古本屋からのIT会社起業物語 ~古本屋 店長編~
- 過去を知ることは未来を考える上で大事なファクター -
学生時代〜古本屋
なんとか入れてもらったDランクの大学生時代、毎日学校へ向かうも途中下車をしてはパチンコを打って、時間になったらバイトへ行って、夜中はバンドの練習、という日々を過ごしていました。
卒業間際の2月頃、2単位足らず、卒業できない事が発覚。
当時、アルバイト先であった地元の古本屋に就職させていただくことになりました。
大学卒業できず、古本屋の店長へ
「明日から社員になって店長になりなさい」とありがたい言葉を古本屋の社長からいただきました。
ビジネスについて何も知らない、パーマにあごひげピアスの22歳の私。
大学も卒業できなかったし、バンドも続けさせてもらえるし、「まぁやってみようか」とチャレンジすることにしました。
早速、埼玉 狭山市のお店を任せられ、非常に学びの多い日々を送りました。
・店舗のPL管理
・在庫管理
・人材管理 などなど
商売/商いの基本を学ぶことができました。
古本屋という特質上、自身で仕入れから行うことで、商いの基本である、「安く仕入れて価値をつけて高く売る」
を徹底して学ぶことができました。
店長になって、すぐに気づいたことは、
「たくさん仕入れれば、売り上げが上がる」
ということでした。
一方、全てが売れるわけではないので、在庫が増え、キャッシュを圧迫。
どのように営業利益を残し、どのようにキャッシュを増やしていくか、シンプルですが20歳そこそこのお兄さんにはとても楽しいゲームとなりました。
古本屋での愉快な日々
バイトさんが突然来なくなっても驚かなくなる?!
バイトさんの弟がお店で万引き?!
万引きに投げ飛ばされてメガネが割れる?!
不正を働いた従業員に逃げられて左遷?!
100円のゲームボーイ(ポケモン赤)が動かず、菓子折り持って謝罪?!
買取10円?!この本には思い出が詰まっているんだ!
古本屋のメンバーの中で社長に目をつけてもらった理由
最初のきっかけ
古本屋さんに最初はアルバイトで雇っていただきました。
入社後、1ヶ月で大幅な店舗リニューアルがあり、派遣さんが10人と1週間程度一緒に働くことになりました。
当時の店長は経験も浅かったため、私が派遣さんへの業務指示を自然に行っていたことが社長に目をつけてもらったきっかけとなりました。
店長時代の業務成績
店長になってから毎月増収増益、120%と緩やかに成長を続けることができました。
私が店長を行っていたお店は一度も前年対比は割ることはありませんでした。
ただその業績を残せた理由は、私の実力というより会社の成長が要因でした。
古本屋のビジネスモデル
古本屋の売上を決める大きな要素として、「圧倒的な在庫量」と「在庫の鮮度」があります。
おおよそ3,000万円の在庫であれば、1,000万円の売上、1億の在庫があれば3,000万円の売上が見込めました。
古本屋では、私たち店長が与えられた数字は、
・売上高
・営業利益
・キャッシュフロー
このキャッシュフローが厄介で、在庫を増やさずに売上を高めないといけないのです。
1,000万円の売上の半分は同月で買い取った鮮度の良い商品です。とにかく在庫の鮮度を上げて、在庫回転率を上げなければならないのです。
さて、私が上手く行った要因ですが、私の店長期間はちょうど会社が新規出店ラッシュのタイミングにあったからでした。とにかく買い取りまくり、重複や鮮度が下がった商品を進展に出庫することで喜ばれるため自身のお店の在庫鮮度を爆上げできました。
面白いことに在庫を回すことは古本屋ではとても重要で、自身の店舗では鮮度の下がった商品も新しい店に行くと多少鮮度が上がるのです。
※売れないものはどこに行っても売れませんが、、、
この在庫コントロールにより、新店舗では喜ばれ、自身のお店も売り上げが上がる。
高く多く買い取れることで地域に対して高く、なんでも買い取ってくれる店、と認知も獲得。
良いことづくめでした。
店長→商品課の立ち上げ→転職へ
そんなことが認められ、店舗も8店舗を超えたところで、25歳で商品課の立ち上げと店舗開発を行うこととなりました。
しかしそれも長くは続かず、ちょうど30店舗になったところで、会社はキャッシュが回らず、倒産の危機となり多くのメンバーが退職することとなりました。そして私も漏れずその1人となりました。
しかし、その話しを聞いたのが、結婚式の1ヶ月前www
そこから私の次の転職先、通信系の営業会社のドラマへとつながっていきます。
次回、~○通信 営業編~
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