日本の学びをもっと面白く!累計6万部突破のベストセラー作家 岡崎かつひろさん
ビジネス書作家 兼 経営者として、日々、精力的に活動されている 岡崎かつひろさんにお話を伺いました。
プロフィール
出身地 埼玉県坂戸市
経歴 1980年8月11日生まれ。埼玉県川越高校卒業後、東京理科大学へ入学。卒業後はソフトバンクBB株式会社に入社。その後、4年で独立。
現在の職業および活動 株式会社DW代表取締役、他2社を有する経営者。ビジネストレーニング事業、業務コンサルティング、小売店支援、飲食店経営、飲食店コンサルティング、旅行事業など多岐に展開する。飲食店事業において、ダイニングバー「SHINBASHI」は連日大行列となり、各種メディアに取り上げられる。有限会社志縁塾が主催する日本最大級の講師イベント「全国講師オーディション2015」の決勝にも残り、現在はきずな出版主催定期講演会のメインパーソナリティを務める。「すべての人の最大限の可能性に貢献すること」を企業理念に精力的に活動する。業種を問わず、どこに行っても通用する一流のビジネスパーソンの育成をテーマに、パーソナルモチベーターとしても活躍。多くの若者のメンターでもある注目の起業家である。
座右の銘 人生ネタづくり
記者 よろしくお願いします。
岡崎かつひろさん(以下、岡崎) はい。よろしくお願いします。
「ロングセラー作家として100万部」
記者 岡崎さんは、現在はどのような活動をされているのですか?
岡崎 今は会社を3つやっています。1つ目は飲食業でこれがいわゆる実業になります。2つ目はセミナーの運営やプロデュース、講演などの講師業もやっているので、そういった関係の会社があり、3つ目は僕が著者として書いている本があるので、その出版関係の会社です。
記者 色々やられているんですね。では、それらの事業を通して、岡崎さんがこれから目指す夢やビジョンを聴かせていただけますか?
岡崎 まず一番わかりやすいのは、ビジネス書の作家として100万部を目指そうと思っています。
2017年の12月に最初の本「自分を安売りするのは”いますぐ”やめなさい。」を出した後、お陰さまでテレビのモーニングサテライトや王様のブランチなどにも出るようになって、一か月で一気に3万部までいきベストセラーになりました。
そこから2冊目の本「言いなりの人生は”いますぐ”やめなさい。」も気がつくと1万5千部までいき、今年の1月に出した3冊目の本「憂鬱な毎日は”いますぐ”やめなさい。」も、もう1万部を超えてベストセラーになっています。
そうなると、やはり次のステージは、ロングセラー作家として100万部かなと思っています。
「面白いけどためになる」
記者 本を出してみて、どんな気づきがありましたか?
岡崎 最初、本を書くのはすごく嫌だったんですよ。大変だから(笑)インタビューの記事を書くのも大変ですよね?
記者 大変です(笑)お聴きした話を文字起こししたり、すごくエネルギーを使います。
岡崎 ですよね。それで滑舌のいい人で、話が面白かったらまだいいけど、つまんなかったらキツーってなりますよね(笑)かと言って適当なこと書けないし。
それが本の場合は、アイデアから自分で絞り出すということになるので、石から水を絞り出すような世界なんです。
実は、最初の本に関しては、書いてはボツを繰り返し、10万文字くらいを3回も書き直してるんです。出版社の人に「書いてあることは正しいけど、つまんない」って言われる(笑)だからまず、本を書いてみて学んだことは、正しいことを正しく伝えては駄目なんだということです。
「ためになるけど面白い」ではなく「面白いけどためになる」が理想なんですよ。面白いが最優先であり、そうでないと読んでもらえないんです。
記者 本を書く前と、書いた後では、どんな変化がありましたか?
岡崎 いつも本を書くたびに、”この一冊で終わり” って思うんですけど、でも、やはり本屋さんに行って僕の本が並んでいるのをみると嬉しいわけですよ。しかも、親とか親戚とか、友人もそうだし、色んな人たちがすごく喜んでくれる。そして、おそらく本を出していなければ繋がっていなかった方々ともたくさん繋がれて、新しいご縁も増えた。今までなら直接お会いした人にしか影響を与えられなかったのが、会ったことがない人にも影響を与えられるということにすごく面白さを感じています。
だから、僕の今の人生のテーマは「日本の学びを変える」なんです。
僕の人生の目的やビジョンは、正直ずっと変わり続けています。でも、いつでも軸にあるのは「人に貢献する生き方をする」なんです。
「学びに対する意識を変えたい」
記者 岡崎さんが言われている学びとは何ですか?
岡崎 そこなんですが、逆に質問をさせていただくと、今の日本人の学びに対する意識って積極的だと思いますか?
記者 いえ、どちらかというと消極的でしょうね。"学び"という言葉からは、学校の授業のようなイメージを思い浮かべます。
岡崎 ですよね。殆どの人にとって「学校の授業=つまらない」というイメージだと思うんです。
でも、海外にいくと、例えば土日の過ごし方として、家族と過ごすとか、ピクニックに行くとか、映画に行くなどがあるとしたら、それらと並行するものとして「講演会に行く」があるんです。海外のプロ講師と呼ばれている人たちの講演会って、数千人、数万人と集まりますし、ライブと同じ感覚なんですよ。でも、日本人の学びに対する意識は、どちらかというと学校の基準だから、行くのが面倒くさいとか、行きたくないという風になるんです。
ここを変えることができたら、もっと積極的に学ぶ日本人が増えて、より自己価値の高い人が増えて、日本はもっと良くなるのではというのが僕の提案なんです。
記者 昔からそのような価値観は持っていたんですか?
岡崎 いやぁ、結果に伴ってですね。僕はどちらかというと学ぶことに対する意欲は全然なくて、教えたいという気持ちも全然なかったです。
でも、自分のステージが上がるにつれて、学びの大事さを知って、それに伴って、自分の収入やライフスタイル、付き合える人など、全部変わってきた体験をみんなにもさせてあげたいと後から思うようになったんです。
今では、僕が学長を務めている東京社会人大学で、毎月400人の講座をしたり、きずな出版との定期講演会では、毎月1000人を集めて講演会をしたり、他にも色々やっています。
記者 飲食業とはどう繋がるんですか?
岡崎 作家にしても、講師にしても、正しいことは誰でも書けるし、話せたとしても、そういったときには必ず「この人は本当にこれをやってるの?」ってことになるんです。つまり、書いたり話したりしている内容を証明するものが必要で、僕が飲食業に力を入れているのはそのためです。飲食業は僕にとって、お金になるかならないかではなく名刺であり、学びを実践する場なんです。
「今が変わることで過去も未来も変えられる」
記者 どんなあり方や認識の変化があったから、今の活躍に繋がっていると思いますか?
岡崎 今の事業が軌道にのるまでには、いろんな激変がありましたが、僕が師匠としている方の起業塾に入り、例えば、人としての礼節や、義理人情の大事さ、与えることは喜びであるなど、他にもたくさん基礎を教えていただき、それがある程度、身についたときに事業は安定して伸びるようになりました。
成功するかしないかは考え方の癖で決まると言いますけど、まさに考え方の癖、ものの見方が、その師匠に出会ってから全部変わりました。変わっていないところを探す方が難しいくらい180度ガラッと変わりましたね。
記者 以前はどんな感じだったんですか?
岡崎 今では信じられないってよく言われますけど、もともと話すことが嫌で、できるだけ人に会わない仕事がしたいと思っていたくらいなんです。
それと、小さい頃から体が弱くて、ずっと胃潰瘍だったんです。18歳のときには潰瘍がどんどん広がって大動脈に穴が開いてしまい、吐血して、下血して、病院に担ぎこまれ、なんとか一命は取りとめましたが、死ぬギリギリのところまで経験したことがあります。
以前だったら、そんな自分をなんて不幸なんだと思っていたし、胃潰瘍になった僕は被害者だと思っていました。
でも、師匠に出会い、毎日を真剣に生きることや、人生の大切さに気付かせてもらうことで、あの時があったから今があると思えるようになったし、不幸だった過去が今では美談として捉えることができるようになりました。
今が変わることで過去も未来も変えられるということなんです。
「人としてのあり方は変わらない」
記者 岡崎さんが日々心掛けていることはなんですか?
岡崎 人としてのあり方は師匠に出会ったときから変わっていないのに、でも自分のステージが上がるに連れて、出来ることはどんどん増えていきました。その理由は何かというと、人との出会いなんです。飲食をやったのも、講師になったのも、本を出版することになったのも全部、人との出会いからはじまっています。
そして、今、僕はいろんな看板を持っています。著者という看板や繁盛店を持っているという看板、1000人の講演会を毎月やっているという看板など、わかりやすい看板をいっぱい持っていますが、その看板を使うと、いくらでも偉そうにできてしまうんです。ステージが変わったことに対して、自分のあり方を変えてしまうと、どんどん偉そうになって、どこかで足元すくわれるんです。だから、初心忘るべからずじゃないですけど、看板がなかったときにうまくいったことを看板ができた後も、そのまま大事にしようと思っています。
これからも僕はステージをどんどん上げていきますし、仕事も遊びも真剣にやって、付き合う人の幅もどんどん広げていきますが、でも、僕という人となりや人柄など、根本になるところは変わらないようにしたいです。その意味では、僕はずっと今のまま歳をとっていきたいです。
記者 どんな生き方に価値を感じますか?
岡崎 僕は、人生で一番価値あることは経験だと思っています。だから、僕の座右の銘は「人生ネタづくり」です(笑)
記者 岡崎さんのフェイスブックで戦闘機に乗られている写真を拝見しましたが?
岡崎 はい。僕には昔から音速を超えてみたいという夢があったんです。音速を超えると音が全く聞こえなくなるという話を聞いたことがあり、鳥肌が立ち、それでいつか乗ってみたいと思って調べたらロシアにあったんです。軍の施設に入り、ボディチェックを受けて、重力スーツを着て、戦闘機に乗り、成層圏にまで行って、宇宙にいるような写真を撮ってきました。それで、音速を超えて音がなくなるのかと思ったら全然なくならなくて(笑)お金はかかりますけど、でも一生、人に語れるネタを買える。貴重な経験でした。
お金は使えば減るけど、経験は積めばどんどん蓄えられる。どんどん経験に投資をして、その事を通して人に夢を与えられる生き方をしたいというのが、僕の人生のテーマのひとつなんです。若い人から憧れられる生き方をしなきゃいけないと思っています。僕は今年39歳になるんですけど、このまま60歳まで行くぞって思っています。歳をとるのが楽しい生き方をしていきたいです。
記者 経験とは学びでもあると思いますが、まさに日本人の学びに対する意識が変われば、積極的に価値ある経験を重ねる人も増えるだろうと思いました。本日はありがとうございました。
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◇公式ホームページ
【編集後記】
今回、インタビューの記者を担当した、見並、三笠、田中、山本(カメラ)です。
岡崎さんは、とても気さくな方で、ところどころに冗談も交ざり、終始、和やかな雰囲気でお話を聴かせていただくことができました。まだまだ寒い時期にもかかわらずコートの中はTシャツ一枚という飾らないスタイルにブレないあり方を感じました。貴重なお話をありがとうございました。
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