皐月賞 全頭追い切り解説

先週の桜花賞に引き続き今週も全頭の追い切り解説をやらせて頂こうかなと思います。


アメリカンシード【6.5点】
まだ遊び遊び走ってるような形ですが、手応え十分でしっかりと時計も出ていますね
本来の適性は別のところにありそうですが、中山の2000なら十分対応できそうでこの馬なりにいい仕上がりになっているかと思います。

ウインカーネリアン【6点】
終始引っ張り切りでいい手応えで走っていました。父スクリーンヒーローを感じますしフットワークもこの馬なりに良い形
ただ走りに遊びがないので2000メートルという距離がカギにはなりそうです。

ヴェルトライゼンデ【5点】
走りを見るにあまり機敏さがなくて追ってからもアレ?という感じで攻め馬は動かないタイプなんでしょう
体の動きの連動もチグハグな形に感じるので追い切りだけで判断できるタイプではないんだと思います
距離が伸びるのは明らかによさそうで瞬発力の要求されないスタミナ比べになればという形です。
ただ攻め馬で高い点数をつけるのは無理ですね。

ガロアクリーク【6.5点】
シルエットを見て真っ先に感じるのはマイラーなのでは?という所ですね
走りは機敏でいいですし瞬発力も十分に秘めていそうな形。この条件がカギになりそうですが馬はいい仕上がりに感じます。

キメラヴェリテ【7点】
坂を登る姿はダートから使われたのも納得のパワフルさで仕掛けてからの反応も上々
重心はしっかり沈みますしフットワークもクセがなく伸びるので前走がたまたまだったとも言い切れません
攻め馬も伴っているように見えますしワンチャンスありそうな気配を感じます。

クリスタルブラック【7点】
デビューから2戦2勝、追切から見てもわかるように明らかに脚力だけでなんとかした形なんでしょう
バネ感が素晴らしいですしキメラヴェリテと同じ父なのですが全然タイプが違いますね
まだ完成してる感じもなく良くなりそうな雰囲気があります。試金石の一戦ですが馬はいいですね。

コルテジア【6点】
機敏さは感じませんがしっかりと脚を伸ばせていますし推進力はまずまず
走りにメリハリがないのが気になりますが、悪いところもないのでこの馬なりに仕上がった形ですね。

コントレイル【6点】
後脚が若干開くような形で少し体型に歪みを感じますね、レースでモタれるような面もこういう所から来てる可能性が少し
仕掛けてからの反応はいいですし動きに連動感もあります、ただ明らか軽い芝向きのフットワークなので開催後半の中山がどうかですね。

サトノフラッグ【9点】
こちらはフットワークの力感、伸び、柔らかさ全てにおいてレベルが違う走りをしていますね
しかも楽に走らせてこれなので速い所を動かしたらって考えるととてつもない器に感じます。
前走騎乗した武騎手がディープに乗った時の風景に似てると話していたのもリップサービスではなさそう
荒れた馬場も特に問題にはしないでしょうし良馬場ならもっと良いようにも見えます、G1級と言い切っていい馬だと思います。

サリオス【7.5点】
サトノフラッグとはまた違う力感のある馬で、今週は折り合いを重視した追切だったのかなと
マイルを中心に使われてきた馬にしてはバッチリ抑えがきいていますし、かといって抜けてる感じでもないので良いですね。
プランニング通りの攻め馬が出来たと考えられますし距離に関する部分も不安を感じられません。

ダーリントンホール【8点】
3頭の真ん中で前半ガッチリ抑えて終い伸ばすという追切の内容。折り合い面がどうなのかなと感じるところはありましたが
手綱を緩めてからの伸びは凄かったですね、血統からくるパワーも感じましたし日本に適応できるスピードも十分に感じます
素晴らしい最終追い切りが出来たといっていいでしょう、注目したくなるようなそんな走りでした。

ディープボンド【6点】
馬は体を大きく使って走ろうとしているのですが、まだ成長が伴っていないのか少し浮いたような走りになってしまい
推進力が十分に地面に伝わってない形。ただこういう馬はゆくゆく良くなってくるように思いますし見た目以上の時計が出てる点もいいです。

テンピン【6点】
回転力があるフットワークに見えますし馬自体はなかなか整っていて良い感じだなと感じました
ただ活躍の舞台はここより短い距離なのかなと。もっと動ける馬に見えますしこれからですね。

ビターエンダー【6.5】
フットワーク自体はすごく伸びもよくて目立つタイプの走りをする馬だなと感じました
ただまだ体が縮み切らないまま伸びてる感じですし、これからもっとよくなる馬に見えます。

ブラックホール【5点】
体の小ささを感じさせない走りですが、最後も全然真面目に走ってませんしフットワークも本物じゃないですね
父ゴールドシップがここに来て出てきている印象でこれも攻め馬だけだと高い点数をつけるのは厳しいです。

マイラプソディ【7点】
追切は元々動くタイプでもないですが、フットワークは相変わらず良い馬です。走り自体はそもそも坂路向きではないですね
なのでこの時計、反応の鈍さも多少は仕方ないんだと思います。ただ良化の余地があるのも事実で中山よりは東京向き
前走自体がこの馬の全てのような感じの雰囲気になってしまってますが、かなりの好素材という評価はまだ変わりません。

ラインベック【6.5点】
こちらもビターエンダーと同じように伸びるけど縮まないタイプの馬で、それがメリハリのない走りの根本ですね
ただ重心は低く力は伝わる走りをしているのでいつもそこそこくらいは結果を出せる馬です
気持ち的に促す意味でこの芝コース調教にしたんでしょうし追切自体の走りはなかなか良かったと思います。

レクセランス【6.5】
ゆったり走れるディープ産駒なのでクラシック自体条件的にはいいでしょうね
ただこちらもあまりメリハリのある走りを現状できていないように見えるのでG1級の瞬発力を求められた時にどうか
馬自身の走りはよく見えますし、この馬なりに仕上がったと考えていいはずです。


追切からの推奨馬はサトノフラッグ、ダーリントンホールこの2頭ですね。
レースで本命にするかどうかはまだわかりませんが、攻め馬だけを見るならサトノフラッグはレベルが違いました
ただ全体の印象として皐月賞を目標にびっしり仕上げてきた馬はやはり少ないように思えるので直前までしっかり検討をしたいですね。

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