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スペースワン

これまで国内のロケットの打ち上げは、JAXAまたは業務委託を受けたMHIのみが許されていました。

スペースワンは、小型衛星の商業宇宙輸送サービスを提供する事業会社として2018年発足されました。このスペースワンは、利便性の高い宇宙輸送サービスということで、契約から打上げまでの「世界最短」、「世界最高頻度」の打ち上げを目指すそうです。株主は、小型衛星の開発・データ販売を行うキャノン電子、固体燃料ロケットの開発にかかわるIHIエアロスペース、大手ゼネコンの清水建設、日本政策投資銀行の4社です。

スペースワンの計画について紹介します。
スペースワンは、2019年射場の建設、2021年射場の完工と運用開始、事業化、2020年代半ばに年間20機の打ち上げを目指しています。2021年度のサービスインにぜひ期待したいところです。

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射場の予定地は、和歌山県東牟婁郡串本町田原地区周辺です。山が海岸線に沿って連なっており、射場にアクセス可能な道路が限られることは、射場の安全確保の面で優位です。また、東側と南側が海上となるため、ロケットの飛行経路の安全も確保しやすいでしょう。

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参考:スペースワン 小型ロケット打上げ射場の建設予定地の選定について
https://www.space-one.co.jp/doc/pressrelease190326.pdf

肝心な人工衛星の打ち上げ能力ですが、以下となります。
 太陽同期軌道(SSO)150㎏ 軌道傾斜角97度、高度500㎞
 地球低軌道(LEO)250㎏ 軌道傾斜角33度、高度500㎞
SSOとは人工衛星の軌道の一つです。地球低軌道(LEO)のうち、北極と南極の上空を通過する極軌道のうち、軌道面と太陽方向の角度が一定に保たれる軌道です。地球観測衛星に使われることが多いです。SSO以外のLEOでは、通信、データ収集、天文等のと用途の人工衛星により使用されています。
今後軌道についてもまとめていこうと思います。

ロケットの基本構成は、固体燃料3段式と軌道変更用液体推進系(PBS)です。高さは約18m、重さは23トンです。ほとんどが固体燃料となります。

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