ダイバージェンス・ヒドゥンダイバージェンスを活用したFXトレードの解説
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<はじめに>ダイバージェンスって何だろう?
数多くあるFX関連の記事から、本投稿をご覧頂きありがとうございます。
恐らく、今このページを開いている皆さまは「ダイバージェンスと言う単語をSNS・書籍などで目にしたことはあるが、どの様にトレードで活用すればいいか分からない」と言う方が多いと思います。
先に定義しておきますと、ダイバージェンスはテクニカル分析上、トレンドの弱まりを知らせるサインとなっており、RSIやMACDなどの標準インジケーターで確認が可能です。
上手に使うことで、トレンド転換を察知するシグナルとなります。
テクニカル分析では一般的な知識ですが、その信頼度は非常高く、トレンド転換時にはダイバージェンスも高確率で発見することができます。
トレードスタイルが無い方や何となく取引をしていて上手くいかない方は、試しにダイバージェンスの勉強をして、一つの目安に基づいてトレードをしてみてはいかがでしょうか?
チャートを見て適当なトレードを繰り返すより、ダイバージェンスを軸とした経験値が貯まっていくので、格段にトレードが上手になるはずです。
【為替チャート】と言うヒントが全くない世界で、【トレンドの弱まり】と言う貴重な情報を、有効活用してみてはいかがでしょうか?
第1章:ダイバージェンスを活用したトレードとは
1-1.ダイバージェンスの仕組みとトレードの基本について
ロウソク足のメインチャートと、サブチャート(オシレーター系インジ)の逆行現象が「ダイバージェンス」と定義されています。
以下のドル円1時間足チャートをご覧下さい。なお画像が小さい場合は、PCでは画像をクリック。スマホでもピンチアウトで拡大ができます。
ロウソク足にラインを引きましたが、上昇トレンド中に徐々にレートが高値を更新している場面です。今回はサブチャートをRSI(14)にしましたが、RSIの値は段々と切り下がっていますよね。
この後ドル円は下降トレンドに転換することとなり、ダイバージェンス確認後に売りを仕掛ければ大きな利益となりました。
これがダイバージェンスの原理です。もちろん、相場が下降トレンドの時に買いを仕掛ける際も同様に使える手法です。
以下のドル円チャートも、レートが下がっているにも関わらず、RSIは段々と上がっていますよね。
レートが底を打った際に、買いを仕掛けることが出来れば、利益を出せる場面でした。
ここまで説明を見て、【何だ簡単じゃん!】と感じた方、または【いやいや本番ではそんな簡単にトレードできないよ】と感じた方、一番大事なことをお伝えしたいと思います。
先程のチャートもよく見ると、底を打っている場面で【逆三尊】を確認することができますね。
ダイバージェンスを確認した後で、ロウソク足や他のインジケーターでも良いです。【他にもトレンド転換する根拠】を用意してからエントリーしましょう。
基本的にはインジケーターを重複させるよりは、やはりロウソク足からヒントを得るべきだと思いますし、ここで皆さまが普段勉強している【三尊】や【ダブルトップ】などの、トレンド転換を示すロウソク足の型。
またはベーシックに移動平均線のゴールデンクロスを見たり、ダウ理論で根拠を見つけたり、テクニカルの重畳要素は色々ありますよね。
これら各要素を何となく勉強するのではなく、ダイバージェンスの相棒には何が良いだろう?と言う目的で探し始めると、点と点の知識が線で繋がるわけです。
これで、FXで何を勉強していけば良いか?と言う漠然とした不安に対する、軸もできるのではないでしょうか。
先程のチャートも、あくまでも買いのチャンスポイントは逆三尊を確認した後です。もちろんもう一度レートが落ちる可能性もあるので、逆三尊の下くらいにロスカットポイントを置くのが基本です。
なので、pipsや損失額を予め計算して、【逆三尊の下で負けられる】取引量でエントリーする必要があります。負けても心がやられない金額ですよ。
微細な動きでカットされてしまう様な超ハイレバの暴走トレードをされてしまうと、このトレード方法なんて何も意味がありませんので、そこだけは守っていきましょう。
普通の記事や書籍では中々ここまで解説していないと思いますので、これで疑問やモヤモヤが少しでも晴れると嬉しいです。
ちなみに、以下は2019年11月〜2020年2月頃のドル円4時間足です。
ダイバージェンスは頻出しています。何気ないチャートの中にも実はチャンスがたくさん転がってることが分かります。
もちろん全てがエントリーチャンスになるかは分かりませんが、先程の様にトレンド転換の根拠を集めて、勝てる可能性の高い部分のみで戦うのがFXトレードの鉄則と言えます。ダイバージェンスであればそれが可能です。
1-2. 一般的に有名な原理だが、使い方次第
「ダイバージェンス」は多くのFX書籍に載っている有名な原理です。ただ、その殆どは「利益確定」のシグナルとして紹介されています。相場が弱ってきたので、この辺で終わりにしましょうという事ですね。
しかし、FXで利益を出しているトレーダーは「エントリー」のシグナルとしても活用している方が多いです。
書籍では初心者トレーダーを大負けさせないために「順張り」を推奨する事が多いです。その為、利確のシグナルとして紹介されるのみに留まっていますが、本当の旨味は「逆張り」にこそあります。
1-3. ダイバージェンスは「逆張りトレード」でこそ活きる
逆張りは危険だと教わった方も多いと思いますが、それはケースバイケースです。私は以下のように考えています。
【書籍の記載は矛盾だらけ】
書籍ではダイバージェンスを利確のシグナルとして紹介していますが、これは買いで利益が出ている時に「そろそろ下がるだろう」と察知するからですよね。
裏を返すと高値付近から売りを仕掛ける場面でも必然的に使える訳です。どちらも「下がるだろう」という予想をするのですから、当然ですよね。
書籍では先程の様な、重畳の根拠まで示して、具体的なトレード手順を示すページ数やそもそもの知識やノウハウが無いので、淡白な記載に留まっている物が非常に多いと思っております。
【逆張りが危険と言う説明は大雑把すぎる】
例えば、順張りの代表手法である「押し目買い」は安全な手法として紹介される事が多いですが、これも実際は下がっている時に買うわけですよね。
つまり短期トレンドに対しては「逆張り」です。
買ってもレートが上がらない可能性もあるので、実際のトレード中は不安な気持ちになります。
トレード中は、結果的にこの場面が短期トレンドになるかどうかも分かりませんし、下がり続けたらトレンドも変わりますよね。
どんな場面でも【逆張りトレード】のリスクはありますし、そもそもFXでトレードをする際は短期〜長期のいずれかのトレンドに対しては逆張りになることが圧倒的に多いです。
永遠に上がり続けるチャートなんて存在しませんからね。
さて、ではこの様なチャートの場面で自信を持ってトレードが出来る様に、ダイバージェンスを確認して買いを仕掛ける戦法はどうでしょうか。
例えば以下の様に、左の日足では黒い丸くらいの短期間の値動きですが、これを1時間足に拡大すると、ロウソク足は逆三尊やダブルボトムの様な形で、上昇ダイバージェンスが発生している事が多いです。
日足はヒドゥンダイバージェンスの発生が想定されますがこれは第2章で説明しますね。
異なる時間足のダイバージェンスの重畳+ロウソク足の転換の形を確認ということで、根拠の重畳が大事!と言うところは先程やりましたよね。
この時に買いを仕掛ける「1時間足に対しての逆張りトレード」は、頭ごなしに危険とは言えないですよね。日足に対して順張りになるので、書籍が言うところの良いトレードに該当するはずです。
マルチタイムフレーム分析と言う用語も最近流行ってますが、その考えでも日足の上昇トレンドを確認して1時間足で買いを仕掛けるので、物凄く推奨されるトレードのはずです。
多分、ツイッターにアップしたら「トレード上手ですね!」なんて言われちゃうと思います。
なので「ダイバージェンス?逆張りでしょ?やめなやめな!トレードは順張りだよ!」と言われたら、あなた本当にトレード分かっていますか?と疑っても良いと思います。
【逆張りNGの場面は確かにある】
とは言いつつ、やはりトレードNGパターンはちゃんとあります。これもしっかり押さえておいて、トレード上手になりましょう。
俗に言う「落ちてくるナイフを掴むな」ですね。
チャートが急騰急落している時に、逆張りするのは確かに危険です。相場が片一方にドンドン動く時は「この辺で止まる!」という保証はどこにもありません。
この時は多少のダイバージェンスがあっても、先程の様な【重畳となる根拠】を見つけることが難しいです。
いずれ転換はするかもしれませんが、まともなチャートパターンは作らずに、長い下ヒゲなどをつけて急転換することも多いです。
【いつ・どこで】転換するかは誰も分からないのですし、無闇にエントリーしてもレートの大きなブレでロスカットすることがほとんどでしょう。
残念ながらこう言った時に、逆張りで大損してしまうトレーダーが多く、書籍では口を酸っぱくして「逆張りはNG」と伝えているんですね。
私が推奨しているは、値動きが緩やかになった場面でのダイバージェンスです。そもそもトレンドの弱りを獲るワケですから当然ですよね。
必然的に雇用統計などの指標発表は、すでに含み益のポジションで更に利益を伸ばすギャンブルならまだ良いですが、間違っても新規エントリーの場面ではありません。
【ダイバージェンス】の性質に全くマッチしないですから。
先ほどのチャートでも緩やかな値動きからトレンド転換が始まっていますよね。逆張りトレードが危険な場面と、旨味がある場面はしっかりと見極めて行きましょう。
【逆張りトレードはロスカットラインを設定し易い】
逆張りトレードでのエントリーは、直近の高値・安値をロスカットラインとして設定し易いです。先程の逆三尊の項目でもお伝えしましたよね。
大きな反発があった部分なので抵抗ラインとしても有能ですし、エントリーポイントとの距離も正確に測れるので、取引量を計算してエントリーすれば損失額も少なく済みます。
ダイバージェンスを確認して白指の辺りで買いを入れれば、ロスカットラインを底値に設定し、ドンドンと上を目指せる局面でした。
緑のロスカットラインを超えると、チャートが再び下降し始める事が多いので「諦めがつくライン」として納得感もあります。
後追いの未練がましいトレードにも抑止効果があるでしょう。
【何より、がっつり儲かるチャンスに出会える】
急騰急落の場面さえ避ければ、逆張りトレードはロスカットラインを底値付近に設定できます。トレーダーからすると最後の砦ですね。
これで、負けた場合の損失を限定できます。ここを破られたらその日のトレードはおしまいです。
また、先ほどの図の様にロスカットラインを割らずに、相場が逆に動いた場合は、「ガッツリ儲かる」トレードを成立させる可能性が手に入ります。
後はメンタルとの勝負ですからね。耐えきれない時は、エントリーラインにロスカットラインをずらして切られても0円の状態にしておきます。
月並みですが、一度で利益確定せずに分割で利確していくのも堅実な手段と言えるでしょう。
トレンド転換を割と初動から押さえているので、素直なトレンドとなった場合は、書籍でも推奨するように「利益確定」のダイバージェンスが出るまでは儲かりっぱなしです。
なお、利益確定のダイバージェンスで再び新規エントリーまでするかは状況次第ですね。
しっかりとダイバージェンス以外にも根拠を見つけることが肝心ですし、時には相場を休むことも大事です!
1-4. いい意味でのコツコツドカンを目指そう
「コツコツドカン」は、小さい利益を積み上げても、どこかで大きく負けて台無しに…という表現でよく使われますが。
先ほどのダイバージェンスを活用した逆張りトレードは、負けても損金を少なく設定でき、勝てば大きく儲かります。
かつ、エントリーをシグナル発見時に限定すれば勝率も上がるので、小さく損切をして大きく儲ける…良い意味での「コツコツドカン」となります。
勝てるトレーダーって感じがしますよね。
以下、例を示しますが
トレードの機会が10回あって5勝5敗だったとしても、勝った時の利益が5で損切した時が1であれば、25対5でトータルでは大きく儲かります。
もちろん計算上の話なので机上の空論と言われればそれまでですが、どの様なトレード方法であっても目指すべきトレードとはこう言った形です。
損少利大・リスクリワードを考慮しなければ継続的には絶対に勝てません。
ダイバージェンスでエントリー根拠を極限まで高めて、後はリスクリワードを守った取引の継続。いかがでしょうか?
少しでも皆さまのFXの視野が開けてきますと嬉しいです。
第2章:もう1つの武器ヒドゥンダイバージェンス
これも、皆さん用語だけは聞いた事があるかも知れませんが、ダイバージェンスの派生系のサインとなるので紹介します。第1章でも形は少し登場していましたね。
ダイバージェンスは【トレンド転換】の見極めに使用しますが、ヒドゥンダイバージェンスは【トレンド継続】の確認に活用します。
俗に言う「押し目買い」や「戻り売り」を仕掛ける際に役立ちますが、まずはおさらいから始めて行きましょう。
2-1. 「押し目買い」と「戻り売り」とは
以下のチャートですが、ドル円4時間足のなだらかな上昇トレンドです。
よく見ると、所々レートが落ちている場面がありますよね。この○をつけた様なポイントで買いを仕掛けることを「押し目買い」と言います。
いつ傾向が変わるかは分かりませんが、ビットコインも時折予想外の急騰をして、レートが上るほど、普通の感覚のトレーダーなら後からは買いにくくなりますよね。また下がった時に買おう・・・と考えるはずです。
その様な思考などが押し目買いの場面を出現させます。まぁビットコインは少し危険な例えでしたが。
理論は同じで、トレンドだけ逆さまのパターンの「戻り売り」も解説しておきましょう。
以下のチャートですが、ドル円4時間足のなだらかな下降トレンドです。
よく見ると、所々レートが上がっている場面がありますよね。この○をつけた様なポイントで売りを仕掛けることを「戻り売り」と言います。
これも、頃合いのレートまで上がってきたから売ってみよう!等々のトレーダー達の心理の力です。
トレーダーの思惑と行動によってトレンドは継続していきます。
2-2. ヒドゥンダイバージェンスとその使い方とは
肝心のヒドゥンダイバージェンスの解説に入ります。
まずは先ほどの図を確認しましょう。ヒドゥンダイバージェンスの発生ポイントに○をつけました。
矢印の部分でレートは下降していますが、トレンドの根元となる【基点】と比較すると基点よりは高いレートにありますよね。レート側は短期的には下がっているが安値はまだ切り上がっています。
一方でRSIを確認すると、【基点】の数値と比較して、押し目買いポイントでは数値が低くなり、既に切り下がっています。
では、戻り売りのパターンも解説して行きましょう。
矢印の部分でレートは上昇していますが、トレンドの根元となる【基点】と比較すると基点よりはまだ安いレートにありますよね。レート側は短期的に上がっているが高値は切り下がっています。
一方でRSIを確認すると、【基点】の数値と比較して、戻り売りポイントでは数値高くなり、既に切り上がっています。
一応、ここまでは形の解説でしたが、実際にエントリーするにあたっては先ほども説明しましたね。ヒドゥンダイバージェンスの発生ポイントで、時間足を短くして【ダイバージェンス】や【転換の根拠】を探してあげると、より精緻なエントリーが可能となります!
この、ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスを組み合わせたマルチタイムなトレード理論は、解説している人もあまり見たことが無いです。
本記事で初めて目にした方も多いと思うので、是非検証してみてください。
第3章:トレードの精度を高めるコツとは
3-1.ダイバージェンスに適したオススメの通貨ペア
ダイバージェンスに限らず、テクニカルトレード全般に適した通貨ペアというのが正確な表現ですが、これは皆様も気になるところですよね。
私は以下のように考えています。
【オススメの通貨ペア一覧】
【上記ペアを選んだ2つの理由】
理由1:取引量が多いこと
国際決済銀行の発表データを基に、取引量シェア約1%以上の通貨ペアを選んでいます。
星3つのペアは各々約10%以上の取引量があり、3ペア合計で市場全体の50%を占めます。ちなみに米ドルが絡んだ上位6ペアで何と80%です。
筆者が取引しているペアもドル円・ユーロドル・ポンドドルが中心です。
メジャーペアである程、大勢のトレーダーの目線によって作り上げる”テクニカルトレンド”が発生し易く、チャートを駆使した分析が活きます。
「前回は1ドル110円のラインでトレンド転換したので、次も同じラインで転換するかも…?」という分析がやり易いという事です。
この、テクニカルトレンドの仕組みについては、以下の無料記事でも詳しく解説しているので合わせてご参照ください。
(第2章のトレードにおける抵抗帯とは?)です。
また、取引量は1%を割りますがポンド円もペアに含めています。これは日本人が好むペアでSNSでもポジションを公開する人が多く、流れを掴み易いからです。
通貨ペア以外では、ゴールドもテクニカル分析が効きやすいですが、ボラティリティ(値幅)が非常に広く、ジェットコースターの様な気分になってしまう方も多いので、魅力的な為替対象ですが、一応非推奨にしています(私は取引していますが)。
理由2:OANDAで確認できる通貨ペアであること
シェア1%以上の通貨ペアの中から、OANDAのオープンブックで確認できるペアに絞っています。よって米ドル/人民元などは除外しています。
OANDAのオープンブックはご存知でしょうか?OANDAに口座を持っている世界中のトレーダーのポジションと注文状況が無料で分かるので、値動きが一旦止まる&トレンド転換する価格帯の予想が建て易くなります。
これはテクニカルトレードにおいて大きな武器になります。
OANDAの使い方は公式サイトに載っているので要チェックです。口座開設しなくても誰でもすぐに使用することができます。
3-2.どの時間足でダイバージェンスを確認すれば良いか
最低でも15分足以上を推奨します。時間足が長いほどトレンド転換の様子を観察し易く、重畳となる根拠の発見も容易になるからです。
1分足・5分足は値動きとオシレーター系インジの動きが同調しやすい点や、短時間で瞬時にダイバージェンスか否か判断する必要があるので、難易度が上がります。
15分足以上を推奨する理由は他にもあり、ズバリ皆さまに【ゆっくり】トレードをして頂きたいからです。
1分足や5分足の細かい挙動でエントリー・利益確定・損切りを繰り返していると、どこかで熱くなって制御が効かなくなり易いんですね。
連勝する時もあるでしょうが、連敗する時もあります。そういった時に無理をし易いんです。ちゃんとトレードできそうですか?
なので、第1章でも説明しましたが自分の撤退ラインだけしっかり決めておいて、後は利益が伸びるか?損切りになるか?を15分足以上でゆったり観察するトレードをオススメします。
負ける時は【ゆっくり負けること】で、1分足でズバズバ負けるより、冷静さを保ってトレードを続けられる可能性は高いでしょう。
勿論、自己制御できる人は問題ないですが…
個人的にはPCを目の前にしてガチャガチャ小銭を積む人より、トレードルームにドカッと座って値動きを見守る方がカッコいいと思います。
まぁ格好の話ではないですが…(笑)
それくらいの落ち着きがあった方が上手く行き易いということです。
スキャルピング自体は全く否定しません!
3-3. ダイバージェンスとヒドゥンダイバーの見分け方
今回は2つの武器をお伝えしたので、ロウソク足が切り上がった時やRSIが切り下がった時など…ダイバージェンスなのかヒドゥンダイバージェンスなのか判断に迷う時がありますよね。これは初学者の時はあるあるです。
以下に簡易表を作成したので、ぜひご活用ください。
<ダイバージェンス>
<ヒドゥンダイバージェンス>
ポイントは、上昇トレンドなのか下降トレンドなのか。そこに対して買うのか・売るのかですね。これによって頂点を比較するのか、底の点を比較するのか変わってきます。
ちなみに、以下の画像の通り、ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスは勿論同じチャートの中で共存します。
これをゴチャゴチャっと考えるのではなくて、サインが点灯した順に見ていってください。
下降ダイバージェンスで下降転換し、上昇ヒドゥンダイバージェンスが出てきて上昇転換・・・再び下降ダイバージェンスが出たので下降転換。
という風に連続して考えなければいけません。なのでこれを1分足や5分足でやると辛いですよね。
先ほどのパートにもありますが、長めの時間足でゆっくり検証して臨んでください。
エントリーの根拠は、あくまでもロウソク足の形などからも探した方が良いので、サインが出たから何が何でもトレード!ではありませんよ。
3-4. 細かなダイバージェンスのコツについて
【同値のダイバージェンス】
第1章で使用したチャートですが、②や③の様なロウソク足がほぼ同値状態の場合もRSIがしっかりと切り上がりや切り下がりを見せていれば、ダイバージェンスとして私はカウントします。
ただし、綺麗なダイバージェンスでは無いので、ロットは普段より少なめにするなどメリハリはあっても良いかも知れませんね。若干精度は落ちる感覚はあります。
【縦のラインを合わせよう】
もう一点注意としては、メインとサブチャートの縦のラインはしっかり合わせる様にしましょう。雰囲気で何となく逆行してるように感じる時は多々ありますが、高値・安値更新時のインジの動きが肝心なので、ルールはしっかり守りましょう。
<終わりに>ダイバージェンスとトレードに対する心構え
以上、ダイバージェンス・ヒドゥンダイバージェンスの基礎に加えて、トレードのコツなども幾つか紹介させて頂きました。
まずはチャートを開いて、ドル円やユーロドルなどでダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスを探してみてください。
きっと、多くの発見と驚きがあるはずです。
ダイバージェンスに関わらず、テクニカルトレードで大事なのは「1つのトレード方法を貫くこと」です。同じ目線で成功と失敗を積み重ね、徐々にブラッシュアップすることで勝率が増していきます。
様々な手法に浮気してしまう事や、自分の決めたことを崩してしまうのが一番よくないので、そこだけは覚悟を持っていただければと思います。
ダイバー・ヒドゥンダイバーの相場分析やエントリーは私もXでよくポストしており、精度のお陰かフォロワーの方々も増えてまいりました。
環境認識やエントリーの根拠など、是非参考にしてみて頂けると嬉しいです。(当然負けトレードもありますよ!)
Xでも交流していきましょう(@slowtrader510)
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
ではでは!
KEI_FX
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