親子3代ダービー制覇
先週のセントポーリア賞はドゥラメンテ産駒のドゥラドーレスが勝利。お父さんほどの軽さはまだない感じだが、大物感のある、ホープが出てきたなという印象だ。
イギリスではすでに親子3代のダービー制覇が何例もある。一番記憶に新しいのはGalileo(2001年)-New Approach(2008年)-Masar(2018年)。イギリスダービーはDiomedが勝った1780年が第1回。日本ではバリバリの江戸時代からやってるのだから当たり前とも言えるけど、この親子3代に憧れる。イギリス発祥の競馬だ。かっこいいじゃないか。
我が国のダービーは1932年に始まり、戦時中に2度の中止を挟み2021年で88回を数えた。過去10年でダービー馬の産駒が9勝しているが、親子3代制覇はまだ1例もない。この瞬間を見届けることが私の夢の一つだ。
2021年、ドゥラメンテは亡くなってしまった。残せた世代は5世代、日本競馬にとって大きな損失だ。2015年のダービー馬であるこの馬の子供は、自動的に祖父キングカメハメハ(2004年ダービー馬)から続く親子3代ダービー制覇の切符を持っている。ドゥラドーレスはこれから日本初の偉業に挑むことになる。
いずれにせよその日は近い。親子3代ダービー制覇を初めて達成する馬は、おそらく先述のキングカメハメハかディープインパクトの孫だろう。前者ならドゥラメンテかレイデオロの仔が、後者なら候補は多いがディープブリランテとキズナに先輩の利がある。2022年、第89回のダービーでその瞬間が訪れるのか、楽しみにしたい。