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【エプソムC2024】東京芝1800mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

エプソムCの好走傾向=外有利

エプソムC(東京芝1800m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:9.7頭目÷大外平均:18.2頭目=馬群内直線位置:53%
4角平均位置:4.7番手÷出走平均数:15.8頭=馬群内道中位置:30%
好走馬上がり3F平均タイム=34.58秒

東京春の連続GⅠ開催が終了した翌週に行われる重賞。ここを春の目標にしてくる馬と、秋のマイル~中距離GⅠに向けた賞金加算のために結果を求める馬もいて、それぞれの思惑が異なる。
好走傾向は直線が9.7頭目(53%)で比較的外でも多く好走、特に近年はその傾向が色濃く出ているように感じる。脚質は4角4.7番手(30%)で位置としては比較的前ではあるものの、細かく見ると4角二桁通過の馬もいるため明確な傾向ではないだろう。

“ほぼ”ワンターンの3角コース

東京芝コース図

東京芝1800mは2角奥に斜めに引かれている引き込み線からスタートし、160mですぐに2角を迎える。これを除くとほぼワンターンでしば1600mと一緒のようだが、スタートからすぐにコーナーを迎えるためにここで隊列がある程度決まってしまいペースが落ち着くといった特性が出る。
一度決まった隊列、落ち着いたペースが向正面→3~4角→直線と続くために展開は終盤での加速力くらべ、上がりの瞬発力勝負になりやすい。
コーナー角はあまりキツくない上に向正面も直線も広く長いために器用さは問われず、上がりの速さや世代限定戦になると完成度が能力が問われるコースだ。

後半加速だから距離短縮優勢

東京芝1800m前走成績成績(2022~2024/※6月5日時点)

レース全体のスピードを要する事なく、後半での加速力・瞬発力・ギアチェンジ性能といった能力が問われるレース展開になれば、必然的に距離を短縮する馬に優勢となる。
過去3年のコース全体の前走距離別成績を見ると、200m延長する1600mと400m短縮する2200mの好走率はあまり変わらない。実際には大半のコースがマイルだと当舞台と同じワンターン、2200mは全てツーターンの周回コースのため根本的なコース形態はマイルの方が近しいように感じるものの、結果はそうではないことがとても興味深い。

エプソムC/毎日王冠 ラップ比較

東京芝1800m重賞は年間5度あるが、古馬牡馬が出走できるものに限るとこのエプソムCと秋の毎日王冠のふたつである。この二つを比較するとラップの違いは明らかだ。
毎日王冠は通過400m~1000mがエプソムCと比べるとかなり速く、それなのに後半もペースダウンすることがないため、全体的にレーススピードが必要になる。
逆な見方をすれば、エプソムCは追走スピードも道中の持続力も求められないため、緩やかなラップから終盤の加速力で一気に抜け出すような競馬がデフォルトなのだ。

エプソムC 前走距離割合

エプソムCに参戦してくる馬は結果に関係なく、同距離or距離短縮組が多い。競走馬はこれから出走するレースの距離がわからないため、前走のテンのスピードやレースペースの記憶のままに走ってしまう傾向がある。そのため、距離短縮組が多いレースは緩やかなラップを演出しやすくなるのだ。

これにより、広く長い東京のコースで道中脚をためて直線で一気に弾けやすい馬に向くレースと言えるだろう。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:7.7/日曜:9.8
2020年 土曜:12.7/日曜:9.2
2021年 土曜:10.5/日曜:12.3
2022年 土曜:5.1/日曜:9.7
2023年 土曜:6.0/日曜:8.5

※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

Cコースも3週目となって馬場の傷みが見始めながらちょうど梅雨時期に重なる。年によっては雨の影響を受けることもあり、数値は二桁数値まで跳ね上がることもある。今年の馬場は例年通りで、極端に馬場が硬い、速いといったことはないだろう。。

注目馬

◎レーベンスティール
香港にチャレンジするまで全て複勝圏内、重賞も勝利していて安定した成績を残している。しかも上がりは圏内好走時は全て上がり最速でまさにこのレースの好走馬として条件が揃うだろう。
前走は久しぶりで完全に休みボケでいいところなし。着順はかなり下位だが、直線でも力を抜いてしまっていたために参考外と言えるだろう。上がり平均は全体で34.35秒/勝利時は34.16秒と速い上がりが使える馬で、この舞台にフィットするだろう。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。


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