ワンピース夢小説 一章 1
ーザザーン 小さな村の港に今日もすがすがしい朝が来る。その横にある砂浜に小さな影。影は水際でゆらゆらと海にさらわれている。その陰に気づくものはまだいないー
「マキノー!今日も飯食いに来たぞー!!・・・ってみんな何してんだ?」
ルフィはいつものように宝払いで昼ご飯を食べに来たのだが、奥にある部屋の前で村の人たちがたむろしている。
「おお、ルフィ。実は海岸を散歩してた爺さんが倒れてる子供を見つけてな。ここに運ばれて今医者が見てんだ。」
「へー。だいじょうぶなのか?」
「ああ。いちおう命に別状はないらしい。」
「ふーん。」
ルフィが部屋をのぞくとマキノと医者がベットの横で何やら話していた。それからしばらくして医者が帰り、村の人たちも様子を聞いて帰っていった。
「あら、ルフィいらっしゃい!来てたのね。」
「おう!ベットにいるやつだいじょうぶか?それと俺メシ!」
「けがが治るまで安静ですって。ルフィ悪いけどこの子の様子見ててくれる?ご飯作ってきてあげるから。」
そういってマキノは台所にご飯を作りに行ってしまった。ルフィはベットのそばの椅子に座り、静かに寝息を立てているその子の顔を覗き込んだ。
「おれとおんなじくらいかなァ。目覚ましたら一緒にあそっべかなァ。」
そう呟いて幼い顔の銀髪の女の子をじっと見る。ただでさえ小さな村には子供は少なくルフィと遊べるような年代の子は居ない。それがルフィには少し退屈だった。するとまぶたがゆっくりと持ち上がり、蜂蜜色の瞳が覗いた。女の子はしばらくぼーっと視線をさまよわせ、ルフィに焦点を合わせた。
「あ!起きたか?おれルフィ!おまえ名前なんていうんだ?」
「・・・っっ」
元気に話しかけたルフィに答えようとしたのか、女の子の口がはく・・・と動くが声にならずむせてしまった。ルフィは慌てて水を汲みその子に差し出した。その水をゆっくりと飲み、口を開いた。
「あの、ここどこ?」
「ここか?ここはマキノの店だぞ!今メシ作ってもらってんだ!マキノのメシはウメェんだぞ~!」
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