艦これアニメ3話雑感
※ここから先は重大なネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください
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艦これアニメ3話で割と唐突に轟沈艦(如月)が出たことが話題になりました。
これまでの日常系が続くのではと思われていた方には、ショッキングな展開であったと思います。
個人的には、この展開は(あくまで可能性のひとつとしてですが)予想できていました。
如月がアニメに出演していること自体は、睦月が主人公である吹雪のパートナーとして当てられているためそれほど不思議なことではありません。(声優が同じ、服などのモデルを流用できる)
3話の戦場としてウェーク島(W島)が選ばれたのも、単に時系列的に最初期(41年12/8~12/23)の戦闘だったからと言うことができます。
しかし如月が出演していることを前提とすると、ウェーク島の戦いが(導入ではない)本格的な最初の戦闘として選ばれたことに、新たな理由が浮かび上がります。
それは、(言い方はあまり良くないですが)如月の轟沈を見せるため、というものです。
これら二つの可能性はどちらも十分あり得るため、2話終了&3話サブタイ公開時点で、3話が今後の展開を読み解くキーとなる回となるだろうとの予測を立てました。
そして今回の3話によって、ストーリープロット的には後者を重視してウェーク島を最初の戦場に選んだことが分かりました。
つまり、艦これアニメはいわゆる「日常系」ではなくシリアスな「戦争」を描くために作られた、ということです。
艦これの生みの親である田中謙介氏は、インタビューなどでも度々艦これを作った理由は「悲しい記憶を背負い沈んでいった艦艇たちに想いを馳せてもらうため」と話しており、アニメもその方向性に則って作られていることがわかります。
艦これの数多ある要素の中で、私たちの胸に最も強く想いを投げかけてくるものが、「轟沈」です。
亡くなった人間が生き返ることはないように、轟沈した艦が戻ってくることはありません。
睦月と一緒に微笑んでいた「あの如月」が、私達の前に姿を表すことはもう二度とありません。
その事実が、私たちの心を動かすのです。
もちろん、轟沈は悲しいものです。特に如月に愛情を注いでいた提督にとって、あの映像がショッキングであったことは想像に難くありません。怒りを覚えるのも理解できます。
個人的にも、あの急なフラグの乱立と展開に違和感を感じたことは否定しません。(1クールでは仕方ないのかもしれませんが…)
このことについては、如月を書いたイラストレーターさんが良いコメントを出していたので引用します。
https://twitter.com/Ashitaba_s/status/557939117766369281
これをきっかけに、いままで目を向けていなかった人も含め多くの人が自分の如月に愛情を注ぐようになるのであれば、「あの如月」も救われるのではないでしょうか。
(しかし、今回私のショックが少ないのは嫁艦が榛名=生き残り組であるからかも知れません。自分のお気に入りの艦娘が沈む可能性に怯えながらアニメを見るのはなかなか苦しいので…)
さて、アニメの今後についてですが、言うまでもなく物語の舵取りの難易度は跳ね上がりました。
どんな戦いをし、誰が傷つき、誰が沈むか。なあなあでは済ませられません。
スタッフがこのアニメで何を伝えようとするか、それをどのように描くか、これからも見続けたいと思います。
で、個人的に気になっていることが2つあって、
①大和や瑞鶴といった未登場の(おそらく)重要キャラをどのように登場させ、運用するか
②今後轟沈する艦は出るのか、出るのであればそれは誰か
というものです。
特に②に関連して、今回のアニメの締めは赤城をフィーチャーしていることからMI作戦になるのではないかと予想しています。
そうなった場合、史実通り一航戦と二航戦は轟沈してしまうのか、はたまた悪しき記憶を断ち切り勝利を掴むのか。
楽しみでもあり、恐ろしくもあります。
まずは睦月に対しどのようなフォローを入れるのか注目しつつ、アニメ4話を見たいと思います。
普通のことしか言えずすみません。艦これを愛する一提督として、アニメに好意的なバイアスがかかっているかも知れません。ご容赦ください。
それでも、ここまで読んでいただきありがとうございました。
またいつか、どこかで。