ランクで見るレース攻略方法 抑えるべきポイントはこれだ

 1-1. 新馬戦は侮れない
 2-2. 未勝利戦も侮れない
 3-3. 新馬戦を狙うポイント
 4-4. 条件戦の狙い方
 5-5. OP~G2戦その① 陣営の思惑も察知する
 6-6. OP~G2戦その② ハンデ戦に手を出すのは危険
 7-7. G1能力差は小さいが情報量はピカイチ

競馬には新馬戦に未勝利戦、条件戦に重賞、G1といった格式の高いレースまで数多く存在します。
できれば重賞、理想はG1を取ったほうがテンションも上がりますし他人に自慢しやすいですよね。

「有馬記念を当てた」

といった話はよく耳にしますが聞いてて心底うらやましく思います。

G1は知名度が高く、初心者でも競馬に詳しくない人でも馬券を買ってみようかと思わせる効果があります。
しかしながらG1は年に数十回のみの開催で、大多数は条件戦や未勝利戦が占めます。
当記事ではG1や重賞といったメインレースどころはもちろんのこと、条件戦や新馬戦といった、JRAで開催される各ランクごとに攻略方法をまとめました。

4-1.新馬戦は侮れない

新馬とはデビューした馬同士のレースです。
出馬表を見ても過去のレースデータの枠は空白、精々近親馬の情報くらいで情報量は圧倒的に少ないです。
また、新馬戦が開催されるのはお昼ごとということもあり、敬遠しがちなレースですが、意外と狙えます。

なぜ狙えるかというと各馬の能力差が大きいからです。

重賞、特にG1ともなると、その路線(例えば短距離のスペシャリストやらマイルの頂点やら牝馬の頂上決定戦やら)の頂点を目指すレースということもあって実力馬がぞくぞくと出馬を表明します。
言い換えればG1レベルになると能力が似たり寄ったりする馬がそろってしまうのです。

競馬はほんの一瞬の隙も見せず、なおかつ他馬の一瞬の隙をついてコンマ数秒を争うゲームなので時と場合によっては強い馬でもあっさり敗れてしまいます。
それだけでも予想が難しいうえに、能力差が近い馬が複数そろってしまうことでより誰が上位入選するか分からなくなります。
馬という生き物を扱う以上、隙はどうしても生じてしまいます。それは、どんな有力馬にも必ずと言っていいほど存在します。
そのため、G1という能力が拮抗しているレースは非常に難解なのです。

逆に新馬戦の場合は強い馬、弱い馬が一同に集う舞台で、例えば強い馬が大きく出遅れたとしても、他馬のポテンシャルが高くなければ横綱相撲で勝ち切ることが可能です。

このように、新馬戦は過去のレースがないとはいえ能力の差は大きいため、意外と予想しやすいのです。


4-2.未勝利戦も侮れない

新馬戦同様、未勝利戦も能力差が大きくでるレースです。
これには陣営、オーナーの思惑があります。
3歳までに最低でも1勝しないと条件戦に昇格できない競馬において、所有馬を勝たせたいと常に馬主が考えます。
そのためには勝ち切るレースを探します。具体的には相手関係が弱ければ弱いほど所有馬の勝率は上がるわけですね。
全ての馬主がもちろんそう考えていますが未勝利戦レベルだと馬はどうしても強弱が分かれてしまいます。

そのため、能力差が大きく予想しやすいのです。

未勝利戦に関しては過去のデータもあるため、新馬戦以上に狙いやすいですね。

4-3. 新馬戦を狙うポイント

未勝利戦に関しては過去のデータを参照しながら予想できますが新馬戦はどうでしょう。
個人的におすすめなのは血統買いです。

競馬はブラッドゲームと呼ばれるくらい血統の差がでてきます。

例えば中距離路線で結果を残しているディープインパクト産駒は3歳のころのパフォーマンスは素晴らしいものがありますが6歳以降になるとポテンシャルを落としつつあります。
現役で短距離路線で活躍していたサクラバクシンオーの仔は短距離で結果を残している…ように産駒ごとに特徴が表れていますね。

特に、現役時代活躍した馬の仔は両親のポテンシャルを継いでいる可能性は高く、上位入選しやすいです。

2019年11月現在、4歳牝馬ながらすでにG1タイトルを6つ制しているアーモンドアイの父はロードカナロアで現役時代にG1タイトルを6つ制覇。
母のフサイチパンドラも現役時代にG1エリザベス女王杯を制していますし、仔の活躍を見れば両親のポテンシャルを継いでいるのが分かるでしょう。

データの少ない新馬戦でも血統の情報はあるので、もし両親、兄弟が大舞台で好走しているようでしたらその新馬戦でも好走する確率は高いです。

期待値と比較しながら購入するか検討してみてください。

4-4.条件戦の狙い方

かつては500万条件下、現在では1勝クラスとも呼ばれていますね。
ここから能力の差が小さくなるため馬券を当てるのは難しくなります。

しかしながら、重賞に比べるとまだまだ能力差は開いていて狙いやすいです。

このころになると、過去のデータも増えてくるので新馬戦以上に予想しやすいです。
このあたりで調べていただきたいのはその馬がどの条件で最も力を発揮するかでしょう。

例えば、良馬場で凡走が続いているが、天候不良で馬場が悪化しているときに連対した馬。
このような馬がいれば天候不良のときにぜひ購入していただきたいです。
ただし、記事3-3の項でも述べたように他馬に不良馬場で好走する馬がいるかどうかも調べましょう。
いなければそれはチャンスです。
なぜなら凡走続きであれば配当的にもうまみがありますし、期待値も高くなります。

このように、条件戦ともなるとデータが増えてくるのが予想しやすくなります。
過去データを調べたうえで現在の馬場や相手関係と比較して1着に来るであろう馬を
予想してみてください。


4-5.OP~G2戦その① 陣営の思惑も察知する

OP~G2レベルに達すると予想も難しくなります。
能力差も近くなりますし、このころになると大舞台への叩き台としてレースに出走させる馬主もでてくるからです。
馬は長期休み明けのあとは基本的に走らない生き物です。
そのため、あえて大舞台の前哨戦で叩いて馬をならすのです。
オーナーサイドからしたらそれでもいいかもしれませんがその馬を購入している人からしたらたまったものじゃないですよね。
逆に、叩き台の馬を見極めたら他の馬の期待値も一気に上がるのですが…このあたりは非常に難しいところでもあります。

しかしながらこのころになると条件戦以上にデータも豊富ですし、また、各陣営の思惑も明確になってきます。

有名なのはチューリップ賞のあとに桜花賞に目指すケースや阪神大賞典のあとに天皇賞(秋)を目指すケースですね。
ここで大事なのはそのレースを使う意味を察知することです。

毎週のように競馬を買う人ならご存じなことですがチューリップ賞は桜花賞の前哨戦として有名なレースです。
ここで見ていただきたいのは各馬の獲得賞金です。
例えば桜花賞に向けて十分すぎるほど賞金を獲得している馬がいるとしたらそれは叩きの可能性が高いです。
なぜなら競馬では馬主、オーナー、騎手ともにG1を勝つことを最大級の名誉と考えているからです。
逆に、桜花賞を目指すのであればなにがなんでも賞金を加算しないといけない馬がいればその馬の陣営は全力でチューリップ賞に挑みます。
位入選しないと賞金が加算できませんし3着以内に入選すれば桜花賞への優先出走権が得られるからです。

このように、馬のポテンシャル以上に陣営の考えも予想して馬券に取り組むことで、上位入選する馬をある程度絞ることが可能となります。


4.6. OP~G2② ハンデ戦に手を出すのは危険

もうひとつ、OP~G2についてのお話をします。
重賞戦、特に夏の時期に見られるハンデ重賞戦はかなり危険なレースです。
もともとハンデ戦は能力の低い馬を優遇するで、各馬の能力差を均等に近づけるための措置です。
この能力差を小さくする点が非常に予想において難解になります。
有力馬でも重ハンデを課せられ敗れることは多々あります。
例えば2019年の目黒記念に出馬したブラストワンピースは昨年の有馬記念の勝ち馬でしたが重ハンデを課せられたため9着に敗れました。
G1級の馬でも平気で敗れてしまうのがハンデ戦の怖いところですね。
では、それ以外の馬を選択すればいいと思うかもしれませんがそれも一筋縄ではいきません。
なぜならハンデ戦ではG1ホース以外にも重賞で勝ちきれないまでも好走する馬、重賞で苦戦している馬、条件戦から昇級戦として挑む馬が同じ舞台に集うことで、誰がくるのか全く読めなくなるからです。

つまるところハンデ重賞は玉石混合。
しかも石に値する馬が軽ハンデの恩恵を受けて勝ち切るケースも多々あります。

能力差が小さくなるどころか逆転すら平然と起きてしまうのがハンデ戦の怖いところです。
よほど馬を絞れない限り、極力買わないことをお勧めします。

4-7.G1 能力差は小さいが情報量はピカイチ

G1。
全ての競馬関係者が夢見るレースですよね。
馬券購入者にとってもG1を獲るのは一種の野望のようなものがあり、実際にG1だけ買うという人も世の中には大勢います。

レースを楽しむ側面で買うのであれば全く問題ありませんがG1は意外と難しいです。
その路線の頂点が集まっていてしかもいずれの陣営も全力で仕上げてきます。

よほどのことがない限り抜けた馬というのは存在しませんし能力差はほぼ並んでいるため、意外と狙いづらいのが事実です。

ただし、G1ならではの攻略方法もあります。

それは、多くの人が注目していることです。

どういうことかというと、多くの人が注目するということは、それだけ情報量も盛んなのです。
例えばスプリンターズステークスの8枠は死に枠であるとか天皇賞春は長距離レースなので騎手の腕が左右するといった情報は注目する人が多いからこそ認知されているのです。

大勢の人が注目するため、G1レースでは多くのデータが存在します。
そのため、データが入手しやすいのです。

それにより、データに割く時間を短縮できるのがG1レースの最大の特徴といえるでしょう。
ただし、難解なG1は必ず存在しますし難しいと判断したらいくらG1とはいえ無理に手を出すのは控えましょう。


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