京都サラ会員が、京サラの闇を暴く!!!!
京都サラブレッドクラブと検索窓に入力すると
「評判」とか「会費」ならまだしも、「詐欺」とか「事件」とか「金融庁」とか「投資に値しない」とか…
不穏な言葉が見られます。
なので、京サラのプラチナ会員の私が、実態を暴く!ということで紹介記事を書いてみます。
センシティブな見出しにしてるけど、ちゃんと読んでね
京サラについて
激動の転換点を向かえた京都サラブレッドクラブ
全然更新していなかったこのブログですが、京サラの紹介記事だけは安定して見られています。
⇩昨年書いた京サラ紹介記事
https://richlink.blogsys.jp/embed/0a8e77a8-3c72-30a1-b506-91ab477bf294
この記事を書いた時はまだ京サラ1期生がデビューしておらず、主観的な評価しかできませんでした。
そこから1年たち、主観的評価に加え、客観的評価もできるようになったのと、会員システムが大幅に変更となりましたので、追加ルポを書いていきます。
安かろう悪かろう
と言われますが、ファクトチェックを行います。
メチャクチャ安い。
2019年産の平均価格では、確か2番めに安いのがノルマンで1000万円ちょっとだったかと思いますので、ぶっちぎりで安い。
「安かろう」はファクトだということが証明されました。
では、悪いかどうかチェックしていきます。
クラブ回収率(全頭出資した場合の回収率)
賞金平均897万 ÷ 募集平均706万=127%
*3歳世代のみ
3歳秋時点でクラブ回収率が100%を超えています。
昨年はバーゲン価格だったので激安でしたが、流石に今年は少し値上げして平均価格は836万円。
それでも今年と同水準稼いだら、クラブ回収率100%を超えます。
募集額を超過しているので、価格以上。
ひいき目なくしても価格なりですね。
少なくとも悪いとは言えないでしょう。
(実際に手元に入る額は、賞金から進上金や税金、営業報酬などが引かれた60〜70%であることは注意)
ただ、これについては色々議論の余地があると思います。
例えば獲得賞金平均額No,1のサンデーRでは 2205万円(*2022年9月30日現在)
つまり京サラの897万円は半分以下です。
そう考えると全然稼いでないですが
サンデーRの募集平均額3989万円なので、現時点ではサンデーRのクラブ回収率 55%です。
中には
「平均賞金897万円は低すぎ」
「一口馬主は重賞を勝ってナンボ」
と陰口を叩く方がいますが、次項で説明するように「コンセプトが違う」のであって、そういった批判は単純に「無粋」と言わざるを得ません。
京サラの闇
京サラの闇…というか隠れて見えづらい部分を書いていきます。
前項でサンデーとの比較を書きましたが、一番大きなポイントは「コンセプト」です。
京サラのコンセプトは「損を少なく、長く楽しむ」です。
「損を前提かよ」と言われたら返す言葉もないですが、個人馬主の殆どが赤字でヒーヒー言っているのに、会費や営業報酬その他で手数料を取られている一口馬主が儲かるわけないんですよ。
見切りの闇
見切り=引退が早い
この速さは圧倒的で、この世代は2歳10月 2戦や、2歳12月 3戦で引退した馬もいます。
前者は怪我という事もありましたが、同程度の怪我でもファンドを継続するクラブを見てきましたし、後者も12月に敗退したあと、「鍛えなおします」といった引き延ばしがなく引退となりました。
出資馬が早期引退してしまうのは非常に残念ですが、一方でメリットも存在します。
維持費がかからない
あたりまえですが、引退した時点で維持費がかからなくなります。
前項でサンデーRの6歳世代回収率を出して大幅プラスの様に見えましたが、実はそこまででもないです。
一口馬主の闇(見えづらい費用)として、維持費は大きなウエイトを占めます。
ざっくり雑な計算をしますと
トレセン 60万/月
外厩 40万/月
平均 50万/月(概算)
年間維持費
50万円×12か月=600万円
500口なら1口1.2万円/年
6歳までの維持費
600万×4年=2400万円
500口なら1口4.8万円/引退まで
結構バカにできない額が発生します。
もし勝ち上がるのはどうしても難しいような馬を3歳9月まで引っ張られると
50万×21か月=1050万円 1口2.1万円
2歳12月で引退すると
50万×12か月=600万円 1口1.2万円
差額 450万円 1口0.9万円
これだけの差額が生まれます。
もちろん、引退が長引くという事はレースに使われるでしょうが、能力的に厳しい馬が、差額の450万円分稼げるかというと難しいでしょう。
抹消給付金
また、抹消給付金と言うモノがあります。
中央からの引退を促す側面もあり、多く走り、引退が早いほど給付金は増えます。
例えば先程の
2歳 12月 3走で引退なら
215万円が支給されます。
一方、
3歳 9月 5走で引退なら
170万円まで減額されます。
つまり、早期引退した場合と未勝利戦終了まで粘った場合の差はこのようになります。
維持費差額 −450万円
抹消金差額 −45万円
賞金想定額 +150万円(50万×3走想定)
合計 −345万円(一口約7000円)
一口馬主的には誤差と思えるかもしれませんが、京サラでの最安馬は300万程度なので、1口出資するより多くの損失を回避したことになります。
早期引退の闇
何度も言ってますが、闇=外からは分かりづらい部分
まとめると、早期引退すればするほど、損が少なくなります。
それに輪をかけて、京サラならではのポイントがあります。
例えば
募集価格 3000万円(1口6万円)であれば、抹消給付金を200万円(1口4000円)を貰った所で焼け石に水です。
しかし、募集価格 300万円(1口6000円)であれば、200万円は66%に上ります。
更にサラオクでの売却で50万円ほど値が付けば、250万/300万円 83%となり、引退するだけで初期投資費用の殆どを回収できてしまいます。
ということは、出走さえすれば手当が40万円ほどつくので、数回走ればその時点で初期費用の回収は確約されたようなものです。
安いということは
このように、特に300万程度であれば出走引退するだけで初期費用の回収ができます。
あんまり回収回収というと「一口馬主はロマンだ」「回収率じゃなく馬に愛情を持て」と言われるのですが、当然持っています。そんなのは当たり前すぎて言っていないだけです。その上で言っています。そもそも回収率に噛みつくなら…燃えそうなのでやめておきます。
もちろん維持費会費はかかりますし、初期費用が回収できてもトータルではマイナスになることのほうが多いです。
先程の年内引退、300万円募集で仮定すると
支出
募集額 300万円
維持費 600万円=50万/月×12ヶ月
合 計 900万円
収入
抹消金 200万円
賞 金 120万円=3戦3着外
売却代 50万円
合 計 570万円
差 額 -530万円 (1口1.06万円)
1頭に出資して、未勝利引退でもトータル1万円の損失にしかならない
一口馬主をやっている人ほど、この言葉の重みがわかると思います。
そして、未勝利引退の事ばかり言っていますが、当然勝ち上がれば損益分岐点はすぐに超えていきます。
ワンダフルトゥデイは兄が重賞馬で募集の目玉だったので比較的高額ですが、4/6が1000万円を下回り、デアノヴァに至っては400万円で勝ち上がり、現在2勝クラスで2168万円稼いでいます。
まさに、損をしても痛みは少なく、1頭勝ち上がれば未勝利馬の損失も補って余りある可能性を持ったのが京サラです。(個人的見解)
定期更新の闇
必ず毎週水曜か木曜に更新。
質量ともに充分な内容であり、写真や動画も不定期で更新される。
怪我や悪い所もしっかりと報告してくれる点はとても満足しています。
あとは、北海道で育成している2歳馬のほとんどが水曜日午前0時に更新されること。
このせいでいつも火曜日の夜は夜更かししてしまい、水曜日は寝不足で体調が悪くなってしまう!こんな横暴を許すな!!スタッフはご自愛してゆっくり更新しても良いんだぞ!!!!こんな深夜に更新するなんて闇が深いぞ!!!!!
まあ、深夜更新は自動更新設定してるだけだろうし。
ぶっちゃけ大した闇はない。
個人的には、毎週更新され良いも悪いも全部載せてもらえると愛着がわきますよね。
1口のみ出資の0円募集馬でも非常に強い愛着を持てました。
定期更新ではないですが、レース後は馬によっては調教師コメントが1時間ほどで更新され、更に後日騎手コメントを長尺で載せてくれたりします。
動画も写真も他クラブと比べてかなり充実していますし、この点に関しては本当に文句の付け所がないです。
会員システムの闇
プラチナ会員 5500円/月
ゴールド会員 3300円/月
日本一高い会費と揶揄されていました。
そんな声を反映してか(?)大幅にシステムの変更がなされました。
新会費システム
正直、間違ったことを言うのも怖いので公式HPを御覧ください。
とは言え説明を全放棄するのも何なので、概略と個人の感想を書いておきます。
具体的にはゴールド会員が受付中止になり、ベーシック会員が新設されました。
プラチナ会員
会費 5500円
ゴールド会員は新規受付を終了したため、現行制度では唯一のポイント対応の制度。
会費ポイント
毎月2500ポイント
毎月付与されるため、会費の実質負担額は3000円
大口ポイント
5口以上出資で、馬代金の10%ポイントバック
頭数制限や上限はないので、1頭に100口でも5頭1口でも、出資金額の10%が付与されます。
残口ポイント
残口数が多い馬ほどポイント付与率が上がる。
最大20%バックで、大口ポイントと併用されるため、最大30%のポイントバックになります。
30%バックということは、300万(6000円)の馬に出資したら1800円戻ってくるため、実質210万円(4200円)になってしまいます。(と言う事は抹消給付金だけで回収率100%)
無料特典
あと、プラチナ特典として指定馬の1口無料があります。(新規プラチナは2口)
ここ数年はだいたい800万円(1口1.6万円)以下の馬が全馬対象になっています。
とにかくポイントがジャンジャンもらえます。最大30%ポイント還元なので、10万円出資したら3万ポイントが付きます。
平均価格の800万円(1口1.6万)に5口出資し、30%還元があった場合
出資代金 8万円
残口ポイント 1.5万ポイント
大口ポイント 8000ポイント
ポイント合計 2.3万ポイント
更に月額ポイントが年間3万ポイントつくので、合計5万ポイントを超えます。
そもそも1口無料でもらえるので、実質7万ポイント分くらいになります。
会費こそ5500円(年間6.6万円)ですが、ポイントでほぼすべて返ってきます。
もちろん口数が増えるだけ還元ポイントも増えるので、年間10口以上考えている方にとってはプラチナ1択ですね。
早めに人気馬に行って残口ポイントをもらい、育成状況を見ながら口数が減った馬をポイントで追加というのがプラチナの基本プレイになります。
限定500人ですが、現在の会員数を考えてもしばらく枠に余裕がありそう。
ベーシック会員
会費 1650円(複数世代出資で2200円)
ポイントなしのシンプルプラン
個人評
やはり、ノルマン然り、サブクラブは会費の安さが重要です。
年間数十万~数百万かけているメインクラブなら会費が3000円でも5000円でも誤差になるでしょうが、年間1~2頭だけ出資するようなサブクラブにそんなお金はかけられません。
月額3000円ならスルーする所でも、1650円や後述の550円であれば、お試しで出資してみようという思いも湧きやすいと思います。
(私はそれで複数クラブに入って会費地獄です。ご利用は計画的に)
ベーシックフィリー会員
月額 1100円(複数世代出資で1650円)
牝馬限定会員。
多分、他のクラブでは類を見ない牝馬限定制度。
京サラ第1世代(一昨年)
牡馬10頭 牝馬8頭
会長の談話ではダート馬中心のコンセプトという事もあり、牝馬がかなり売れ残ったそうです。
そのため、翌年は牝馬の数を一気に減らしてきました。
第2世代(昨年)
牡馬11頭 牝馬3頭+追加1頭
ただ、第1世代では牝馬2頭が勝ち上がり、第2世代の牝馬は厳選された好馬体良血統だったので好調な売れ行きとなりました。
第3世代(今年)
牡馬11頭 7頭
今年は牝馬に力を入れており、むしろツイッターでの評価や募集動画の再生回数を見ると、むしろ牡馬より評価が高いです。
つまり、1世代2世代を踏まえ「出来のいい牝馬は売れる」という結果を反映した会員制度だと思います。(個人的感想)
また、そもそも牝馬の方が売れ残りやすいのは事実であり、販売面で苦戦しやすいですが、売れ残るはずだった馬が1口でも売れて、1100円の会費も入ってくると考えると良い商売してるなぁと感心しました。
フィリー会員が牡馬に出資した段階で自動的にベーシック会員になるため、もし今年牝馬だけの出資だとしても来年牡馬に出資すると1100円→2200円(複数世代ベーシック会員)になるので、そこだけは注意。
クラブ所属の繁殖牝馬も増えており、今年の募集馬も「将来は京サラの根幹繁殖として期待」とコメントのある馬もいます(確約されている訳ではないですが)
現在、母馬優先等のシステムは無いですが、将来性を見込んで牝馬中心に出資するのも面白いかもしれません。
ベーシッククリアランス会員
月額 550円(複数世代出資で1100円
4月1日時点で半数以上売れ残っている馬のみ出資できる制度
確か、昨年募集の際は3〜4割くらいが半数以上売れ残っていました。
特に血統背景が弱い、小さい、育成の遅い馬は残っていることが多く、今年もある程度は残っていると思います。
「もう一頭増やそうかな」と思ったとき
同程度の価格、同程度の血統背景、どちらも残口あり
であるなら、やはり育成の順調な方が売れる。
殆どの馬で残口あるなら、それが顕著に出るため、決して悪くなさそうな馬でも大量に残ってしまう事がある。
そう考えるとクリアランス会員はとても面白い制度だと思います。
また、この制度で一番恩恵を受けるのは新規で一口馬主を始めたい人でしょう。
「お試しで始めたい」
「けど殆どのクラブで募集開始と同時に売り切れ」
「売れ残ってるクラブは少し敬遠したいので月3000円出したくない」
私自身がそうでしたし、友人に勧めたときも同じような事を言われました。
そんな時、入厩間近なのにクリアランス会員で馬を持てるとなるとついつい出資してしまうでしょう。
もちろん合わなければそのまま辞めればいいし、満足したならすぐにでもベーシック会員になって追加出資してもいい。
クラブにとっても会員にとっても、とてもいい制度だと思います。
騎手起用の闇
えー、これに関しては本当に闇というか、論争になるのでコチラの動画の4分辺りをご覧ください。
(勝手に使ってごめんなさい…そもそもこの動画とこの記事はだいぶ内容が被っているので視聴したほうが良いですよ)
ラフィアンがよく槍玉に上がりますが、動画にもあるように「主戦騎手」と言われている程、騎手起用に偏りがあります。
普段の調教から乗っており、調教→レース騎乗という流れができています。
もちろん他の騎手、特にトップジョッキーが乗らないというわけではないのですが、数字的にはご覧の通りです。
雑に言えば、会員の中でも
「トップジョッキーを乗せろ!」
「いや、調教から関わってくれる騎手がいい!」
と、意見は別れており、どちらが正しいとも言えないので、ノーコメントで。
ただ、宮崎騎手が自身でデアノヴァの動画を撮影して取材してくれたのを見てキュンってしちゃいましたよ、正直。
あれやられたら何も言えないっす。またやってほしいっす。
事務処理の闇
そういえば昔はとてもミスが多かったです。
残念ながら、京サラの話題と言えばミスの話題しかなかった時期もあります。
今もその頃のイメージで話す人がいるので、たまに話が噛み合わないこともありますね。
しかし、この1年で相当改善され、ホームページも充実してきました。
現在では殆どミスというミスは聞かないので、安心して出資して大丈夫だと思います。(出資は自己責任です。責任は取りません)
まあ、誤字1つ許せない!といった超潔癖な方は避けたほうがいいかも。
ちなみに賞金の振り込みは爆速です。
勝った時のみですが、レース後の月曜か火曜には振り込まれるため、1〜2日で振り込まれました。
(まあ私は1回しか経験ないんですけど)
なお、2着以下の場合は毎月の請求と相殺されます。
まとめ
損を少なく、長く楽しむ。
未勝利で終わってしまう事もあるけど、損失は少なく。
値段を考えれば相当優秀な勝ち上がり率で、将来的にはクラブ所属の繁殖牝馬も持つ予定。
とりあえず1勝が目標であるものの、会長は毎年ダート重賞やダート三冠を目指すと明言しており、事実フルムやデアノヴァはもう少しで手が届く位置にいます。
ダービーやジャパンカップ、凱旋門賞を目指す人にはどうやっても合わないのでお勧めできませんが、マイナーな種牡馬が好き、優秀な牝系が好き、所有頭数を増やしたい、細かな更新で愛情を持ちたい、ムキムキなダート馬が好き、馬は値段じゃない…と言った方には是非オススメです。
今回はクラブについてのお話だったので、個別の馬については触れていません。
ただ、京サラは血統に力を入れており、是非ラインナップを見てもらいたいと思います。
特に京サラのゴールデンパターンは母母が優秀な馬が特に走っています。
母母に社台生産の重賞馬や、海外G1勝馬なんかもいたりして、見ているだけで飽きません。
また血統の神様 望田潤セレクトなどもあり、非常にバラエティに富んでいます。
一緒に京サラライフを楽しみませんか?
以上、京サラ(が楽し過ぎて沼にハマってしまった私の)闇でした。
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