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【京都記念2024】京都芝2200mの特徴と馬場傾向(トラックバイアス)

京都記念の好走傾向=外有利

京都記念(京都芝2200m) 過去5年好走馬直線進路

直線平均進路:16.5頭目÷大外平均:19.5頭目=馬群内直線位置:85%
4角平均位置:3.4番手÷出走平均数:11.0頭=馬群内道中位置:31%
好走馬上がり3F平均タイム=35.46秒

3歳牝馬限定で行われる東京マイルの重要で、現段階ではこの世代のトップクラスが集まる舞台となる。それが頷けるように歴代の馬はのちの世代戦に限らずGⅠで実績残している馬が多い。
内外・脚質ともにバイアスが感じず、綺麗にフラットな傾向が見られているが、過去5年では上がり最速が全て好走しているため上がりの速い馬にフィットするレースである。

“ゆったりとした”コースレイアウト

京都外周りのコース形態

京都競馬場の特徴はご存知の通り、3角にある大きなアップダウン。外回りを使用する芝2200mは長い向正面途中から急激な上り坂、3角では急激な下り坂と勾配が短い範囲の中に集まっている。スタートから1角までは400mあるがそこで隊列が決まると3角終わりまでペースアップするような箇所はなく、一度ペース落ち着くとラストスパートまで脚をためることになるだろう。
よってレーススピードはあまり必要とされないためにレース全体の脚の速さ、レーススピードは問われにくいコースである。

経過による馬場悪化がキーポイント

京都記念エリザベス女王杯走破タイム

馬場の傷みが顕著で重たい状態の2月中旬に行われる京都記念は走破タイムからでも感じ取れる。古馬牡馬の強豪達が参戦する京都記念は、秋の馬場状態が比較的良いエリザベス女王杯とタイムを比べると1.5秒も違う。京都記念はGⅡでエリザベス女王杯はGⅠというレースの格の違いはあるものの、向こうは牝馬限定である。それを考慮してもこちらの方が圧倒的にタイムが遅いことは馬場の重たさが影響していると考える。
興味深いのは2021~2023年の同時期阪神代替開催だった京都記念は揃って2分11秒台前半で、それまでの京都開催では全く違う走破タイムである。
馬場の重たさこそが京都記念における馬場的固有特徴と言えるだろう。

馬場の重たさが“ズブさ”を活かす

芝2200m重賞複勝率

前半でペースが落ち着いて中盤で息が入る、馬場が重たい、これによってレーススピードを必要としないというレースの特徴からズブさが目立つ高齢馬の好走が度々見受けられる。
芝2200mの古馬重賞を並べてみると、京都記念は5~7歳以上の好走率はどの項目もトップクラス。脚の速さが失われた馬でも、レーススピードが必要ないためにスタミナを活かしてしぶとく走り続けられれれば再度輝ける舞台と言えるだろう。

当週の馬場傾向

<トラックバイアス>
2019年 土曜:6.6/日曜:9.3
2020年 土曜:7.8/日曜:14.3

※数値はその日の3着内馬がL1Fで内ラチから何頭分離れた場所を走ったかの平均値

20年までの2年間しかデータがないが、数字上は圧倒的に「外有利」で土曜よりも日曜の方がその傾向が強い。今年もこの数週間で外有利が続き、コースが替わって仮柵が移動してもこの傾向が変わらないため、例年通りと言っていいだろう。

注目馬

◎マテンロウレオ
近走奮わず注目されにくいが、昨年春の天皇賞・春⑤着の実績は胸を張れる。その後はレーススピードが問われたり、水分量の多い洋芝という特殊な馬場だったりと不適性な舞台ばかり。前走は道中終始不利を受けながらも最後の直線では3角から捲りながら直線でしぶとく末脚を見せて惜しい競馬。
外有利の馬場状態で外枠を引いた事も追い風となるだろう。

★最終予想はX(旧Twitter)で公開予定です。

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