夢のような時間~日本のインテリスタにとって
FCインテルナツィオナーレ・ミラノ ジャパンツアー2023が終わりました。
僕は、遠くイタリアに存在するインテルのファン、すなわちインテリスタとして30年生きていますが、この極東の島国にあってはインテルの試合を生で観戦する機会なんて、そうそう滅多にあるものではありません。
Instagramにも上げましたが、インテルが19年前来日して、浦和レッズと親善試合をやったときは見に行けなかったので、今回は何がなんでも都合を付けて見に行こうと思っていました。
大阪・ヤンマースタジアム長居でのアル・ナスルとの試合、東京・国立競技場でのパリ・サンジェルマン(PSG)との試合をそれぞれ無事に現地観戦できましたので、今回のnoteはこのインテルのジャパンツアーでの思い出を書き残しておきたいと思います。
インテルファンルームにて
インテルジャパンツアーの初戦、長居でのアル・ナスル戦が迫った7月25日の夜、大阪梅田茶屋町のサッカーショップKAMOに作られたインテルファンルームにおいて、選手・OBと抽選で選ばれたファンとの交流イベントが行われました。
その日は元々職場で公式の懇親会の予定があったため、イベント参加の抽選にすら申し込みしていなかったのですが、当日イベント開始は21時からで選手2名程度とOBが来場すると聞いて、本町で行われた懇親会がちょうど20時過ぎに終わったし、帰りに会場を覗きに行くことにしました。
本町から茶屋町の会場まで、正味20分ぐらいなので、イベント開始予定時間の30分前くらいには到着して、選手たちが来場するのを待ち構えました。
21時前には関係者たちが会場前でゲストを迎えるため慌ただしく動いていて、僕と同じくイベント参加権のないインテリスタをはじめとするサッカーファンたちと僕も会場前でずっと待っていました。
しかし、予定時間を過ぎても、ゲストはまだ現れません。さすがイタリアのクラブ(笑)
そして、10分くらい過ぎてようやく、会場前に1台の黒いワンボックスカーが!
そして、車から降りてきたのは……
マトリックス!マルコ・マテラッツィ!
ようやく、あのイタリアが優勝した2006年ワールドカップ決勝で、ジネディーヌ・ジダンに頭突きさせて退場に追い込んだ(苦笑)、著名なOB1名が現れて少し安堵しましたが、現役選手は??
まあ、たぶんイタリアのクラブなんで、どっかで飯食ってて当然に遅れてくるんだろう、と思って、マテラッツィによるトークやファンサービスが会場内で始まっていましたが、引き続き待つことにしました。
……開始予定時間から数えても1時間
22時を少し回ったくらいまで、ずっと他のサッカーファンたちと待っていましたが、僕の住む西神中央までは梅田から1時間半掛かるので、さすがにそろそろ帰途につかないといけない……
そう思って、来場待ちの群れを離れ、22時05分くらいに現場を後にしました。
そうしたら……次の日のネットニュースで……
立ち去ったあと、22時15分に来たんかい!
まさに「ラテンタイム」(т т)
しかも、ラウタロ、デ・フライ、テュラムって、バリバリの主力選手ばかりやないか
(´;ω;`)
インテルの選手を間近で見ようと1時間以上待ったのに……泣きました……
ところで、このサッカーショップKAMO梅田茶屋町店では、7月28日までインテルファンルームを開催していて、僕は長居での試合がある7月27日の試合前に見物してきました。
インテルジャパンツアーの機会に、ネラッズーリの世界に浸ることができて嬉しかったです。
7月27日ヤンマースタジアム長居
7月27日、遂に待ちに待ったインテルのジャパンツアー初戦、vsアル・ナスル戦のときがやってきました。
iPhone13で撮った写真で振り返ってみます。
あっという間でした……
プレシーズンではあるものの、前半はエースのラウタロ・マルティネスをはじめとするレギュラークラスをスタメン起用し、現状想定されるベストメンバーでした。
2日前にPSGとの一戦を終えたばかりのアル・ナスルには、クリスティアーノ・ロナウドに加え、長きに渡りネラッズーリとしてインテルに貢献してきたマルセロ・ブロゾビッチの姿も。
この夏のメルカートで袂を分かつことになったばかりで対戦相手として再会したのは複雑な心境でしたが、相変わらずアンカーとして中盤の底から広範囲にカバーして、ビルドアップにも参加する彼のプレーぶりを見れたのも嬉しかったです。
試合は前半、インテルは相手にカウンターからサイドのスペースを突かれて先制を許すも、 期待の新戦力、イタリア代表MFダビデ・フラッテージがゴールを決めて1ー1
後半は、両チームとも、控えていたレギュラークラスのほか、若手選手順次投入し、さながらテストマッチの色合いを濃くする展開に。
そうなると、日本の蒸し暑い夏の気候のもと、少々まったりとした展開になり、スコアは動かずドロー決着となりました。
夏の平日夜の大阪で、広いスタジアムに観客約18,000人の少し寂しい雰囲気でしたが、待ち焦がれたインテルナツィオナーレの勇姿を生で観られたのは最高でした。
でも、インテルが勝つとこ見れなかったのは、インテリスタとしては悔しかったです。
次は、東京国立競技場
パリ・サンジェルマンとの一戦、フランス・リーグ1のトップクラブと2022ー2023UCL準優勝クラブとの試合ですから、もっと派手な試合を期待しますが、果たしてどうでしょうか?!
8月1日国立競技場への弾丸ツアー
8月1日、いよいよジャパンツアーのメインイベントマッチというべき国立競技場でのパリ・サンジェルマン(PSG)戦
実は僕、夏のこの時期は仕事の繁忙期で、なかなか仕事を置いて休みを取りにくいのです……19年前は冒頭述べたとおり、仕事休めなくてインテルに会えなかったわけですが、今は僕も課長職。
なんとか業務管理と事前の根回しを行って、試合当日は午後を有休にして勤務地の大阪から新幹線で東京に直行、夜の観戦後夜行バスで大阪に帰還、サウナで朝風呂入って昼から出勤という弾丸日程を組んで臨みました。
InterClubGiappone(以下「ICG」といいます。)の運営さんから事前に連絡があり、集合写真撮るとのことで、その時間にギリギリ間に合うか間に合わないかというタイミングでしたが、無事に予約の新幹線に飛び乗ることができました。
自分がどこにいるか分かりませんが、ICGによる集合写真も2回目の撮影にギリギリ間に合いました。
そういえば、新幹線に急いで飛び乗ってきて、暑い夏なのに水分補給用のドリンクを買ってなかったので、撮影後に時間あったので近くの小さなローソンに買いに行ったら、店が狭いのもあって入場制限に遭いました(笑)
そして、ドリンクを調達したら、遂に国立競技場の中へ入場しました。
先行抽選でチケット買ったからインテルサイドのICGの皆さんとは反対の北側だったし、PSG戦はチケット高額だからゴール裏2階席のカテゴリー5にしたけど、意外と見やすい席に当たって良かったです。
国立競技場は陸上のトラックのスペースが広く、ピッチからはめちゃくちゃ遠くてどの選手か視認するのが無理なくらいでしたが(笑)
サッカーフリークで有名な元・日向坂46の影山優佳ちゃんがリポーターとしてピッチサイドにいましたが、お顔は全く視認できませんでした(笑)
さて、キックオフが近付いてくると、GK練習開始→FPウォーミングアップ開始→選手紹介と進み、また平日夜なので観客も開場の16時30分から遅れてどんどん入ってくるので、会場の熱気も上がってきます。
僕の席は振り返るとビジョンがあるので、アップ中の選手の様子はビジョン見て確認しました(笑)
先立って7月25日にアル・ナスルと長居で試合したPSG、その際にも出場せず話題となったスター選手、ネイマールは「いよいよ出場か?」と言われていましたが試合前のアップに登場せずでした。
ベンチに座る映像は度々映し出されてましたが、ああ、今日も出る気ないな、と分かった瞬間でした(苦笑)
そして、キックオフ間近に、両チーム選手紹介
ビデオで撮っておいたので、YouTubeに上げてみました。
選手紹介って、中継などでは見ることができない、現地観戦したときにしか見ることのできないもんですが、試合前にボルテージが上がるときですから、僕はひとりでゆっくりサッカー観戦のときは、たまにビデオに撮ってあとから見返したりします。
ここでは読者の皆さんがいたらおすそ分けです(笑)
なお、わがインテルのスターティングメンバーは次のとおりです。
長居の試合と一部スタメンを入れ替えてきたシモーネ・インザーギ監督でしたが、いまだ補強が決まらないGK(※バイエルン・ミュンヘンからゾマーを獲得することが濃厚との報道ですが、まだ決まりませんでした)以外は、長居ではコンディション不良で欠場したムヒタリアンに至るまで、やはりレギュラークラスと目されるメンバーを並べてきました。
対するPSGは割と若手中心で、現在世界中から注目のムバッペが契約で揉めていて来日せず、コンディション不良と言われるネイマールもやはりベンチと、ミーハーサッカーファンががっかりだろうというスタメンでしたが、2019-20シーズンにインテルでスクデットを獲得してパリに移籍した、シュクリニアルとハキミ、この夏レアル・マドリーから加入したアセンシオ、それからキャプテンでブラジル代表DFのマルキーニョスらスター選手が要所にいました。
試合内容については、感想を述べる前に、プロの記者さんの書いた記事を拝借しましょう。
ヨーロッパのトップクラブ同士の戦いは親善試合とはいえ見応えがありました!
両チームベストメンバーに近い前半はスコアこそ動きませんでしたが、ボールキープに長けるPSGの攻撃をインテルが凌いでカウンターを狙う、しかしマルキーニョスとシュクリニアルを中心としたDF陣と守護神ドンナルンマがゴールを許さない、という展開でした。
アセンシオもうまくてスピードがあった!
右サイドのハキミはとにかく速かった!
マルキーニョスはビルドアップもディフェンス時のカバーリングも的確だった!
ドンナルンマの飛び出しは全く危なげない!
などなど、PSGのスター選手の能力の高さには感動したし、
カピターノ・ラウタロのチャンスメイクはハンパない!
チャルハノールとディ・マルコ、どっちが蹴るか分からないお馴染みのセットプレー出た!
大阪欠場したムヒタリアンの惜しいプレー!
親善試合でイエローカードをもらう熱い漢、ニコロー・バレッラ!
などなど、お馴染みのインテルの選手たちの、僕たちにはお馴染みのプレーが生で見れたのには感動しかなかった!
後半は、PSGは若手、インテルは新戦力やレンタルバックしている選手たちを次々と投入しました。
その後半、遂にスコアが動き、スタメンでしたが PSGの若きポルトガル代表MFヴィティーニャに見事なシュートを決められて先制を許したインテル……しかしながら、カウンターで駆け上がったフラッテージのラストパスをセバスティアーノ・エスポージト、そしてステファノ・センシの、レンタルバックしてツアーに参加中の2人がそれぞれ決めて逆転!
そして、僕たちインテリスタにとっては、
嬉しいジャパンツアー初勝利!でした。
しかも、僕個人としても、人生で初めて現場でインテルの勝利を見届けたことになりました!
実は、僕が生でインテルの試合を観戦したのは、このジャパンツアーが初めてではありませんでした。
過去に一度、2003年4月27日 インテルのホーム、ミラノのスタディオ ジュゼッペ・メアッツァにて、vsラツィオ戦を観戦したことがありました。
しかし、そのときは1-1のドローだったのです。
したがって、この東京での試合が現地観戦初勝利となりました。
感無量でした。いつか、死ぬまでにカンピオナート現地観戦初勝利を果たしてみたいもんです。
ちなみに
話題のネイマールは、試合後の控え選手の調整ランだけやって帰りました(笑)
僕も夜行バスで大阪に戻り、次の日そのまま昼から出勤しました。
あとがき~夢のような時間を過ごして
ほんとうにインテリスタにとって夢のような時間でした。
実はまた、僕が加入しているICGの話しとか、東京で決勝点を上げたステファノ・センシの話を書くつもりでしたが、忙しい時期で書き上げるまで時間がかかり過ぎてセリエA開幕が近づいてきてしまったので、やめておきます。
もっとも、センシへの思いは長居のゲーム後にInstagramに投稿してたので貼っておきます。
東京でのゴールは嬉しくて「おかえり!センシ!」叫んでしまいました。
そんなこんなで、今朝は雨の中バカ試合になったザルツブルクとの親善試合も終わったので(そして決勝点はまたセンシ!)、この辺で終わりにします。
次会えるのは、何年後でしょうか。
Chao!