【WSJ】中国の旺盛な需要がバラ積み貨物の市況を押し上げている:China’s Imports of Commodities Drive a Boom in Dry-Bulk Shipping
今回は最近の貨物船の市況について、THE WALL STREET JOURNAL(ウォール・ストリート・ジャーナル)に投稿されていた記事を読んでいきます。
記事の要旨
中国の旺盛な需要に伴い、海運市況が活性化している。具体的には、世界最大級のケープサイズの運賃指標が35,000ドルになり、海運によるコモディティー輸送のコスト指標であるバルチックドライ指数は、過去10年間で最高値である2,808を記録した。すでに中国は世界最大級のコモディティー輸入国であり、バラ積み船で運ばれる貨物の約45%が中国向けになっている。
コロナ禍が始まった2020年は工場の停止などが大きく影響していたが、経済成長を促進するための製造ラインへの投資へ舵を切っていることもあり、中国国内の需要は高まっている。また、コロナ禍の影響でサプライチェーンが混乱したタイミングで、陸路などが使えなくなり、海上輸送が新しい製品の輸送路になった商品もあり、海運市場に対してポジティブに作用している。
中国向け以外の需要として、今後の強い需要があると見込まれるのは、インド向け石炭や、日本向け大豆(米国、ブラジル、アルゼンチン産)になるとのこと。
単語チェック
The rebound follows a steep decline early last year as factory production crumbled at the start of the pandemic.
・steep:急な、大幅な
・crumble:~を砕く、(ものが)砕ける、(国、組織、計画が)崩壊する
China is the world’s biggest commodity importer, making up roughly 45% of maritime’s dry-bulk market
・make up~:~を構成する
Supply-chain disruptions from the pandemic also have helped push more goods to ocean transport as importers try to get around backups and blockages.
・disruption:途絶、分裂、混乱
・blockage:〔動きを止める〕妨害物
China is stepping up its grain imports as the country seeks to replenish its pig farms after an outbreak of deadly swine fever.
・replenish:(~を)補給する、奮い立たせる、鼓舞する。
・swine fever:豚熱
文法チェック
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所感
中国による強烈なモノの流れがわかる記事であったと思います。まさかバラ積み船の半分近くが中国向けの本船であったとは。。。笑
日本についても言及があり、気になったのでこの記事を選定しました。日頃の生活では関係が無いよぉ~という方も、世界の輸送状況を知るための一助になれば幸いです。
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