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23年有馬記念を振り返る~名手が覆した歴史と復活したレジェンド~
競馬がある程度整備されているコースで行われている以上、内と外、有利不利がないコースは存在しない。あったらマスクに教えてくれ。
それぞれ形状や、最初のコーナーまでの距離などでどうしても有利、不利が分かれてしまう。コーナーがない直線競馬は枠の有利不利がないかって、新潟の直線競馬を見ればそんなことないのは今更書くまでもないだろう。
まー、モンゴルの大草原にコーンでも立てて走らせれば有利不利はないかもしれないが、内と外の概念が分からないからこれは除外だろう。
競馬は基本的に外枠有利だ。今フジテレビの深夜番組でDAIGOが「競馬は基本内枠有利」と言っていたが、そんなことはない。しかしえらいタイミングで被るな、マスクがちょうどマクラを書き出した頃に。外有利ですよ、DAIGOさん。
☆2023年 JRAの勝ち星(12月17日まで)
1枠 308勝
2枠 330勝
3枠 384勝
4枠 436勝
5枠 435勝
6枠 476勝
7枠 510勝
8枠 508勝
あくまで参考程度に、ではあるが、今年の枠順別の勝ち星もこんな感じ。芝、ダートに分けても外枠有利になっている。
まー、内は揉まれるからね。よく「スムーズな競馬ができました」なんていうレース後のコメントを見かけるが、内枠と外枠、どちらがスムーズな競馬が可能かって、どう考えても後者さ。
では内枠は基本不利かというと、これがそうでもない。『最初のコーナーが近過ぎるコース』は、外枠の馬たちがポジションを取れないことから、外が不利になりやすい。
昔の浦和1600mなんかは代表例だろう。中央だと中山マイルや札幌の1500なんかも似たような条件になる。だったらゲートの角度を変えて外枠を少し前に出すかというと、走る距離が変わってくるから不公平になる。当然実現しない。
中山の2500mも似たようなコース形状をしていることで知られている。
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2500mのスタート地点から200mも経たずに最初のコーナーがやってくる。外枠はこのコーナーまでにポジションを取らないといけない。
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これは昨年の有馬記念のパトロールだが、スタート地点なんて、8枠の目と鼻の先に外ラチがある。
外ラチ近くから、最初のコーナーに入るまでにある程度ロスのないところを確保するにはやはり相当脚を使う。桃線を引いた8枠2頭のポジションからもなんとなく分かるよな。物理的に外過ぎると不利になるわけだ。
内ラチと外ラチの距離が一番遠いAコースの有馬でこれ。2500mはBコース開催だとフルゲート14頭、Cコース開催だとフルゲート12頭になるコースなんだ。15番、16番が登場するのはAコースだけ。
だから有馬記念は毎年Aコースで行われる。フルゲート12頭のCコースなんかでやったら売上も下がっちゃうだろう。
中山芝2500mにおいて、1年のうちほとんど存在しない馬番である15番、16番の成績は本当に悪い。
☆過去10年の中山芝2500m
15番 1.1.1.26
16番 2.0.0.23
※1番 10.10.9.78
条件戦を含めてこれだ。一線級が揃う有馬記念なんてもっと極端。
☆有馬記念 栄光の外枠(86年以降)
13番 2.2.2.28 勝率5.9% 複勝率17.6%
14番 1.2.3.26 勝率3.1% 複勝率18.8%
15番 1.0.1.23 勝率4.0% 複勝率8.0%
16番 0.0.0.22 勝率0% 複勝率0%
※1番 3.4.4.26 勝率8.1% 複勝率29.7%
少なくともこれが公平な競馬かというと、そうではない気がしてならない。15番から勝ったのはイナリワンのみ。16番に至っては86年以降、1着どころか3着以内もない。
ちなみに85年以前の有馬記念でも16番の好走はない。まー、昔は16頭揃うことも稀だったから参考例は少ないのだが。
外に行けば行くほど不利、というコースだからこそ、毎年枠順抽選会で関係者は一喜一憂する。当然ジョッキーも中山の2500のフルゲートの外枠が乗り難しいことをよく知っているからね。
☆23年有馬記念の7枠、8枠
⑬タスティエーラ 堀師
⑭プラダリア 池添学師
⑮スルーセブンシーズ 尾関師
⑯スターズオンアース 高柳瑞師
ダービー馬タスティエーラに、宝塚記念2着のスルーセブンシーズ、そしてジャパンCでも3着に食い込んだスターズオンアースと、人気馬が軒並み外を引いてしまったのだ。
スルーセブンシーズなんて2番目に引いて、9番以外空いているのに15番を引いてしまった。「朝のめざまし占いが1位だった」という尾関師が引いてこれである。俺はもう一生、朝のめざまし占いを信じないことにした。
☆12月21日 木曜のめざまし占い
1位いて座 尾関師
2位しし座 友道師、高柳瑞師
3位おひつじ座
4位みずがめ座
5位ふたご座 相沢師
6位てんびん座 池上師、上村師
7位おとめ座 手塚師、池添学師
8位かに座 藤原師
9位さそり座 堀師
10位おうし座
11位やぎ座 大久保龍師、杉山晴師
12位うお座 栗田師
なぜ俺は有馬記念の回顧を書いているのに、朝のめざまし占いの過去の結果を漁っているのか、自問自答してしまったよ。
出走各馬の調教師の星座なんて知って、今後一体いつ使えるのか。こんなことを書いているから回顧に時間を取られるのではないかってね。
☆有馬記念の1、2、8枠とめざまし占い
①ソールオリエンス 手塚師(おとめ座・7位)
②シャフリヤール 藤原師(かに座・8位)
③ホウオウエミーズ 池上師(てんびん座・6位)
④タイトルホルダー 栗田師(うお座・12位)
⑮スルーセブンシーズ 尾関師(いて座・1位)
⑯スターズオンアース 高柳瑞師(しし座・2位)
大変なことだと思うよ、これは。めざまし占いで1位、2位だった調教師が超不利とも言っていい15番、16番を引いてしまったのだ。
結論:有馬の抽選会の日にめざましテレビは観るな
今回の有馬記念の回顧、これで終わりでいいんじゃないかと思うくらい疲弊している。ここまででもう2000字以上。ただの時間の無駄遣いな気すらしてくる。
何が言いたいかというと、マスクの今回の有馬記念の最大の注目ポイントは、誰でも分かる不利な枠に入ってしまった外枠のジョッキーたちが、どのような思考で乗るか、というものだったんだ。
第二の注目ポイントはラップ。有馬記念はラップが少し変わるだけで結果も大きく変わる。タイトルホルダーがどんなラップを刻むかも注目ポイントの1つだった。
ルメール、あなたは凄い
☆有馬記念 出走馬
白 ①ソールオリエンス 川田
水 ②シャフリヤール 松山
黒 ④タイトルホルダー 横山和
赤 ⑤ドウデュース 武豊
灰 ⑦アイアンバローズ 石橋
青 ⑨ヒートオンビート 坂井
黄 ⑩ジャスティンパレス 横山武
緑 ⑪ハーパー 岩田望
橙 ⑬タスティエーラ ムーア
紫 ⑮スルーセブンシーズ 池添
桃 ⑯スターズオンアース ルメール
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![](https://assets.st-note.com/img/1703407676009-988VVehe7R.png?width=1200)
桃スターズオンアースのルメールが完璧なスタートを切った。これに尽きる。回顧終わり。
いやまー、さすがにもう少し書くが、大外からこんないいスタートを切るかと思ったね。元々凄く速いゲートならまだしも、そういうタイプの馬ではない。まるで短距離の逃げ馬並にいいスタートを切った。
大外を与えられた時点でルメールの頭の中にあるのは『いかにロスを削るか』。そこで考えられるのは2択で、先行策か、最後方。ルメールが選んだのは前者だった。
するとそのためには完璧なスタートが必要になる。確かに最後入れでゲートの中で待たされなくて済む枠ではあるが、ルメールはスタートに全集中していたろうね。
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先程昨年のパトロール画像を載せたが、当初の桃スターズオンアースのポジションはもう外ラチのすぐそこ。
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しかし完璧なスタートを切ったことで、コーナー前ではもう前を射程に捉えている。画像では説明できないのだが、緑ハーパーの望来が何度か外をチラチラ見ているほど。
望来はたぶんルメールの先行策を頭には入れていたと思うが、完璧なスタートを切って自分が被されるレベルの勢いをつけてきたことにはさすがに戸惑っただろう。
ハーパーはこれまで逃げたことがないように、テンはそこまで速くない。その内、灰アイアンバローズは3600mでようやっとハナを切れる程度のテンの脚だから、そんなにスピードはない。こうなるとスピードの違いでスターズのほうが前に行けちゃうんだよな。
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これは1周目4コーナーだから残り2000m付近か。スタートから300、400mほどで大外のロスを帳消しにしてしまった。まさに魔法。
対して紫スルーセブンシーズが大外を回っている。本来8枠はこうなるのだ。別に池添が責められるわけではない。そういうコースだからね。ルメールがおかしい。
武豊、あなたも凄い
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いつもであれば勝ち馬なんて8000字くらいを過ぎてからようやく登場するものだが、今回は勝ち馬であるドウデュースが序盤から面白いポジショニングをしていたから触れていきたい。
赤ドウデュースのスタートは決して良くはなかった。このパトロールを見ても、スタートで半馬身以上遅れてしまっている。
まー、これは想定内だ。ドウデュースという馬は駐立が難しい時がある。今回内枠の奇数番を引いた時点で、ある程度の出遅れは想定の範囲内。たぶん武さんも内枠奇数の先入れの時点でゲートは相当気をつけていたと思う。
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![](https://assets.st-note.com/img/1703409819884-TdgHu7ER2C.png?width=1200)
最初は赤ドウデュース武さんの外に青ヒートオンビート瑠星がいたんだ。武さんとしてはヒートオンビートの内に締められ続けるのは好ましい話ではない。
似たようなことをライラック戸崎も考えていたんだろうな。こちらはもう色不足で矢印をつけていないが、赤ドウデュースの前の青帽だ。不便な時代になったよ、まったく。
この青帽ライラックが外に出ちゃうと、その斜め後ろにいる青ヒートオンビートは更に1頭分外を回ることになってロスが増す。だから瑠星はライラックを締めに行ったんだ。すると、ヒートオンビートの後ろが空く。
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![](https://assets.st-note.com/img/1703410132167-jseB2xB305.png?width=1200)
ここが武さんの上手いところ。青ヒートオンビートの後ろが空いた瞬間、流れるようにその後ろを取りにいった。
黄ジャスティンパレスの武史としては本来、右前にいた赤ドウデュースを締めたい。しかし締める前にもう武さんが締められないところに入ってしまった。この判断が非常に早い。早過ぎて締めが間に合っていない。
最初から外に出さないようにヒートオンビートとの間隔を開けないというやり方もあるのだろうが、そこで脚を使うのは間違いない。相手はドウデュースだけではないわけで、ここは攻めにくい。
まー、もうこの回顧シリーズで親の顔より見たと思うが、強い馬の後ろ、上手い人の後ろというポジションは基本的に恵まれる。
武豊の後ろは人気スポット。武史的には別に締めなくても、ポジションとしては悪くないという思いを抱いたはずだ。
「ドウデュースが相手だと思って、上手くマークができました」と話しているように、スタートで遅れ気味になった時点で、武さんの後ろというのは1つのプランだったんだろう。
4着ジャスティンパレス 横山武騎手「返し馬から前走より明らかに具合が良くなっていると感じていましたし、落ち着きもあったので、これならゲートも大丈夫かなと思いました。
ただ、ゲートで後ろにモタれ何度も立ち上がるようなところがありました。出ていればプランも選べましたが、腹を括りました」
そもそもジャスティンパレスはこれに尽きる。まともにゲートを出ていれば間違いなくドウデュースの前にいただろうし、他にやりようがあった。
実際パドックも返し馬も前走より良かった。ただ返し馬に入るところで、暴れるというほどではないがスタッフさんに反抗していたんだよね。
これについてマスクは租界で「ワガママになってきた」と書いたのだが、以前より我の強いところが出るようになっている。
その分ゲートの中でも我慢しきれず後手に回ってしまった。反抗して走らないというわけではないが、今後のウィークポイントになってくるところだろう。
そして後ろがこんなことをやっている間に、前ではもはや神業とも言える行為が行われていた。
神業とはこういうこと
![](https://assets.st-note.com/img/1703411091166-Fdmm1vOch5.png?width=1200)
1周目の直線で、桃スターズオンアースがもう内ラチ沿いにいるのだ。
黒タイトルホルダーの後ろ、まるで最初から「私は内枠を引きました」みたいな顔して内ラチ沿いを追走している。
別に池添の騎乗が悪いわけではないし、何度も引き合いに出すのが非常に申し訳ないのだが、15番の紫スルーセブンシーズのポジショニングと比べるといかにロスがないかが分かる。
まだスタートから600m~700mほど。ルメールはわずか40秒足らずで大外から内ラチ沿いに入れてしまった。これには40秒で支度することを求めた女海賊ドーラもびっくりである。
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これは有馬記念と同条件の中山9Rグッドラックハンデの直線。赤オウケンボルトが逃げ粘って3着だった。
スローペースだったのも残った大きな要因ではあるのだが、『内ラチ沿いを使ってもペース次第で残れる』ことがここから分かる。
昼前に他のジョッキーに話を聞いたんだけど、聞いた人間はみんな「内はちょっと荒れてますね」とか「ボコボコしています」と言っていた。しかしそれでもまだ根っこがちゃんと残っていたんだろう。だから見た目以上に走れる。
ルメールも内の状態は確認済だったんだろう。馬のタイプ(後述)も考えて、スターズオンアースを内ラチ沿いに誘導した。
そしてここでスターズオンアースが内の2番手を取ったことで、レースがだいぶ変わっていく(後述)。
後述を増やすと、後から忘れてしまって未回収のまま終わってしまうから、マスクが忘れていた場合言ってくれ。
緩まない有馬、緩みっぱなしのマスクの生活習慣
残念ながらマスクの生活習慣は緩んでいる。一般社会の生活時間とは違うとはいえ、総裁が家にいない日なんてひどいものさ。
食べたまま、飲んだままにしておくと速攻抹消されてしまうから気を付けているのだが、運動もせずにぐうたらしては、早めに帰ってきた総裁に説教されることが日常茶飯事だ。
そんなマスクの緩んだ生活習慣と比べれば、今年の有馬はまるで緩まなかったんだよ。
☆23年有馬記念 2:30.9
7.0-11.3-11.9-12.0-12.0-12.2-12.5-11.9-12.2-12.0-12.0-11.7-12.2
前半500m 30.2 5位タイ
前半1100m 66.4 3位
上がり600m 35.9 4位タイ
今年の前半500mはここ10年で見ると5位タイ、上がり600mは4位タイ。まー、標準レベルだ。ただ1100m通過に限れば3位と、少し速いんだよね。
1F12.5以上掛かったところを太字にしたが、その部分はわずか一か所。1100m→1300mだけ。しかも緩んだとはいえ12.5程度。急激に緩んではいない。ほっと一息ついた程度の緩みだ。
☆過去3年の有馬記念のラップ
・20年 良
6.8-11.8-12.2-12.5-12.5-12.8-12.9-12.8-11.8-12.3-12.1-11.9-12.6
・21年 良
6.9-11.3-11.6-11.5-11.9-12.5-12.6-12.2-12.4-12.4-12.2-12.0-12.5
・22年 良
7.0-11.3-11.7-12.1-12.5-13.1-12.7-12.4-11.8-11.9-12.2-11.4-12.3
太字にするとよく分かるよな、真ん中に1Fだけ太字があった今年が異例であることが。
ここまで12.5以上がない年は、それこそ04年のロブロイの勝った年以来。ただ馬場は今年のほうが重たいし、タフな流れと言って差し支えないと思う。
☆21年 有馬記念 2:32.0
6.9-11.3-11.6-11.5-11.9-12.5-12.6-12.2-12.4-12.4-12.2-12.0-12.5
☆23年有馬記念 2:30.9
7.0-11.3-11.9-12.0-12.0-12.2-12.5-11.9-12.2-12.0-12.0-11.7-12.2
ラップのバランスとしては2年前、エフフォーリアが勝った年に近い。タイムは1.1秒今年のほうが速いが、馬場は今年のほうが速い。
2年前の有馬記念にはタイトルホルダーも出ていたのだが、このペースを作ったのはパンサラッサ。少し離した逃げを打っていたから、タイトルホルダー自体はここまで速いペースではなかった。
過去の2年有馬に参戦して5、9着だったタイトルホルダーは前走、ジャパンCでパンサラッサを追いかけなかったことにより、和生がオーナーサイドにお叱りをいただいてしまっている。
引退レースでもある今回は和生の覚悟を見たね。これまでの2回とは比較にならないくらい攻めて、攻め抜いた。タイトルホルダーというのは持続力を生かすタイプであって、これは大正解と言える。
ここでポイントになるのが、レース後のムーアのコメントだ。
6着タスティエーラ ムーア騎手「馬の状態はすごく良かったです。手応えはありましたが、途中からスローペースになって馬群の中で運ぶ形となり、最終コーナーから直線までスムーズに運べませんでした」
変じゃないか?1F12.5以上掛かった区間が1つしかない、淀みない流れだったんだぞ。考えられる選択肢は2つ。
☆どうしたムーア
1.ムーアの体内時計が英国仕様。おねむちゃんかな?
2.本当に途中からスローペースになった
標準時子午線が通っているとは思えないくらい英国は時間に緩いイメージはある。マスクも以前英国に行ったことがあるが、時間に対しての感覚は日本よりきっちりしていた気がする。
しかし今回に関してはムーアの体内時計が狂っていたわけではなく、ムーアの言う通り本当に途中からスローペースになっていたのだ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1703416587669-T5zHsVPg6B.png?width=1200)
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改めてVTRを見てほしいのだが、1周目直線では黒タイトルホルダーと2番手の桃スターズオンアースの差はそこまででもなかったのに、次第に、次第に、差が離れていってしまっているのが分かる。
そもそもスターズオンアース自体、前を早めに捉えないといけないような馬ではない。決め手もあるし、早く動かないと切れ負けるような馬ではないから、ある程度我慢できる。
当然序盤から緩んでいないことくらいルメールも分かっている。息が入らないペースを追いかけたら自分も止まるし、ライバルは前より後ろのほうが圧倒的に多い。だからこそ、我慢する。極めて妥当な判断だ。
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本来桃スターズオンアースが緩めれば、外の3番手、4番手付近が動いていかないといけない。しかしこの2頭が橙プラダリア、緑ハーパーだった。
別に人気=強さだとは思っていないが、12番人気プラダリアと11番人気ハーパーが他の馬と比べて強いかというと、それはさすがにない。
当然乗っているジョッキーも分かっているから動かない。特に3番手のプラダリアはムルザバエフだ。少頭数での競馬が多いヨーロッパのジョッキーはこういう時に前を捕まえに行かないんだよな。
スターズオンアースの後ろにいるシャフリヤールは、前にルメールがいる以上動けない。これで2番手以下が緩んでしまったことにより、ムーアが「途中からスローになった」という発言をするに至る。
スターズオンアースが2番手でなければ、2番手以下はもっと流れていた可能性はある。まー、これはもう展開の妙だと思う。
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2番手のスターズオンアースが動かなかったこともあり、馬群の形はこうなる。タイトルホルダーだけ離れて、2番手以下はまるでスイミーのような状態になっている。
ほぼ一塊になってしまったことで、2番手以下は後半、ほぼ同じところからどれだけ速く走るかを求められている。勝ったドウデュース、2着スターズオンアースがマイルでもGIを勝っているのは偶然ではないと思う。
閉じ込められたムーアの誤算
武さんの体内時計がバツグンだという話を聞いたことがある人間は多いと思う。逃げると極端に緩めず、正確なペースを刻んでくる。
たぶんジョッキーの中で最も正確な体内時計を持っている人だと言っていい。そんな人が2番手以下が緩んでいることに気づかないわけがない。
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![](https://assets.st-note.com/img/1703419422445-txgBftZc1R.png?width=1200)
赤ドウデュースが3、4コーナーから早めに動いていったのだ。確かに全体ペースを見ると緩んでいないのだが、後ろは緩んでいるわけで、武さんは早めに踏んでいった。
本来であればスルーセブンシーズが動いていいところだが、いつもより前目にいたこと、前半少し掛かっていたことなどもあって早めに踏めないのも理解できる。
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今更書く話でもないだろうが、マイルGIまで勝っている赤ドウデュースと、3200mでGIを勝っている黄ジャスティンパレスではスピードが根本的に違うから、このように距離が離れてしまうんだ。
4着ジャスティンパレス 横山武騎手「ドウデュースが相手だと思って、上手くマークができましたが、コーナリングでギアがスムーズに上がらず、ついていけませんでしたなかった」
武史はレース後このようなコメントを残している。まー、ジャスティンパレスに過度にスピードを求めてはいけないところで、元々追わせる馬でもあるからどうしてもついていけなくなる。
まだ東京だったらついていけるんだろうけどね。中山自体はできるが、ペースによる、という馬なんだろう。たぶん中団より前なら話は変わった。つくづくスタートがもったいない。
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困ったのは赤ドウデュースにまくられた側だ。紫スルーセブンシーズが動かない、動けなかったことで、橙タスティエーラの動くところがない。
本来であれば青ヒートオンビートの前に入りたいところだが、それも紫スルーセブンシーズがもう少し動いてくれないといけないし、タスティエーラ自体一気に反応して伸びるタイプでもない。
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そうこうしているうちに今度は黄ジャスティンパレスも勢いをつけて上がってきた。
勢いをつけられなかった橙タスティエーラ、そしてその後ろで動けなかった白ソールオリエンスはラップ、展開面から苦しかったと考えられる。
タスティエーラってダービーでも上がり3Fメンバー中9位だった馬なんだよな。どちらかというと3番手くらいから持続力を生かしたい。それが緩んで、前が動かない展開になるとどう考えても難しい。
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![](https://assets.st-note.com/img/1703423902442-caPjLfuJ5c.png?width=1200)
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ただでさえ展開が苦しいタスティエーラに、もう一つ不運な出来事が発生する。黄ジャスティンパレスが斜行してきたのだ。
直線扶助があった分も考慮されたか裁決は過怠金3万円。まー、妥当なところかな。
仮にこの不利がなかろうが、同じところからヨーイドンというタスティエーラに苦手な展開になっていること、脚色的にもたぶん3着以内はなかった。ジャスティンと接戦の4着争いといったところかな。
全体的に流れて上がりが掛かる展開なら話が違っていただけに運がなかったとも言えるし、逆に言えばそういう運に左右される馬でもある。
ここ一番で出たスターズオンアースの悪癖
相手は生き物だから仕方ない話ではあるが、スターズオンアースは非常にもったいない。勝てるレースだった。
大外枠からロスを最小限に抑えて、2番手でペースを抑えて脚を溜めて…。ルメールのレースメイクはほぼ完璧だったのだが、最後に勝負を左右したのがスターズオンアースの悪癖だ。
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これは昨年のフェアリーS、黒スターズオンアースが石橋脩ちゃんを乗せて2着になった時のパトロール。
お分かりだろうか。なんて言わずとも、明らかにヤバいのは見ただけで分かる。脩ちゃんが馬から飛び降りる寸前のような状態になっている。
これは飛び降りようとしているのではなく、馬の左側に思い切り重心を乗せているのだ。右ムチを叩いて、何とか内に行くのを阻止しようとしている。つまりスターズオンアースが内にモタれてしまっている。
これを見て分かるように以前、スターズは右回りだと猛烈に内にモタれる癖があった。陣営もこれじゃ走る以前の問題だから、ハミを変えたり調教で工夫するなどして矯正に努めてきた。
その結果桜花賞も勝って、大阪杯でも2着になるなど、以前よりマシになってきた…と思っていたんだけどなあ。
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お分かりだろうか。今回の有馬記念の直線、桃スターズオンアースのルメールの体が、こちらから見て右手に出ていることが。
つまり重心を馬の左、外側に傾けている。そうでもしないと内ラチにくっつくのではないかと思うくらい、かなり内にモタれている。
当然馬の力は馬の右側に抜けてしまっているわけで、トップスピードが出せるわけがない。そうこうしている間にドウデュースに差し切られてしまった。まっすぐ走っていれば勝っていたのはたぶんこっち。
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そもそも桃スターズオンアースは3コーナーでも内にモタれて、内ラチに接触してしまっている。ずっと内に行こうとしているんだ。
半年ぶりの右回りが影響したか、単純に今日は内側のダートコースを走りたい気分だったのかは馬に聞いてみないと分からないが、後半だいぶスムーズさを欠いている。ルメールは完璧だっただけに非常にもったいない。
もちろんだからといって運に恵まれたからドウデュースが勝ったとは言わないが、少なくともドウデュースにとっては相手のエラーが大きくプラスに働いたと言える。
これだけ強い馬が今年未勝利に終わるとはなあ。休み明けで仕上がりきっていなかった大阪杯、ルメールの都合なども含めて使った距離が短いヴィクトリアマイル、ザ石明けでぶっつけになったジャパンC、思い切りモタれた有馬記念…。
どれも厳しい条件ながら毎回これだけやれてしまう総合力は目を見張るものがあるね。幸いまだ4歳だから、引退までまだ1年ある。左回りの2000以上なら違う馬。まずドバイは楽しみ。
安田は距離が短いから差し遅れの可能性は高いが、延長になるであろう天皇賞、ジャパンCは楽しみだね。元々適性外のヴィクトリアマイルでも差してこれる時点で強いのだが、そこに今は操縦性の良さも加わった。来年の主役になりえる馬。
負けたとはいえ、ルメールは恐ろしい。有馬の16番が来ないのはジンクスでもなんでもなく物理的に不利だからなのに、不利を最小限に抑えてしまった。
これが元々先行馬ならまだ分かるが、そういう馬でもない。ゲームじゃないんだから。それこそ少し形は違うが、ハーツクライに騎乗し16番手だった前走ジャパンCから3番手と先行した有馬記念を思い出したよ。
柔軟な思考と、それを可能にする技術。このレベルのジョッキーが今日本から生まれるかというと、なかなか難しい。
来年どうするか考えよう
ラストランの3着タイトルホルダーにはただただお疲れ様としか言いようがない。厩舎で大ケガ負ったり、天皇賞で競走中止したり、なかなか波乱万丈な馬だったな。セントライト記念の騎乗ミスも印象深い。
☆22年天皇賞春
12.7-11.9-11.9-12.0-12.0-11.9-12.2-12.8-13.3-12.9-12.3-12.0-11.9-11.5-11.7-13.2
何度見ても昨年の天皇賞を逃げ切った時のラップは美しい。1F12秒をキープして、そこから少し緩めて、再度ロングスパート。体力、精神力、スピード、全て兼ね備えていないとこの逃げは打てない。
淀みない流れを2番手から押し切った宝塚も素晴らしかった。持久力という面では近年の名馬の中でもトップクラスだったのではないかな。
それだけに無事ならいくつGIを勝てたか…と、つい、タラレバを考えてしまう。禁物なのにな。ドゥラメンテが早逝してしまった以上、掛かる期待は大きい。種牡馬としても頑張ってほしいし、血統構成からいずれプルードメアサイアーとしても期待が掛かる。
後手に回った4着ジャスティンパレスは仕方ない部分が多いが、やはり気になるのは我の強さ。返し馬の前のゴネ方は今後心配になるものだった。まるでオー…ゲフンゲフン。
元々ロングスパート戦の実績豊富な馬だけに、阪神大賞典、天皇賞春は楽しみ。まー、ドバイかもしれないが。シーマクラシックは頭数がそんなにいないから、スローの上がり勝負になる可能性がある分どうかだね。
5着シャフリヤールは内枠が完全にプラスに向いた形。もちろんただ内にいるだけではソールオリエンスのように進路選択できない形もありえたのだが、スターズオンアースの後ろに入れた分、詰まる可能性がだいぶ減っていた。
強行軍でよく走っているとも言えるし、展開面から明らかにイン有利、スターズオンアースの後ろという最高のポジションだったのに5着だった、とも言える。
断続的に流れる1800~2000が合うと思っているのだが、来年の大阪杯…の頃には引退してるかドバイかで使ってくれないか。少しアルアインに似てきた感じがある。
6着タスティエーラの敗因はもうほとんど書いた。不運でもあり、運頼みのところがあるとも言える馬。大阪杯に行ってほしいが、たぶんドバイになるのかな。それか香港。
宝塚が楽しみ。上がりを求められないからね。本当にこの先、サトノクラウンを買うタイミングで買う馬になると思う。今回+18kgだったんだけど、見た目は全然太くない。
むしろ前はごはんを食べずに細い馬だったから、厚みが出てだいぶいい馬になっていた。菊花賞から2ヶ月でこれなら来年の成長が楽しみだね。同族のカンパニーが8歳でGIを勝っているように、非常に成長力のあるファミリー。まだまだこれから。楽しみな馬。
7着ウインマリリンはよく頑張った。時期的に仕方ないが、冬毛も伸びてモコモコの状態。もうお母さんになるタイミング。Danzigクロスがそれなりに強いだけに配合相手を選びそうだが、お母さんとして頑張ってほしいね。
脚に持病を抱えながらよくここまで走ったと思う。長らく付き合ったスタッフさんたちもお疲れ様でした、だね。
8着ソールオリエンスは決して力負けではなく、今日は完全に内枠がマイナスに働いていた。ある程度前なら詰まることはなかったろうが、そういう馬でもない。皐月賞も大外から外に張りつつ回ってきたように、右回りだと競馬が難しいね。
左回りでもっと見たい馬。この実績でドバイに行くかどうかは微妙なところだが、もっと走れていい。3000m以上だと相当工夫が必要で、本質は2000m~2200mくらいにありそうな馬。コースを選ぶね。右回りでも宝塚はまだ悪くないと思う。来年は天皇賞秋、ジャパンCに出てほしい。
12着スルーセブンシーズは池添の言うように、2500mが長いのかもしれないね。そこまで速いペースではなかった割に最後甘くなりすぎている。牝系を考えても、2500は長いと言われても納得はできる。その状況で15番は無理筋。今日はノーカンに近い。
だいぶ筋肉もついて充実期を迎えているが、規定によりまもなく引退を迎える。残念ではあるものの、母としての仕事は更に重要になってくる。いい子を出してほしいね。
マイルGIを勝った馬がワンツーするような展開だと、13着ライラック、15着ディープボンドはしんどい。みんな前を追いかけるタフなレースならまた違ったんだろうがね。
ライラックは上がりの掛かる持続戦になれば話は変わってくる。明らかに馬が良くなって成長しているし、左回りだと手前の問題から微妙だが、右回りの日経賞、宝塚、エリザベス女王杯あたりはもちろん、外差しの時の札幌記念なんかでも見たい。
ディープボンドは前半から進みが悪かった。マーカンドうんぬんとかそれ以前の話。ブリンカーをすると周りが見えなくなり馬が気を遣って進まなくなることが多々あるが、その可能性もあるし、馬自体がもう競馬に前向きさを欠いている感じもあるし、いずれにしろもうGIの獲り時は逃した感じが強い。
可能性があるとしたら3000m超だが、ディープボンドだけパフォーマンスアップするならともかく、ジャスティンパレスなども延長で更にいいことを考えると分が悪い。
武豊と書いて伝説と読む
俺は武豊という存在を甘く見ていたのかもしれないな。
もちろん俺はこの人が恐ろしく上手いことはよく存じ上げているが、あまりにも出来過ぎている。ケガして秋を棒に振り、戻ってきて2週間でグランプリ制覇だよ。マンガじゃ編集者にダメ出し食らってボツになる展開だ。
あれだけのケガ、まだ完全には治っていないだろう。しかし技術に加えて、これまでの経験で養ったペース感覚、馬群の形を俯瞰する力が図抜けているから何とかなってしまう。
動くタイミングはたぶんこれ以上なかった。遅ければ捕まえきれていないし、早いと止まる。もはやこのジョッキーが現役をやっている時に競馬を見れていること自体がありがたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1703428330312-RRwiWHBPPb.png?width=1200)
これは有馬記念、ドウデュースのジョッキーカメラ。今週から更に進化して、まるでゲームのような表記になって更に素晴らしいコンテンツになった。
こんなに面白いコンテンツは見たことがない。これなら初心者も視覚的に競馬を楽しめるし、既存ファンも十分楽しめる。JRA、そして担当者に拍手を送りたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1703428487763-VU35a2WXHK.png?width=1200)
話を戻すと、2周目3コーナー、外からヒートオンビートを交わす時に瑠星とほとんどスペースが空いていないのがお分かりだろうか。
自転車ならまだしも、乗っているのは馬。ここまでぴたりと間隔を開けずに回る技術にはもう笑うしかない。このコーナリング一つ取っても武豊。ここまで綺麗に回れるジョッキー、世界見ても何人いるか…。
54歳、大ケガするたびに何か発表しないか心配になってしまうが、心配しているマスクが甘かった。当たり前のことを忘れていた。武豊を普通の50代と同じ物差しで測ってはいけないのだ。
応えたドウデュースに勉強させてもらっている。
たぶん多くの人間が口を揃えるだろうが、見た目だけならこの馬はマイラー。胴も詰まっているし、筋肉量も豊富。馬名教えられずに馬体だけ見たら、9割以上の人間はマイラーと答えるだろう。
確かに道中緩んだとはいえ、2500mで早めに踏んで最後まで持ってしまうんだからな。純粋な能力の暴力。
コーナーの上がり方が本当に上手いね。京都記念もそうだが、非根幹の4コーナーを唸るような手応えで回ってくる姿にはゾクっとする。
そういうピッチの馬がフランスの広いパリロンシャンに合うとは正直思えないのだが、もうたぶん合う合わないを考える馬ではない気がするな。夢を見る馬なのだと思うし、再度挑戦する姿勢は見習うべき点しかない。
ただ、ただ、マスクの希望を1つだけ言わせてもらうと、この馬体、気性で今マイルを使うとどれほど伸びるのか、一度だけでいいからやってほしい。まー、今マイル使ったら再度2400m以上なんか使えなくなりそうだけどね。
これまで武さんが勝った有馬記念はオグリキャップ、ディープインパクト、キタサンブラックとラストランばかりだが、それに並ぶくらい印象的なレースになった。
ここまで書いてふと、マスクは思ったんだ。武さんって誕生日が3月15日だよなって。3月15日といえばうお座だ。
☆12月21日 木曜のめざまし占い
1位いて座 尾関師
2位しし座
3位おひつじ座
4位みずがめ座
5位ふたご座
6位てんびん座
7位おとめ座
8位かに座
9位さそり座
10位おうし座
11位やぎ座
12位うお座 武豊さん
俺はやっぱりもうめざまし占いは信じないと、改めて心に決めたところだ。