるし、気温が上がって芝も頑張れているのかもしれない。

ただ、今週は金曜に雨が降り、前日の夕方の段階で馬場は重になっている。土曜は曇りの予報で、道悪が残るのは避けられない。開催が進んでいる状況だし、厳しい状態になっている可能性が高いだろう。

──────────────
以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【ヴェローナシチー】評価A+ 騎手A+ 状態A

【ウナギノボリ】評価B 騎手A- 状態A

【エイカイマッケンロ】評価A- 騎手A+ 状態A

【サクセスドレーク】評価A- 騎手A- 状態A

【ショウナンアデイブ】評価A- 騎手A- 状態S

【ストロングウィル】評価A- 騎手A+ 状態S

【デシエルト】評価A+ 騎手A+ 状態S

【フィデル】評価A+ 騎手S 状態S

【メイショウウネビ】評価B 騎手B 状態B

【メイショウラナキラ】評価A- 騎手B 状態A

──────────────
皐月賞のトライアル競走で、2着までに優先出走権が与えられる。10頭立てと頭数は少なめで、オープン、重賞を勝った実績のある馬がいない。ただ、飛躍しそうな良血馬もいて、楽しみな一戦であるのは確かだ。道悪が避けられない状況というのは残念である。

メイショウウネビがハナ候補。ただ、出脚次第で他が行くことも考えられる。当日に当レースの前に組まれている芝の競走は3鞍。その3鞍のレースを見て、ジョッキーたちの攻め方、選択するコースも変わってくるだろう。全10頭が今の賞金では皐月賞に進めず、ヴェローナシチー陣営などは権利を取るために早めに動く競馬をすることを示唆している。

友道康夫厩舎(栗東)のフィデルに◎を打った。

ハーツクライ産駒。母はアメリカ産馬で、姉にBCジュベナイルフィリーズを勝ったシャンパンルームがいる。母の父はストームキャット直仔のバースタイン。

2歳の夏に小倉で新馬戦を快勝。秋は9月の野路菊Sを予定していたが、爪の不安が出て、11月の京都2歳Sまで延びることになった。陣営は「やっと間に合った状態」と話していて、結果は3着(0秒1差)。ホープフルSも攻めが大きめで完調とは思えなかったが、それで道中で不利がありながら4着に伸びた。

その後は放牧に出され、栗東に戻ってからは意欲的な調整ぶり。2月24日の段階で、坂路でポタジェ(古馬オープン)と併せて52秒5-12秒4が出ている。2週前には川田将雅が跨ってCWコースで65秒2-11秒3、1週前にはやはり川田騎乗、CWで66秒2-11秒5で追われた。

今週は助手が乗って坂路に入れ、楽に52秒8-12秒2をマーク。前日の金曜にも坂路で大きいところを乗っている。これだけ強く負荷をかけられているのだから、いいデキにあるのは間違いない。

ヤネはこれまでの3戦で手綱を取っている川田。攻めもつけているし、手の内に入れているので、しっかりと力を引き出してくるだろう。

馬自身は阪神は経験済みで、問題は道悪への対応になる。パワーがないようには感じないし、血統面、あと、今のデキの良さなら克服可能とみた。権利を取って大きな舞台に進んでもらいたい。

安田隆行厩舎(栗東)のデシエルトも注目される存在。

祖母がアドマイヤグルーヴ、3代母がエアグルーヴという名牝系の出。気性面の幼さを見せていたが、それで新馬戦と1勝クラスを連勝した。

まだ攻めでも怪しいところがあるようだが、動き自体は良く、久々でも問題ないはず。血統と走法から芝はまったく問題ないし、折り合ってスムーズに運べば頭で来るシーンまで。

▲はヴェローナシチー。京成杯(GIII)では直線で外に出して3着に伸び、すみれS(L)では外を攻める競馬で3着に上がった。辛抱強く脚を使うタイプで、渋った馬場でも走れそう。

△はストロングウィル。きさらぎ賞(GIII)では1番人気で5着に敗れたが、稍重の馬場が影響したようだし、道中で力みがあった。今回も馬場が悪い。ただ、攻めで動くし、潜在能力は高いので。

以下はエイカイマッケンロ、ショウナンアデイブ、サクセスドレークなど。

単複はフィデルとデシエルトの単勝で。特別に人気が偏っているわけでなく、連勝式は10頭立ての割にはオッズがついている。3連単はヴェローナシチーを絡めたいところだが、フィデルとデシエルトの軸2頭マルチでいくことにした。どの種別もうまくいい配当で決まってくれると理想的。

──────────────
◎3番フィデル
○6番デシエルト
▲4番ヴェローナシチー
△5番ストロングウィル
※9番エイカイマッケンロ
×1番ショウナンアデイブ
×7番サクセスドレーク
×2番メイショウラナキラ
×10番ウナギノボリ

【単勝】3番(70%)・6番(30%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
3→全通り
3→1.4.5.6.9
3→1.4.5.6
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.6→全通り(8点)
3.4→全通り(8点)
3.5→全通り(8点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
3.6→全通り(48点)
3.6→1.4(12点)

━━━━━━━━━━━━━━
中京11R
ファルコンステークス(GIII) 3月19日(土) 高配当期待で手広く

3歳馬が争うGIII競走で、舞台は中京の芝1400m。

2コーナーにある引き込み線からのスタート、ワンターンのコース。最初の300mほどは緩い上り坂で、向正面の残り約1100mが中京の最高地点になる。ここから下り坂に転じ、この坂は直線に入るまで700m以上も続く。坂の終わりが最も低い地点で、高低差3.5mを駆け下りることになる。

直線の残り340m~残り240mは急な上り坂で、高低差は約2m、勾配は約2.0%。これは中山競馬場の直線の坂に次いで傾斜のある坂である。坂を上り切ってからは、ほぼ平坦になっている。直線距離は412.5m。全体の高低差は3.5m。

芝は開催2週目で、Aコース使用2週目になっている。野芝に洋芝(イタリアンライグラス)をオーバーシードした状態で施行。JRAからは「1週使用しましたが、大きな傷みはなく全体的に良好な状態」と発表があった。

先週は土曜も日曜も良馬場。芝2000mの金鯱賞では、ジャックドールが1分57秒2と従来のレコードを1秒1も更新して逃げ切った。1000m通過は59秒3。そこからの4ハロンは11秒7-11秒6-11秒0-11秒3で、ラスト1ハロンは12秒3かかった。2着は4番手追走から脚を使ったレイパパレで、3着は好位を後ろを進み、直線で外に出して伸びたアカイイトだった。

芝1400mの競馬を見ると、2勝クラスが1分20秒0で決着。勝ったのはショウナンアレスで、中位のインを進み、直線で少し外に出して渋太く伸びて差し切るという内容だった。2着は3番手追走から直線で一旦は先頭に出たブルーシンフォニーで、3着は外めから差し込んだグレイトオーサー。テンの3ハロンは34秒3で、上がりは10秒9-11秒3-12秒0の34秒2だった。

1勝クラスはイルクオーレが逃げ切ってV、勝ち時計は1分20秒3。2着は2番手につけたメイショウホシアイ、3着は好位のインを進んでいたシコウで、見事に先行決着になった。テンの3ハロンは34秒2で、上がりは11秒3-11秒3-11秒8の34秒4だった。

スピードの出る馬場で、明らかに内が有利。「2週目の今週も大きな変化はない」というはずだったのだが、金曜に雨が降った。前日の夕方の段階で馬場は稍重。雨は夜まで降り、土曜は晴れ予報になっている。午後には乾いてくるが、パンパンの良馬場とはいかないだろう。

──────────────
以下、全体評価、騎手評価、状態評価(50音順)。全体評価は相対評価、騎手評価と状態評価は絶対評価で、騎手評価は騎乗馬との相性を考慮する場合がある。

【ヴィアドロローサ】評価B 騎手A- 状態A

【ウインバグース】評価A- 騎手A+ 状態A

【ウインマーベル】評価A- 騎手A- 状態A

【エイシンシュトルム】評価B 騎手A+ 状態A

【オタルエバー】評価A- 騎手A- 状態A

【カジュフェイス】評価B 騎手A+ 状態A

【ショウナンハクラク】評価A+ 騎手A+ 状態S

【タイセイディバイン】評価A- 騎手A- 状態A

【ティーガーデン】評価A+ 騎手S 状態S

【デヴィルズマーブル】評価A+ 騎手A+ 状態S

【デュガ】評価B 騎手A- 状態A

【トウシンマカオ】評価A+ 騎手A- 状態A

【ナバロン】評価B 騎手B 状態A

【ナムラリコリス】評価B 騎手B 状態B

【ニシノレバンテ】評価B 騎手A- 状態A

【プルパレイ】評価A- 騎手A+ 状態A

【ベルウッドブラボー】評価B 騎手A- 状態A

【レディバランタイン】評価A- 騎手S 状態A

──────────────
NHKマイルカップ(5月8日)につながるGIII戦。フルゲートの18頭立てだが、重賞勝ち馬は1頭しかいない。少しさびしいメンバーではあるが、これから大きく力をつけていきそうな素材がいて、見逃せない一戦である。

4番枠のカジュフェイス、14番枠のオタルエバーがハナを奪いに出そう。競り合うのか兼ね合いがつくのかは、やってみないとわからない。他にもニシノレバンテ、デュガ、ナバロンなど豊富なスピードを持った勢力がいる。道悪が残ったとしてもテンの3ハロンは33秒台のラップになりそうだ。

萩原清厩舎(美浦)のティーガーデンに◎を打った。

ドゥラメンテ×シンボリクリスエスという配合で、「サンデーサイレンスの3×4」といクロスを内包。姉に2月にサウジで1351ターフスプリント(GIII)を制覇したソングラインがいて、母系からはディアドラ(秋華賞、ナッソーS(英GI))が出ている。

2歳の秋にチークピーシズを着用して府中の芝1600mで稍重の中を初勝利。続く中山芝1600mの1勝クラスでは、タメる競馬から直線でしっかりと伸びて差し切り勝ちを決めている。500キロ級の牝馬で頼りない感じは残るが、高い能力を備えているのは間違いない。

その後は放牧に出され、このレースを目標に調整。1週前には内を通ったといえ63秒0-11秒6の猛時計をマークしている。日曜にも68秒4-11秒6を乗られていて、本追い切りは3頭併せの中で終い重点の稽古。楽な手応えのままグッと前に出て、ラスト1ハロンは11秒4だった。(5ハロンは67秒7)。

これまでよりハードにやられていて、その分の上積みは大きいはず。萩原師は「体重がさらに増えているけど、体が引き締まっている」と話している。

ヤネは前2走に続いて横山武史。もう説明するまでもないと思うが、5年目だった昨年は年間104勝を挙げ、エフフォーリア、タイトルホルダー、キラーアビリティでGIを5つ獲った。日本人離れした追いの強さが武器で、堂々たるトップ級のジョッキーである。

馬自身、左回りは府中で経験していて、中京にも対応できるだろう。新馬戦では5着だったが、今なら1400mも問題ない。稍重で勝った実績があるし、外の16番枠もゴチャつく危険性が少ないという意味では悪くないと言える。ただ、早めに内に寄せる必要はあって、そのあたりは武史に任せたい。うまく末を活かせると、重賞制覇のシーンがある。

斉藤崇史(栗東)のマル外馬デヴィルズマーブルも注目される存在。

2歳の秋に今回と同じ舞台でV、勝ち時計は1分21秒4(良)。復帰戦(1勝クラス)は阪神の芝1400m(内)で、道中は中団の後ろのインでタメ、直線で外に出してしっかりと伸びて3着に上がった。勝ち馬のアネゴハダは、次走でフィリーズレビューを3着している。

その前走は口向きの悪さを見せて攻められておらず、今回はしっかりと追われて上積みは少なくないはず。勝っている左回りの中京になるし、重賞でも互角にやれて不思議はない。

▲はマル外のショウナンハクラク。当舞台で初勝利を挙げたが、そこで負かしたサブライムアンセムが2走後にフィリーズレビューを制している。1週前に坂路(栗東)で3ハロン36秒5を出すなどしていて、気配は絶好。侮れないムードがある。

△はトウシンマカオ。攻めの動きは悪くないが、目標が先になるので仕上げ切っていない感じがある。57キロの斤量も有利ではない。ただ、気持ちの強さがあり、しっかりと動いてきそう。

以下、レディバランタイン、プルパレイ、オタルエバーなど、警戒が必要な勢力が多くいる。

混戦の色合いが濃く、人気は割れている。単複は◎、○、▲の単勝を。連勝式はこの3頭を中心に手広く買っていくことにした。3連単は点数が200点を超えているが、それでもガミの目はない。

──────────────
◎16番ティーガーデン
○6番デヴィルズマーブル
▲5番ショウナンハクラク
△8番トウシンマカオ
※13番レディバランタイン
×1番プルパレイ
×14番オタルエバー
×3番タイセイディバイン
×18番ウインバグース

【単勝】16番(50%)・6番(20%)・5番(30%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
16→全通り
6→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
6.16→全通り(16点)
5.16→全通り(16点)
5.6→全通り(16点)
8.16→全通り(16点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
16.6→全通り(96点)
16.5→全通り(96点)
16.5→1.8(12点)
【3連単】
16-8-6・8-16-6(2点)

━━━━━━━━━━━━━━
【土曜後半レース】

淀屋橋S
3連単 1万2,730円
3連複   2,260円
馬 連    720円
複 勝    260円(50%)
フォースオブウィル3着(5人気)

阪神12R
馬 連 5,860円
ワイド 2,010円
ワイド  910円
複 勝  230円(50%)
ビーアイフェリペ2着(3人気)

──────────────
阪神10R
淀屋橋ステークス 3月19日(土) 道悪で高配当待ち

◎オメガラヴィサンは距離を1200mに縮め、初ブリンカー着で挑んだ小倉戦で2着。道中のスピード感は抜群で、直線で早めに抜け出す中身の濃い競馬だった。1分07秒6(良)の走破時計も評価できる。

坂路(栗東)で動いて反動もなく順調。道悪は問題なく、ヤネに川田将雅を配してきた。2番枠を引いたのは微妙だが、スプリント適性の高さと川田の腕に期待したい。

○フォースオブウィルは行きたがる気性で、短距離の差しが合う。こちらも道悪はOK。繊細なので西への長距離輸送があってどうかだが、噛み合うと浮上するシーンがある。

▲オースミカテドラルはムラなタイプだが、3走前に中京でクビ差の2着、2走前に阪神でスムーズさを欠きながら4着に駆けている。攻めで好時計をマークして叩いた分の上積みは大。穴として狙いたいところがあり、ただ、馬場はあまり悪いと良くない。

◎は1番人気、○は妙味ある人気、▲は人気薄。連勝式は高配当期待で手広く買っていきたい。

◎2番オメガラヴィサン
○4番フォースオブウィル
▲3番オースミカテドラル

【単勝】2番(50%)
【複勝】4番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
2→全通り
4→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
2.4→全通り(11点)
2.3→全通り(11点)
3.4→全通り(11点)
【3連複】
2-4-5(1点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
2.4→全通り(66点)
2.4→5(6点)
2.3→全通り(66点)

━━━━━━━━━━━━━━
阪神12R
4歳以上2勝クラス 3月19日(土) 混戦で高配当待ち

◎タイセイグラシアは久々だった前走で1勝クラスをV。1分13秒0(良)は平凡だが、2ハロン目からの3ハロンが34秒6というラップの中、持っていかれるぐらいのスピードを見せて、早め先頭から押し切った。

ヤネは引き続き古川奈穂で、4キロ減が利いて51キロ。芝で勝ち鞍があって脚抜きの良い馬場になるのは歓迎要素だし、2勝クラスで牡馬が相手でも互角にやれていい。配当面で妙味あり。

○ビーアイフェリペは◎と同じく久々で1勝クラスをクリア。栗東の坂路で49秒6が出ていて、実戦ではラスト1ハロンを11秒6か11秒7の脚を使って差し切っている。

もともとが初勝利時にスマッシャー(のちに重賞のユニコーンSを制覇)を破った素材。1200mに延びるのはいいし、こちらも昇級しても十分に通用する。

▲エナジーロッソは当舞台で1勝クラスを圧勝し、続く昇級戦で2着。前走は6着に敗れたが、砂を被った影響か、進みが悪かった。川田将雅を起用し、外枠を引いて巻き返しがある。

◎は単勝1,000円超え。○と▲は人気だが、単勝400円台だから偏っているわけでもない。連勝式は高配当期待で手広く買っていく。

◎11番タイセイグラシア
○3番ビーアイフェリペ
▲13番エナジーロッソ

【単勝】11番(10%)・3番(10%)
【複勝】11番(30%)・3番(50%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
11→全通り
3→全通り
──────────────
【3連複】(軸2頭ながし)
3.11→全通り(14点)
11.13→全通り(14点)
3.13→全通り(14点)
──────────────
【3連単】(軸2頭マルチ)
11.3→全通り(84点)
11.3→13(6点)

━━━━━━━━━━━━━━
中京10R
豊橋ステークス 3月19日(土) 超良血馬に期待

◎ヒメノカリスは全弟にダービー馬シャフリヤール、全兄にアルアイン(皐月賞、大阪杯)がいる超良血の牝馬。年初に中山芝1600mで2勝クラスを勝ったが、2番手追走から早めに抜けて5馬身差で圧倒する強さだった。勝ち時計は1分33秒3(良)で、当日の3勝クラスの1分34秒2を大きく上回った。

その後はひと息入れてリフレッシュ。1週前に栗東の坂路でジョッキー騎乗といえ49秒6の好時計をマークしていて、動ける仕上がりにある。

ヤネは引き続きガッツリ追ってくる横山武史。道悪は歓迎はできないし、牝馬同士でもかなりメンバーがそろった鞍だが、3勝クラスでもやれる器であるのは間違いなく、レースぶりに注目したい。

相手が強い分、それなりのオッズになっている。単勝&複勝は妙味があるし、馬連も同様。

◎13番ヒメノカリス

【単勝】13番(20%)
【複勝】13番(80%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
13→全通り
13→1.3.5.6
13→5.6

━━━━━━━━━━━━━━
中京12R
4歳以上1勝クラス 3月19日(土) 伏兵馬狙いで

◎クレイジーリッチは小倉ダ1000mの前走でジリジリと伸びて0秒3差の5着。少し内にモタれるところがあり、また、道中で落鉄していたようだ。

美浦に戻ってからコースと坂路でしっかりと乗られ、今週は坂路で51秒7をマーク。輸送があるし、少し太かった馬体は絞れてくるかもしれない。時計が速くなりそうな馬場でどうかだが、左回りはスムーズだし、穴として狙ってみる。

午前の段階で単勝1,000円超えの人気薄。馬連も十分なオッズになっている。

◎9番クレイジーリッチ

【単勝】9番(10%)
【複勝】9番(90%)
──────────────
【馬連&ワイド】(ながし)
9→全通り
9→10.13.14
9→14

━━━━━━━━━━━━━━

騎手、調教師、馬主、エージェント、専門紙の記者などとのコネクション強化を図ります。有益な予想をお届けすべく、全力で取り組んでまいります。