応援のチカラ
フルマラソンやってます、と言うと
「そんな何時間も、いったい何を考えて走っているんですか?」
とよく人に聞かれる
別にずっと一つのことを考えているわけではない
景色が綺麗だなぁとか、風が気持ちいいなぁとか、
目に映るものをただ眺めながら走っているときもあれば
前のお姉さん髪キレイだなぁとか、あの外人さんビルゲイツに似てるなぁとか
変なことを考えているときもある
その中でも、沿道の応援には本当に助けられる
自分に会いに駆けつけてくれた人の顔を見れただけで、本当に嬉しいし
応援なんてされたら疲れも吹っ飛ぶ
むしろ嬉しくて速度が上がってしまうから
ペースを一定に保ちたいレースの時には注意が必要
あとランナー自体を応援している沿道の人たちにも
同じように助けられている
別に自分の応援に来てくれているわけではないのだけど、
「がんばって!」「がんばれー!」と目を見て手を振られると
疲れが軽くなって、がんばろうと思える
「一人じゃないんだな」と、心底思える
私はフルマラソンの時は特に心がけていることがある
それは沿道や給水所など、目の合った人たちに
「ありがとう〜」と笑顔を向けることだ
するとハッと気づいた人は必ず笑顔で手を振ってくれる
自分から応援を"してもらいにいく"のは
なんだか応援のカツアゲか、ハロウィーンみたいだな
とも思うのだけど、これは本当に元気がでてくる
なのでいつも沿道側を走ることにしている
ちょっと心理学的にいうと、
好意の返報性によって声援を引き出し、被期待感を得ることでピグマリオン効果に繋がり、内発的動機づけを高めている、といったところか
こんな変なことも、やはり走りながら考えたりしている
応援されて元気が出てくるので、沿道の皆さんには本当に感謝しているし
感謝を直接伝えられるので、沿道も方もきっと嫌な気はしないと思う
そして応援された分だけ「諦めたくない」という気持ちも強くなっていく
マラソンは個人競技だけど、決して孤独ではない
いろんな人に応援されて、走っている
だから最後まで走れるし
自己ベストが出たら涙だってでる
誰かを応援する、ということがなんなのか
最近はよくわからなくなったりしていたけど
応援のチカラの偉大さに改めて気付かされた
いろんな人に応援されることで、力がでるし
より責任を持ってやり遂げられる
湘南国際マラソン2024の沿道のみなさま、ありがとうございました!