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【電気工事チャンネル】電線の太さ選定について
電気工事に関する専門知識ついて発信しています。
電線の太さって言われても一般の方はピンとこないと思います。
電気工事をするにあたってとても重要な部分です。
皆さんが使用するケーブルは、小指くらいの太さだと思います。
太いケーブルは、幹線と呼んでいて大樹の幹と枝のように電流(A)の大きさによって使用するケーブルの太さが変ってきます。
水道管のイメージをしてもらえれば、わかりやすいと思います。
蛇口の近くは細くても大丈夫ですが、その配管が集まってくるメインの管は太くなければ、数か所同時に蛇口を開けたときに水量が出なくなります。
水の場合、水の体積が管を太くする理由になりますが、
電気の場合は、電気を流すためのケーブルに抵抗があることによって発熱します。ケーブルの温度が上がってしまい→火災の危険があるので太くしなければいけません。
ケーブルの抵抗で消費する電力は、電流(A)x電流(A)x抵抗(Ω)
で求められるので電流の2乗に比例、抵抗に比例して大きくなります。
流れる電流が大きければ大きいほどケーブルで消費する電力が大きく、発熱してしまいます。
また、物質の抵抗は温度上昇に比例して上がるためさらに発熱を大きくします。
電流の大きさを制限するために取り付ける物が配線用遮断器(ブレーカー)です。ブレーカーによって流れる電流の上限を定めることでケーブルの太さを決めています。
配線用遮断器がないと負荷(例えば電子レンジやポット)を大量に接続すれば大電流が流れますが、使用できてしまいます。すると知らず知らずのうちにケーブルが熱くなり場合によっては火災の原因になるのです。
電線の種類、太さと許容電流について
分かりやすくまとめてあるサイト見つけたので貼っておきます。⇓⇓⇓
https://www.sist.ac.jp/~a-nakata/gijyutsu/kyoyou_denryuu.htm
電線サイズと許容電流は、覚えなくても携帯でブックマークしとけばOKです。
サイトにもありましたが、電線とケーブルの違い。
電線は、銅線+被覆のみで電線管で保護しなければいけない。
ケーブルは、銅線+被覆+外装となっていて露出配線が可能になります。
太物の配線は、基本的にCVTケーブルを使用します。
電線の場合、電線管内に収容しなければいけないので放熱しにくい状況となるので許容電流の減少係数を掛けなければいけません。
3本以下 x0.7、4本 x0.63、5~6本 x0.56
これも必要な時に調べればいいのでそういう数字があるよ~程度で覚えておけば十分です。(第2種電気工事士の問題でよく出ます。)
ということで簡単にまとめると、
電線の太さ選定についてまず、太くする理由は熱が発生してしまうからということ、流れる電流が大きいほど熱を発し、電流を制御するためにブレーカーを選定する。電線管の中に入れる場合放熱がしにくくなるため流せる電流が少なくなる。
次回、『強電と弱電について』説明します。
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