[重賞展望]ステイヤーズSの傾向と平日推奨馬
近5年傾向Pickup
・前走2500m以上の長距離戦出走馬か、近2走以内に上がり順位3番手以内馬の期待値が高い(過去5年で4人気以下で複勝圏内に好走した10頭全馬が該当)
・条件戦やオープン特別戦など、前走が格下のレース出走馬も期待値は高い(該当馬は過去5年で3勝、過去5年中4年で連対)
・年に1度しか施行されない特殊条件のため、リピーターの期待値も高い(13年14年はデスペラードの連覇、15~17年はアルバートの3連覇、モンドインテロも3度馬券内に好走、トウカイトリックは当レースで3着以内が4度、ディバインフォース&シルヴァーソニックは近2年連続で3着内好走)
・トニービン、キングマンボ、ブライアンズタイム、サドラーズウェルズ、ステイゴールド系等々、欧州指向の重厚な血を持つ馬が走る(過去5年で4人気以下で複勝圏内に好走した10頭全馬が該当)
・中でも近年は、父か母父がステイゴールドorトニービンの血を持つ種牡馬か、父キングマンボ系(過去5年で4人気以下で複勝圏内に好走した10頭中8頭が該当)
総括
過去5年のステイヤーズSは、前走条件戦orオープン特別戦の出走馬が3勝。当該ローテ馬は過去5年中4年で連対。
格下のレースを使われていた馬が、大幅な距離延長で秘めたる才能を開花させやすいレース。
また、年に一度しか施行されない特殊条件の3600m戦だけに、いわゆるリピーターの出現率が高い傾向も当レースならでは。
13年14年はデスペラードが連覇。
15~17年はアルバートが3連覇。
モンドインテロはステイヤーズSで3度馬券内に好走。
トウカイトリックは当レースで3着以内が4度のスペシャリスト。
ディバインフォース、シルヴァーソニックも昨年一昨年と近2年連続で3着以内に好走。
以上を踏まえて推奨馬は下記の通り。
推奨馬
ジェットモーション…前走丹頂S(札幌芝2600m)7着からの臨戦。2走前の札幌日経OPでは上がり順位3番手の末脚を計測。過去5年の当レースは前走2500m以上出走or近2走以内に上がり順位3番手以内馬が全勝。4人気以下で複勝圏内に好走した10頭も全馬が当該ローテ馬。2019年1着モンドインテロ、2018年1着リッジマンも前走丹頂Sからの臨戦だったように、前走が格下のレースに出走していた馬も期待値は高いレース。父ハーツクライは凱旋門賞馬トニービンの血が強調されたスタミナ指向の強い種牡馬。昨年1着、一昨年も3着と結果を残したシルヴァーソニックは、母の父がトニービン。ステイヤーズS3連覇の実績を持つアルバートもトニービンの血が強調されたアドマイヤドン産駒。母の父シンボリクリスエスも当レースに相性のいい欧州型ロベルト系種牡馬。当レースで3度3着以内に好走した実績を持つモンドインテロも母の父がロベルト系ブライアンズタイム。尚、本馬の母方は重厚な英国牝系。一昨年の勝ち馬で昨年も3着と結果を残したディバインフォースも、父が英国種牡馬のワークフォース。トニービンに代表される愛国血統、あるいは英国血統など、日本の競馬では重厚すぎるタイプが走るステイヤーズS向きの典型。
シルブロン…前走の札幌日経OP(札幌芝2600m)が上がり順位2番手の末脚で5着と、買いパターンに合致する臨戦過程。父トーセンジョーダンは10年以上に渡りステイヤーズSで特注系のトニービン系の種牡馬。母方はそのトニービンと同じ愛国の牝系と典型的なスタミナ指向の強い欧州血統馬。ダイヤモンドS(東京芝3400m・G3)で3着の好走実績を持つように、日本の競馬では2600mでもスタミナを持て余してしまうようなキャラクター。裏を返せば、中山芝3600m戦はデビュー以来最高の舞台設定である可能性さえ秘める1頭。
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