施工管理の朝が早すぎる件
施工管理の仕事はとにかく朝が早い。現場の作業が始まる前に準備を整えなければならないから、一般的な会社員の出勤時間よりもずっと早く動き出すことになる。まだ外が暗いうちに家を出て、現場に到着するころにようやく朝日が昇る。そんな生活が当たり前になる。
朝の仕事は多い。まずは現場の安全確認。作業員が入る前に危険な箇所がないかチェックし、必要があれば修正する。資材の搬入状況を確認し、当日の作業計画を再確認する。天候によっては工程の調整が必要になることもあるし、重機の準備が遅れればその分スケジュールに影響が出る。どれだけ段取りよく進められるかが、施工管理の腕の見せどころになる。
作業員が集まり始めたら朝礼がある。全員が安全に作業できるように、今日の作業内容や注意点を伝える。現場ごとに職人の顔ぶれが違うことも多く、初めて会う人たちともうまくコミュニケーションを取らなければならない。施工管理は単に監督するだけではなく、現場の雰囲気を作る役割もある。朝礼の時点で現場の空気が締まるかどうかが、その日の作業効率にも影響する。
朝の段取りを終えてようやく一息つけるかと思えば、そこからが本番だ。図面と現場を照らし合わせながら、進捗をチェックし、問題があればすぐに対応する。職人からの質問に答えたり、資材の発注をかけたり、関係者と打ち合わせをしたりと、常に動き回ることになる。
朝が早い分、終わるのも早いわけではない。日中の作業が終われば、翌日の準備や書類の整理が待っている。次の日の段取りを考えながら帰宅し、また翌朝早く現場に向かう。施工管理の仕事はハードだが、その分、現場が予定通りに進み、建物が完成したときの達成感は格別だ。
朝が早すぎることに最初は戸惑うかもしれない。でも、そのリズムに慣れ、現場を動かせるようになると、施工管理という仕事の面白さがわかってくる。早朝の冷たい空気の中、誰もいない現場で一日の流れを考える時間が、意外と悪くないと思える日がくる。かもしれない。
筆者プロフィール
かんた|施工管理職
愛知県出身。住みやすい街が大好きな施工管理職。
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