【第91回日本ダービーの予想】“ダービーを勝てるだけの状態に仕上がった末脚”

割引あり

2023年11月。ジャパンカップ直前。
社台スタリオンステーションが2024年度の種付け料を発表した。

キタサンブラック
1000万円⇒2000万円

スワーヴリチャード
200万円⇒1500万円

この時に思ったことを、もう一度言葉にする。

イクイノックスはジャパンカップを勝って種牡馬入りか。
その直前に父親キタサンブラックの種付け料を一気に跳ね上げたから、イクイノックスの種付け料は、初年度から1500万円以上になりそうだな。
(結果的にイクイノックスの種付け料は2000万円に設定された)

スワーヴリチャード、1500万円!?
初年度の成績は優秀だけど、にしても上げすぎじゃないのか?

京王杯2歳Sでコラソンビートが勝ったけど。
社台の馬じゃないぞ?ビッグレッドファームの生産馬だぞ。

ここで、もう一度徹底的に調べ直した。

2023年10月21日(土)
東京9R アイビーステークス(L)
芝1800m
1着ダノンエアズロック
2着ホウオウプロサンゲ
3着レガレイラ

【13.3 - 12.1 - 12.3 - 12.8 - 12.6 - 12.0 - 11.2 - 10.9 - 11.0】

ラスト3ハロン、ほぼ11秒。
上がり最速の馬は10秒台のラップを3ハロン連続で刻める馬ということ!

1着ダノンエアズロック(上がり最速32.7)
3着レガレイラ(上がり最速32.7)

この2頭は位置取りの差。
3着馬レガレイラはスワーヴリチャード産駒か。牡馬相手にここまで迫れたなら、この馬強いな。脚は本物だ。

この段階では、【レガレイラ】を“オークス最有力候補”としてストック。

そして、もう1レース。

2023年11月5日(日)
東京9R 百日草特別
芝2000m
1着アーバンシック
2着マーゴットソラーレ
3着アドマイヤベル

【13.0 - 11.7 - 11.7 - 12.2 - 12.2 - 12.2 - 11.9 - 11.7 - 11.5 - 11.3】

加速ラップ!逃げ・先行馬有利!
2着マーゴットソラーレは逃げて2着。

勝ち馬アーバンシックは出遅れからの上がり最速33.2の末脚で差し切り勝ち。
この加速ラップで差し切り!?
この馬の脚力、やっぱりやばい!!!

3着アドマイヤベルは上がり33.8。
33秒台使って中団から良く迫ったな。牝馬で牡馬にも通用するかもしれない。

【東京芝2400mで躍動しそう!】とオークス、ダービーを意識した3頭
・レガレイラ
・アーバンシック
・アドマイヤベル

共通点は、【スワーヴリチャード産駒】であった!!!


ほぉー!!なるほどね!!!
スワーヴリチャード産駒のいずれかが、クラシックGIのタイトルを獲れると踏んだわけか!!!

でなければ、さすがに種付け料200万円から1500万円まで、一気に7.5倍にするわけないよな!!

「スワーヴリチャード産駒が走る」
「丈夫で調教がしやすい」

このような評価は聞いていたため、ある程度ニーズが高まることはわかっていたが、それにしても値上げの範囲が異常すぎた。

オークス、ダービーあたりで、【スワーヴリチャード産駒の種付け料をあげた真相】が世間に知れ渡るんだろうな!!!

そのように思ったのが、この3歳世代。

レガレイラは、ホープフルステークスを勝って早くもGI馬になった。

皐月賞参戦はまぁわかる。1600mは距離が短いから桜花賞向きではない。

皐月賞→オークスだろうな!と思っていたけど、

管理する木村哲也厩舎には、チェルヴィニアがいる。
クリストフはどっちに乗るんだ?

まぁ、使い分けるとしたらレガレイラをダービーか!
くらいに思っていた当時。

オークスに向けての分析をしていたところ、

チェルヴィニアの変わりようをみて、

レガレイラをオークスに使ったとしても、チェルヴィニアの方が勝てる可能性が高いかも!くらいに思った。

それが先週のオークスの真相。

日本ダービーに向けてのレガレイラの追い切りと比べても、
オークスを先週勝ったチェルヴィニアの追い切りの動きの方が良いように思う。

イクイノックスと同じく【3頭併せの真ん中】。

チェルヴィニアのオークスも、
レガレイラのダービーも。

同じような追い切りをしてきた木村哲也厩舎。

国枝栄厩舎のステレンボッシュは、もしかすると、このダービーを使ったら、ダービー馬になれる可能性があったかもしれない。

チェルヴィニアのオークスに向けての上昇度がすごくて、動きが良すぎた。

牝馬よりも牡馬の方が強いという議論は、現代競馬では不要だろう。

牝馬が牡馬に通用する時代だ。
今年の3歳牝馬はレベルが非常に高い。

それはさておき、ダービー前から、レガレイラは凱旋門賞に出走登録を済ませている。

ノーザンファームの期待度の大きさがよくわかる。

牝馬だけに、「やりすぎない」のはセオリー。
そういう意味では、ダービーに向けてのレガレイラの動きは勿論良い。

「先週のチェルヴィニアが良すぎた」と思うことにした。

しかしながら、皐月賞からの上昇度でいえば、もっと良い馬がいた。

それが“スワーヴリチャード産駒”のアーバンシック。

1週前追い、最終追い切りと終いの末脚が非凡。

クビを上手く使えるようになって、皐月賞の時は推進力が上に逃げていたところもあったように思うが、今回はスムーズに駆動している。

前へ行こうとする姿勢は、皐月賞の時もあったが、体の使い方がうまくなっている。

皐月賞のレース内容は、
レガレイラもアーバンシックも、ダービーに繋がる負け方であった。
後方から速い上がりを使って、「中山では厳しかったけど、東京なら逆転できる」と思わせてくれるもの。

たしかに、ジャスティンミラノは強い。
最終追い切りも、坂路で力強くバランスが良い走り。
トモも厚みがあり、力がある。蹴り上げたチップの高さもさすがだ。

死角はあまりない。

ただし、“ダービーを勝つための最後の決め手”という部分で、優等生すぎる気がする。

皐月賞はレコード決着となった。
速い決着ならば、着差は広がってもおかしくない。
それが、あの差。

ならば、抜けた存在とは言い切れない。

脚質でいえば、アーバンシックもレガレイラも【展開】によるところもあるが、

そこは鞍上のエスコート次第。

ダービーポジションとは言わなくとも、ある程度、流れを読んで、勝てる位置につけることができれば、【勝機】はある。

2021年エフフォーリア2着
2023年ソールオリエンス2着

横山武史騎手よ、機は熟した。


アーバンシックの追い切りに跨り、しっかりと仕上げてきた。
終い【10秒9】で駆け抜けた最終追い切り。コース追いでみせたフォームはかなり良く、「ダービーを勝つための仕上げ」をしてきたと思っている。

もしかすると、3歳春の時点では少しやり過ぎかもしれない。
とはいえ、追い過ぎているようにも見えない。
あれだけのびのびとしながら、この速い脚が使えるならば、やはり百日草特別の時にみせた脚、そのポテンシャルは【GI級】だ。

ダービーで開花してくれ!

本命は、◎アーバンシック!!!
君でいく!!!


管理する武井亮厩舎は、昨年のダービーはハーツコンチェルトで僅差3着。

昨年の2着ジョッキーと3着トレーナーの惜敗コンビで臨む今年の日本ダービー。

テーマは【逆襲】。

デビューからコンビを続けており、【人馬一体】。
厩舎、騎手の信頼関係もしっかりできているはずで、

【アーバンシック】のダービー制覇を見守りたい。

レガレイラは、素質はピカイチ。
勝って凱旋門賞という夢の続きもみたいが、

チェルヴィニアと比較するのはあまり意味がないけれど、チェルヴィニアの動きが良かっただけに、同じ厩舎が牝馬で東京芝2400mのGIに臨むとなると、動きの違いがやはり気になる。

この違和感の分だけ、本命には推せなかったが、素質を信じて“対抗〇”とする。


2024年5月26日(日)
東京11R 第91回 東京優駿(日本ダービー)【GI】
芝2400m 発走時刻15:40

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