医療費の国庫負担を削減するには?「新型コロナ」の影響を、違った見方から考える。

新型コロナウイルスの影響で、病院の経営不安が取り沙汰されることがあります。

病院の経営不安とは、人々が病院に行かなくなり「病院の報酬が減る」ということを意味するのですが、そもそも日本の場合、医療の個人負担は3割(高齢者はもっと低いですね)で、その大部分が国庫負担(税金)です。

つまり、病院の経営不安とは、医療費の国庫負担軽減を意味します。

さて、医療費の国庫負担軽減とは、ここ半世紀ほど日本の国家的課題としてその必要性が唱えられてきました。その課題に対し、新型コロナウイルス拡大が「解決」「緩和」のヒントをもたらしているという理解でよいのではないでしょうか。

このマガジンの主題である経済や経営という視点から言うと、この理解が明らかにするのは「病院の経営不安は、国家的課題の解決を意味する」という図式です。

「病院の経営が不安定化して大変だ!」と、
「医療費の国庫負担が増大して大変だ!」を、
同時に唱えることは矛盾しているということです。

今回の新型コロナウイルスの拡大によって、医療費国庫負担という国家的課題が(一時的であったとしても)解決の方向性に向かうのか、注目しています。

終わり。

いいなと思ったら応援しよう!