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【電気工事チャンネル】 感電について説明します。
工事に関する専門知識ついて発信しています。
昨日は、朝からダラダラと久しぶりにハマったゲームを1日中してしまって、緊急でも重要でもないことをしていました。反省しています。
朝、起きたらすぐにランニングして有意義な時間の使い方をしていきたい。
さて、今回は『感電』について説明していきます。
感電とは、【人体に電流が流れて外傷を受ける事】をいいます。
電気って見えないし危険なんでしょ?くらいの認識の方がほとんどだと思います。電気を取り扱う者として、しっかりとした説明をしていきたいと思います。
■オームの法則について(前回のおさらい)
まず、電気の基本オームの法則です。とても簡単な式なので必ず覚えておいてほしいです。
電流I(A)=電圧V(V)÷抵抗R(Ω)
A:アンペア、V:ボルト、Ω:オーム
今回は、感電についてなので電圧の値は、一般的なコンセントで扱われている100Vで計算していきます。
■人体の抵抗値について
物体には必ず抵抗値があります。電気を通し易いか、通しにくいかを数値にしたもので、数値が大きい程通りにくいです。空気の抵抗値が10^10~10^14Ωと言われています。10ギガ~10テラです。
電気を通すために使用する銅は、約16.8nΩ/m(ナノ10^-9)
とてつもなく小さい値です。身近な物体・物質でも電気の抵抗値はここまで大きな差があります。
人体の抵抗値ですが2000Ω~4000Ωと言われています。人体なので体形や体調による個人差があります。
注意してほしいのは、同一人物でも一定ではないということです。
その人の肌が濡れていた場合は、抵抗値が低くなります。
電気は、基本抵抗値の低いほうに流れます。
手から入って足から出ていく場合や右手から入って左手へ出ていく場合など
どこを通るかは、感電したその瞬間に決まります。
通り道でエネルギーを消費(ダメージを受ける)ので、どこを通ったかは重要で、心臓を通過するような経路だった場合は、命の危険もあります。
■人体に与える影響は、電流の大きさと通電時間で変わる。
例えば体の抵抗値が2000Ωの人が感電した場合
先ほどの式に当てはめると、電流(A)=100(V)÷2000(Ω)となるので
0.05Aになります。単位をミリにすると50mAです。
下記の表を見ると、激しい痛みのあるショックとなっています。
筋肉をコントロールできる限界の16mAを超えていますので、自力で離れることができません。とても危険な状態です。
電気が人体に与える影響は、電流の大きさと通電時間によります。
なので大きな電流が流れた場合、筋肉が硬直してしまいどんなに痛くても自分の意志で離れることができません。
それによって死亡事故にもつながります。
よく聞く話が、助けに入った人も感電するという話。
そのまま二人で命を落としかねません。なので感電した人を見つけたときは、足で蹴って外せ とよく言います。
仕事中は、靴を履いているので、素手よりは格段に抵抗値が高いので感電しません。
■どこを触ったら感電するの?
感電する場合、線間かもしくは対地間での感電になります。
(何言ってるか分からないと思うので解説します)
いつも使っているコンセントの口、2つの穴を同時に触ると回路ができて感電します。これが線間での感電です。
電子機器を動かすときの回路と同じです。
もう一つの対地間というのは、大地(地面)とコンセントのプラス側の間に人体が入ってしまって感電する場合。
コンセントをよーくみると若干長さが違います。その短い方が100Vかかっていて、長い方は、対地電圧(大地との電位差)が0Vです。
長い方のプラスと、大地に繋がっているもの(鉄骨はほぼアウト)に触れて感電します。一般家庭は木造なので少ないですが、工場や大型施設は、結構多いです。
■最後に、対策は?
充電部に触れなければいいのですが、電気工事の作業をする場合は、ブレーカーで回路を切り離し、停電した状態で作業を行うことで安全にできます。
作業場所とブレーカーの位置が離れていることが多いので、他の人がブレーカーを操作することが無いように、投入禁止の表示を付けます。
充電部の近くで作業しなければいけない場合は、絶縁シートなどで充電部を防護します。(ものに対して行う場合は、防護。人に対して行う場合は、保護)
架空配電線工事の場合、活線作業が基本なので接地(大地)側を防護するそうです。屋内線工事からしたらそれでも気持ち悪いですが、たしかに回路を作らなければ電流が流れないので問題ないです。
次回、『電線の太さ選定』について解説していきます。
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