🍤【001】ご挨拶＆全身図＋マルチビューのプロンプトをご紹介！🍤

2023年6月30日 21:53

【まずはご挨拶！】

はじめまして、Kei Aonoと申します。
生成ＡＩ（stable diffusion）を使ってイラストを生成し、Twitterなどに投稿しています。
noteでは、私が普段使っているプロンプトのご紹介や、Twitterに掲載することの出来ないイラストを（こちらは有償になりますが）提供できればと考えています。

なお、文中には「プロンプト」「モデル」「LoRA」などの専門的な用語が登場します。
生成ＡＩに触れたことのない方には馴染みのない単語ですが、きちんと解説するととても長くなってしまうので、ここでは簡単な説明だけさせて頂きますね。

プロンプト＝生成ＡＩでは入力したテキストを元にイラストを生成します。このテキスト（単語）のことをプロンプトと呼びます。
モデル＝写真やイラストなどを学習させたデータセットのこと。実写系のモデル、イラスト系のモデルなど、読み込むモデルによって生成結果が大きく変わります。
LoRA（Low-Rank Adaptation）＝モデルに対して「追加学習」を行わせるためのデータセット。「メイド服」「開脚ポーズ」など、特定の服装やポーズを再現しやすくなります。

【全身図＋マルチビューのプロンプト】

説明は以上です。さっそく本題に入りましょう。
まずはこちらのイラストをご覧下さい。

最近、私の生成スタイルとして定着しつつある「全身図＋マルチビュー」のイラストです。
では、このイラストを生成するためのプロンプトをご紹介いたします。

absurdres, highres, ultra detailed,
extremely detailed CG unity 8k wallpaper,
realistic, photo-realistic, RAW photo,
beautiful detailed face, pale skin, realistic glistening skin,
detailed cloth texture, detailed hair texture,
BREAK
(1girl:1.3), (20 year old girl sexy poses),
(standing:1.2),
(supermodel:1.2), (slender:1), (large breasts:1.2), (plump thighs:1.1),
(detailed black hair:1.2), (long hair:1.2), floating hair, bangs,
(brown eyes:1.2), Perfect Eyes, Symmetry Eyes,
(Wear white_shirt on top of naked:1.2), (black pencil skirt:1.2), (high heels:1.3),(pantyhose:1.2),
perfect hand, small hand,
very slim legs, very thin legs, very slender legs, long legs, very detailed legs,
soft light, rim light, two tone lighting,
BREAK
(full body:1.5),
(multiple views, split view:1.2), (close-up face, close-up upper body, close-up breasts:1.1),
(Colorful Backgrounds:1.3),
White (square:1.3) (borders:0.8),
(expressive lettering, lettering art, expressive styles, unique design:1.2), (calligraphy, creative typography:1.1),

Negative:
EasyNegative, (worst quality:1.4), (monochrome:1.4),
(noise:1.3), (deformed:1.3), (grayscale:1.3),
(hands poor:1.2), (fingers poor:1.2), (bad anatomy:1.2), (inaccurate limb:1.2), (extra hands:1.2), (inaccurate limb:1.2),
(deformed fingers:1.2), (extra fingers:1.2),
(long body:1.2), (long neck:1.2), (long arm:1.2), (long leg:1.2), (extra arms:1.2), (extra legs:1.2), (extra navel:1.2),
(ugly), (error), (poorly drawn), (missing), (mutation), (mutated), (liquid body), (bad proportions), (mosaic), (futa),
(unnatural pose, color inconsistency,transparency issues,improper proportions, color scheme issues, image seams),
(duplicate, morbid, mutilated,blurry, bad anatomy, disfigured,cropped, signature),
bad face, fused face, poorly drawn face, cloned face, big face, long face, badeyes, fused eyes, poorly drawn eyes, extra eyes,
dirty teeth, yellow teeth,
[:(badhandv4:1.5):27],

【プロンプトの解説】

私のプロンプトは、主に【クオリティアップ】【人物、服装、ポーズ、照明の指定】【構図、スタイルの指定】の３ブロックから成り立っています。
それに加えて、【ネガティブプロンプト】が必要になります。

プロンプトの書き方について詳しい説明は省きますが、(AAA:1.2)と書いている部分は「AAAを1.2倍に強調する」くらいに覚えておいてください。
また「BREAK」は節目の意味であり、これ自体にプロンプトとしての意味はありません。ただし「BREAK」を挟むことで色の指定が混ざりにくくなるなど特徴があります。

では、ブロックごとの解説に入ります。

＜①クオリティアップ＞

生成についてある程度の知識がある方なら、使われているプロンプトのいくつかには見覚えがあると思います。
おまじない（効果の程度があやふや）的に入っているものもあれば、入れることで如実に効果が出るものもあります。
ひとつひとつのプロンプトについて、ここで検証は行いません。ブロックごとコピーして使用するだけで、ある程度の効果は体感して頂けると思います。

＜②人物、服装、ポーズの指定＞

ここは、ある意味でわかりやすいです。
被写体――この場合はひとりの女性（1girl）ですが、彼女がどのような容姿をしているのかをプロンプトで細かく指定しています。
「detailed black hair」「Wear white_shirt on top of naked」など、簡単な英単語で構成されているのでだいたい意味はわかると思います。
ひとつ、私のプロンプトに特徴があるとすれば、それは足についての指定です。
「very slim legs, very thin legs, very slender legs, long legs, very detailed legs,」と、足について細かく何度も書いています。
プロンプトは繰り返し記述することで強調される効果もあり、この部分をコピペするだけでかなり綺麗な足を出力できます。
私はこれを「美脚プロンプト」と呼んでいます（Twitterでは公開済みです）。

＜③スタイルの指定＞

このブロックで、イラスト全体の構図とスタイルを設定しています。
ここは、さらに４つのブロックに分かれています。少し細かく解説します。

「full body」⇒全身図を表示します。私は:1.5で最大限に強調しています。
「multiple views, split view～」⇒マルチビューの指定。「close-up XXX」で、拡大する場所をある程度指定できます。
「Colorful Backgrounds」⇒カラフルな背景を出現させやすくします。
「White (square:1.3) (borders:0.8),～」⇒BDさんが公開されていたプロンプト。画面の四隅に枠が入ったり、飾り文字やロゴが出現したりと、カッコイイ効果を得られます。

このブロックも、「全身図＋マルチビュー」のイラストを生成する場合にはまるごとコピペでいいかなと思います。
脚フェチの方は「close-up XXX」の「XXX」に「leg」を、唇が好きなら「lip」を入れて下さい。

＜④ネガティブプロンプト＞

基本的には「イラストに出て欲しくない要素」をここにまとめて記述しています。
「EasyNegative」と「badhandv4」だけは特殊で、こちらは専用のファイルをダウンロードし、「webui\embeddings」フォルダ内に配置する必要があります。

その他のプロンプトのうち、「worst quality」「noise」については、先人の方々が行った検証により顕著な効果があることがわかっています。
残りは主に「変形」「融合」「増殖」を防止するためのものですが、おまじない程度であり、ひとつひとつに大きな効果はないと思われます。
しかし、全部を削ってしまうとやはり変形が起きやすくなる（体感）ため、私は残しています。
ブロックごとコピペし、「Negative prompt」欄に貼り付けるだけで一定の効果は得られると思います。

【終わりに】

プロンプトについての解説は以上です。
私が生成したのとまったく同じイラストを生成するためには、プロンプトだけでなく「モデル」や「LoRA」、さらにアップスケール時の設定やseed値なども合わせる必要があります。
それらの解説はあまりに冗長になるうえにプロンプトの解説という趣旨からは外れますので、ここでは割愛させてください。
皆様、それぞれで「モデル」や「LoRA」を組み合わせ、好みの画風で生成をお楽しみください。

最後までお読み頂き、感謝いたします。
今後ともKeiAonoをよろしくお願いいたします。

■Twitter：https://twitter.com/AI_Kei74