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イプシロンロケット
イプシロンロケットは、日本のIHIエアロスペースが開発・製造する固体ロケットです。「世界一コンパクトな打上げ」という掛け声のもと、運用・設備・機体の打上げシステム全体の改革に取り組んでいます。これまで4機のイプシロンロケットがJAXAの内之浦宇宙空間観測所から打上げられています。
イプシロンロケットの歴史は古く、1954年、日本のロケット開発の父である糸川英夫教授が開発を開始したペンシルロケットにさかのぼります。その後、Λロケット、Μロケット、イプシロンロケットと、伝統を受け継いだ国産ロケットです。2006年に廃止されたM-Vロケットの後継機として、開発さされました。
打上げ予定と実績は、IHIエアロスペースのサイトで公開されています。
打上げ実績
2018年に打上げた3号機には、NECが開発したASNARO-2がペイロードとして搭載されました。ASNARO-2は中小型SAR衛星です。
2019年に打上げた4号機には、ニュースで話題になった人工流れ星実証衛星「ALE-1」がペイロードとして搭載されました。
打上げ予定
2021年度の5号機では、デブリ捕獲システム超小型実証衛星 DRUMSが打上げられる予定です。DRUMSは、川崎重工業が開発するスペースデブリ除去衛星の技術実証衛星です。
国産小型ロケット・イプシロンの改良型「イプシロンS」の初号機打上げが発表されている。打上げは、2023年を予定しており、JAXAとIHIエアロスペース(IA)が共同開発する。2号機からは、IAに打上げ業務を移管する。H2Aの後継機であるH3と、技術や部品の共通化によるコスト削減をさらに進める予定である。初号機には、NECが開発を受注したベトナムの衛星を搭載する予定である。