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Abemaでの益田先生の発言について考える

こんばんは。初投稿ですね。
Abema Primeに益田先生がいらっしゃるということで、動画見ました。
益田先生、爆発してますね😂😂
というわけで、僕も話の内容を整理したいという思いから益田先生の発言を(個人的に)解釈してみたいとおもいます。

以下が目次です。

(たぶん)益田先生の言いたかったこととその問題点・どうすべきだったか


まず、益田先生の発言について話す前にまず一つ注意喚起しておかなくてはいけません。
今回の益田先生の発言は、益田先生のYouTubeを見ていないと完全に理解できません。なので、益田先生の意見を頭ごなしに否定する前に一度下のYouTubeをご覧ください↓

はい。見ていただけましたでしょうか。このビデオで重要なのは、益田先生が”お互いの背景を理解したうえで、十分な話し合いの期間を設けて、そしてフェアな結論を出すべきだ”という視点に立っていることです。それでは、これを踏まえて益田先生の発言をより具体的に解釈していきたいと思います。

議題①「映画館で席を譲るべきかどうか」

さて、ここでは最初の議題について考えていきます。ここは益田先生がケースセッティングをぶっ飛ばしすぎたせいで大変なことになっていますが(笑)でも先生はちゃんとサインポストの明示は最低限果たされていらっしゃいます。ここはディベートとして評価できるところですね。
先生は最後に「功利主義」とおっしゃいました。(1:22:13)
功利主義というのはエピクロスやアリストテレスなど古代ギリシャから謳われているもので、「最大多数の最大幸福を尊重する」という概念です。


アリストテレス―二コマコス倫理学

この説はともすれば「自分若しくは他人の利益のみを追求する」という二者択一論として誤解されがちなのですが、実はそうではなく「自分と他者をみな同じ一人の人間として公平に扱う」というどちらかというと逆の発想から成り立っているものです。
つまり、映画館の議論の中では「とりあえず席を譲る側も譲られる側も一人の人間としてカウントしようぜ」という視点です。これを用いると、益田先生のスタンスが見えてきます。まず、益田先生の「譲る側も譲られる側も両方わがまま」という意見があったと思うのですが、これは言い換えれば「譲る側も譲られる側も過剰に特定個人の利益を前に押し出しすぎている」ということを言いたかったのだと思います。具体的には、田中萌さんの仰っていた「絶対譲らない」というスタンスや、田村淳さんの「なんでも譲っちゃう」というスタンスだと思います。「絶対譲らない」というスタンスは「料金を払って見てるんだからその権利がある」という反駁が残っているので打ち消されていないのですが、普段から自己中心的な思考を目にしている精神科医の目線からするとやはり奇異に映ったでしょうし、「譲っちゃう」のスタンスも精神患者にありがちな思考回路ですので、やはり奇異に映っただろうと思います。とすると、やはり益田先生としては
「席の選択権は基本的に本人にあるので、譲るのも譲らないのも本質的には本人の自由であるが、今回の場合には自分たちのスタンス(譲る・譲らない)が自分たちを正当化し、相手を”自分によって操られている≒自分が席を譲るか譲らないかで幸福が変化する”存在としか認識していない。そのため、相手の裏にある背景・問題をしっかり認識ししっかりと議論したうえで成り立った結論でなければ、あまりにも短絡的だ」
と十分な段階を踏んで説明していただきたかったなーと個人的には思います
流石にそれを「子どもっぽい」みたいな言葉でまとめてしまうのは、むしろちょっと短絡的だし、フェアじゃないですよね。
色々なところで既に指摘されていたので割愛しますが、話し方に問題があったのも賛成いたします。

議題②「新幹線の自由席を譲るかどうか」

ここでも益田先生、ケースセッティングでやらかしてますね(笑)
子供にはいろいろな障害があるから、席を譲るべきだという理論はやはり飛躍的に聞こえてしまいます。
しかしこれにはちゃんとエビデンスがあります。

精神科医が教える親を憎むのをやめる方法ー益田裕介

実はエビデンスはこの中にありまして、「最近の親は子育てに今までより苦労している」という内容のものがあります。
つまり、子育ての中で求められるスペックがどんどん高くなってきているのです。たとえば、核家族化が進んで親のしなければいけない仕事量が比例して増えている、といったようなものです。たぶんこのような情報と、近年幼年の発達障害が明るみに出ている事実を鑑みて、「子どもにはいろいろな障害があるから、席を譲るべきだ」という主張に至ったのだと思われます。

やはり二つとも説明不足が目立ったなーという印象でした。どう考えても第三者から見れば論理が破錠しているようにしか見えませんよね(笑)一応Abemaはディベートだと思うので、そこら辺のメカニズムは明確にしてほしかったですよね。

おわりに

やはり、頭の中にちゃんとした思考があってもメカニズムをしっかりと説明できなければちんぷんかんぷんな議論になってしまうものです。僕も英語ディベートをやっている身として、「メカニズムをしっかりと意識する」ということは大切にしていきたいものですね。

何だか陳腐な終わり方になってしまいますが、眠たくてしょうがないので寝ようかと思います。また「どうすればより良い議論になったのか」など、深堀りしたものを書けたらとも思っています。

おやすみなさい






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