
想像力は創造力につながる、想像力を鍛える方法
想像力は創造力につながります。想像力が豊かであれば創造力も高まります。
では、どうすれば想像力を鍛えることができるのでしょうか?
反実仮想を使って想像力を鍛える方法を解説します。
想像力は創造力につながる
想像力とは
・目には見えないものを思い浮かべる能力
・現実には起きていないこと、未来に起きることを、頭の中に思い描く能力
といった意味になります。
また創造力とは
・新しいものごと(物やコト)を創り出す能力
といった意味です。
想像力と創造力は密接に関係しており、想像力が豊かであれば創造力も高まります。創造力を高めるためには、想像力を鍛える必要があります。
では、どうすれば想像力を鍛えることができるのでしょうか?
想像力を鍛える方法
想像力を鍛えるために、反実仮想という思考法を使います。
反実仮想とは、事実に反することを想定し仮に想像する方法です。「もし〇〇なら、◎◎だろう」というように考えます。
反実仮想を使うことで、さまざまな制約を(一旦)忘れて自由に想像力を働かせることができます。想像力を働かせると、いろいろな気づきが得られます。
「もし〇〇なら、◎◎だろう」の後半「◎◎だろう」の部分では、前半での〇〇になった場合の「効用/ベネフィット」を考えます。おもしろいこと、楽しいことでも構いません。
例えば、次のように「もし〇〇なら、◎◎だろう」の形で想像します。
もし鳥のように自由に飛べるなら、好きな時に好きな所に行けるだろう
後半の「好きな時に好きな所に行ける」が、前半での鳥になった場合の「効用/ベネフィット」になります。
人間には翼がないので、鳥のように自由に飛ぶことはできません。それは事実です。でも、その事実を気にせずに想像力を働かせることで、飛行機が生まれてきました。
現実の世界では、さまざまな制約があります。しかし、その制約を一旦忘れて自由に想像力を働かせることで、新しいもの、画期的なものが生まれます。
反実仮想を使いこなすためには、練習が必要です。練習の参考にしていただくために、反実仮想の例をいくつかあげてみました。
反実仮想の例
「もし〇〇なら、◎◎だろう」の後半「◎◎だろう」の部分は、効用/ベネフィット、おもしろいこと、楽しいことを記述しますが、デメリットを記述しても構いません。
例えば
もし1日が48時間になるなら、多くの仕事やレクリエーションが行えるだろう(効用/ベネフィット)
もし1日が48時間になるなら、疲れてしまうだろう(デメリット)
といった感じです。
それで「疲れてしまう」場合には
もし1日が48時間になるなら、1日に2回寝ることができるだろう
と想像することもできます。
他にも例をあげます。
もし時間を止めることができるなら、試験やプレゼンテーションの前に、もっと勉強したり練習したりできるだろう
もし時間を止めることができるなら、他の人たちは動かないために会話や交流ができずに孤独になるだろう
もし指の数がもっと多いなら、もっと上手にピアノを弾けるだろう
もし指の数がもっと多いなら、指を器用に使うのが大変になるだろう
もし動物や植物と話ができるなら、動物や植物とのコミュニケーションをもっと楽しめるだろう
もし動物や植物と話ができるなら(人とのコミュニケーションが少なくなり)人とのつながりが希薄になるだろう
反実仮想の例は以上です。
反実仮想を使えば、普段とは違う視点からものごとを見ることで、新しい発見が得られます。また「◎◎だろう」の部分で「効用/ベネフィット」やデメリットも考えることで、さまざまな気づきが得られます。
次回の予告
反実仮想を使って「想像力を鍛える方法」を解説しました。また参考にしていただくための「反実仮想の例」もご紹介しました。
でも、いきなり反実仮想を行うのは、やはり難しいかもしれません。
そんな場合には、AIに支援してもらうことができます。自然言語処理AIを使って得られる情報から、さまざまな気づきを得ることができます。
では、AIをどのように使えばよいでしょうか?
次回の記事では、自然言語処理AIの中でも、話題のChatGPTの効果的な使い方をご紹介します。
関連書籍
Kindle Unlimited 会員の方は、追加料金なし(¥0)で読み放題です。