コロナ後遺症自覚まで
私がコロナ後遺症を自覚するまでの経緯は下記の通りでした。
罹患
→規定の日数休養し、職場復帰。
なんだかすっきりしない感じが残るけれど、「コロナの後は少し怠い感じが続く」という話や「数日間突然仕事を休んで家でじっとしていたのだから体力が落ちて当たり前」みたいな話を信じ、まぁもう少ししたら元に戻るでしょうと思っていた。
→数日仕事をしてみるも、微熱感や鼻の詰まりが取れなくてぼんやり…。副鼻腔炎になりやすいタイプだったので、もしかして耳鼻科に行ったらすっきりするのかな?と耳鼻科を受診。
→抗生物質を処方され、すっかり元気に。通常生活に戻る。
→しかしそのあと、薬を飲み終わって暫くすると、様々な体調不良が現れるようになる。
【 私が体験した症状 】
※コロナ後遺症の症状はひとつよくなるとひとつ増えたり、一時期出ていたものが急に消えたり復活したりしました。なので、下記がすべて同時に出ていたわけではありません。
・倦怠感
→「疲れ」とは違う重怠い感じ。夜早く寝てみても翌朝すっきりしない。座位を保っていることが難しく、すぐにぺちゃんと横になりたくなる。
・ブレインフォグ
→よく言われる「頭に霧がかかった感じ」というより、私の場合は「額の裏のじわっとした違和感」「頭の中が詰まってくる感じ。これ以上頭を使うのに強制ストップがかかる感じ」でした。
・動悸、息切れ
→これまで毎日繰り返していた通勤で、最寄駅へ向かうだけで息が上がる。
・筋肉痛、関節痛、腰痛
→全然使っていないはずの箇所が痛くなる。マッサージしても変化しない痛み。
・眠気
→睡眠時間の不足に関係なくおかしなタイミングでやってくる。自分の体がコントロールできていない感じがしてとても怖かった。
・微熱
→平熱+03から05くらいをずっとウロウロしていた。
・食欲不振、消化不良
→元々よく食べる方だったので、「お腹が空かない」「食べたくない」無理やり食べても何も美味しいと感じられないというのがとても苦しかった。
・アレルギーらしき症状
→目の痒み、皮膚の広範囲の痒みがかなり強烈だった。元々季節の変わり目にアトピーっぽい皮膚炎が出ることはあったが、それとは明らかに別の広がり方をしていた。
・気分の落ち込み
→出口の見えない日々に、はじめて「死にたい」って思った。精神科の薬を飲めば楽になれるのか、それならすぐにでも欲しいと感じた。
私の場合は、咳が残ったり味覚・嗅覚障害が出ることはありませんでした。
寝ても休んでも取れない倦怠感、コントロールの効かない症状に「これはどこかおかしい」と思い始め、Xで情報収集を始めました。罹患後のちょっとした怠さや体力低下では説明がつかない。そんな胸のザワザワと、「いや、でも最初は皆怠いって言ってたし。私ももう少ししたら戻るよ」と認めたくない気持ちが半々。
体調がおかしいと感じ初めてすぐ母親に「もしかしたらコロナ後遺症みたいな感じかも」というメッセージを送っていました。そのときはまだ「後遺症みたいな感じ」という表現をしており、認めきっていない様子がうかがえます。
ですがそれから数日経っても復活しきらない私の様子をみて、とうとう両親から「通院がつらいならタクシー代とかに少しでも足しにしてね」と5万円の送金があり、そこで初めて私は認めざるを得ませんでした。
自分の症状が簡単には治らないって心のどこかで感じていて、「治るまでにはきっと5万じゃ全然足りないよ」って思ってしまったから。
あぁ私多分コロナ後遺症ってやつなんだ。
目を逸らしてきたけれど、きっとそう。
ここで初めて泣きました。大人になってからこんなに大声で泣いたことはありません。泣いても泣いても涙が止まらなかったのは、コロナの後遺症の情報収集をする中で、治療法がまだ確立されていないこと、長期間苦しむ人が多いことを知ったからです。
罹患→職場復帰→体調不良→後遺症を認めるまで約1ヶ月。ここからが、私のはじまりでした。