ワンピース夢小説 1章 2

「ルフィ~?どうしたの、大きな声出して。ご飯できたわよ~!ってあら起きたの?!」

「お!マキノ!そうなんだよ、なあおまえ!」

「よかったわ、目が覚めて。調子はどう?」

『大丈夫です。』

「そう、でもけがが治るまで安静よ。名前はなんていうの?」

『なまえ・・・、ない。』

「そうなの・・・。」

「リンだ!」

突然そうルフィが叫んだ。マキノはそんなルフィに驚いて聞き返した。

「リン?どうして?」

「なんかそんなかんじがする!」

「ルフィ・・・。名前っていうのはそんな簡単に決めていいものじゃないのよ。」

『リン。』

女の子が呟いた。そのあとも何度も確かめるようにリンと呟く。

「お、なんだ気に入ったのか!いいなまえだろ?」

『うん。私リン。』

「あなたが気に入ったのならいいけれど・・・。じゃあリン、あなたどこから来たのかわかる?家族とか、何か覚えていることはある?」

『住んでいたところはわかりません。家族は居ますが帰りたくありません。』

リンはそれだけ言うとマキノがいくら聞いても何も話そうとしなかった。ただ首を振るばかり。何か話したくない理由があるのだろうとマキノはそれ以上聞くことをやめた。それから村長とも相談して、リンはマキノの店に一緒に住むことに決まった。それからたびたびルフィはリンに会いに来て話をしていた。リンはあまりにぎやかにルフィと話すことは無かったが、楽しそうに微笑んで話を聞いていた。その中でもルフィが嬉しそうに話していたのはシャンクスという人とその海賊団の話だった。あまりに嬉しそうに話すものだから、リンもその海賊団に会うのが楽しみになっていた。そしてリンが起き上がれるようになったころ海賊団が帰ってきた。

「シャンクス~!!おかえり!旅のはなし聞かせてくれよ!」

「おう、ルフィ!ん?隣の嬢ちゃんは初めて見る顔だな。俺はシャンクス、嬢ちゃんの名前は?」

『リン。』

「リンか、いい名前だな!」

『うん。いい名前。』

「だろ~!おれがかんがえたんだぞ!」

「ヘェ、ルフィが。よかったな嬢ちゃん。」

『よかった。ありがとうルフィ。』

「おう!リンはおれの妹みたいなもんだからな。」 

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