プリンスキロ系統
Princequillo プリンスキロ
概要
特に母父として活躍馬を多数排出したステイヤー。
直系は残っていないが、ステイヤーらしく牝系に入った時の爆発力はすさまじい。世界各国でチャンピオンホースを多数輩出。多数過ぎてわけわからん。
特徴
しなやかで細身な馬体を持ち、現代ではナスルーラとセットで血統表に入っていることが多い。
プリンスキロ×ナスルーラは、プリンスキロのしなやかさとナスルーラの柔らかいスピードが合わさって、柔軟性(大跳び)と切れ味を使える馬になりやすい。
*望田シショーの言うナスキロ
ナスルーラ≒ロイヤルチャージャー*1であるので、ロイヤルチャージャーとの脈絡も注目点。
Somethingroyal サムシングロイヤル
概要
最大の特徴は父プリンスキロを持つこと。
5代血統表では見えなくなりつつあるものの、産駒のサーゲイロードはサーアイヴァー(英ダービー)などを排出し、日本ではニホンピロウイナーなどを輩出。現在は主にオセアニアで芝馬を出している。
もう一頭の代表産駒セクレタリアトは米国三冠を圧倒的なパフォーマンスで達成。直系はほぼ残っていないものの、母父として絶大な成功を残した。
現代の大箱が得意な大飛系の馬をたどればだいたいサムシングロイヤルに行き着く。
特徴
ナスキロ*1を現代に伝える代表的な馬で、代表産駒であるサーゲイロードとセクレタリアトは、父がそれぞれロイヤルチャージャー系≒ナスルーラ系であるため、両者ともナスキロ的な大飛のキレ味を産む。
現代日本競馬で多く濃く見かけるのは米国型になったAPインディやストームキャットあたり。
どちらもセクレタリアトを経由しており、ボールドルーラーの影響が強いため、キレでなくスピードの持続力に変化した例。ただし柔軟性は備わっており、大飛で大箱向きな馬を出しやすい。
欧州型のサーゲイロードは見つけづらくなってしまったが、現代でもディープインパクトやダンシングブレーヴ、エピファネイアといった芝中距離でキレ味を発揮した馬にしっかりと組み込まれている。
Seattle Slew シアトルスルー
概要
父ボールドリーズン(Bold Reasoning)は父ナスルーラ系、母父ロイヤルチャージャー系と、ムムタズマハルの影響を受けた馬を配合し、間にはブルドッグ=サーギャラハッドなどのアメリカの名血を揃えた馬。
母父Pokerはナスルーラ×プリンスキロの名馬であり、スピードとパワー、柔軟性とキレ、そしてスタミナが合わさった馬となった。
特徴
母マイチャーマー(My Charmer)は、Striking=Busherの牝系クロスに目を奪われるが、この姉妹はアメリカの名血Sweepをクロスした快速馬。
基本的にはボールドリーズンの影響を受けているため、ワンペースで走り抜ける馬になっている。*詳細はAPインディ参照
総合力の高さはすさまじく、現代競馬にも影響を与え続けている。
直系子孫はダート的な馬が多いが、日本では牝系に入り、芝でとてつもない爆発力を見せている。
A.P. Indy エーピーインディ
概要
APインディはボールドルーラーとプリンスキロの影響が特濃。
特に母がセクレタリアト≒サーゲイロード1×3という超特濃クロスを持つ。
日本でのAPインディといえばアメリカ系のシニスターミニスターやマジェスティックウォリアーが有名だが、ナスキロらしく大飛で大箱向きな馬が多い。
ただし、ボールドルーラーの影響が大きく、ナスキロではなく*ボルキロ(ボールドルーラー×プリンスキロ)的な影響が強く出がち。
ボルキロはアメリカ的なので、ナスキロと少し系統が変わることがある。
特徴
日本で定着しているAPインディ系はダート特化になっているものの、牝系に入れば本来の芝的ナスキロを取り戻すことがある。
代表例はグランアレグリアやシャフリヤール。
特にサーゲイロードを持つディープインパクトと相性がよく、ハマれば突き抜ける馬を排出する。
補足
*1 ナスルーラ≒ロイヤルチャージャー
ナスルーラ
↱ネアルコ
ナスルーラ
↳ムムタズべガム
ロイヤルチャージャー
↱ネアルコ
ロイヤルチャージャー
↳○
↳ムムタズベガム
父が同一で叔父甥の関係
3/4同血
母系ムムタズベガムはレディジョセフィン牝系