第80回 皐月賞回顧
第80回 皐月賞
思ったより馬場も回復し天候自体は絶好の状態で開催されました。
結果△→▲→無
まず触れなきゃいけないのはコントレイルの強さと福永騎手の上手さですね
完全に馬を信頼している乗り方でしたし4角を回ってくる姿は父のディープインパクトを彷彿とさせました
食い下がったサリオスも力を見せてましたし、本命にしたサトノフラッグも4角では突き抜けるんじゃないかという手応え
全体的に見所が豊富なレースで実力馬がしっかりと見せ場を作ってくれた、桜花賞に続きいいレースだったと思います。
ここからは細かい部分について触れていこうかなと。
コントレイルは△評価で能力は認めつつもスタミナタイプではないのでタフなコンディションでは評価を一枚落とすと話しました。
この部分に関してはレースが終わった後も変わらない評価ですね、パトロールを見るとやはりモタれる癖というのは抜けてませんし
走りもちょっとバラつくような形。ただそれでもあの競馬で勝ち切った事実は素晴らしいですし東京は更にいいでしょう
いい意味でディープインパクト産駒らしい走りをしますし「らしさ」だけで終わらなかったのがこの馬の強さでした。
サリオスは勝負どころで馬場の悪い所を走らされながらも最後はコントレイルに食い下がる走り
飲み込まれていてもおかしくなかった競馬でしたが、そこから外に出して伸びてきた辺りやはり相当な力を感じます
未経験の距離でもあり、休みの期間としてはコントレイルより長かった事も考えたら十分すぎる走りでしたね
この後は恐らくダービーを目指すことになると思いますが、こちらもコントレイルと同じように東京コースがいいはずで
今回から更にパフォーマンスを上げる可能性が高いので、今後に向けて期待のできる内容でした。
3着はかなり上手く立ち回ったガロアクリークが差し込んできました。
終始ずっと馬場の良い所を走らせていたのでロスがなく、追い出してからも攻め馬通りの良い走りでしたね
本質的にはマイラーなのではないかというのは変わらない感想ではありますが
終わってみればスピードのある馬が勝つレースと言われている皐月賞なのでこの走りに驚きはありませんでした。
本命馬サトノフラッグは見せ場を作るも5着に破れてしまいました
4角を回ってくる姿はコントレイルとの一騎打ちを感じさせましたが、その後抵抗出来ずにあっさり交わされて
その後も盛り返してくる事なくそのまま流れ込む競馬。ラストのフットワークは本物ではありませんでしたしイマイチ敗因がわからないのが正直な所
ただこの馬も東京コースの方が更にいいパフォーマンスを発揮してくれそうで、綺麗な馬場での走りを期待したくもあります
G1級の馬という評価は変えずに、次の日本ダービーでも仕上がり次第で引き続き注目しようかなと。
もう一頭注目してたダーリントンホールはサトノフラッグに次ぐ6着。
この2頭に共通するポイントとして「走りが大きい」所が挙げられます、馬場コンディション等が敗因ではないのは確かなので
根本的に中山向きではなかったんだろうなという走りなのでこの負けで評価が落ちることはないです。
触れなきゃいけない馬はマイラプソディでしょうね、鞍上の武豊騎手は9Rのゴールドスミスで馬場を完全に読み切っていたのもあり
今回も勝負どころではほとんど同じコースを選んできてますし自身が前走乗っていたサトノフラッグを目標に完璧な競馬をしていました
ただ結果は全く伸びず、最後まで反応することなく惨敗。完成度が高い馬ではないですしこれが全力とも思いませんが
しっかりと勝ちを意識した競馬をしたにも関わらず抵抗出来ずに負けたのは…というのが悲しいポイントで
次のダービーへ向けてポジティブな要素がなくなってしまいました。残っている良化の余地が少しでも中間で埋められるかどうか、注目します。
このレースの上位馬でコースに対する適性を見せつつ上位にきたのはガロアクリーク、ウインカーネリアン2頭だけだったと思います
他の上位馬は力があるからこなしているというだけで馬場も条件も決してベストと言えない中でのパフォーマンスでした。
そういう点で次は更にパフォーマンスが上向くだろうなと前を見れる走りをする馬が多かったのでダービーが楽しみになりました。
別路線の組だとアドマイヤビルゴやサトノインプレッサ、そしてデアリングタクトの参戦も噂されているので残りの期間
無事に競馬開催さえされてくれたら本当に楽しみな時間になってくれるのではないかなと。