【血統考察】キープレイヤー2022【まじかよ】

※有料記事風無料記事です


正気か京サラ

税込3410万円

これで育成費やら薄利の上乗せするだけで4000万円
つまりデアノヴァ10頭分

そもそもセレクトセールに行ってたんだっていう驚き。
昨年は「セールは高い。サマーセールとか安めのセリで、みんな帰った頃を見計らって格安で落札する」みたいなこと言ってませんでしたっけ?

コンセプトからこれだけ逸脱した馬を買うということは算段がついているということなんでしょうが…

それだけ北枕ブランドが売れると見込んでてことなんですかね?
北枕氏やべえですわ…

血統考察

ストームキャット×デヴィルズバッグ=グロリアスソングの2×2

京サラーの方々からしたら血統の話なんて釈迦に説法だと思うので、最初から飛ばしていきます。

何と言っても注目点は2頭の祖父でしょう。

マイミッシェルはメイショウボーラーの全姉。ボーラーの代わりに使わせてもらいました。

これを見て分かる通り、ジャイアンツコーズウェイとメイショウボーラーは、父と母父の場所を入れ替えただけのほとんど同じ血統になります。

さらに、タイキシャトルの母父カーリアンストームキャットと相似(ノーザンダンサー・ブルページ・プリンスキロ・ナスルーラ≒ロイヤルチャージャーが共通)している。

さらにさらに、ロベルトの父ヘイルトゥリーズンはヘイローの父だし、母父ナシュアはメイショウボーラーも持っており、その他にもボールドルーラーも重なって……

ということで図解しました。

もっと細かく言えばセクレタリアトの中にボールドルーラーがいたりレッドゴッド≒ヘイローがあったりするんですが、カキコミすぎても分かりづらいのでこれで。

ストームキャット(≒カーリアン)
デヴィルズバッグ=グロリアスソング
ナスルーラ(≒ロイヤルチャージャー)(ナシュア)

これだけ祖父同士が相似であれば、血統の方向性はジャイアンツコーズウェイ≒メイショウボーラー的になるでしょう。

ジャイアンツコーズウェイ
2歳から連戦連勝でイギリスやアイルランドの重い芝でマイル~中距離G1を奪取。
BCクラシックでもあのティズナウの2着に入る芝ダート不問でスピードが武器のパワータイプ。
3歳時の4月~9月の6ヶ月で9戦6勝したタフネスは牝系の欧州指向の高さからでしょう。

メイショウボーラー
2歳から連戦連勝で、フェブラリーステークス勝ち馬であるが、朝日杯FS2着、皐月賞3着、スプリンターズS2着など、芝ダート不問で中央・地方・海外を29戦駆け抜けた。
タフネスでスピードを武器に戦うパワータイプ。

シンプルに捉えるなら

2歳から使い詰めても全く減らない芝ダート不問のオールラウンダー。適正はマイル前後。

と言ったところでしょうか。

2×2を踏まえて考察

正直、ここまで祖父同士が相似だと他の血はアウトブリード的が良いかと思うのですが、そうは問屋がおろしません。

そもそもブリモルがストームバードの3×3で濃い


さらに、母母父ボリクリの血統構成は
ロベルト×シアトルスルー×プリンスキロ
なんですが

ブリモルの母ビヨンドザウェイブスも、シアトルスルー×プリンスキロに加え、ブリモルの父系にもロベルトが入っています。

悲運の名馬エクセラー(父母母父)が父ハイペリオンクロス×母ナスルーラクロスのTheナスペリオン

これが唯一のアウトブリード的血統…かと思いきや、

ロイヤルティアラ(母母母)が、父ハイペリオンクロス×母母ナスルーラ≒ロイヤルチャージャークロスのTheナスペリオンでまさかのナスペリオン脈絡。(まあ相似インブリードというほどではないものの、アウトブリード的ではない)

もっと言うと、6代母ロイヤルマッチはヘイローの全兄弟であるため、デビルズバッグ=グロリアスソングの父ヘイローとインブリード
(というかアルマームード牝系で、ヘイローの全兄弟ってやべえな)

文字で書くと分かりづらいので図解しました。

自分で書いててもわけわかんない…
見逃しとかあるかも…

ここまで来ると1×1は言いすぎだとしても、父母相似ここに極まってますね…

特色を1つずつ見ていきましょう。

ストームキャット的
仕上がりの早さやパワー&スピードが武器。
緩急よりも先行して押し切るタイプ。

グロリアスソング=デヴィルズバッグ的
ヘイロー的な名繁殖だが、そのまま刺激すると(日本基準では)パワー型になりやすく、キレを強化しなければ機動力型のダート向き(ダノンレジーナウィンターフェル)になったりする。

シンボリクリスエス的
雄大な馬体と勇壮な走りで野太く伸びるボルキロ強化型。
牝系で輝きやすい、馬体増&底力増強型。

ナスペリオン的
ナスルーラ×ハイペリオンを持つ馬のこと。
日本での代表的なナスペリオンはトニービン。
東京など広いコースで持続する末脚(野太いキレ)を発揮。

ヘイロー的
日本競馬をひっくり返したサンデーの父。
レッドゴッドとも相似し、今回の場合は機動力を上げそう。

これらを総合すると

パワー&スピードで先行し、しぶとく伸びて押し切るタイプになりそう。
3歳夏以降の芝ではキレ負けしそうですが、早い時期なら持ち前のスピード力だけで押し切れるので、やれる所まで芝でゴリ押ししてほしい。

ブリックスアンドモルタル産駒の傾向

ここで一旦ブリモルの事を見ていきます。

現時点で9頭しか走っておらず、まだ傾向は掴めていません。
ただ、掲示板に入った5頭を見ると、生産者の狙いがはっきりと分かります。

5頭全てにサンデーサイレンスが入っているのは、ブリモル導入の意図を考えれば当然なので一旦除外すると…

トニービン持ち(ナスペリオン強化)
3頭

母ヘイロー的2本持ち(サンデーを使って日本芝適性強化)
2頭

リファール持ち(持続力強化)
3頭

重複している馬もいますので多いですが、このような傾向が見えます。

まだ現時点の2歳戦は芝ばかりなのでこのような結果ですし、ダートが始まればまた傾向も変わって来るでしょう。

ただ、これだけ見ても日本の生産者が何を求めて配合するかわかりやすいですね。
馴染みの薄いストームバード3×3ばかり目を取られますが、日本向きの血統が多く含まれるため、交配の目的を捉えやすいですし、馬券や一口の買い方もわかりやすい馬かもしれません。

馬体

ブリモルの歩き動画です。

こう見るとキープレイヤー2022はブリモルによく似てますね。
まだキ甲賀抜けてないのでアンバランスですが、成長したら瓜二つになってきそうです。


…と、ここまで書いてたんですが、ちょっとブリモルの歩き動画を見て印象が変わりました。

芝馬とはいえアメリカ馬ということでもっと筋骨隆々かと思ったら、素晴らしいバランスですね。

胸前の肉の付き方はアメリカっぽいですが、全体感や正面から見た感じは好馬体の代名詞ニジンスキー(をコンパクトにして筋肉つけた)と近い感覚も持ちました。

よく考えたらストームバードは自身も欧州芝で活躍し、産駒も欧州でクラシックホースを出すなど、芝寄りの馬。

さらにストームバードはニジンスキーと相似な血統で、両者ともEPテイラー氏の生産馬なので、ニジンスキーとサンデーサイレンスを併せ持つスペシャルウィークやダンスインザダークと相性がいいかもしれない。余談だけど。

興味を持ったついでに何戦かブリモル現役時代のレースを見ました。
(見てから記事を書け? 私もそう思う。)

ダートの内にある超小回りな芝コースを、無駄のないフォームで、中団から持ったままで先団に取り付き、直線でつき放つ様は、これこそヘイローといった感じ。
(ヘイロー的レースはイクイノックスの有馬記念参照)

つまり、レッドゴッド≒ヘイローを強化することこそがブリックスアンドモルタルの最大化パターンであると思いました。

そう考えると先程のブリモル産駒傾向も納得の行くものです。

全頭サンデー持ちで、末脚強化のトニービンor機動力強化のヘイローを持たせる。

こうなるとニジンスキーやトムフール持ちも良さそうですし、今後のブリモル産駒選定の指標になるんじゃないでしょうか?


話が脱線しました。
キープレイヤー2022の総評です。

まとめ

基本線はやはりジャイアンツコーズウェイ≒メイショウボーラー
スピード&パワーを武器に先行押し切り型でしょう。

ただ一方で、父寄りの馬体をしてることもあり、芝中距離帯・末脚系機動力型になる可能性も高いと思います。

つまりラーイ的(レッドゴッド≒ヘイロー)な要素が出て、エクセラー・ボリクリ・ロイヤルティアラのナスキロ・ナスペリオンな要素が強く出るなら芝の大舞台でも互角にやれそう。

血統面で難をつけるとしたら、サンデーが入っていないことはシンプルにマイナス点。
デヴィルズバッグ=グロリアスソングを積んでいるとは言え、そこにサンデーが加わることで真価が発揮されるので、サンデーなしだと素軽さは見劣りするでしょう。


心配点はやはり体質。
これほど父母相似であれば見た目以上にインブリードも濃い

血統だけならリスク込みで行ってしまいところだが、何より他クラブで考えても高価な3410万落札(募集4000万くらい?)であるため、リスクが大きい。

どのような募集形態になるかわかりませんが、私は価格的に出資しないと思います。

ただ、体質が丈夫そうで、早期始動、ヘイロー感を感じる無駄のないフォームになったら、私の心は傾くでしょう。


本音


800万なら行ってた
1200万なら少し迷って行ってた
行くとしたら上限は2000万

4000万って…

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