余裕が無いんだな…
朝から「もう少しついで」とおかわりを求めた息子に「ちょっとおむすび作ってて出来ないから自分でついで…」結局息子はおかわりを諦めて歯磨きに出て行った
小さな事かもしれないが、そこでなぜ
「あ〜美味しかったでしょ、ちょっと待ってね、ハイハイ」と笑って言ってなぜおかわりを注いであげられないのか…どこぞの居酒屋のように「ハイ!喜んで!」の精神だ。
そのテンションが自分には無かったことに気付かされた。まさに生まれて来てくれてありがとう。元気で生きててくれてありがとう。そこにいてくれるだけでありがとう。と思ってみれば、その対応が出来る。そのテンションでいられる。
それが今自分には無かった事に気付かされた。
そう言えれば、幸せな朝だ。
時間の無い朝、私はお弁当のおむすびを急いで握る。息子は朝食を1人とっている。面と向かって食卓を一緒に囲んで食べているわけではないシチュエーション。食事がただ摂ることだけになっているのだろう。
好きな人がいる時には何があってもテンションが下がらないのと同じなんだろうな…と思った。好きな人とのデートは雨でも晴れでも、それもまた良しの世界なのだ。息子との環境もきっと同じ。
生まれて来てくれた時は、そんな世界だった。その存在は、光であり希望であり。何があっても守りきれると思ったし、守ってあげると誓ったし思ったし、何も怖いものは無かった。
よく小さい時のことを思い出してと言われる。それはそういう事なのかもしれない。
先日些細な事で親子げんかになり「勝手に産んでおいて何だよ」と息子に言われた。
彼にしてみれば…そうなるだろうと合点が行った。
「あ〜美味しかったでしょ、ちょっと待ってね、ハイハイ」という明るい食卓、そこに持っていくには自分に本当に余裕が無いのだろうと、その意識を取り戻したいと思った。
でも、時間がかかるかもしれない…気が付けばもう息子はいないかもしれない…そうはなりたくないから、余裕を早く持って頑張らねば。